【完結】異世界に召喚されたので、好き勝手に無双しようと思います。〜人や精霊を救う?いいえ、ついでに女神様も助けちゃおうと思います!〜

月城 蓮桜音

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第203話 何が起こった? ★カミル SIDE

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 師匠からの伝言を受け取った僕は、ライトに連れられて影2人と爺に囲まれた状態で移動する事になった。とても動きづらいのだが……この2人の影は、僕が小さい頃から父上の側に居たから、容姿は隠密魔法であまり見た事が無かったんだけど、気配だけは知っていた。優しくて温かい気配だから、僕もその気配を見つけては安心していたんだよね。僕の幼少期は命を狙われる事が多かったから……

 そんな影達と爺に守られつつ、伝言にあった建物に急ぎ向かった。あれかな?と特徴の一致する建物を観察していると……

『ドッカ――――――――ン!!!』

「「え?」」

 つい、目の前で起こっている出来事から現実逃避したくて間抜けな声が出たね……もう1人は爺の声だ。こちらは本気で驚いている。影達は……誰がどう見ても、爺やかデューク辺りが力技で、あの建物に穴を開けたのだろうという事を理解してる雰囲気だね。そんな事は日常茶飯なのだろう、全く驚きすらしていない。

 破壊されて穴の空いた建物の中から、恐らく精霊が3体、赤い建物の方へ向かって凄い勢いで飛んで行った。先に向かっていた師匠達も、身を隠す事を諦めたのか、全力で追い掛けているね。ちょっと話しを聞くために、近づく必要があるかなぁ。

「爺、話しを聞きに行くよ」

「えっ?!」

 僕は直ぐに隠密魔法を掛けて、飛行魔法で爺や達を追い掛けた。影達は遅れずについて来ているみたいだね。爺も慌てて、少し離れているがついて来ている様だった。

 少し飛んでいると、師匠の近くにまで寄る事が出来た。恐らく魔力を温存出来る程度のスピードに落としたのだろう。そのすぐ先、赤い建物にはリオが居るから安心だしね。

「師匠、何があったのですか?」

「ライトの言う通り、精霊達がワシらを信じてくれなかったんじゃよ。じゃから、ここから皆を逃したら信じてくれるか?と取引をして、弱い者達も助けに行くから、その先に居る聖女には攻撃するなよ、と言ってある」

「簡潔で分かりやすい説明をありがとうございます。ですが、他国の建物を壊すのはマズいのでは?」

 ジトっとした目つきで師匠を見ると、師匠はニヤッと何かを企んでいる顔をして見せた。

「それについては全く問題無い。この国は、これからリオが制圧し、アンタレス帝国の支配下となるからな。ちゃんとギルにも、アンタレスの皇帝にも許可は取っておるぞ?」

「いつの間に……」

 僕を驚かす事ができて満足したのか、楽しそうにしている師匠は、僕の少し後ろを飛んでいる爺にもちょっかいをかけ始めた。

「兎に角、今はリオの元へ向かおうな。お?何十年振りかに見る、懐かしい顔がおるではないか。のぉ、ウィル。元気じゃったか?」

「ええ、賢者リアム。私は元気でおりますよ」

 この2人、昔から仲が良いのか悪いのか……お互い呼び捨てだし、仲は悪く無いと思うんだけどね?爺の師匠に対する態度が、子供みたいに拗ねてる事が多いと言うか……

「あれ?師匠、精霊達が赤い建物の入り口で、中に入らず立ち止まっていませんか?何かあったのでしょうか?」

 デュークが振り返って声をかけた次の瞬間、赤い建物は真っ白な光に包まれたのだった。
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