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57.嵐への考察
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「っといったことが昔あってのぉ。ほれ、この針が儂のブレードじゃ」
「驚いたね、アタイ達も毎日その薬とやらを刺されているよ。まぁアタイ達の場合、ちゃんと魔眼を手に入れることができる薬と言われてるけどね」
アンデル師匠は笑いながらブレードを見せてくる。
俺達は師匠の過去の出来事を聞いた。かなり過酷だったな。
旅行中に拉致されて両親と死別。苦労して脱出した後、ロシアで旦那さんやお子さんのおかげで人の温もりを思い出したかと思えば、帝国建国後に元ロシア軍の兵士に家族を殺される。
俺だったら発狂するレベルだ。本気で尊敬する。
「これのおかげで儂は施設から脱出できたんじゃよ」
「その施設は今アタイ達の訓練場になってるよ」
ベロニカの言うことが本当ならば、そこで暮らしていた師匠以外の子達はどうなったんだろうか?
「それにしても驚いたね。第一世代にも生き残りがいたなんて」
「あぁ。其達が聞いた話だが、斑鳩隊長は第一世代は全員名誉の戦死を遂げたときいていたんだがな」
「話を聞く限り全員殺ろされただろうね。正直母国に帰りたくなくなったさね」
空気がいきなりピリピリしはじめた。とんでもない殺気を飛ばしてる師匠。ベロニカもイヴァンも気押されている。
師匠の殺気はすぐに収まる。仲は良くなくても、やはり少しでも一緒に暮らしていた人が殺されたら怒るよな。
「それにしてもレオナルド=バレンタイン・・・。奴の目的は世界の覇権か。ベロニカやイヴァンといった被験者がいる以上、アンデルが行われていた実験はまだ続いてることになる。そんな非人道的な行為など到底許せない」
「たしかにそうですね。それに下手したらアメリカ軍全員が魔眼所持者なんてことも・・・」
雨宮さんの言うとおり、アメリカ軍全員が魔眼所持者の可能性があるな。いや全員とまではいかなくても確実にその薬とやらと相性が良い人間は魔眼所持者になってるだろうな。
「それはそうと雨宮お主。なぜ氷の時計塔を使ったのじゃ?」
「えっとそれは・・・」
師匠は俺を見つめた後、ルナトのことをみつめて、雨宮さんを見つめる。あ、これはバレたっぽいな。
何かを言おうと師匠が口を開こうとするが、モルフェさんがいきなり立ち上がったので、全員の視線はモルフェさんのところにいく。
「あー、ごめん。話の腰を折って悪いんだけどさ。アンデル、君は僕やイヴより強いエネルギーを持つ奴にあったかい?」
師匠は顎を撫でながら、少し考え込んで口を開く。
「儂は大将を殺害した男のところにいった。奴は結構エネルギー量が高かったのぉ。ブレードの暴走じゃったが、民間人を守ることに重きを置いていたから逃がしてしもうた」
「アンデルが逃す相手とは、相当の手練れだね。その彼はエネルギー量の隠蔽したりできたのかな?」
「いや、聞いての通り暴走情態じゃ。常時エネルギーを放出しておった」
「じゃあ違うかな。他に心当たりはないかな?」
帝都では複数、ブレードを暴走させた奴がいたんだ。コントロールできた奴が一人でも居たかも知れない。
「一人おる。こちらはモルフェが探しておる人物の可能性が高いな」
「へぇ。最初からそっちを言ってよ。君レベルならわかるだろうに」
「まぁ一応可能性があるってことで先に出しておいたんじゃ。其奴はマーフィーの腹を抉って重傷を負わせた奴でのぉ」
「和澄の叔父さんだっけね。和澄の記憶で見たけど、彼は恐ろしいね。工夫もせず身体能力だけであの動きしてるんだから。それも君や今の和澄達と互角で闘えそうなんだから化け物だね。それに重傷を負わせた奴は何なんだろうね」
モルフェさんも褒める叔父さん。たしかに大将の切り札を防いで自信はついた。
でも叔父さんや陛下、師匠といった手練れはもちろん、頭を冷やして冷静な判断ができる雨宮さんに勝利できるかと言われるとわからない。切り札を囮にしたりと戦術には色々あるんだ。
実戦経験が少ない俺やルナトは、まだまだそういった戦術への対応力がない。
「其奴は芦屋斑鳩。和澄のもう一人の叔父じゃ」
やっぱり斑鳩だったか。だけど俺は一つ納得のいかないこと、いや事実だから単に恥ずかしいだけなのかもしれない。
「やめてくださいよ師匠。嫌みですか?」
