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双子男子のテレポーション!
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【問題文】
アメリカ合衆国の首都、通称ワシントンD.C.に、双子の兄弟コリンとグレンが住んでいました。
彼ら二人は、ともにテレポーション(瞬間移動)の能力者でありました。
飛行機や船に乗らなくともコントロールさえ誤らなければ自分たちが行きたい場所に一瞬でさらには無料で移動可能、つまりは国内旅行だけでなく世界旅行だってし放題ということです。
ある日、自宅にいたグレンにコリンから電話がかかってきました。
ちなみに、彼らはテレポーションの能力者であっても、テレパシーの能力までもは保有していないため、彼らの連絡手段は我々普通の人々と同じでありました。
電話口のコリンは言いました。
「グレン、今、俺はどこにいるか分かるか? ちなみに、今俺がいる場所にはジョージ、トーマス、セオドア、エイブラハムもいる。そう、ここにいるのはフランクリンじゃなくて、セオドアの方だぞ。ここには前から来てみたかったんだよな。お前も今から来ないか?」
グレンはコリンの現在地がすぐに分かりました。
「ごめん。俺もそこには前から行きたかったんだが、ちょっと熱があるみたいだ。万全の状態じゃないと、力もコントロールできないからやめとくことにする。また今度、誘ってくれ」
グレンの言葉を聞いたコリンは、瞬時にテレポーション旅行を中断することを決意したようです。
そう、まさに次の瞬間、グレンの後ろに心配顔のコリンが立っていたのですから。
さて、コリンはどこに行っていたのでしょうか?
【質問と解答】
キクちゃん : 久しぶりの水平思考クイズですね。そして……今回のコリンさんはとっても家族思いな人なんですね。家族……それも双子でともに能力者であるということが、彼らの絆をより深めているのかもしれないですね。
チエコ先生 : そうね。「グレンの言葉を聞いたコリンは、瞬時にテレポーション旅行を中断することを決意したようです。」とある通り、彼ら二人の場合はいつでも無料で行けるとはいえ、前から行きたかった場所への旅行を即座に中断して戻ってきているのだから。
キクちゃん : 確かコリンさんは四人の友人と一緒に旅行していたとも……この友人たちに能力者であることがバレなかったのか、能力者であることは友人たち公認なのか、はたまた実は四人の友人たちも全員能力者だったのかは分かりませんが、コリンさんが彼らと一緒に行っていた場所が問題ですよね。うーん……お金と時間さえあれば、能力者でなくとも世界中を飛び回れることができる時代ですし、この広い世界の中からどこにいるかを絞り込むのは相当に困難な気がします。ですが、まずは国内か国外かを絞ります。コリンさんが行っていた場所は、アメリカ合衆国内でしたか?
チエコ先生 : YES。
キクちゃん : 国内ということは相当に範囲は絞り込め……ないですよ。日本国内でさえ、地理的にあやふやな場所や私が知らない観光名所だって多数あるというのに、他国のしかもあんなに広大なアメリカ合衆国内から、たった一つを探し当てるとは難行ですね。でも、久しぶりの私たちの出番だし、張り切っていきます! コリンさんたちはワシントンD.C.に住んでいるということですから、まずはそこから潰していきます。コリンさんが行っていた場所は、ワシントンD.C.内でしたか?
チエコ先生 : NO。
キクちゃん : となると、大都市ニューヨークでしたか?
チエコ先生 : NO。
キクちゃん : ロサンゼルスでしたか?
チエコ先生 : NO。
キクちゃん : シカゴでしたか?
チエコ先生 : NO。
キクちゃん ; ……自宅がある首都も、アメリカの三大都市も全滅ということは、もう一つ一つ都市名をあげていくしかない……いや、州名をあげて絞り込んでいった方がいいのかも……でも州だけでも50はあるし……この水平思考クイズ史上、かつてないほど質問数になりそうです。
チエコ先生 : そんな無駄なことをしなくても今回の問題を解く最大の鍵は、コリンが口にした名前にあるわ。
キクちゃん : 一緒に旅行にいった男性たちの名前ですか? 「ちなみに、今俺がいる場所にはジョージ、トーマス、セオドア、エイブラハムもいる。そう、ここにいるのはフランクリンじゃなくて、セオドアの方だぞ。」とは言っていますが、どれも英語圏の男性名ですし、推測できることと言えばフランクリンさんって人が旅行に来れなくなって、代わりにセオドアさんが同行することになったとしか……。
チエコ先生 : キクちゃんは彼らが全員ともコリンの友人で一緒に旅行に行っていたものだと最初から思い込んでいるけれども、本当にそうかしら?
