正夢が見れるなら高次元世界でも無双できる?

エポレジ

文字の大きさ
67 / 67
第3章 王座争奪戦

67話(終) 夏祭り

しおりを挟む
 閉会式が終わった。
 生徒たちは一度解散し、5時頃から始まるお祭りに備える。

「俺も一度シャワーを浴びに赤砂寮へ帰ろうかな」

 タッタッタッタッ

「糸くん、やったでやんすうううう!!!!」

「おめでとぉ~~~~!!!」

 赤砂寮へと帰ろうとグラウンド周りをうろうろしていたら、尻口くんと幸坂くんが抱きついてきた。

「わあっ! 尻口くん、幸坂くん!! ありがとう!!!」

「おいら感動したでやんすうううう!!」

「ボクも!! 仇をとってくれてありがとぉ!!」

「そうだ、この後の祭りはこの3人で回るでやんす! いっぱいご馳走食べるでやんす!」

「ボクも一緒に回りたいけど、多分今日の糸くんはひっぱりだこなんじゃないかなぁ」

「ひっぱりだこ?」

 俺も尻口くんもその意図がよくわかっていなかった。

「………九重」

「はい…って、あなたは、時谷未来!?」

 なんと、そこには先程戦った好敵手がいた。

「一応先輩。普通は時谷さん、呼び捨てたいなら未来。九重は、お祭り行くの?」

「はい、もちろんです!」

「……そう」

 それだけ言うと、時谷さんはセトル・ブルーオーシャンの方へ歩いて行った。

「な、なんだったんだろう」

「んー、試合後の挨拶に来たはいいけど、何話せばいいか分からなかったんじゃないでやんすか?」

「ふふ、チャンピオンは意外とシャイなんだねぇ」

 その後、尻口くんと幸坂くんは赤砂寮へ戻り、俺は保健室に連れて行かれたフィアスの様子を見に行った。

「フィアス、体調どうだ?」

「大丈夫、ちょっと前の状態に戻っただけだよ。でも、お祭りはいけそうにないかな……ちょっと残念」

 フィアスは以前のように髪色が黒く変色しており、弱弱しくベッドで寝ていた。

「俺がおんぶとか車いすで連れて行ってもだめか?」

「え、本当……!? ……でも、今日は糸が主役だもん。私が邪魔しちゃ悪いよ」

「何言ってんの。フィアス閉会式出てないから知らないかもしれないけど、MVPに選ばれたんだよ! 立派な主役じゃないか」

「そうなの? じゃあ、糸がどうしてもっていうなら甘えようかな~」

「うん! まかせといて」

「それより、ここ飽きた。ちょっとくらいおしゃれしたいし、一回青月館に連れってって!」

「わかった」

 というわけで、俺はフィアスを青月館へ届けた後、家でシャワーを浴び、2時間ほど部屋で休憩してからもう一度尻口くんたちと集合。
 尻口くんは持ち前のリーゼントをガチガチに固め、幸坂くんは呪いの人形を持ってきて、どちらも気合が入っている。
 一方で俺はただの私服。もう少しおしゃれすれば良かったかな……。

 青月館でフィアスを拾い、車いすに乗せる。
 やはりフィアスも、謎の麦わら帽子を被って来た。

 そして、当然雪夜にも声をかける。

 コンコン

「雪夜、俺だけど、一緒にお祭り周らない?」

「糸ですの!? ちょ、ちょっとお待ちください!!」

 ドア越しに雪夜の声が聞こえる。

「憧れの松蔭さんの部屋だぁ!」

「こんなことならもっとリーゼント固めてくればよかったでやんす!」

 ガチャ

「わあ! 綺麗!!」

「おおおおおおおおお!! 可愛いでやんす!!!」

 浴衣姿の雪夜が出てきた。

「ありがとうございます。糸、こちらの方々は?」

「俺のクラスメイトだよ。すまんが、ちょっとだけいさせてやってくれ」

「クールビューティーなフィアスちゃんに浴衣姿の松蔭さん!! 最高でやんすうううう!!」

「よろしくねぇ!」

 17時。
 学校に到着。

「わぁぁぁぁ!! すごいすごい!!」

「祭りでやんす! 祭りでやんす!!!」

 いつもの校舎が一変してお祭りムード。
 祭りの提灯ちょうちんがずらっと並び、出店が沢山出ていて、学生や観客の人々までかなりの人がいる。この夏祭り自体が大会と同じくらい有名で、高次元世界の一大イベントとして大人気らしい。