「悪い悪い。帝国の裏切り者斑鳩じゃよ」
「和澄が静かにキレるのは珍しいな。だがマーフィーに深手を負わせたのはやはり斑鳩か」
当たり前だルナトよ。今回は本機でキレてる。あんな奴が叔父だなんて恥ずかしいからな。俺は父さんを殺されたことを恨んでいるさ。
「クウラという中将が近くに居たんじゃがのぉ。目の前で気配を消したり、武器を不可視にできるらしくてのぉ」
「気配を消せる・・・か。なるほど、そいつの可能性が高いね。しかもその様子じゃ捕縛もできなかったんだね」
「その通りじゃ。マーフィーも未だに意識不明じゃしのぉ。命仁別状はないが」
叔父さん大丈夫かな?命に別状はなくても何か障害が残ったりしたら・・・。
「とりあえずイヴがヘパからなにか聞いて戻って来るまで待機だね。正直な話アメリカは信用ならない。君たちにはできればその斑鳩を排除してもらいたいな」
「それはモルフェが帝国を信用しているって事で良いのか?」
「もちろん帝国なんかも信用してないよ。僕が信用してるのは君たち。あー雨宮くんや、アメリカ軍の子供達は入れてないからね」
あ、雨宮さんが露骨に落ち込んだ。たしかにストレートに信用してないって言われたら落ち込むか。俺も彼には後ろめたい気持ちがあるから同情する。でも自業自得だとも思うんだ。
「私としては帝国のことも信用して欲しいところだがな」
「いくらルナトの父が治める国だからってそれだけじゃあね。和澄と斑鳩みたいな家族構成な可能性もあるんだし。僕が信用するのはあくまで個人だよ」
「残念だ」
残念という割にルナトの顔は笑っていた。これから信用を築いて見せるって考えてるなあれは。
さすがルナトただでは転ばない男。
「さぁじゃあ雨宮くん、アンデル、話を割って悪かったね。さぁ続けて」
あ、モルフェさん掘り返した。やめたげて。ただでさえモルフェさんに信用してないって言われて落ち込んでるのに。雨宮さんのライフはもう0よ。
「そうじゃった!お主一体何をしでかしたのじゃ?」
「アンデルちゃん・・・話せば長くなるんだけどいい?」
「良いぞ。いってみぃ?」
雨宮さんは俺との戦闘から事の顛末を語りだす。アンデル師匠は黙ってその話を聞いた。
そしてすべて話し終えると、師匠は雨宮さんにげんこつをかました。
「バカモンが!未成年に攻撃を仕掛ける馬鹿がおるか!」
「いってぇ!わるいアンデルちゃん」
「和澄が止めなかったらどうなってたとおもっとる!」
「それはわかってるし反省した」
「反省すれば殺人未遂は許されると思ってるのか?そこの娘を殺そうとしたことはまだ大義名分はある。じゃが学園全体を巻き込む攻撃をするなんて阿呆か!」
まぁ当然の反応だよな。この人は学園全体を危険にさらしたんだがら。
「主は謹慎処分じゃ!っといいたいとこじゃが、和澄を部下にしたいという点は視る目がある。よって和澄とミナ、殿下の護衛任務を任命する」
「え!師匠!?ちょっとま・・・」
「意義は申し立てん。主等のためじゃ。戦力は多い方がよかろう?」
一理ある。しかも実際に戦闘をしているから裏切ってないことがわかる。この人は帝国軍人で信用もできる。
「そしてさっきから狸寝入りしている祐樹とやら。いい加減にせいよ」
「・・・!?」
祐樹はベロニカに膝枕されて寝ているはずだった。祐樹は目を開いて立ち上がった。
そのことはベロニカやイヴァンといった祐樹の味方を含めてモルフェさん以外全員が驚いていた。
「いつから気づいていたロリっ子」
「主の倍は生きとるロリっ子はよせい」
そして俺達は祐樹と再び言葉を交わす。この時俺は事を楽観視していたのだろう。出なければあんなことにはならなかっただろうに。
「驚いたね、アタイ達も毎日その薬とやらを刺されているよ。まぁアタイ達の場合、ちゃんと魔眼を手に入れることができる薬と言われてるけどね」
アンデル師匠は笑いながらブレードを見せてくる。
俺達は師匠の過去の出来事を聞いた。かなり過酷だったな。
旅行中に拉致されて両親と死別。苦労して脱出した後、ロシアで旦那さんやお子さんのおかげで人の温もりを思い出したかと思えば、帝国建国後に元ロシア軍の兵士に家族を殺される。
俺だったら発狂するレベルだ。本気で尊敬する。
「これのおかげで儂は施設から脱出できたんじゃよ」
「その施設は今アタイ達の訓練場になってるよ」
ベロニカの言うことが本当ならば、そこで暮らしていた師匠以外の子達はどうなったんだろうか?
