２０２０年版 ルノルマン・カードに導かれし物語たちよ！

Episode５ 勇者、故郷に帰る。PART２ オムニバスホラー３品

【お急ぎの方へ☆サクッとネタバレ】Episode５－B 襲われた女勇者コーデリア

【結論】
　女勇者コーデリアは、自身の前世、前前世、前前前世、前前前前世、前前前前前世の人格（全員男）を実体化させ、”彼らともに”魔王を倒した。
　幾度も魔王に破れた（殺された）も、決して諦めなかった”不屈の魂の勝利”だ。
　そんな彼女（と５人の男勇者）を襲ってしまった、ならず者たちの命運はいかに！？


★あらすじ★
　登場人物は全部で１１人ですが、名前あり＆台詞ありなのはコーデリア、ならず者のチャックとガスの３人のみです。

　ならず者たちは、帰郷するコーデリアを村へと続く一本道で待ち伏せ、報奨金と彼女の体を奪おうと考えていた。
　けれども、チャックだけは何か嫌な予感がしていた。　
　約３００年もの間、誰も倒すことができなかった魔王を、小柄で華奢なコーデリアが”たった一人で”倒したという事実。
　彼女は自分たちに”及ばない力”（例えば何かを召喚したり、彼女自身が何かに変身したり）を手に入れているのでは、と。

　しかし、チャックの言葉など聞く者は皆無。
　ガスを筆頭に、コーデリアに襲い掛かろうとしたならず者たち。

　だが、コーデリアから５つの光が飛び出したかと思うと、”鍛えられた逞しい体つきの勇ましい５人の若い男”の姿になった。
　彼らは、コーデリアの先の人生での人格たちであった。
　コーデリアが物心ついた時より、彼らはそれぞれ”別の人格”として彼女の中に存在していた。　
　”彼ら”を実体化できる術を取得したコーデリアは、彼ら５人ともに魔王に立ち向かい、見事に勝利。

　女勇者コーデリアだけかと思えば、”５人の男勇者”も彼女とともにいた。
　こいつは分が悪い、というかヤバい。
　勇者たちに勝てるわけなどない。
　しかし、ならず者たちは”蛇に睨まれた蛙”状態で、その場から逃げ出すことができなかった。


※本編はここで終わりです※
　この後のならず者たちの運命については、読者様の想像にお任せです。