 日はまだ浅い。
 俺達は色んな出店を周って遊んだ。

 出店に力を入れていたサークル等も多く、高次元世界ならではの遊びが沢山ある。車いすのフィアスは少し体調は悪そうだったが、顔には笑顔が溢れて楽しそうにしていた。

「あっ九重! 貴様、俺が誘いの連絡を送ったというのに無視しやがって!!」

「優勝者のお主はわっちらにも目をくれんのか。偉くなったのう」

 ばったり出会ったのは、浴衣姿の成瀬と沖田。

「連絡? なんのことだ」

「とぼけるな! 1時間前くらいに連絡しただろ! 携帯を見ろ!」

 確かに、成瀬のお誘いの連絡が来ていた。

「すまん。寝てて気づかなかった」

「まあいい。色んな出店で勝負だ! 丁度いい、お前にもリベンジさせてもらう!」

 成瀬は車いすのフィアスに指さす。

「おい! フィアスは今体調悪いんだって!」

「いいよ? 最強の私にまたコテンパンにされたいんだね」

「ほう、このわっちが二度も同じ相手に負けるわけがなかろう」

「待ちなさい、それには私も参戦するわ!」

 どこから会話を聞きつけたのか、浴衣姿の苺が現れた。

 売り言葉に買い言葉が続き、Dブロック準決勝で戦った1年軍団が再び燃え上がる。

「よし! まずはあっちの射的で勝負だ!」

 成瀬は俺に代わってフィアスの車いすを押し、4人はどこかへ走って行った。

「なぜお祭りで勝負になるんですの!!」

「ま、まあフィアスが元気そうでよかったよ。あっ! 今何時だろ!」

「もうちょっとで18時でやんす」

「よかった。ごめん! 俺今からチームのみんなに会う約束してるんだ!」

「すみません、私もです。18時からご飯の屋台がどんどん出始めるそうで、晩御飯を一緒にと」

「うーん、おいらのチームからはお声が掛かってないでやんすねぇ。あ! 幸坂くん、ここらでやっちゃうでやんすか?」

「やっちゃおっかぁ!」

「何を?」

「「ナンパ!! いやっほおおおおおおおおい!!!」」

 尻口くんと幸坂くんもどっかへ走り出した。

「まったく、あいつらは……」

「ふふ、元気ですわね。では糸、また会えましたら」

「うん!」

 俺はチームで決めていた約束の場所へと向かった。

「おっ!! 主役の登場だぞ!!」

「よっ!! 俺達の大将!!」

 待ち合わせの屋台には、すでに酔っぱらった先輩方がいた。
 そして、病院から帰ってきた小雲先輩も、足をギプスで固定し、一緒に座っていた。

「糸くん、こっち」

 小雲先輩が空いている隣の席をポンポンとたたく。

「小雲先輩!!」

 俺はたくさん話したいことがあったので、小雲先輩の隣に座った。
 その瞬間――

 ぎゅううううう!!!

「えっ!? 小雲先輩!?」

「糸くん、ありがとうっ!! 私、最後に報われた。今日まで頑張ってきて良かった。糸くんと……そしてみんなと同じチームになれて本当に良かった……!!」
 
 小雲先輩は俺を精一杯抱きしめる。

「えっ!! ……あっ……あのっ……こちらこそっ!!」

「一ノ瀬先輩! まだ飲んでいない九重大将の顔が真っ赤になってます!」

「それはおかしいな。どうしたんだ九重?」

 チームのみんなが小雲先輩に抱きしめられてあたふたしてる俺を見て笑ってからかっている。

「あはは!! ごめんな、糸くん。先始めさせてもらってるばい。あ、おっちゃん生とレシスぺ1つずつ!! 糸くん、レシスぺでええよな?」

「は、はひ……」

 な、なんだったんだ今の。もしかして、からかわれただけ!?