「それにしても驚いたね。第一世代にも生き残りがいたなんて」
「あぁ。其達が聞いた話だが、斑鳩隊長は第一世代は全員名誉の戦死を遂げたときいていたんだがな」
「話を聞く限り全員殺ろされただろうね。正直母国に帰りたくなくなったさね」
空気がいきなりピリピリしはじめた。とんでもない殺気を飛ばしてる師匠。ベロニカもイヴァンも気押されている。
師匠の殺気はすぐに収まる。仲は良くなくても、やはり少しでも一緒に暮らしていた人が殺されたら怒るよな。
「それにしてもレオナルド=バレンタイン・・・。奴の目的は世界の覇権か。ベロニカやイヴァンといった被験者がいる以上、アンデルが行われていた実験はまだ続いてることになる。そんな非人道的な行為など到底許せない」
「たしかにそうですね。それに下手したらアメリカ軍全員が魔眼所持者なんてことも・・・」
雨宮さんの言うとおり、アメリカ軍全員が魔眼所持者の可能性があるな。いや全員とまではいかなくても確実にその薬とやらと相性が良い人間は魔眼所持者になってるだろうな。
「それはそうと雨宮お主。なぜ氷の時計塔を使ったのじゃ?」
「えっとそれは・・・」
師匠は俺を見つめた後、ルナトのことをみつめて、雨宮さんを見つめる。あ、これはバレたっぽいな。
何かを言おうと師匠が口を開こうとするが、モルフェさんがいきなり立ち上がったので、全員の視線はモルフェさんのところにいく。
「あー、ごめん。話の腰を折って悪いんだけどさ。アンデル、君は僕やイヴより強いエネルギーを持つ奴にあったかい?」
師匠は顎を撫でながら、少し考え込んで口を開く。
「儂は大将を殺害した男のところにいった。奴は結構エネルギー量が高かったのぉ。ブレードの暴走じゃったが、民間人を守ることに重きを置いていたから逃がしてしもうた」
「アンデルが逃す相手とは、相当の手練れだね。その彼はエネルギー量の隠蔽したりできたのかな?」
「いや、聞いての通り暴走情態じゃ。常時エネルギーを放出しておった」
「じゃあ違うかな。他に心当たりはないかな?」
帝都では複数、ブレードを暴走させた奴がいたんだ。コントロールできた奴が一人でも居たかも知れない。
「一人おる。こちらはモルフェが探しておる人物の可能性が高いな」
「へぇ。最初からそっちを言ってよ。君レベルならわかるだろうに」
「まぁ一応可能性があるってことで先に出しておいたんじゃ。其奴はマーフィーの腹を抉って重傷を負わせた奴でのぉ」
「和澄の叔父さんだっけね。和澄の記憶で見たけど、彼は恐ろしいね。工夫もせず身体能力だけであの動きしてるんだから。それも君や今の和澄達と互角で闘えそうなんだから化け物だね。それに重傷を負わせた奴は何なんだろうね」
モルフェさんも褒める叔父さん。たしかに大将の切り札を防いで自信はついた。
でも叔父さんや陛下、師匠といった手練れはもちろん、頭を冷やして冷静な判断ができる雨宮さんに勝利できるかと言われるとわからない。切り札を囮にしたりと戦術には色々あるんだ。
実戦経験が少ない俺やルナトは、まだまだそういった戦術への対応力がない。
「其奴は芦屋斑鳩。和澄のもう一人の叔父じゃ」
やっぱり斑鳩だったか。だけど俺は一つ納得のいかないこと、いや事実だから単に恥ずかしいだけなのかもしれない。
「やめてくださいよ師匠。嫌みですか?」
「悪い悪い。帝国の裏切り者斑鳩じゃよ」
「和澄が静かにキレるのは珍しいな。だがマーフィーに深手を負わせたのはやはり斑鳩か」
当たり前だルナトよ。今回は本機でキレてる。あんな奴が叔父だなんて恥ずかしいからな。俺は父さんを殺されたことを恨んでいるさ。
「クウラという中将が近くに居たんじゃがのぉ。目の前で気配を消したり、武器を不可視にできるらしくてのぉ」
「気配を消せる・・・か。なるほど、そいつの可能性が高いね。しかもその様子じゃ捕縛もできなかったんだね」
「その通りじゃ。マーフィーも未だに意識不明じゃしのぉ。命仁別状はないが」
叔父さん大丈夫かな?命に別状はなくても何か障害が残ったりしたら・・・。
「とりあえずイヴがヘパからなにか聞いて戻って来るまで待機だね。正直な話アメリカは信用ならない。君たちにはできればその斑鳩を排除してもらいたいな」
「それはモルフェが帝国を信用しているって事で良いのか?」
「もちろん帝国なんかも信用してないよ。僕が信用してるのは君たち。あー雨宮くんや、アメリカ軍の子供達は入れてないからね」
あ、雨宮さんが露骨に落ち込んだ。たしかにストレートに信用してないって言われたら落ち込むか。俺も彼には後ろめたい気持ちがあるから同情する。でも自業自得だとも思うんだ。
「私としては帝国のことも信用して欲しいところだがな」
「いくらルナトの父が治める国だからってそれだけじゃあね。和澄と斑鳩みたいな家族構成な可能性もあるんだし。僕が信用するのはあくまで個人だよ」
「残念だ」
残念という割にルナトの顔は笑っていた。これから信用を築いて見せるって考えてるなあれは。
さすがルナトただでは転ばない男。
「さぁじゃあ雨宮くん、アンデル、話を割って悪かったね。さぁ続けて」
あ、モルフェさん掘り返した。やめたげて。ただでさえモルフェさんに信用してないって言われて落ち込んでるのに。雨宮さんのライフはもう0よ。
「そうじゃった!お主一体何をしでかしたのじゃ?」
「アンデルちゃん・・・話せば長くなるんだけどいい?」
「良いぞ。いってみぃ?」
雨宮さんは俺との戦闘から事の顛末を語りだす。アンデル師匠は黙ってその話を聞いた。
そしてすべて話し終えると、師匠は雨宮さんにげんこつをかました。
「バカモンが!未成年に攻撃を仕掛ける馬鹿がおるか!」
「いってぇ!わるいアンデルちゃん」
「和澄が止めなかったらどうなってたとおもっとる!」
「それはわかってるし反省した」
「反省すれば殺人未遂は許されると思ってるのか?そこの娘を殺そうとしたことはまだ大義名分はある。じゃが学園全体を巻き込む攻撃をするなんて阿呆か!」
まぁ当然の反応だよな。この人は学園全体を危険にさらしたんだがら。
「主は謹慎処分じゃ!っといいたいとこじゃが、和澄を部下にしたいという点は視る目がある。よって和澄とミナ、殿下の護衛任務を任命する」
「え!師匠!?ちょっとま・・・」
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一理ある。しかも実際に戦闘をしているから裏切ってないことがわかる。この人は帝国軍人で信用もできる。
「そしてさっきから狸寝入りしている祐樹とやら。いい加減にせいよ」
「・・・!?」
祐樹はベロニカに膝枕されて寝ているはずだった。祐樹は目を開いて立ち上がった。
そのことはベロニカやイヴァンといった祐樹の味方を含めてモルフェさん以外全員が驚いていた。
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