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第33話 『ヌシ』の、テリトリー?
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森を更に奥へ進むと、急に我らの周りの空気が変わった。恐らくこれが、爺さんの言っていた『ヌシ』の出る場所……。空気が変わったことから、誰かのテリトリーだと思われる。風景は森のままなのだが、全く違う場所ともいえることから、空間を移動しているんじゃないか? 人間には同じ森に見えるのだろうな。だから、森の奥には『ヌシ』がいると言われているのだろう。
『爺さん、やはり空間魔法で違う場所に飛ばされたようだぞ』
「なんと! そうだったのですか……斃せば必ず帰れたので、違う空間だと疑ったことすらありませんでした」
『それは仕方ないと思うぞ? 恐らく、わざと見た目も同じ森だと思うように作った空間だろうからな。この空間を作った者には、何か思惑があるのかもしれんな?』
「ぐぁおぉぉ――――――――ぅ!!!」
声のする方に目を向けると、それなりに大きな猿……ゴリラ? うーん、緑色の毛を纏った五メートルほどの大きさの、毛が長いからオランウータンだろうか? が現れた。緑色の毛が苔にも見えるな。森と同じ色だからか、森と同化して見える。
『ああ、あれが『ヌシ』か。確かにデカくて強い魔物ではあるが、一体だけならどうにでもなるな?』
「はい。討伐はお任せください!」
「行ってまいります!」
双子は張り切って『ヌシ』に向かって疾走する。ティアにいいところを見せたいからか、ただ単に暴れたかったからかは分からんが。お? 上空に神聖力を感じるな?
「レオン、あそこにエルフがいるよ」
『ほぉ、ティアはすごいな。我は神聖力の塊しか感じられなかったぞ。まぁ、エルフと分かったのであれば、無害だろうし話に行ってみるか?』
「うん! 『道』を作るね!」
そう言うと、ティアは神聖力で我が座れるぐらいの大きさのシールドを階段のようにエルフの方へ伸ばした。それを見たエルフが驚いたようだな? 神聖力が大きく揺れたのを感じた。ここはエルフのテリトリーだからな。空間を支配している者の心が動けば、すぐに分かるのだ。
『それでは行こうか。爺さんは双子を頼む』
「か、かしこまりました……」
我はティアを背に乗せたまま、ティアの作ったシールドの上をヒョイヒョイと登っていく。あっという間にエルフの元に着いた。図書館のエルフと見た目はそこまで変わらないな。彼より少し髪が短くて、肩に少し当たるぐらいの長さだ。
「そ、そちらは、神獣フェンリル殿でしょうか?」
『ああ、そうだ。そなたは……ん? 何となく記憶にあるような?』
「あ、はい。昔、助けて頂いたことがあります。そのお陰で、私はここの空間も作れるようになりました。その節は、本当にありがとうございました」
エルフが我に深々と頭を下げているな……。我は全く覚えていないのだが、そういうのも少し悪い気がしてしまう。
「エルフのお兄さん、こんにちは! お兄さんはレオンとどこで出会ったの? どれぐらい前の話なんだろう? お兄さんも人間より長く生きてるんでしょう?」
「あ、こ、こんにちは。はい、そうですよ。私が神獣殿に助けていただいたのは五百年ほど前ですね。場所は隣国側の森で、私が空間魔法を上手く使えずに、空間を閉じることができなかったのです」
ああ! あの時のエルフか。まだ見た目が子供のエルフだったから、見た目で分かるのは難しいよな? それにしても、苦手な空間魔法を使いこなせるようになったんだな。この空間はそれなりに広さもあり、安定している。しっかり訓練を頑張ったのだろう。
『大きくなったな、森のエルフよ。この空間を作れるほどの実力をつけたのであれば、あれからとても頑張ったんだな。我は嬉しいぞ』
「あ、あ、ありがとうございます! 覚えていてくださったのですね!」
『ああ。ティアが詳細を聞いてくれたからな。さすがに子供の姿だったそなたを見た目では判断しかねたが、話ではっきりと分かったぞ。ティアもありがとうな』
ティアは「えへへ」と素直に喜んでいる。我とティアも繋がっているからな。我の気持ちを汲んだティアが、エルフに質問してくれたのだ。
「エルフのお兄さん、なんでこの空間を作ったの? この森はおじいちゃまの管轄なんだけど、おじいちゃまにも教えても大丈夫?」