「あいよ!!」

 コトッ

「では、皆揃ったので、改めてチーム27の優勝を称して!!」

「「かんぱーーーい!!!」」

「そっか、小雲先輩と一ノ瀬先輩は二十歳超えてるからお酒が飲めるんですね!」

「ふっふっふ! 糸くんも大きくなったら飲もね~!」

「レシスぺめっちゃデリシャス!!!」

「いやあそれにしても、まさか本当に優勝しちまうなんてな。俺は今年で卒業だが、最高の思い出になったよ。ありがとう、みんな。うっうっ」

 あの一ノ瀬先輩が男泣きしている。

「一ノ瀬先輩の熱心なご指導のおかげですよ。私は一ノ瀬先輩のご指導がなければ、勝てなかったと思いますもの」

「菊音ちゃん、最初はダッシュとかついてこられへんかったのに、ようやりきったばい。決勝の先鋒戦とかちょっと感動してもたわ」

「えっ!? 菊音ちゃん、最初はリタイアしてたの!? 私菊音ちゃんが普通について行くから、先輩としてリタイアできなくて必死だったんだよ!?」

「そっか、最初の最初は七道と二宮と九重しか練習に来なかったもんな。あれ、そういえばジョニーは最初の練習なんで来なかったんだ? その後もボチボチ休んでいたが……」

「授業中寝てたら、怒られて補習受けてマシタ!」

「補習かよ! わははは!!!」

 特訓のこと、合宿のこと、大会のこと。
 色んなことを振り返り、飲みながら楽しく語りあい、1時間が過ぎた。

「うへええ! もう飲めまへーん!」

「三橋! あそこの屋台にレシスぺの夏祭り限定味が売ってるぞ!」

「夏祭り限定味~!? それは飲むしかないでふね!!」

 五条先輩と三橋さんは屋台にお買い物にいった。
 だんだん俺達も酔っぱらってカオスになってきたその頃、まさかの刺客が訪れてきた。

「おい……あれって……!」ざわざわ

「浴衣来てるよ! 可愛い!!」ざわざわ

 なんと、屋台の前には浴衣を着た時谷さんが立っていたのだ。

「九重、見つけた。一緒に周ろう」

「と、時谷さん!?」

「と、ときたに~!? なんでここにおると!?」

「しばらく九重は借りていく。七道はお酒でも飲んでて」

「ああん!? 大事な糸くん渡すわけないやろ。てか時谷って毎年祭りには来んことで有名やったやんか。なんで今年は来たと?」

「九重が来るって言ったから。九重、酔っ払いは放っておいて行こう」

「え!? あ、ええ!?」

「糸くううん!!! 行かんとってええええ!!!」

 小雲先輩は松葉杖で俺をひっかけようとしたが、それもむなしく、俺は時谷さんに連れていかれてしまった。

 カタカタ……

「初めて履いたけど、下駄って履きにくいね」

「時谷さん、お祭りあまり参加されたことないんですか?」

「うん。私が行くと、倒した相手にどう思われるか分からなかったから。でも、今年は私は敗者」

 時谷さんは着物をさすっている。

「だから、着物も初めて着たんだ。着てたらこんな時間になった」

 まさか、俺と別れた後ずっと着物を着ていたのか!? 意外と不器用なのかも……。

「でも、とても似合ってますよ!」

「……ありがとう。九重、案内してよ」

「はい!!」

 俺達は遊びや屋台を色々周った。
 この大会の顔とも呼べる有名人の時谷さんは行く先行く先周りに反応されるが、動揺はしていなかった。
 周っているうちにだんだんとお互いの緊張が解けてきて、色んなお話をしてくれるようになった。

 ごくごく

「……すごい。レシスぺって本当に酔うんだ。空原はよくこんなの思いつくよね」

 時谷さんはレシスぺを飲んで少し火照る。

「空原さんってどんな人なんですか? 大会には出ていなかったみたいですが」

「空原はね、何事も余裕そうにかっこつけて話すの。でも、どんな時も笑ってごまかしているから、本当の心は分からない。あと、心乃も千陽も分からない。何も考えずに生きている私とは違って、みんなずっと何かを考えていて、企んでいて、背負いこんでいる。お互いを牽制しあうように、私達は表面上でしか付き合えないんだ」

