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第29話 辛辣なダメ出し ★デューク SIDE
『動かない的』の練習場のある方向へ移動しながらリオ殿に話し掛ける。
「さて……リオ殿、何か気付いた事はありましたか?」
少し前から何か気になるのだろう、考える素振りをしていたので話を振ってみた。
「そうね……先ず、もっと沢山パターンを増やして欲しいわね。3回とも同じパターンだったから、3回目には緊張感が無くなってしまったわ。最低でも10パターンは欲しいわね。例えば、3セットだったとしても3回とも違うパターンで、尚且つランダムなパターンが選ばれるようにして欲しいわ。2回目の3セットが1回目の3セットと同じパターンでは意味が無いもの」
「な、なるほど……確かに動きが同じでは、体が慣れて来ますからな」
「そうなのよ。あとはね……他にも何台か作るのであれば、今あるものを初心者用、もう少しスピードの早いものを中級者用、丸太だけで同じ個数がもっと早いスピードで飛んで来る上級者用が欲しいわね。上級者用は、5分ぐらいで全部飛んで来るものと、3分ぐらいで全部飛んで来るものが欲しいわ」
「もしや、リオ殿にはアレでは簡単過ぎましたか?」
「………………そうね」
部下達が驚愕している。3セット連続で1発も撃ち漏らしが無く、2セット目からは初めて扱う剣を使っているにもかかわらず、汗一つ掻いていないのだから当然ではあるのだが……
「台数が多いので、明日までに出来るかは……」
「急いでないから大丈夫よ。当分は皆さんも初級で練習なさるでしょうし、私は他にやりたい練習があるの」
ほんの少し口角が上がったように見えたが、見間違いだと思いたい……
「こちらで行うのですか?」
「えぇ、そうよ。私があちらに立つから、デューク様は私に向かって初級の魔法を何でも良いから本気で放って来てくれる?」
「まさか………………」
「えぇ、昨晩修得出来たから、早速使ってみたいの」
昨日の今日で修得出来る魔法では無いのだが……
「リオ殿、取り敢えず1発だけ受けて貰えますか?」
「デューク様は心配性ね。いいわよ、いつでもどうぞ」
リオ殿は的の前で双剣を構える。出来るだけゆっくり初級の火魔法『火球』を放つ。
『バシュン!』アッサリと火球が消滅した。
「えぇ――っ!まさかの超級闇では…………?」
部下達には何も知らせていないから当然の反応だろう。私ですらちょっと驚いたぞ……出来るだろうとは思っていたが、実際に目の当たりにすると……やっぱり驚くものなのだ。
「デューク様、撃てるだけ連射して貰えますか?」
「何発ぐらいで?」
「取り敢えず100?」
距離が少しあるので、少し大きな声で会話する。すると部下が小さな声で「団長の魔法を100?」と呟いている。魔導師団で1番早撃ちが出来ると知ってるからだろうが、恐らくリオ殿には敵うまい……
「では行きますぞー!」
「どうぞー!」
言われた通りに魔法を準備する。目に見えた方が面白そうだったので、『火球』を空に100発浮かべた。
「ふんっ!」
全力で火球を撃ち込んだ。部下達は顔を真っ青にしてリオ殿の事を心配しているらしい。さっきの練習を見てただろうに……
砂煙と火球の煙で見えなかったリオ殿が姿を現す。さすがと言うか、やはりと言うか……怪我など皆無、焦げた場所すら無い。
「リオ殿、足りましたかー?」
「全部『火球』ではつまらないわ」
「恐らく、他の魔法を混ぜたとしても、つまらないと思いますぞー!」
リオ殿がこちらへ戻って来る。闇の消去魔法は完璧に修得したと言っても過言では無さそうだ。リオ殿は双剣を仕舞い、口を尖らせてつまらなそうな顔をしていた。
「リオ殿、やりたい事を全部やり終えたから飽きましたね?私の連撃すらも簡単にあしらってたでしょう?」
「次は中級を100で!」
「恐らく同じ結果ですよ。闇魔法、滅茶苦茶出力を絞ってるでしょう?」
「練習装置の上級が出来たら、身体強化のみでやる事にするわ……」
「魔法を纏うと簡単過ぎるのか…………」
「「「………………………………」」」
「……………………分かりました!私が徹夜して、今晩中に上級練習装置を作りましょう!これは私のためでもあり、魔導師団……いや、国のためになるからな!」
「その通りです!団長!」
「自分も手伝います!」
「魔導師団は、必ずや桁違いに強くなれると確信しました!」
部下達もリオ殿に感化されたようだ。まぁ、魔導師でリオ殿に感化されない者など居ないだろう。今回の出来事で、騎士達まで感化される可能性が高くなったが……な。
「さて……リオ殿、何か気付いた事はありましたか?」
少し前から何か気になるのだろう、考える素振りをしていたので話を振ってみた。
「そうね……先ず、もっと沢山パターンを増やして欲しいわね。3回とも同じパターンだったから、3回目には緊張感が無くなってしまったわ。最低でも10パターンは欲しいわね。例えば、3セットだったとしても3回とも違うパターンで、尚且つランダムなパターンが選ばれるようにして欲しいわ。2回目の3セットが1回目の3セットと同じパターンでは意味が無いもの」
「な、なるほど……確かに動きが同じでは、体が慣れて来ますからな」
「そうなのよ。あとはね……他にも何台か作るのであれば、今あるものを初心者用、もう少しスピードの早いものを中級者用、丸太だけで同じ個数がもっと早いスピードで飛んで来る上級者用が欲しいわね。上級者用は、5分ぐらいで全部飛んで来るものと、3分ぐらいで全部飛んで来るものが欲しいわ」
「もしや、リオ殿にはアレでは簡単過ぎましたか?」
「………………そうね」
部下達が驚愕している。3セット連続で1発も撃ち漏らしが無く、2セット目からは初めて扱う剣を使っているにもかかわらず、汗一つ掻いていないのだから当然ではあるのだが……
「台数が多いので、明日までに出来るかは……」
「急いでないから大丈夫よ。当分は皆さんも初級で練習なさるでしょうし、私は他にやりたい練習があるの」
ほんの少し口角が上がったように見えたが、見間違いだと思いたい……
「こちらで行うのですか?」
「えぇ、そうよ。私があちらに立つから、デューク様は私に向かって初級の魔法を何でも良いから本気で放って来てくれる?」
「まさか………………」
「えぇ、昨晩修得出来たから、早速使ってみたいの」
昨日の今日で修得出来る魔法では無いのだが……
「リオ殿、取り敢えず1発だけ受けて貰えますか?」
「デューク様は心配性ね。いいわよ、いつでもどうぞ」
リオ殿は的の前で双剣を構える。出来るだけゆっくり初級の火魔法『火球』を放つ。
『バシュン!』アッサリと火球が消滅した。
「えぇ――っ!まさかの超級闇では…………?」
部下達には何も知らせていないから当然の反応だろう。私ですらちょっと驚いたぞ……出来るだろうとは思っていたが、実際に目の当たりにすると……やっぱり驚くものなのだ。
「デューク様、撃てるだけ連射して貰えますか?」
「何発ぐらいで?」
「取り敢えず100?」
距離が少しあるので、少し大きな声で会話する。すると部下が小さな声で「団長の魔法を100?」と呟いている。魔導師団で1番早撃ちが出来ると知ってるからだろうが、恐らくリオ殿には敵うまい……
「では行きますぞー!」
「どうぞー!」
言われた通りに魔法を準備する。目に見えた方が面白そうだったので、『火球』を空に100発浮かべた。
「ふんっ!」
全力で火球を撃ち込んだ。部下達は顔を真っ青にしてリオ殿の事を心配しているらしい。さっきの練習を見てただろうに……
砂煙と火球の煙で見えなかったリオ殿が姿を現す。さすがと言うか、やはりと言うか……怪我など皆無、焦げた場所すら無い。
「リオ殿、足りましたかー?」
「全部『火球』ではつまらないわ」
「恐らく、他の魔法を混ぜたとしても、つまらないと思いますぞー!」
リオ殿がこちらへ戻って来る。闇の消去魔法は完璧に修得したと言っても過言では無さそうだ。リオ殿は双剣を仕舞い、口を尖らせてつまらなそうな顔をしていた。
「リオ殿、やりたい事を全部やり終えたから飽きましたね?私の連撃すらも簡単にあしらってたでしょう?」
「次は中級を100で!」
「恐らく同じ結果ですよ。闇魔法、滅茶苦茶出力を絞ってるでしょう?」
「練習装置の上級が出来たら、身体強化のみでやる事にするわ……」
「魔法を纏うと簡単過ぎるのか…………」
「「「………………………………」」」
「……………………分かりました!私が徹夜して、今晩中に上級練習装置を作りましょう!これは私のためでもあり、魔導師団……いや、国のためになるからな!」
「その通りです!団長!」
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「魔導師団は、必ずや桁違いに強くなれると確信しました!」
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