19 / 59
シーズン1
第十九話
しおりを挟む
〈急に反応なくなるから……〉
作者とのやり取りに夢中になっていた。
「ごめんなさい。ちょっと手が離せなくなってて」
放置していた間に送られていたメッセージに目を通す。
『パンケーキなんかどう? ふわっふわのパンケーキにたっぷりの生クリームが添えてあるところ』
『フルーツタルトの専門店も、良いところ知ってるよ』
『ん? いないの?』
『とりあえず、お店の評価サイトのページ貼っておくね』
そこから、URLが二つ続いて『ねえ、明日、行けるんだよね?』と、送られていた。
SNSに、作者からのメッセージが来たからとはいえ、酷い対応だった。
凡子は、メッセージアプリをスピーカーに切り替えた。
「どっちも美味しそうですね。泉堂さんの食べたい方につきあいますよ」
そう話しかけた後で、SNSの画面を開いた。
泉堂が〈どっちも捨てがたいんだよ〉と言うのが聞こえてくる。
新しい作者からのメッセージがあった。
「あー、二分もお待たせしてしまってる」
〈ん? 何が?〉
泉堂に聞こえているのを、一瞬にして忘れていた。
「なんでもないです。独り言が激しいので、しばらくマイクをミュートにしますね」
これで何を叫んでも聞かれなくて済む。
〈なんか、忙しいんだね〉
泉堂はマイクがオンのままなので、声が聞こえてくる。スマートフォンの音量を下げた。
凡子は落ち着いて、作者のメッセージを読んだ。
『急なんですが、明日か明後日どちらかで、ご都合はいかがですか?』
それはもちろん早いほうと思ったが、泉堂との約束がある。それに、明日だと、着ていく服がない。
『日曜日で良いですか? お時間は、恋様に合わせます』
『日曜日ですね。こちらで場所や時間を決めて良いんですか?』
『はい、全てお任せします』
『では、明日の早めには、いろいろと決めて、こちらにお知らせしますね』
『よろしくお願いいたします』
凡子は作者とのやりとりが終わったので、音量を戻し、ミュートを解除した。
「泉堂さん!」と、スマホの画面に話しかける。
〈用事は終わった?〉
「はい、すみませんでした」
泉堂が〈忙しくしてる時に電話したのはこっちなんだから、謝らないでよ〉と言った。
元はといえば、泉堂とのやりとりを放って、作者の方へ行ってしまった凡子に非がある。
その上、凡子には、泉堂に頼まなければならないことができてしまった。
「明日なんですが、スイーツを食べる以外にも少しお時間いただけたりします?」
〈とくに、予定はないけど〉
凡子は、小さくガッツポーズをした。
「泉堂さんのファッションセンスを見込んで、お願いがあるんですが……」
〈えー、センスなんてないよ〉
泉堂はそう言ったけれど、絶対にこだわりがあるはずだ。Yシャツもネクタイも、凝ったデザインを選んでいる。
「私の普段着が酷すぎるので、服を選んでほしいんですけど」
泉堂が〈僕の好みで選んでいいの?〉と言った。
凡子の好みで選べば、いつもと変わらない、無難な色の無難なデザインになる。
「もちろんです」
泉堂が〈そっかー、それなら、フルーツタルトの方がいいかも〉と言った。
周りに可愛い服を売っている店が集まっているらしい。
「何にもないので、一式、揃えたいんです。大丈夫そうですか?」
凡子は靴もバッグも買うつもりでいた。
泉堂とは、フルーツタルトの店の最寄り駅で、十時に落ち合った。
凡子は、持っている服の中では比較的ましな、修道女のようなワンピースを着てきた。
泉堂の普段着は初めて見た。ジャケットとジーンズをあわせて、ファッション誌に載ってそうな完璧なコーディネートだ。とくにジャケットが、エスプレッソコーヒーのような色で良い。
最初に、朝食として、タルトを食べる。
タルトのお店は、真っ白なタイル張りの建物の一階だ。白木のドアを開けてなかに入ると、中も白を基調にしてあって、所々に、フルーツ柄の飾りタイルがはめ込んであった。
テーブルや椅子は、扉と同じ、白木だ。
ショーケースの中に、色とりどりのタルトが並んでいる。開店直後などでまだ全種類揃っていた。
凡子は、ショーケースが写り込むようにして、まだ客が座っていない辺りを撮った。明るい雰囲気の良い写真になった。
二人で、窓際のテーブルに座った。
凡子はミックスベリーのタルトにした。うっすら砂糖液でコーティングされた色とりどりのベリーが宝石に見える。
泉堂は季節限定のデコポンのタルトを選んだ。オレンジ色が綺麗だ。
例の如く、写真を撮らせてもらった。
フルーツの自然な甘味と、濃厚なカスタードクリームが絶妙なバランスだった。
食べながら「どういう場面で着る服を想定してるの?」と、確認された。
「大切な人の相談に乗る場面です」
泉堂はタルトにフォークをさしたままで、顔を顰めた。
「具体的なんだ。相手は男? いくつくらい?」
「女性です。年齢は、知りません」
あんな小説を書いて、凡子より年下とは考えにくい。
凡子はすぐに「正確には知りませんが、年上です」と、付け足した。
「そっか」
泉堂が顎に手を当てながら、視線を横に流した。なかなか絵になる。凡子はつい、見つめていた。
「上品で知的な雰囲気でいい?」
泉堂が首を傾げながら訊いてくる。イケメンは何をやらせても、絵になってずるい。凡子は写真を撮りたい欲を必死で抑えながら、頷いた。
泉堂の『ご褒美スイーツ』のイベントはすぐに終わり、凡子の服選びに移った。
泉堂とショップに入った。まず、トップスのコーナーで、泉堂が淡いピンクのブラウスを選んで、凡子の体の前にぶら下げた。
「やっぱり、明るい色、似合うじゃない」
凡子は、色をどう組み合わせれば良いかわからないので、いつも、黒や紺の服ばかり買ってしまう。
泉堂に待っておくように言われた。凡子は、近くにかかっている服を一つハンガーラックから外してみた。ボタンが花の形をしている。凡子は基本、量販店でしか服を買わないから、細部にこだわった服は持っていない。
泉堂がいくつかスカートを持ってもどってきた。
「丈は長めの方が、落ち着いた感じで良いんじゃない」
泉堂が、凡子の前に次々と服を、ぶらさげて、頷いたり首を傾げたりする。
凡子は、こういう感じはどこかで見たことがあるなあと思いながら、突っ立っていた。
「あー、変身コーナーだ」
凡子は思い出してつい声に出した。
「ん? どうしたの?」
「いえ、テレビで時々みかける、街でイケてない服装の人を捕まえてきて、ファッションコーディネーターが、変身させるコーナーみたいだと思って」
泉堂が笑った。
「別に今日の服も、似合ってるよ」
思いがけず褒められて、凡子は一瞬ときめいてしまった。蓮水副部長ほどではないけれど、泉堂はかなりのイケメンなので、やはり危険だ。ハート泥棒というやつだ。
何店舗かまわり、靴やバッグまで揃うころには、お昼を過ぎていた。
お昼は凡子がお礼にご馳走すると提案すると、「結構大変だったから、奢ってもらう」と、泉堂もすぐに受け入れてくれた。
食事のあと、泉堂は用事があると言って帰っていった。凡子は、忙しい中、付き合ってくれたことに感謝した。
家に帰る電車の中で、水樹恋からメッセージが届いた。
指定されたのは、銀座の会席料理店だった。
『水樹で個室を予約してあるので、店に直接きてください』と言われた。
凡子は、泉堂に服を選んでもらっておいて、本当に良かったと思った。店舗のHPを見てみると、思っていたほどは高くない。それでも、お昼の時間帯でも、フレンチディナーと変わらない。念のため、二人分でも払える現金を用意しておいた。
メイクは、瑠璃から教えてもらったテクニックを駆使して、いつもよりは、目の周りもくっきりさせた。水樹恋の記憶に、少しでも良い感じに残ってほしくて頑張った。泉堂の選んでくれた服は、春らしい淡い色調だ。姿見に映る自分がいつもと違いすぎて、凡子は落ち着かない。でも、いつもより、可愛くなっているのは確かだった。
早く行きすぎても良くないと、待ち合わせの五分前に、店に着くようにした。
会席料理店ののれんをくぐる。和服姿の仲居に出迎えられた。ほのかにお香の香りがしている。
凡子は「水樹で予約がはいっていると思うんですが」と言った。緊張して声が裏返った。
「水樹様で、御予約いただいております。こちらです」
仲居の後について、奥へと進む。凡子は、どちらの足から出せば良いかわからないほど、体がガチガチになっていた。
――たどり着いた先に、作者様がいる。
絶対あってはならないのに、吐いてしまいそうだ。
「こちらのお部屋です」
ふすまをあけてもらい、「し、失礼いたします」と中に入る。
思いがけない人物が座っていて、凡子はその場に立ち尽くした。
作者とのやり取りに夢中になっていた。
「ごめんなさい。ちょっと手が離せなくなってて」
放置していた間に送られていたメッセージに目を通す。
『パンケーキなんかどう? ふわっふわのパンケーキにたっぷりの生クリームが添えてあるところ』
『フルーツタルトの専門店も、良いところ知ってるよ』
『ん? いないの?』
『とりあえず、お店の評価サイトのページ貼っておくね』
そこから、URLが二つ続いて『ねえ、明日、行けるんだよね?』と、送られていた。
SNSに、作者からのメッセージが来たからとはいえ、酷い対応だった。
凡子は、メッセージアプリをスピーカーに切り替えた。
「どっちも美味しそうですね。泉堂さんの食べたい方につきあいますよ」
そう話しかけた後で、SNSの画面を開いた。
泉堂が〈どっちも捨てがたいんだよ〉と言うのが聞こえてくる。
新しい作者からのメッセージがあった。
「あー、二分もお待たせしてしまってる」
〈ん? 何が?〉
泉堂に聞こえているのを、一瞬にして忘れていた。
「なんでもないです。独り言が激しいので、しばらくマイクをミュートにしますね」
これで何を叫んでも聞かれなくて済む。
〈なんか、忙しいんだね〉
泉堂はマイクがオンのままなので、声が聞こえてくる。スマートフォンの音量を下げた。
凡子は落ち着いて、作者のメッセージを読んだ。
『急なんですが、明日か明後日どちらかで、ご都合はいかがですか?』
それはもちろん早いほうと思ったが、泉堂との約束がある。それに、明日だと、着ていく服がない。
『日曜日で良いですか? お時間は、恋様に合わせます』
『日曜日ですね。こちらで場所や時間を決めて良いんですか?』
『はい、全てお任せします』
『では、明日の早めには、いろいろと決めて、こちらにお知らせしますね』
『よろしくお願いいたします』
凡子は作者とのやりとりが終わったので、音量を戻し、ミュートを解除した。
「泉堂さん!」と、スマホの画面に話しかける。
〈用事は終わった?〉
「はい、すみませんでした」
泉堂が〈忙しくしてる時に電話したのはこっちなんだから、謝らないでよ〉と言った。
元はといえば、泉堂とのやりとりを放って、作者の方へ行ってしまった凡子に非がある。
その上、凡子には、泉堂に頼まなければならないことができてしまった。
「明日なんですが、スイーツを食べる以外にも少しお時間いただけたりします?」
〈とくに、予定はないけど〉
凡子は、小さくガッツポーズをした。
「泉堂さんのファッションセンスを見込んで、お願いがあるんですが……」
〈えー、センスなんてないよ〉
泉堂はそう言ったけれど、絶対にこだわりがあるはずだ。Yシャツもネクタイも、凝ったデザインを選んでいる。
「私の普段着が酷すぎるので、服を選んでほしいんですけど」
泉堂が〈僕の好みで選んでいいの?〉と言った。
凡子の好みで選べば、いつもと変わらない、無難な色の無難なデザインになる。
「もちろんです」
泉堂が〈そっかー、それなら、フルーツタルトの方がいいかも〉と言った。
周りに可愛い服を売っている店が集まっているらしい。
「何にもないので、一式、揃えたいんです。大丈夫そうですか?」
凡子は靴もバッグも買うつもりでいた。
泉堂とは、フルーツタルトの店の最寄り駅で、十時に落ち合った。
凡子は、持っている服の中では比較的ましな、修道女のようなワンピースを着てきた。
泉堂の普段着は初めて見た。ジャケットとジーンズをあわせて、ファッション誌に載ってそうな完璧なコーディネートだ。とくにジャケットが、エスプレッソコーヒーのような色で良い。
最初に、朝食として、タルトを食べる。
タルトのお店は、真っ白なタイル張りの建物の一階だ。白木のドアを開けてなかに入ると、中も白を基調にしてあって、所々に、フルーツ柄の飾りタイルがはめ込んであった。
テーブルや椅子は、扉と同じ、白木だ。
ショーケースの中に、色とりどりのタルトが並んでいる。開店直後などでまだ全種類揃っていた。
凡子は、ショーケースが写り込むようにして、まだ客が座っていない辺りを撮った。明るい雰囲気の良い写真になった。
二人で、窓際のテーブルに座った。
凡子はミックスベリーのタルトにした。うっすら砂糖液でコーティングされた色とりどりのベリーが宝石に見える。
泉堂は季節限定のデコポンのタルトを選んだ。オレンジ色が綺麗だ。
例の如く、写真を撮らせてもらった。
フルーツの自然な甘味と、濃厚なカスタードクリームが絶妙なバランスだった。
食べながら「どういう場面で着る服を想定してるの?」と、確認された。
「大切な人の相談に乗る場面です」
泉堂はタルトにフォークをさしたままで、顔を顰めた。
「具体的なんだ。相手は男? いくつくらい?」
「女性です。年齢は、知りません」
あんな小説を書いて、凡子より年下とは考えにくい。
凡子はすぐに「正確には知りませんが、年上です」と、付け足した。
「そっか」
泉堂が顎に手を当てながら、視線を横に流した。なかなか絵になる。凡子はつい、見つめていた。
「上品で知的な雰囲気でいい?」
泉堂が首を傾げながら訊いてくる。イケメンは何をやらせても、絵になってずるい。凡子は写真を撮りたい欲を必死で抑えながら、頷いた。
泉堂の『ご褒美スイーツ』のイベントはすぐに終わり、凡子の服選びに移った。
泉堂とショップに入った。まず、トップスのコーナーで、泉堂が淡いピンクのブラウスを選んで、凡子の体の前にぶら下げた。
「やっぱり、明るい色、似合うじゃない」
凡子は、色をどう組み合わせれば良いかわからないので、いつも、黒や紺の服ばかり買ってしまう。
泉堂に待っておくように言われた。凡子は、近くにかかっている服を一つハンガーラックから外してみた。ボタンが花の形をしている。凡子は基本、量販店でしか服を買わないから、細部にこだわった服は持っていない。
泉堂がいくつかスカートを持ってもどってきた。
「丈は長めの方が、落ち着いた感じで良いんじゃない」
泉堂が、凡子の前に次々と服を、ぶらさげて、頷いたり首を傾げたりする。
凡子は、こういう感じはどこかで見たことがあるなあと思いながら、突っ立っていた。
「あー、変身コーナーだ」
凡子は思い出してつい声に出した。
「ん? どうしたの?」
「いえ、テレビで時々みかける、街でイケてない服装の人を捕まえてきて、ファッションコーディネーターが、変身させるコーナーみたいだと思って」
泉堂が笑った。
「別に今日の服も、似合ってるよ」
思いがけず褒められて、凡子は一瞬ときめいてしまった。蓮水副部長ほどではないけれど、泉堂はかなりのイケメンなので、やはり危険だ。ハート泥棒というやつだ。
何店舗かまわり、靴やバッグまで揃うころには、お昼を過ぎていた。
お昼は凡子がお礼にご馳走すると提案すると、「結構大変だったから、奢ってもらう」と、泉堂もすぐに受け入れてくれた。
食事のあと、泉堂は用事があると言って帰っていった。凡子は、忙しい中、付き合ってくれたことに感謝した。
家に帰る電車の中で、水樹恋からメッセージが届いた。
指定されたのは、銀座の会席料理店だった。
『水樹で個室を予約してあるので、店に直接きてください』と言われた。
凡子は、泉堂に服を選んでもらっておいて、本当に良かったと思った。店舗のHPを見てみると、思っていたほどは高くない。それでも、お昼の時間帯でも、フレンチディナーと変わらない。念のため、二人分でも払える現金を用意しておいた。
メイクは、瑠璃から教えてもらったテクニックを駆使して、いつもよりは、目の周りもくっきりさせた。水樹恋の記憶に、少しでも良い感じに残ってほしくて頑張った。泉堂の選んでくれた服は、春らしい淡い色調だ。姿見に映る自分がいつもと違いすぎて、凡子は落ち着かない。でも、いつもより、可愛くなっているのは確かだった。
早く行きすぎても良くないと、待ち合わせの五分前に、店に着くようにした。
会席料理店ののれんをくぐる。和服姿の仲居に出迎えられた。ほのかにお香の香りがしている。
凡子は「水樹で予約がはいっていると思うんですが」と言った。緊張して声が裏返った。
「水樹様で、御予約いただいております。こちらです」
仲居の後について、奥へと進む。凡子は、どちらの足から出せば良いかわからないほど、体がガチガチになっていた。
――たどり着いた先に、作者様がいる。
絶対あってはならないのに、吐いてしまいそうだ。
「こちらのお部屋です」
ふすまをあけてもらい、「し、失礼いたします」と中に入る。
思いがけない人物が座っていて、凡子はその場に立ち尽くした。
0
あなたにおすすめの小説
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
侯爵様の懺悔
宇野 肇
恋愛
女好きの侯爵様は一年ごとにうら若き貴族の女性を妻に迎えている。
そのどれもが困窮した家へ援助する条件で迫るという手法で、実際に縁づいてから領地経営も上手く回っていくため誰も苦言を呈せない。
侯爵様は一年ごとにとっかえひっかえするだけで、侯爵様は決して貴族法に違反する行為はしていないからだ。
その上、離縁をする際にも夫人となった女性の希望を可能な限り聞いたうえで、新たな縁を取り持ったり、寄付金とともに修道院へ出家させたりするそうなのだ。
おかげで不気味がっているのは娘を差し出さねばならない困窮した貴族の家々ばかりで、平民たちは呑気にも次に来る奥さんは何を希望して次の場所へ行くのか賭けるほどだった。
――では、侯爵様の次の奥様は一体誰になるのだろうか。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる