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幸せな日々
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今回は二人がただイチャイチャしてやがるだけのお話です。
みんなで生暖かい目で見守ってやりましょう。
───────────────────────
ジュリアとクリスが想いを伝えあい、恋人同士となって半年が過ぎていた。
魔法省の単身者寮住まいのジュリアと違ってクリスは普通にアパート暮らしだ。
なので平日、残業無しの日は食事をしてそのまま映画を見たり商業施設をブラブラしたりと外デートを楽しみ、休日はクリスのアパートに泊まり込んでゆっくりと二人の時間を楽しんだ。
「ジュリア、お前のドリアが食いたい」
「またぁ?毎週毎週よく飽きないわね?」
「ジュリアのドリアは色んな種類があるから飽きないんだよ。ボリュームがあってひと皿で満足できるのもイイ」
そう言って親指をぐっと立てるクリスを見てジュリアは笑った。
「ふふ、わかったわよ。いくらでも作ってあげる。じゃあ今夜はチキンドリアにしようか。トマト系とホワイトソース系どっちがいい?」
「ホワイトソース系でチーズ鬼たっぷりでよろしく」
「ぷ、了解。じゃあ買い物行かなくちゃ」
「後で一緒に行こう。まずはイチャイチャしてからだな」
そう言ってクリスは後ろからジュリアを抱きしめた。
セーターの裾から侵入してくる不埒な手を抓りながらジュリアはそれを却下する。
「いやよ明るいうちからなんて。それに起き上がれなくなる確率高し、だもの」
「セーブするようにする努力をする」
「なに訳わかんないこと言っているのよ」
「頼むよジュリア……この一週間忙しかっただろ?こうやってお前に触れられるのだけを楽しみに頑張ったんだぞ?ご褒美くれてもいいんじゃないか?」
「同じ課で一週間忙しくしたのは私も一緒なんだけどね?私のご褒美は誰がくれるのかしら?」
「いっぱい啼かせてやるから」
「それクリスのご褒美よねっ?ってきゃあっ」
後ろから抱きついたままのクリスに抗議するために顔を後ろに向けようとしたところで、クリスごと後ろに倒された。
視界が一転してアパートの天井が目の前に広がる。
ベッドとジュリアでクリスをサンドするような形のままぎゅうぎゅうと抱きしめられた。
「ジュリア……好き。ホントに好き」
クリスが後ろからジュリアの首元に唇を押し付ける。
ジュリアは振り向く事も出来ずにクリスに言った。
「ね、ねぇクリス、重くない?苦しくない?」
クリスをマットレスのように下に敷いている事が居た堪れない。
「………重い…っ痛!嘘だよっ冗談だよっ重くなんか無い!柔らかくて心地いいっ」
『重い』と言った途端に脇腹を抓られたクリスがジュリアを逃がすまいと必死に両腕に力を込めた。
「アホクリス!変態!離してよっ」
「嫌だっ!ジュリアの重みを堪能するんだっ」
「重みって言うなっ!」
結局はそのままイチャイチャに突入し、セーブするようにする努力をすると言ったクリスの努力は果たされる事はなかった。
宣言通り散々啼かされたジュリアはベッドから出て買い物に行く事は叶わず、チキンドリアは日曜の夕食へと移行された。
そうやってジュリアとクリスは公私ともに良い関係を続け、一年後にはほぼ同棲のような状態になった。
法務二課が全面的に任されていた魔法律の改正改定の素案が完成し、魔法大臣に提出された。
そこから更に魔法大学の有識者たちの審議を経て草案となる。
そして国王に献上され、貴族院議会の承認を受けてようやくアデリオール王国の新魔法律として公布され施行されるのである。
素案が二課の手を離れた事により一時的に二課の業務はかなり暇になった。
その間にジュリアはクリスのアパートに引き込まれ、入り浸り状態になっているうちにずるずると半同棲のようになっていたのであった。
まぁジュリアとしても、惚れた男と一緒に暮らすのは吝かではないので異議申し立てするつもりもないのだが。
───そろそろ結婚……かしら?クリスの事だからいい加減な考えはないだろうし。そのつもりでいてもいいのかしら?
その場合仕事はどうするか。
一生仕事に生きようと思うほど仕事は楽しくてやり甲斐はあるのだが、やはり家庭を大切にして子どもの側にいてやりたい。
───ちょっ……自分でそこまで考えておいてなんだけど恥ずかしいわ!なによ子どもって!きゃ~っ!
とそうやってジュリアが将来の事を考え出した頃、クリスが魔法大臣次席秘書官補佐として大抜擢されたのであった。
───────────────────────
感想が書けなくて辛い……と読者さまの声がありましたので、
お返事は出来ないと思いますが、今回から感想欄を解放させて頂きたいと思います。
これまでに溜まった鬱憤をよろしければ存分にお晴らしくださいませ。
(`・ω・´)っドーゾ!
みんなで生暖かい目で見守ってやりましょう。
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ジュリアとクリスが想いを伝えあい、恋人同士となって半年が過ぎていた。
魔法省の単身者寮住まいのジュリアと違ってクリスは普通にアパート暮らしだ。
なので平日、残業無しの日は食事をしてそのまま映画を見たり商業施設をブラブラしたりと外デートを楽しみ、休日はクリスのアパートに泊まり込んでゆっくりと二人の時間を楽しんだ。
「ジュリア、お前のドリアが食いたい」
「またぁ?毎週毎週よく飽きないわね?」
「ジュリアのドリアは色んな種類があるから飽きないんだよ。ボリュームがあってひと皿で満足できるのもイイ」
そう言って親指をぐっと立てるクリスを見てジュリアは笑った。
「ふふ、わかったわよ。いくらでも作ってあげる。じゃあ今夜はチキンドリアにしようか。トマト系とホワイトソース系どっちがいい?」
「ホワイトソース系でチーズ鬼たっぷりでよろしく」
「ぷ、了解。じゃあ買い物行かなくちゃ」
「後で一緒に行こう。まずはイチャイチャしてからだな」
そう言ってクリスは後ろからジュリアを抱きしめた。
セーターの裾から侵入してくる不埒な手を抓りながらジュリアはそれを却下する。
「いやよ明るいうちからなんて。それに起き上がれなくなる確率高し、だもの」
「セーブするようにする努力をする」
「なに訳わかんないこと言っているのよ」
「頼むよジュリア……この一週間忙しかっただろ?こうやってお前に触れられるのだけを楽しみに頑張ったんだぞ?ご褒美くれてもいいんじゃないか?」
「同じ課で一週間忙しくしたのは私も一緒なんだけどね?私のご褒美は誰がくれるのかしら?」
「いっぱい啼かせてやるから」
「それクリスのご褒美よねっ?ってきゃあっ」
後ろから抱きついたままのクリスに抗議するために顔を後ろに向けようとしたところで、クリスごと後ろに倒された。
視界が一転してアパートの天井が目の前に広がる。
ベッドとジュリアでクリスをサンドするような形のままぎゅうぎゅうと抱きしめられた。
「ジュリア……好き。ホントに好き」
クリスが後ろからジュリアの首元に唇を押し付ける。
ジュリアは振り向く事も出来ずにクリスに言った。
「ね、ねぇクリス、重くない?苦しくない?」
クリスをマットレスのように下に敷いている事が居た堪れない。
「………重い…っ痛!嘘だよっ冗談だよっ重くなんか無い!柔らかくて心地いいっ」
『重い』と言った途端に脇腹を抓られたクリスがジュリアを逃がすまいと必死に両腕に力を込めた。
「アホクリス!変態!離してよっ」
「嫌だっ!ジュリアの重みを堪能するんだっ」
「重みって言うなっ!」
結局はそのままイチャイチャに突入し、セーブするようにする努力をすると言ったクリスの努力は果たされる事はなかった。
宣言通り散々啼かされたジュリアはベッドから出て買い物に行く事は叶わず、チキンドリアは日曜の夕食へと移行された。
そうやってジュリアとクリスは公私ともに良い関係を続け、一年後にはほぼ同棲のような状態になった。
法務二課が全面的に任されていた魔法律の改正改定の素案が完成し、魔法大臣に提出された。
そこから更に魔法大学の有識者たちの審議を経て草案となる。
そして国王に献上され、貴族院議会の承認を受けてようやくアデリオール王国の新魔法律として公布され施行されるのである。
素案が二課の手を離れた事により一時的に二課の業務はかなり暇になった。
その間にジュリアはクリスのアパートに引き込まれ、入り浸り状態になっているうちにずるずると半同棲のようになっていたのであった。
まぁジュリアとしても、惚れた男と一緒に暮らすのは吝かではないので異議申し立てするつもりもないのだが。
───そろそろ結婚……かしら?クリスの事だからいい加減な考えはないだろうし。そのつもりでいてもいいのかしら?
その場合仕事はどうするか。
一生仕事に生きようと思うほど仕事は楽しくてやり甲斐はあるのだが、やはり家庭を大切にして子どもの側にいてやりたい。
───ちょっ……自分でそこまで考えておいてなんだけど恥ずかしいわ!なによ子どもって!きゃ~っ!
とそうやってジュリアが将来の事を考え出した頃、クリスが魔法大臣次席秘書官補佐として大抜擢されたのであった。
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感想が書けなくて辛い……と読者さまの声がありましたので、
お返事は出来ないと思いますが、今回から感想欄を解放させて頂きたいと思います。
これまでに溜まった鬱憤をよろしければ存分にお晴らしくださいませ。
(`・ω・´)っドーゾ!
応援ありがとうございます!
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