２０２０年版 ルノルマン・カードに導かれし物語たちよ！

後書き

作者なりに愛着がある本作のベスト７

　後書きの前に、作者なりに愛着がある本作のベスト７をご紹介いたします。
　まあ、ここで紹介したものだけでなく、全てに愛着があると言えばありますし、一応、順位付けしましたが順位もあってないようなものだったりもします。
　よろしければご覧くださいませ。



７位　『Episode４－C　戻らぬ息子』

　ホラーというより、ギャグ寄りの一編ですね。
　作中、誰も怪我をしたり、命を落とすことはありません。
　たまにはこういうのもいいかな、と。
　そして、いろいろと不憫すぎる魔王。


６位　『Episode３－A　結婚式には白いドレスで』

　不倫はダメですね、絶対に。
　そして、サイコは一人じゃなくて二人いたのです。
　作中、純粋な被害者と言えるのは、広瀬くんと彼の”元”奥さんだけかもしれないです。


５位　『Episode５－B　襲われた女勇者コーデリア』

　作者自身、生まれ変わり＆前世は存在すると信じていますので、過去の自分たちに会えるなら会ってみたいです。
　話は変わりますが、”コーデリア”という名前の響きも、結構好きであったりします。


４位　『Episode１２－A　鬼』

　なずみ作品の中で、”お年寄りサイコ”が登場するのは本作が初かもしれません。
　さらには、主人公の夫の楽観的な考えも、残酷な結末に繋がってしまいました。
　なぜ、”経験（自分の歴史）”から学ばない？


３位　『Episode８－C　今わの際』

　戦慄（？）のゴキブリホラーです。
　あいつらはなぜ、恐怖と嫌悪のボルテージを瞬時に最高値まで引き上げるルックスをしているんでしょうね。
　体が小さいのが、唯一の救いかもしれません。
　どうか来年は、一匹も遭遇することがありませんように！


２位　『Episode１－B　双子の弟を身代わりにし続けて生きてきた狡い男のお話』

　嗚呼、早過ぎた埋葬。
　実の父親からも見捨てられた人面獣心男の最期。
　ちなみに、作者が今までに実際に出会った双子さんは、全て女性でしたね。
　男性の双子、あるいは男女の双子はなぜか一組もいなかったように記憶しています。
　それを人に話すと「え？　俺が出会った双子は、ほぼ男だったけど……」と。
　不思議ですね。


１位　『Episode３－C　チラシでロックオン！』

　本作の主人公・賢哉は、相当に肝が据わっています。
　作中では、「ごく普通の男子中学生」と紹介されていますが、ちょっと普通ではないかもしれません。
　人面犬を前にして悲鳴をあげて逃げるどころか、普通に話をしたうえに、彼らと協力しあって、自己中JCを見事にノックアウトしましたから。

　なお、犬に追いかけられるのって本当に怖いです。
　作者も中学生の時に、野良犬二匹にワンワンワンワンと吠えながら追いかけられました。
　噛みつかれなくて本当に良かった。