「はい、構いませんよ。貴女は神の愛し子か何かでしょう? 神が関わっている人間であれば、私も安心してお話ができますから」
「そうなんだね! じゃあ、レオン。おじいちゃまのところに戻ろう」
『ああ、そうだな。森のエルフもついてきてくれ』
エルフは頷いて、なぜか少し嬉しそうに後ろをついてきた。
「おじいちゃま! この空間のこと、エルフのお兄さんが教えてくれるって!」
驚く爺さんを全く気にせず、エルフは微笑みながら爺さんに話しかける。
「そなたがこの森の管理者ですか?」
「は、はい。辺境伯の地を治めております、ジョセフと申します」
スッと頭を下げ、丁寧に答えるジョセフは、少し緊張しているようだな。
「そうでしたか、そなたが! それは助かります。貴方たちは、この空間に何度かいらしていますよね?」
「はい。私は何度も来ております。双子は二回目です」
「ええ、覚えてますよ。五年ほど前に、可愛らしい双子が来て見学していましたね。二人とも、随分成長したのですね。これなら貴方たちにお願いしやすい」
「お願い、ですか?」
「ええ。この空間を作った理由は、人間では斃せる者が限られるであろう、あの魔物を隔離するための空間なのですよ。神が私に命じたのです。私はここへ現れる人間が、あの魔物を斃せる者か否かを確かめ、斃せると思えば魔物を出します。私の空間で増えたあの魔物は、既に千匹を越えるのです」
「たくさんの人が怪我をしたから?」
「ええ、そうですよ、神の愛し子。神が仰るには、この森を守ることが、この世界の均衡を守ることにもなるそうです。ですので私は、安全に、あの魔物を斃せる者を選び、斃してもらっているのですよ」
『なるほど……な? 双子がちょうど狩り終わったようだな。爺さん、まだ数匹斃せそうか?』
「ええ。私も入れば、五匹ぐらいは斃して帰れそうですが、一匹ずつでお願いしたいですな? ほほほ」
「あ、ありがとうございます! ジョセフと言いましたね。私は森のエルフと呼ばれております。どうぞ、エルフとお呼びくださいね」
「こ、こちらこそ、森を守って頂き、ありがとうございます。エルフ殿と会話をさせて頂けること、大変光栄に思います」
「そんなにかしこまらないでください。私はまだ若いエルフです。神獣殿や賢者のエルフのように、何か成果を上げてからなら喜ばしいのですが、私はまだ何も成し遂げていないのです」
寂しそうに呟くエルフに、ティアが元気に声をかける。
「でもこれからは、この空間を作って『ヌシ』を殲滅させることが出来るって分かったんだから、神様のお願いを成し遂げるんだよね? 成果を上げるんだから問題ないよね?」
エルフは目を大きく開いて驚きながらも、すぐに笑顔になった。
「はい、そうですね。さすがは愛し子であらせられる」
『エルフよ。実はティアは愛し子では無いのだ。〝神の御遣い〟でな? 我がサポートを任されておる』
「な、なんと! こ、これは失礼を……」
「レオン、それってどう違うの? わたし、聞いてないよね?」
『ああ、そうだったな。もうティアも理解できるだろう。よく聞くんだぞ? 神の使者にランクがあるとするならば、ティアが一番上なんだ。神を手伝う者たちを『神の使者』や『神の遣い』と言うんだがな。それが我のような神獣やエルフだな。その我らよりも上なんだ。分かるか?』
「それって、上とか下とか必要あるの? 神様を助ける仲間ってことじゃないの?」
我とエルフは固まった。確かにそうだな。だからこそ我は、図書館のエルフによく頼みごとをするし、困っていたら助ける間柄だ。
「ほほほ、よく理解しているね。その通りティアは、神様をお助けする、とても名誉な称号をいただいているのだよ」
爺さんが、嬉しそうにティアの頭を撫でている。
「エルフはたくさん仲間がいますが、誰であっても神から命じられたらすぐに動きます。神獣様よりは数が多いですからね。一人の負担が大きくなり過ぎないように、各エルフの得意なことで神に仕えるのですよ」
「そっか。お兄さんは空間魔法が得意になったんだね。だから、ここを任されているってことでしょう?」
「はい、その通りです。〝神の御遣い〟様」
「ティアって呼んでね。お兄さんも仲間でしょう?」
「は、はい。ありがたき幸せで御座います、ティア様」
「呼び捨てでいいのに……」