 時谷さんはたこ焼きを頬張りながら少し悲しい表情で教えてくれた。

「だからあの三人とは友達になれない。そして、他の生徒は私を目の仇にしているから仲良くなれない。だから九重、私と仲良くして」

 はむっ

「!?」

 時谷さんは俺の口にたこ焼きを入れた。

「九重は私に勝ったんだから、憎んでいないでしょ」

「もごもご……。もちろんですよ。それに、誰も時谷さんを憎んではいません。色んな人の大会にまつわる話を聞くと、時谷さんの話題は良く出てきます。でも、それは悪い意味ではなく、目標としてです。時谷さんという絶対的な存在がいたから、みんなそれを目標に頑張れたし、大会も盛り上がったんだと思います。雪夜も戦えて良かったって言ってましたし」

「……ん、九重、松蔭と知り合いなの?」

「え、はい……」

「言っておいて、準決勝のあれはやりすぎ。ちょっとでも【時間の次元】への干渉を緩めていたら、私の心は壊れていたかもしれない。怖かった」

「は、はいっ、言っておきます」

「でもありがとう。勝つ意味ってなんだろうって思っていたけど、もしかしたら九重の言う通り、誰かの目標になれていたのかもね」

 ヒューーーーー……ドカン!!!!

「わあ! 花火だ!」

 ヒューーーーー……ドカン!!!!

「……」

 アメジストのような時谷さんの目には、生まれて初めての花火の光が映った。
 見とれるような、でもどこか儚い表情で満開に弾ける空を眺めていた。

 ヒューーーーー……ドカン!!!!
 ヒューーーーー……ドカン!!!!

「……私は九重が羨ましい。そんなに強い力を持っているのに、大きなコミュニティの中にいる。孤独な私と違って……」

「時谷さん……。いいえ……それは間違ってますよ。俺は弱いんです。どうしようもなく弱いから、みんなに助けてもらわないと戦えません。だから、みんなと努力して、協力して、一丸となって戦いました。時谷さんを倒せたのは、決して俺一人の力ではありません」

「そうなんだ」

 ヒューーーーー……ドカン!!!!
 ヒューーーーー……ドカン!!!!


 この花火は長かった大会の終わりを告げる。

 五条先輩と三橋さんは新種のレシスぺを飲みながら並んで見ている。
 小雲先輩は例の先輩と。成瀬らの1年軍団も、この時間は一時休戦のようだ。

 必死に頑張ったこの2か月間は花火のように消えてゆくけれど、より大きくなろうと努力したものほど思い出として残り続ける。


 ヒューーーーー……ドカン!!!!
 ヒューーーーー……ドカン!!!! 

 時谷さんは微笑んで、俺の手を握った。

「えっ……!?」

「九重、今日はありがとう。人生で初めての体験がたくさんできて、楽しかった」

 まさか、目標としていた敵にお礼を言われるとは思ってはいなかった。
 でも、その気持ちはよくわかる。

 一緒に特訓したチームのみんな。
 尻口くんや幸坂くん、成瀬や沖田、苺など、俺の周りで努力してくれたライバル。
 そして、大きな壁として立ちはだかってくれたたくさんの強敵。

 みんながいたから、俺はこんなに充実して成長できたんだ。

 最初はたかがスポーツの大会、くらいにしか思っていなかったけど、今となればその考えを全力で撤回しよう。

「俺もこの大会に参加できて本当に良かったです! ありがとうございました!!」







ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

第3章もお付き合いいただきありがとうございました。
閲覧数が限られている中、ここまでついてきてくださった親愛なる読者さまには心から感謝申し上げます。

本来は、ここから私がずっと作りたかった物語の中核へと進んでいき、次元計や心乃と理事長の本当の目的など、散りばめておいた伏線をどんどん回収していく予定でした。しかし、実際に投稿してみて力不足に気づき、これまでの物語の進め方や文章が下手くそだったな、と今更ながら反省しています。したがって、このまま進むのは私も、そしておそらく皆様も納得しないと思いますので、もう一度最初から見直し、テンポや話が分かり易くなるようにじっくり考えて一から組み立て直そうと考えました。

つまるところ打ち切りです。ここまで読んでくださった皆様にはご迷惑をおかけしてしまい誠に申し訳ございません。いつか数段レベルアップして転生できるように努めますので、もうしばらくお時間をください。

重ね重ねになりますが、皆様のおかげで、色々考えながら投稿してきた毎日がとても楽しかったです。本当にありがとうございました。
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

SSSレア・スライムに転生した魚屋さん ~戦うつもりはないけど、どんどん強くなる~

草笛あたる(乱暴)
ファンタジー
転生したらスライムの突然変異だった。 レアらしくて、成長が異常に早いよ。 せっかくだから、自分の特技を活かして、日本の魚屋技術を異世界に広めたいな。 出刃包丁がない世界だったので、スライムの体内で作ったら、名刀に仕上がっちゃった。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

異世界転生した女子高校生は辺境伯令嬢になりましたが

ファンタジー
車に轢かれそうだった少女を庇って死んだ女性主人公、優華は異世界の辺境伯の三女、ミュカナとして転生する。ミュカナはこのスキルや魔法、剣のありふれた異世界で多くの仲間と出会う。そんなミュカナの異世界生活はどうなるのか。

【完結】うさぎ転生 〜女子高生の私、交通事故で死んだと思ったら、気づけば現代ダンジョンの最弱モンスターに!?最強目指して生き延びる〜

旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
 女子高生の篠崎カレンは、交通事故に遭って命を落とした……はずが、目覚めるとそこはモンスターあふれる現代ダンジョン。しかも身体はウサギになっていた!  HPはわずか5、攻撃力もゼロに等しい「最弱モンスター」扱いの白うさぎ。それでもスライムやコボルトにおびえながら、なんとか生き延びる日々。唯一の救いは、ダンジョン特有の“スキル”を磨けば強くなれるということ。  跳躍蹴りでスライムを倒し、小動物の悲鳴でコボルトを怯ませ、少しずつ経験値を積んでいくうちに、カレンは手応えを感じ始める。 「このままじゃ終わらない。私、もっと強くなっていつか……」  最弱からの“首刈りウサギ”進化を目指して、ウサギの身体で奮闘するカレン。彼女はこの危険だらけのダンジョンで、生き延びるだけでなく“人間へ戻る術(すべ)”を探し当てられるのか? それとも新たなモンスターとしての道を歩むのか?最弱うさぎの成り上がりサバイバルが、いま幕を開ける!

【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活

シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!

異世界転移物語

月夜
ファンタジー
このところ、日本各地で謎の地震が頻発していた。そんなある日、都内の大学に通う僕(田所健太)は、地震が起こったときのために、部屋で非常持出袋を整理していた。すると、突然、めまいに襲われ、次に気づいたときは、深い森の中に迷い込んでいたのだ……

水神飛鳥の異世界茶会記 ~戦闘力ゼロの茶道家が、神業の【陶芸】と至高の【和菓子】で、野蛮な異世界を「癒やし」で侵略するようです~

月神世一
ファンタジー
「剣を下ろし、靴を脱いでください。……茶が入りましたよ」 ​ 猫を助けて死んだ茶道家・水神飛鳥(23歳)。 彼が転生したのは、魔法と闘気が支配する弱肉強食のファンタジー世界だった。 ​チート能力? 攻撃魔法? いいえ、彼が手にしたのは「茶道具一式」と「陶芸セット」が出せるスキルだけ。 ​「私がすべき事は、戦うことではありません。一服の茶を出し、心を整えることです」 ​ゴブリン相手に正座で茶を勧め、 戦場のど真ん中に「結界(茶室)」を展開して空気を変え、 牢屋にぶち込まれれば、そこを「隠れ家カフェ」にリフォームして看守を餌付けする。 ​そんな彼の振る舞う、異世界には存在しない「極上の甘味(カステラ・羊羹)」と、魔法よりも美しい「茶器」に、武闘派の獣人女王も、強欲な大商人も、次第に心を(胃袋を)掴まれていき……? ​「野暮な振る舞いは許しません」 ​これは、ブレない茶道家が、殺伐とした異世界を「おもてなし」で平和に変えていく、一期一会の物語。

転生の水神様ーー使える魔法は水属性のみだが最強ですーー

芍薬甘草湯
ファンタジー
水道局職員が異世界に転生、水神様の加護を受けて活躍する異世界転生テンプレ的なストーリーです。    42歳のパッとしない水道局職員が死亡したのち水神様から加護を約束される。   下級貴族の三男ネロ=ヴァッサーに転生し12歳の祝福の儀で水神様に再会する。  約束通り祝福をもらったが使えるのは水属性魔法のみ。  それでもネロは水魔法を工夫しながら活躍していく。  一話当たりは短いです。  通勤通学の合間などにどうぞ。  あまり深く考えずに、気楽に読んでいただければ幸いです。 完結しました。

処理中です...