キクちゃん : ?! ……コリンさんと彼らは友人ではないのですか?
チエコ先生 : YES。
キクちゃん : でも、友人ではないにせよ、コリンさん彼らの名前をファーストネームで呼んでいますし、グレンさんも彼らのことを知っているのは明らかで……だって、彼らの名前を聞いてすぐに、コリンさんの場所が分かったみたいだし……これって、どういうことだろう?
チエコ先生 : 悩んでいるキクちゃんに最大級のヒントをあげるわ。ジョージ、トーマス、セオドア、エイブラハムのそれぞれの名字……つまりファミリーネームはワシントン、ジェファーソン、ルーズベルト、リンカーンなのよ。なお、フランクリンのファミリーネームはセオドアと同じくルーズベルトよ。
キクちゃん : ……やっと分かりました。アメリカ合衆国の歴代大統領のうちの五人だったのですね。ルーズベルト姓の大統領は二人いたから、「フランクリンじゃなくて、セオドアの方だぞ。」とも。しかし、それでも、これ以上は先は分かりません。完全に降参しますので、教えてください。
チエコ先生 : 分かったわ。アメリカ合衆国のサウスダコタ州にあるラシュモア山の露頭に、左側からジョージ・ワシントン、トーマス・ジェファーソン、セオドア・ルーズベルト、エイブラハム・リンカーンと四人の大統領の顔が彫られているのよ。その巨大な彫刻は、ラシュモア山国立記念碑と呼ばれているわ。コリンはラシュモア山国立記念碑を見るために、ラシュモア山までテレポーションしていたの。
(完)
アメリカ合衆国の首都、通称ワシントンD.C.に、双子の兄弟コリンとグレンが住んでいました。
彼ら二人は、ともにテレポーション(瞬間移動)の能力者でありました。
飛行機や船に乗らなくともコントロールさえ誤らなければ自分たちが行きたい場所に一瞬でさらには無料で移動可能、つまりは国内旅行だけでなく世界旅行だってし放題ということです。
ある日、自宅にいたグレンにコリンから電話がかかってきました。
ちなみに、彼らはテレポーションの能力者であっても、テレパシーの能力までもは保有していないため、彼らの連絡手段は我々普通の人々と同じでありました。
電話口のコリンは言いました。
「グレン、今、俺はどこにいるか分かるか? ちなみに、今俺がいる場所にはジョージ、トーマス、セオドア、エイブラハムもいる。そう、ここにいるのはフランクリンじゃなくて、セオドアの方だぞ。ここには前から来てみたかったんだよな。お前も今から来ないか?」
グレンはコリンの現在地がすぐに分かりました。
「ごめん。俺もそこには前から行きたかったんだが、ちょっと熱があるみたいだ。万全の状態じゃないと、力もコントロールできないからやめとくことにする。また今度、誘ってくれ」
グレンの言葉を聞いたコリンは、瞬時にテレポーション旅行を中断することを決意したようです。
そう、まさに次の瞬間、グレンの後ろに心配顔のコリンが立っていたのですから。
さて、コリンはどこに行っていたのでしょうか?
【質問と解答】
キクちゃん : 久しぶりの水平思考クイズですね。そして……今回のコリンさんはとっても家族思いな人なんですね。家族……それも双子でともに能力者であるということが、彼らの絆をより深めているのかもしれないですね。
チエコ先生 : そうね。「グレンの言葉を聞いたコリンは、瞬時にテレポーション旅行を中断することを決意したようです。」とある通り、彼ら二人の場合はいつでも無料で行けるとはいえ、前から行きたかった場所への旅行を即座に中断して戻ってきているのだから。
キクちゃん : 確かコリンさんは四人の友人と一緒に旅行していたとも……この友人たちに能力者であることがバレなかったのか、能力者であることは友人たち公認なのか、はたまた実は四人の友人たちも全員能力者だったのかは分かりませんが、コリンさんが彼らと一緒に行っていた場所が問題ですよね。うーん……お金と時間さえあれば、能力者でなくとも世界中を飛び回れることができる時代ですし、この広い世界の中からどこにいるかを絞り込むのは相当に困難な気がします。ですが、まずは国内か国外かを絞ります。コリンさんが行っていた場所は、アメリカ合衆国内でしたか?
チエコ先生 : YES。
キクちゃん : 国内ということは相当に範囲は絞り込め……ないですよ。日本国内でさえ、地理的にあやふやな場所や私が知らない観光名所だって多数あるというのに、他国のしかもあんなに広大なアメリカ合衆国内から、たった一つを探し当てるとは難行ですね。でも、久しぶりの私たちの出番だし、張り切っていきます! コリンさんたちはワシントンD.C.に住んでいるということですから、まずはそこから潰していきます。コリンさんが行っていた場所は、ワシントンD.C.内でしたか?
チエコ先生 : NO。
キクちゃん : となると、大都市ニューヨークでしたか?
チエコ先生 : NO。
キクちゃん : ロサンゼルスでしたか?
チエコ先生 : NO。
キクちゃん : シカゴでしたか?
チエコ先生 : NO。
キクちゃん ; ……自宅がある首都も、アメリカの三大都市も全滅ということは、もう一つ一つ都市名をあげていくしかない……いや、州名をあげて絞り込んでいった方がいいのかも……でも州だけでも50はあるし……この水平思考クイズ史上、かつてないほど質問数になりそうです。
チエコ先生 : そんな無駄なことをしなくても今回の問題を解く最大の鍵は、コリンが口にした名前にあるわ。
キクちゃん : 一緒に旅行にいった男性たちの名前ですか? 「ちなみに、今俺がいる場所にはジョージ、トーマス、セオドア、エイブラハムもいる。そう、ここにいるのはフランクリンじゃなくて、セオドアの方だぞ。」とは言っていますが、どれも英語圏の男性名ですし、推測できることと言えばフランクリンさんって人が旅行に来れなくなって、代わりにセオドアさんが同行することになったとしか……。
チエコ先生 : キクちゃんは彼らが全員ともコリンの友人で一緒に旅行に行っていたものだと最初から思い込んでいるけれども、本当にそうかしら?
キクちゃん : ?! ……コリンさんと彼らは友人ではないのですか?
チエコ先生 : YES。
キクちゃん : でも、友人ではないにせよ、コリンさん彼らの名前をファーストネームで呼んでいますし、グレンさんも彼らのことを知っているのは明らかで……だって、彼らの名前を聞いてすぐに、コリンさんの場所が分かったみたいだし……これって、どういうことだろう?
チエコ先生 : 悩んでいるキクちゃんに最大級のヒントをあげるわ。ジョージ、トーマス、セオドア、エイブラハムのそれぞれの名字……つまりファミリーネームはワシントン、ジェファーソン、ルーズベルト、リンカーンなのよ。なお、フランクリンのファミリーネームはセオドアと同じくルーズベルトよ。
キクちゃん : ……やっと分かりました。アメリカ合衆国の歴代大統領のうちの五人だったのですね。ルーズベルト姓の大統領は二人いたから、「フランクリンじゃなくて、セオドアの方だぞ。」とも。しかし、それでも、これ以上は先は分かりません。完全に降参しますので、教えてください。
チエコ先生 : 分かったわ。アメリカ合衆国のサウスダコタ州にあるラシュモア山の露頭に、左側からジョージ・ワシントン、トーマス・ジェファーソン、セオドア・ルーズベルト、エイブラハム・リンカーンと四人の大統領の顔が彫られているのよ。その巨大な彫刻は、ラシュモア山国立記念碑と呼ばれているわ。コリンはラシュモア山国立記念碑を見るために、ラシュモア山までテレポーションしていたの。
(完)
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