1 / 1
チエコ先生とキクちゃんの水平思考クイズ【18】『デスゲームの結末』
しおりを挟む
【問題】
生き残ることができるのは、たった一人。
デスゲームの対象となったのは、とある男子高校に通う二十四名の生徒でした。
世間から隔離された一室へと集められた彼らは、司会者より「今から皆さんには殺し合いを……」といったデスゲームにお決まりの説明を受けます。
しかし、彼らの誰一人として、司会者の話など真面目に聞きません。
彼らの態度に業を煮やした司会者は、これがマジモンのデスゲームだと分からせるために、一番前の席に座っていた生徒を殺害しました。
それから約一時間後、司会者ならびデスゲームの仕掛人たちは全員、物言わぬ骸と化し、血の海で転がっていました。
血は床のみならず、壁や天井にまで飛び散っているという凄惨な状況でした。
さて、デスゲームを仕掛けてきた側をコテンパンにした男子生徒たちとは何者だったのでしょうか?
【質問と解答】
キクちゃん : 犠牲者は一名だけ出てしまっていますが、それ以上の犠牲者を出すことなく、彼らは仕掛け人たちに一矢を報いたと。卑劣で残酷なものとなったであろうデスゲームを約一時間で終わらせることができた彼らは、規格外の天才もゴロゴロいるであろう超高偏差値の男子高校に通う人たちだったんでしょうか?
チエコ先生 : NO。彼らは優れた頭脳によって、デスゲームを終わらせたわけではないわ。
キクちゃん : 違いましたか。”男子高校”と聞くと、私はN高とかK成とかを真っ先に思い浮かべてしまいます。優れた頭脳でないとしたなら……非常に運動神経の良い人たちが奇跡的に集まっていたんでしょうか? それこそ、各種スポーツ競技の全国優勝レベルがゴロゴロいるほどの……
チエコ先生 : NO。……ではあるけど、運動神経のすこぶる良い男子生徒も何人かはいたのよ。でも、彼らはスポーツ競技に打ち込んでいるような生徒たちとは明らかに雰囲気が違っているわね。
キクちゃん : 優れた頭脳でも運動神経でもないとしたら、何だろう? ……あ! もしかして、見せしめとして唯一殺害された男子生徒が人気者というか、残された彼らに盲目的に崇拝されており、皆を一致団結させる存在だったんでしょうか?
チエコ先生 : 関係ありません。見せしめとして殺害された生徒が誰であれ、その犠牲が最初の引き金となって、彼らに血の雨を降らせることになっていたと思うわ。
キクちゃん : そうなるとなぜなんだろう? 彼らは何者なんだろう? うーん、うーん……
チエコ先生 : 悩んでいるキクちゃんに、ヒントをあげるわ。問題文中には『しかし、彼らの誰一人として、司会者の話など真面目に聞きません。』とあるでしょう? その時の彼らの反応を一部お届けするわね。
――――――――――――――――――
「あぁん? 何ふざけたこと言ってんだ、コラァ!!」
「あんま舐めたマネしてっと、ブッ殺すぞ!!」
「つぅか、てめえ誰だよ? どこの者(モン)だ?!」
この三人の声の他にも怒声が飛び交っており、椅子や机を蹴り飛ばしたと思われる音までもが多数聞こえてきた。
――――――――――――――――――
キクちゃん : …………こ、怖い。…………ということは、彼らは気が荒くて喧嘩っ早い、いわゆる巷ではDQNと呼ばれているような人たちだったんでしょうか?
チエコ先生 : YES。正解よ。デスゲームの仕掛人たちは、荒れ狂っているにも程がある男子高校の生徒たちをデスゲームの対象に選んだの。でも、選んだ対象が悪かったわね。喧嘩慣れしていて、血の気が多いうえに歯止めも聞かず、容赦することを知らない男たちが集団になった時ほど恐ろしいものはないわ。小学生や中学生ならまだしも、高校生にもなれば成人男性とほぼ変わらないでしょうし。まあ、今回は命を弄ぼうとしてきた側に100%の非があって、彼らだって殺らなきゃ殺られていたわけだから、デスゲームの結末としてはこれで良かったのかもしれないわ。『血は床のみならず、壁や天井にまで飛び散っているという凄惨な状況でした。』ということになってもね。
キクちゃん : ……一体、どっちがデスゲームに強制参加させられてしまったのか、分からなくなってしまったんですね。
(完)
生き残ることができるのは、たった一人。
デスゲームの対象となったのは、とある男子高校に通う二十四名の生徒でした。
世間から隔離された一室へと集められた彼らは、司会者より「今から皆さんには殺し合いを……」といったデスゲームにお決まりの説明を受けます。
しかし、彼らの誰一人として、司会者の話など真面目に聞きません。
彼らの態度に業を煮やした司会者は、これがマジモンのデスゲームだと分からせるために、一番前の席に座っていた生徒を殺害しました。
それから約一時間後、司会者ならびデスゲームの仕掛人たちは全員、物言わぬ骸と化し、血の海で転がっていました。
血は床のみならず、壁や天井にまで飛び散っているという凄惨な状況でした。
さて、デスゲームを仕掛けてきた側をコテンパンにした男子生徒たちとは何者だったのでしょうか?
【質問と解答】
キクちゃん : 犠牲者は一名だけ出てしまっていますが、それ以上の犠牲者を出すことなく、彼らは仕掛け人たちに一矢を報いたと。卑劣で残酷なものとなったであろうデスゲームを約一時間で終わらせることができた彼らは、規格外の天才もゴロゴロいるであろう超高偏差値の男子高校に通う人たちだったんでしょうか?
チエコ先生 : NO。彼らは優れた頭脳によって、デスゲームを終わらせたわけではないわ。
キクちゃん : 違いましたか。”男子高校”と聞くと、私はN高とかK成とかを真っ先に思い浮かべてしまいます。優れた頭脳でないとしたなら……非常に運動神経の良い人たちが奇跡的に集まっていたんでしょうか? それこそ、各種スポーツ競技の全国優勝レベルがゴロゴロいるほどの……
チエコ先生 : NO。……ではあるけど、運動神経のすこぶる良い男子生徒も何人かはいたのよ。でも、彼らはスポーツ競技に打ち込んでいるような生徒たちとは明らかに雰囲気が違っているわね。
キクちゃん : 優れた頭脳でも運動神経でもないとしたら、何だろう? ……あ! もしかして、見せしめとして唯一殺害された男子生徒が人気者というか、残された彼らに盲目的に崇拝されており、皆を一致団結させる存在だったんでしょうか?
チエコ先生 : 関係ありません。見せしめとして殺害された生徒が誰であれ、その犠牲が最初の引き金となって、彼らに血の雨を降らせることになっていたと思うわ。
キクちゃん : そうなるとなぜなんだろう? 彼らは何者なんだろう? うーん、うーん……
チエコ先生 : 悩んでいるキクちゃんに、ヒントをあげるわ。問題文中には『しかし、彼らの誰一人として、司会者の話など真面目に聞きません。』とあるでしょう? その時の彼らの反応を一部お届けするわね。
――――――――――――――――――
「あぁん? 何ふざけたこと言ってんだ、コラァ!!」
「あんま舐めたマネしてっと、ブッ殺すぞ!!」
「つぅか、てめえ誰だよ? どこの者(モン)だ?!」
この三人の声の他にも怒声が飛び交っており、椅子や机を蹴り飛ばしたと思われる音までもが多数聞こえてきた。
――――――――――――――――――
キクちゃん : …………こ、怖い。…………ということは、彼らは気が荒くて喧嘩っ早い、いわゆる巷ではDQNと呼ばれているような人たちだったんでしょうか?
チエコ先生 : YES。正解よ。デスゲームの仕掛人たちは、荒れ狂っているにも程がある男子高校の生徒たちをデスゲームの対象に選んだの。でも、選んだ対象が悪かったわね。喧嘩慣れしていて、血の気が多いうえに歯止めも聞かず、容赦することを知らない男たちが集団になった時ほど恐ろしいものはないわ。小学生や中学生ならまだしも、高校生にもなれば成人男性とほぼ変わらないでしょうし。まあ、今回は命を弄ぼうとしてきた側に100%の非があって、彼らだって殺らなきゃ殺られていたわけだから、デスゲームの結末としてはこれで良かったのかもしれないわ。『血は床のみならず、壁や天井にまで飛び散っているという凄惨な状況でした。』ということになってもね。
キクちゃん : ……一体、どっちがデスゲームに強制参加させられてしまったのか、分からなくなってしまったんですね。
(完)
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。
双子の姉がなりすまして婚約者の寝てる部屋に忍び込んだ
海林檎
恋愛
昔から人のものを欲しがる癖のある双子姉が私の婚約者が寝泊まりしている部屋に忍びこんだらしい。
あぁ、大丈夫よ。
だって彼私の部屋にいるもん。
部屋からしばらくすると妹の叫び声が聞こえてきた。
地味な薬草師だった俺が、実は村の生命線でした
阿里
ファンタジー
恋人に裏切られ、村を追い出された青年エド。彼の地味な仕事は誰にも評価されず、ただの「役立たず」として切り捨てられた。だが、それは間違いだった。旅の魔術師エリーゼと出会った彼は、自分の能力が秘めていた真の価値を知る。魔術と薬草を組み合わせた彼の秘薬は、やがて王国を救うほどの力となり、エドは英雄として名を馳せていく。そして、彼が去った村は、彼がいた頃には気づかなかった「地味な薬」の恩恵を失い、静かに破滅へと向かっていくのだった。
英雄一家は国を去る【一話完結】
青緑 ネトロア
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。
- - - - - - - - - - - - -
ただいま後日談の加筆を計画中です。
2025/06/22
【1話完結】あなたの恋人は毎夜わたしのベッドで寝てますよ。
ariya
ファンタジー
ソフィア・ラテットは、婚約者アレックスから疎まれていた。
彼の傍らには、いつも愛らしい恋人リリアンヌ。
婚約者の立場として注意しても、アレックスは聞く耳を持たない。
そして迎えた学園卒業パーティー。
ソフィアは公衆の面前で婚約破棄を言い渡される。
ガッツポーズを決めるリリアンヌ。
そのままアレックスに飛び込むかと思いきや――
彼女が抱きついた先は、ソフィアだった。
卒業パーティーのその後は
あんど もあ
ファンタジー
乙女ゲームの世界で、ヒロインのサンディに転生してくる人たちをいじめて幸せなエンディングへと導いてきた悪役令嬢のアルテミス。 だが、今回転生してきたサンディには匙を投げた。わがままで身勝手で享楽的、そんな人に私にいじめられる資格は無い。
そんなアルテミスだが、卒業パーティで断罪シーンがやってきて…。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる