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52.神の生まれ方
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俺はモルフェさんと色々なボードゲームをしていた。ルナトはソルティアに膝枕されて眠っており、ミナはメアリーさんに膝枕されて眠っている。そして膝枕してあげている側も寝てしまっていた。
「チェックメイト。和澄弱いねぇ。これで僕の20勝目だよ」
俺は20戦全敗という屈辱な戦績を残していた。
「もう一度やりましょうモルフェさん!」
「いい加減諦めなよ。そうだなぁじゃあ次はポーカーでもしようか。ジョーカーありでね」
そういってトランプをシャッフルし始めるモルフェさん。
「そういえばモルフェさん。帝都に莫大なエネルギーが発生したってどのくらいの規模だったんですか?」
「うーん。人で例えて良い?はい和澄の手札」
「ありがとうございます。人で例えて貰って大丈夫です」
シャッフルをきりおえてから手札を配ってくれた。
「イヴの全力より少し多いくらいのエネルギー」
「えっ・・・」
俺は三枚チェンジして答える。モルフェさんも三枚チェンジだ。
「一瞬だったからねぇ。アダムの可能性もあったけど違うかな」
「いやいやイヴさんも下手したら勝てないって事じゃないですか。4カードです」
「いやエネルギーだけだしどうだろうね?はいロイヤルストレートフラッシュ」
「え!?いきなりロイヤルストレートフラッシュってどんな強運ですか!」
「いや和澄の4カードも十分おかしいからね」
4カードで勝った気でいた俺はモルフェさんにロイヤルストレートフラッシュで負けた。
「もう一線行きましょう!」
「ハイハイ」
モルフェさんはにこりと笑いながら再びシャッフルを始めた。
「ヘパイストスって神覚えてるかい?」
「鍛冶の神のブレード制作者でしたっけ?」
再び手札を配られる。
「そうそう。多分彼の所に追及に行ってるんじゃないかな?」
「どういうことですか?」
「ブレード暴走者を初めて見た僕は焦りを覚えた。もしあの力をコントロールできたら・・・人のみで神と同格の力を得れるからね。はい5カード」
「どうして2連続でそんな強い手が出るんですか!」
俺もフルハウスだったが、あまりにも圧倒的すぎる。これで俺は22戦22敗だ。
「今和澄が理不尽に思ってるように、神って理不尽なんだよ。神格者になるだけでサイコロで出したい目はかなり高確率で出るんだ」
「その神の存在がイマイチ理解できてないんですよね」
実際イヴさんは閻魔というくくりで神族とは違うと思っていた。
「あーそうだったごめんね。とりあえず神格者について説明しよっか。夢の世界で会った時は説明してなかったね」
「はいお願いします」
俺は勝利を諦めた。今は神族について説明を理解したい。
「まず神格ってのは人の想いによって作られる。例えば大切にしていた物は、時に人格が生まれる。その人格がどんどん鮮明になっていき、自分でも動くことができたらそれはもう神格を得たことになる」
「付喪神のことですね」
長年大事にしていた物に、希に神が宿るっていうのは聞いたことがある。
「そうそう!そういった者達はまず下級神族って呼ばれるんだ」
「神族にも格差ってあるんですね」
「もちろん!エネルギー量で決まるからね。イヴや僕、アダムなんかは上級神族だね。上級神族は色々な世界を管理してるんだ」
「ヘパイストスさんなんかはどうなんです?」
「あれはまた違うくくりなんだ」
違うククリ?一体どういうことだろうか?
「オリュンポス十二神って聞いたこと無いかな?」
「聞いたことありますけど、神一人一人の名前までは・・・」
オリュンポス十二神は聞いたことがあるけど神話にあまり興味がなかったから全員の名前は言えない。
「あー大丈夫。僕もあいつらには興味ないから。で、ヘパはそのオリュンポス十二神の一柱なんだ」
「モルフェさん達とは何か違うんですか?」
夢を司る神であるモルフェさんと鍛冶を司る神ヘパイストスさんは戦闘力はともかく同格くらいに思える。
「うんオリュンポス十二神はね、創造神の守護者達だったんだ。僕たちと敵対関係にあった」
なるほど創造神の守護者か。素因封印を施した神の尖兵。言っちゃえば人類の敵か。
「彼らは系統で言うと付喪神かな。ヘパイストスなんか金槌から精霊として顕現できるようになって、神格を得て人型になれたみたいだし。人類から神格を得たのが僕たち上級神族だね」
「付喪神って言うのは上級神族にはなれないんですか?」
「別になれるとかなれないとかはないよ。エネルギー量さえあれば勝手に上級ってくくりになるだけだね。ただ歴史上でオリュンポス十二神以外が僕たちのエネルギー量まで到達していないだけ」
なるほど付喪神はモルフェさんやイヴさんほどのエネルギーまで到達することができていないのか。
「ちなみに僕やイヴといった、創造神と敵対した神は7人いて叛逆の七神って呼ばれてる」
「叛逆ですか・・・」
あまり他の神達とは友好的ではないだろうか?