図書館の、賢者と呼ばれるエルフも結局、ティアを呼び捨てにはしてくれなかったからな。いくら言っても無駄だと、何となく分かっているのか、しつこくは食い下がらなかった。ティアも成長しているのだな。森のエルフのテリトリーの中で、何故かのんびりと考える我であった。
『爺さん、やはり空間魔法で違う場所に飛ばされたようだぞ』
「なんと! そうだったのですか……斃せば必ず帰れたので、違う空間だと疑ったことすらありませんでした」
『それは仕方ないと思うぞ? 恐らく、わざと見た目も同じ森だと思うように作った空間だろうからな。この空間を作った者には、何か思惑があるのかもしれんな?』
「ぐぁおぉぉ――――――――ぅ!!!」
声のする方に目を向けると、それなりに大きな猿……ゴリラ? うーん、緑色の毛を纏った五メートルほどの大きさの、毛が長いからオランウータンだろうか? が現れた。緑色の毛が苔にも見えるな。森と同じ色だからか、森と同化して見える。
『ああ、あれが『ヌシ』か。確かにデカくて強い魔物ではあるが、一体だけならどうにでもなるな?』
「はい。討伐はお任せください!」
「行ってまいります!」
双子は張り切って『ヌシ』に向かって疾走する。ティアにいいところを見せたいからか、ただ単に暴れたかったからかは分からんが。お? 上空に神聖力を感じるな?
「レオン、あそこにエルフがいるよ」
『ほぉ、ティアはすごいな。我は神聖力の塊しか感じられなかったぞ。まぁ、エルフと分かったのであれば、無害だろうし話に行ってみるか?』
「うん! 『道』を作るね!」
そう言うと、ティアは神聖力で我が座れるぐらいの大きさのシールドを階段のようにエルフの方へ伸ばした。それを見たエルフが驚いたようだな? 神聖力が大きく揺れたのを感じた。ここはエルフのテリトリーだからな。空間を支配している者の心が動けば、すぐに分かるのだ。
『それでは行こうか。爺さんは双子を頼む』
「か、かしこまりました……」
我はティアを背に乗せたまま、ティアの作ったシールドの上をヒョイヒョイと登っていく。あっという間にエルフの元に着いた。図書館のエルフと見た目はそこまで変わらないな。彼より少し髪が短くて、肩に少し当たるぐらいの長さだ。
「そ、そちらは、神獣フェンリル殿でしょうか?」
『ああ、そうだ。そなたは……ん? 何となく記憶にあるような?』
「あ、はい。昔、助けて頂いたことがあります。そのお陰で、私はここの空間も作れるようになりました。その節は、本当にありがとうございました」
エルフが我に深々と頭を下げているな……。我は全く覚えていないのだが、そういうのも少し悪い気がしてしまう。
「エルフのお兄さん、こんにちは! お兄さんはレオンとどこで出会ったの? どれぐらい前の話なんだろう? お兄さんも人間より長く生きてるんでしょう?」
「あ、こ、こんにちは。はい、そうですよ。私が神獣殿に助けていただいたのは五百年ほど前ですね。場所は隣国側の森で、私が空間魔法を上手く使えずに、空間を閉じることができなかったのです」
ああ! あの時のエルフか。まだ見た目が子供のエルフだったから、見た目で分かるのは難しいよな? それにしても、苦手な空間魔法を使いこなせるようになったんだな。この空間はそれなりに広さもあり、安定している。しっかり訓練を頑張ったのだろう。
『大きくなったな、森のエルフよ。この空間を作れるほどの実力をつけたのであれば、あれからとても頑張ったんだな。我は嬉しいぞ』
「あ、あ、ありがとうございます! 覚えていてくださったのですね!」
『ああ。ティアが詳細を聞いてくれたからな。さすがに子供の姿だったそなたを見た目では判断しかねたが、話ではっきりと分かったぞ。ティアもありがとうな』
ティアは「えへへ」と素直に喜んでいる。我とティアも繋がっているからな。我の気持ちを汲んだティアが、エルフに質問してくれたのだ。
「エルフのお兄さん、なんでこの空間を作ったの? この森はおじいちゃまの管轄なんだけど、おじいちゃまにも教えても大丈夫?」
「はい、構いませんよ。貴女は神の愛し子か何かでしょう? 神が関わっている人間であれば、私も安心してお話ができますから」
「そうなんだね! じゃあ、レオン。おじいちゃまのところに戻ろう」
『ああ、そうだな。森のエルフもついてきてくれ』
エルフは頷いて、なぜか少し嬉しそうに後ろをついてきた。
「おじいちゃま! この空間のこと、エルフのお兄さんが教えてくれるって!」
驚く爺さんを全く気にせず、エルフは微笑みながら爺さんに話しかける。
「そなたがこの森の管理者ですか?」
「は、はい。辺境伯の地を治めております、ジョセフと申します」
スッと頭を下げ、丁寧に答えるジョセフは、少し緊張しているようだな。
「そうでしたか、そなたが! それは助かります。貴方たちは、この空間に何度かいらしていますよね?」
「はい。私は何度も来ております。双子は二回目です」
「ええ、覚えてますよ。五年ほど前に、可愛らしい双子が来て見学していましたね。二人とも、随分成長したのですね。これなら貴方たちにお願いしやすい」
「お願い、ですか?」
「ええ。この空間を作った理由は、人間では斃せる者が限られるであろう、あの魔物を隔離するための空間なのですよ。神が私に命じたのです。私はここへ現れる人間が、あの魔物を斃せる者か否かを確かめ、斃せると思えば魔物を出します。私の空間で増えたあの魔物は、既に千匹を越えるのです」
「たくさんの人が怪我をしたから?」
「ええ、そうですよ、神の愛し子。神が仰るには、この森を守ることが、この世界の均衡を守ることにもなるそうです。ですので私は、安全に、あの魔物を斃せる者を選び、斃してもらっているのですよ」
『なるほど……な? 双子がちょうど狩り終わったようだな。爺さん、まだ数匹斃せそうか?』
「ええ。私も入れば、五匹ぐらいは斃して帰れそうですが、一匹ずつでお願いしたいですな? ほほほ」
「あ、ありがとうございます! ジョセフと言いましたね。私は森のエルフと呼ばれております。どうぞ、エルフとお呼びくださいね」
「こ、こちらこそ、森を守って頂き、ありがとうございます。エルフ殿と会話をさせて頂けること、大変光栄に思います」
「そんなにかしこまらないでください。私はまだ若いエルフです。神獣殿や賢者のエルフのように、何か成果を上げてからなら喜ばしいのですが、私はまだ何も成し遂げていないのです」
寂しそうに呟くエルフに、ティアが元気に声をかける。
「でもこれからは、この空間を作って『ヌシ』を殲滅させることが出来るって分かったんだから、神様のお願いを成し遂げるんだよね? 成果を上げるんだから問題ないよね?」
エルフは目を大きく開いて驚きながらも、すぐに笑顔になった。
「はい、そうですね。さすがは愛し子であらせられる」
『エルフよ。実はティアは愛し子では無いのだ。〝神の御遣い〟でな? 我がサポートを任されておる』
「な、なんと! こ、これは失礼を……」
「レオン、それってどう違うの? わたし、聞いてないよね?」
『ああ、そうだったな。もうティアも理解できるだろう。よく聞くんだぞ? 神の使者にランクがあるとするならば、ティアが一番上なんだ。神を手伝う者たちを『神の使者』や『神の遣い』と言うんだがな。それが我のような神獣やエルフだな。その我らよりも上なんだ。分かるか?』
「それって、上とか下とか必要あるの? 神様を助ける仲間ってことじゃないの?」
我とエルフは固まった。確かにそうだな。だからこそ我は、図書館のエルフによく頼みごとをするし、困っていたら助ける間柄だ。
「ほほほ、よく理解しているね。その通りティアは、神様をお助けする、とても名誉な称号をいただいているのだよ」
爺さんが、嬉しそうにティアの頭を撫でている。
「エルフはたくさん仲間がいますが、誰であっても神から命じられたらすぐに動きます。神獣様よりは数が多いですからね。一人の負担が大きくなり過ぎないように、各エルフの得意なことで神に仕えるのですよ」
「そっか。お兄さんは空間魔法が得意になったんだね。だから、ここを任されているってことでしょう?」
「はい、その通りです。〝神の御遣い〟様」
「ティアって呼んでね。お兄さんも仲間でしょう?」
「は、はい。ありがたき幸せで御座います、ティア様」
「呼び捨てでいいのに……」
図書館の、賢者と呼ばれるエルフも結局、ティアを呼び捨てにはしてくれなかったからな。いくら言っても無駄だと、何となく分かっているのか、しつこくは食い下がらなかった。ティアも成長しているのだな。森のエルフのテリトリーの中で、何故かのんびりと考える我であった。
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