「今他の神とは良い関係じゃないと思った?十二神以外とは基本的に友好的だよ。創造神を倒してなかったらわからなかったけどね」
不満は持っていたけど刃向かう勇気はなかった。それが他の上級神族なのだろう。まるでブラック企業の社畜だな。
「それで話は戻るけど、ブレード暴走者は一時的に上級神族並みのエネルギー量が出ていたんだ」
「たしかにその力をコントロールさえできれば・・・。待てよ?たしかモルフェさんはイヴさんを超えるエネルギー量が一瞬現れたって言いましたよね?」
「どうやら僕の伝えたいことが理解できたみたいだね」
モルフェさんが言いたいのは一瞬で隠したってことで、ブレードの暴走をコントロールできたものがいるかもしれないのか!
「暴走を制御する方法があるのか、力技で制御してるのか知らないけど、少なくともブレードの能力を引き出しつつ意識が残っていることはたしかだね」
たしかにイヴさんを超えるエネルギー量を持つ奴が、そう都合よく排除されるとは思えない。
「ヘパのブレード製作の目的はわからないけど、アダムの暴走を元に作ってたことは立証されたね」
「イヴさんはそのことを危険と判断して、ヘパイストスさんの元へ向かったんですね」
「おそらくね。ヘパならブレードがどう機能するか知ってるだろうし、止める方法がわかれば御の字。最悪でもブレードの使い方がわかればいいね。そうすれば和澄達を鍛えればいいし」
「俺たちをですか?モルフェさんやイヴさんじゃなく?」
「そうだよ。邪神の欠片をブレード内部に使ってるようだけど、邪神の欠片は叛逆の七神は封印の解除に使ったからね」
そういやイヴさんも言っていた。そのおかげでイヴさんはその神と刺し違えずに生きながらえたらしいし。
「とりあえずはイヴ待ちだね。今回の件は2人に頼むことになりそう。なんか巻き込んでごめんね」
申し訳なさそうにモルフェさんは言う。そうは言うけどモルフェさんやイヴさんに責任は無いと思う。俺は再びカードを取る。
「別に2人が悪いわけじゃないでしょう?もちろんヘパイストスさんが原因なわけですし。さぁ今度は七並べしましょう!」
空気を変えるために次は七並べをしよう提案する。
「君のそういったところ好きだよ。じゃあ始めよっか」
すごい満面の笑みをしながら七の札を探し始めるモルフェさん。俺たちは夜にルナト達が起きるまでゲームを続けた。ちなみに勝負の結果は・・・俺の全敗だった!神、強過ぎる!
「チェックメイト。和澄弱いねぇ。これで僕の20勝目だよ」
俺は20戦全敗という屈辱な戦績を残していた。
「もう一度やりましょうモルフェさん!」
「いい加減諦めなよ。そうだなぁじゃあ次はポーカーでもしようか。ジョーカーありでね」
そういってトランプをシャッフルし始めるモルフェさん。
「そういえばモルフェさん。帝都に莫大なエネルギーが発生したってどのくらいの規模だったんですか?」
「うーん。人で例えて良い?はい和澄の手札」
「ありがとうございます。人で例えて貰って大丈夫です」
シャッフルをきりおえてから手札を配ってくれた。
「イヴの全力より少し多いくらいのエネルギー」
「えっ・・・」
俺は三枚チェンジして答える。モルフェさんも三枚チェンジだ。
「一瞬だったからねぇ。アダムの可能性もあったけど違うかな」
「いやいやイヴさんも下手したら勝てないって事じゃないですか。4カードです」
「いやエネルギーだけだしどうだろうね?はいロイヤルストレートフラッシュ」
「え!?いきなりロイヤルストレートフラッシュってどんな強運ですか!」
「いや和澄の4カードも十分おかしいからね」
4カードで勝った気でいた俺はモルフェさんにロイヤルストレートフラッシュで負けた。
「もう一線行きましょう!」
「ハイハイ」
モルフェさんはにこりと笑いながら再びシャッフルを始めた。
「ヘパイストスって神覚えてるかい?」
「鍛冶の神のブレード制作者でしたっけ?」
再び手札を配られる。
「そうそう。多分彼の所に追及に行ってるんじゃないかな?」
「どういうことですか?」
「ブレード暴走者を初めて見た僕は焦りを覚えた。もしあの力をコントロールできたら・・・人のみで神と同格の力を得れるからね。はい5カード」
「どうして2連続でそんな強い手が出るんですか!」
俺もフルハウスだったが、あまりにも圧倒的すぎる。これで俺は22戦22敗だ。
「今和澄が理不尽に思ってるように、神って理不尽なんだよ。神格者になるだけでサイコロで出したい目はかなり高確率で出るんだ」
「その神の存在がイマイチ理解できてないんですよね」
実際イヴさんは閻魔というくくりで神族とは違うと思っていた。
「あーそうだったごめんね。とりあえず神格者について説明しよっか。夢の世界で会った時は説明してなかったね」
「はいお願いします」
俺は勝利を諦めた。今は神族について説明を理解したい。
「まず神格ってのは人の想いによって作られる。例えば大切にしていた物は、時に人格が生まれる。その人格がどんどん鮮明になっていき、自分でも動くことができたらそれはもう神格を得たことになる」
「付喪神のことですね」
長年大事にしていた物に、希に神が宿るっていうのは聞いたことがある。
「そうそう!そういった者達はまず下級神族って呼ばれるんだ」
「神族にも格差ってあるんですね」
「もちろん!エネルギー量で決まるからね。イヴや僕、アダムなんかは上級神族だね。上級神族は色々な世界を管理してるんだ」
「ヘパイストスさんなんかはどうなんです?」
「あれはまた違うくくりなんだ」
違うククリ?一体どういうことだろうか?
「オリュンポス十二神って聞いたこと無いかな?」
「聞いたことありますけど、神一人一人の名前までは・・・」
オリュンポス十二神は聞いたことがあるけど神話にあまり興味がなかったから全員の名前は言えない。
「あー大丈夫。僕もあいつらには興味ないから。で、ヘパはそのオリュンポス十二神の一柱なんだ」
「モルフェさん達とは何か違うんですか?」
夢を司る神であるモルフェさんと鍛冶を司る神ヘパイストスさんは戦闘力はともかく同格くらいに思える。
「うんオリュンポス十二神はね、創造神の守護者達だったんだ。僕たちと敵対関係にあった」
なるほど創造神の守護者か。素因封印を施した神の尖兵。言っちゃえば人類の敵か。
「彼らは系統で言うと付喪神かな。ヘパイストスなんか金槌から精霊として顕現できるようになって、神格を得て人型になれたみたいだし。人類から神格を得たのが僕たち上級神族だね」
「付喪神って言うのは上級神族にはなれないんですか?」
「別になれるとかなれないとかはないよ。エネルギー量さえあれば勝手に上級ってくくりになるだけだね。ただ歴史上でオリュンポス十二神以外が僕たちのエネルギー量まで到達していないだけ」
なるほど付喪神はモルフェさんやイヴさんほどのエネルギーまで到達することができていないのか。
「ちなみに僕やイヴといった、創造神と敵対した神は7人いて叛逆の七神って呼ばれてる」
「叛逆ですか・・・」
あまり他の神達とは友好的ではないだろうか?
「今他の神とは良い関係じゃないと思った?十二神以外とは基本的に友好的だよ。創造神を倒してなかったらわからなかったけどね」
不満は持っていたけど刃向かう勇気はなかった。それが他の上級神族なのだろう。まるでブラック企業の社畜だな。
「それで話は戻るけど、ブレード暴走者は一時的に上級神族並みのエネルギー量が出ていたんだ」
「たしかにその力をコントロールさえできれば・・・。待てよ?たしかモルフェさんはイヴさんを超えるエネルギー量が一瞬現れたって言いましたよね?」
「どうやら僕の伝えたいことが理解できたみたいだね」
モルフェさんが言いたいのは一瞬で隠したってことで、ブレードの暴走をコントロールできたものがいるかもしれないのか!
「暴走を制御する方法があるのか、力技で制御してるのか知らないけど、少なくともブレードの能力を引き出しつつ意識が残っていることはたしかだね」
たしかにイヴさんを超えるエネルギー量を持つ奴が、そう都合よく排除されるとは思えない。
「ヘパのブレード製作の目的はわからないけど、アダムの暴走を元に作ってたことは立証されたね」
「イヴさんはそのことを危険と判断して、ヘパイストスさんの元へ向かったんですね」
「おそらくね。ヘパならブレードがどう機能するか知ってるだろうし、止める方法がわかれば御の字。最悪でもブレードの使い方がわかればいいね。そうすれば和澄達を鍛えればいいし」
「俺たちをですか?モルフェさんやイヴさんじゃなく?」
「そうだよ。邪神の欠片をブレード内部に使ってるようだけど、邪神の欠片は叛逆の七神は封印の解除に使ったからね」
そういやイヴさんも言っていた。そのおかげでイヴさんはその神と刺し違えずに生きながらえたらしいし。
「とりあえずはイヴ待ちだね。今回の件は2人に頼むことになりそう。なんか巻き込んでごめんね」
申し訳なさそうにモルフェさんは言う。そうは言うけどモルフェさんやイヴさんに責任は無いと思う。俺は再びカードを取る。
「別に2人が悪いわけじゃないでしょう?もちろんヘパイストスさんが原因なわけですし。さぁ今度は七並べしましょう!」
空気を変えるために次は七並べをしよう提案する。
「君のそういったところ好きだよ。じゃあ始めよっか」
すごい満面の笑みをしながら七の札を探し始めるモルフェさん。俺たちは夜にルナト達が起きるまでゲームを続けた。ちなみに勝負の結果は・・・俺の全敗だった!神、強過ぎる!
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