327 / 343
連載
さわこさんと、秋のジャッケ その4
しおりを挟む
すでに外は日が暮れ始めています。
居酒屋さわこさんの店先には、リンシンさんが吊してくださった提灯が周囲を明るく照らしています。
開店して間もない店内ですが、すでに多くのお客様で賑わっております。
「あら、初ジャッケ? そっかぁ、もうそんな時期かぁ」
壁に貼っているお品書きを見つめながらクニャスさんが声をあげました。
カウンターに座っているクニャスさんに、笑顔を向ける私。
「はい、今日たくさん仕入れてまいりましたので」
「そういえば、川の方もすごわったわね。不気味なぐらいなりをひそめていたジャッケがいきなり集団で遡上してきたって」
「ジュ! おかげでいっぱい稼げたジュ!」
クニャスさんの言葉に、お手拭きで顔をゴシゴシ拭いていたジューイさんが嬉しそうに声をかけておられます。
「確かに、ジャッケ討伐の報奨金は、貴重な収入だもんな」
「ジュ! 雪が積もったら魔獣討伐に行くのも一苦労ジュ。それまでの間にしっかり稼ぐジュ!」
ジューイさんが言われているように、ここ辺境都市トツノコンベは豪雪地帯です。
去年もかなりの期間、すごい雪に覆われていました。
あまりにもすごすぎて、外部からの食糧の輸送まで滞ってしまったほどです。
そのため、ここトツノコンベにおられる冒険者の方々は、冬の間は南方の都市へ拠点を移されるのがほとんどでして、そのための移動費用などをジャッケ討伐で稼がれるのが常とされているんです。
酒場や役場、冒険者組合や商店街組合などと専属契約を結ばれている冒険者の方々は、冬の間も賃金が保障されていますので南方へ向かわれはしないのですが……
「最近は、南方での稼ぎがいいもんだから、専属契約を結んでくれる冒険者が少なくなっているんだよね」
役場のヒーロさんが、そう言いながらため息をつかれています。
役場では、街の周囲に害獣指定されている魔獣が出現した際に迅速に対応出来るよう、冒険者の方々と専属契約を結ばれているそうなのですが……
「……あの契約形態は、冒険者的には辛い……出動した時にしか満額支払われないのでは」
「リンシンさんの言われる通りなんだけど……役場にも予算があるから、大盤振る舞いは出来ないんだよ……」
「……だから、冒険者が逃げていく」
「そうなんだよねぇ……契約してくれる冒険者の数が少なくなってるせいで役場長にはどやされるし……はぁ、とりあえず今日のところは酒を飲んで憂さを晴らしておこう」
リンシンさんの言葉に苦笑しながらお酒のコップを口に運んでいくヒーロさん。
「ヒーロさん、心中お察しします」
「今日も役場長室で散々でしたもんね……お酒、お付き合いしますよ」
ヒーロさんの元で働いておられるツチーナさんとシウアさんも、苦笑しながらコップを掲げておられます。
「せっかくご来店くださったのですから、お酒と料理で癒やされていってくださいね。目一杯頑張らせていただきます」
そんな3人に向かって笑顔で力こぶを作る私。
もちろん力強さがあるとは思えませんが、そこはご愛敬ってことで。
「そうだね、じゃあせっかくだから新ジャッケのチャンチャン焼きをもらおうかな」
「あ、ボクは焼きジャッケを」
「私はジャッケのおにぎりをお願いします」
そんな私に、壁のお品書きを見つめながら注文してくださったヒーロさん達。
「はい、よろこんで」
笑顔で返事を返すと、私は早速調理を開始していきました。
もっとも、どの品もすでにたくさんの御注文を頂いておりますので、準備にあまり手間はかかりません。
ジュワ~
炭火コンロの上に置いている鉄板。
その上にバターをのせ、そこにジャッケの切り身を乗せていきます。
焦げ目がついたら、野菜と調味料を加えてお椀型の蓋をして蒸し焼きに。
焼きジャッケは、網焼き器で焼いていきます。
同じく、網焼き器で焼いたジャッケの身をほぐして、土鍋ご飯に挟みおにぎりに。
焼きジャッケとジャッケのおにぎりが出来上がる頃合いに、チャンチャン焼きも出来上がりです。
「さ、おまたせしました」
カウンター席のお3方へ料理を手渡していく私。
チャンチャン焼きは丸いお皿に、焼きジャッケは横長なお皿に、ジャッケのおにぎりは2個セットにして小さめのお皿に、それぞれのせています。
「これこれ、去年もよく食べたんだよな」
「焼きジャッケは朝ご飯にもよさそうですよね」
「ジャッケのおにぎりは、お昼にも販売してるんですけど、すぐ売り切れちゃうからなかなか変えないんです」
そんな会話を交わしながら、3人はそれぞれ料理を口にしていきます。
「うん、うまい! やっぱりこの時期のジャッケは美味いなぁ」
ヒーロさんの言葉に、ツチーナさんとシウアさんも笑顔で頷いておられます。
私の料理で笑顔になられている皆さんを拝見していると、私まで笑顔になってしまいます。
「さぁさぁ、食べ物を満喫したら、今度はお酒よね」
そう言いながらヒーロさん達の後方に、バテアさんが歩み寄られました。
その手には、当然のように一升瓶が握られています。
今日、バテアさんがお勧めしているのは純米原酒の「秋刀魚と呑む越路乃紅梅」です。
名前に「秋刀魚と呑む」とありますように、脂の乗った秋刀魚の旨みに負けず、その旨みを引き出してくれる円熟の旨みと切れの良い酸味がたまらないお酒でして、脂の乗っているジャッケにもとても合うんです。
「うん、確かにこれはジャッケに合うね」
バテアさんから注がれたお酒を口に含んだヒーロさんは、そう言うとチャンチャン焼きとお酒を交互に口にされはじめました。
あっという間に、コップの中が空になってしまったのですが、
「あはは、言い呑みっぷりじゃない。さ、もう一杯」
すかさずバテアさんが、そこにお酒を注いでいかれます。
バテアさんは、どなたがどれくらい呑まれるかというのはしっかり把握しておられまして、お客様の様子をみながら適量をお勧めしてくださっているんです。
「じゃあボクもおかわりを……」
「あら、シウアはお酒に弱いんだから、次の一杯を大事に飲みなさいよ。ツチーナはお水にしておく?」
「あ、はい、それでお願いします」
バテアさんが笑顔で、ツチーナさんとシウアさんのお相手をしてくださっています。
そんなバテアさんのおかげで、私は料理に集中出来ているんです。
こうして、仲良しな皆様と一緒にお店を出来るなんて、居酒屋酒話時ではとても考えられませんでした。
そんな皆様に負けないように、私も頑張らないといけませんね。
すると、新しいお客様がカウンター席に座られました。
「いらっしゃいませ。今日のお勧め、ジャッケ料理はいかが……」
そこまで口にしたところで、私は口ごもってしまいました。
何しろ、そこに座っておられたのは、誰あろう常連客のゾフィナさんだったのです。
「……えっと、ぜんざいですね?」
「あぁ、いつものそれでお願いするよ」
私の言葉に、笑顔で頷くゾフィナさん。
居酒屋さわこさんのぜんざいをとっても気に入ってくださって、いつもぜんざいと甘酒だけを御注文されるお方です。
「ちょっとゾフィナ。たまにはお勧めも食べていきなさいよ」
「そう言うなバテア。私はこの店のぜんざいが食べたくて通っているのだ」
バテアさんとそんな会話を交わしておられるゾフィナさん。
でも、私のぜんざいを食べるために、こうして足繁くお店に通ってくださっているんですからね。
それはそれでとても嬉しいといいますか……
笑顔を浮かべながら、私はぜんざい用の切り餅を網の上にのせていきました。
さぁ、今日もまだまだ頑張らないと。
居酒屋さわこさんの店先には、リンシンさんが吊してくださった提灯が周囲を明るく照らしています。
開店して間もない店内ですが、すでに多くのお客様で賑わっております。
「あら、初ジャッケ? そっかぁ、もうそんな時期かぁ」
壁に貼っているお品書きを見つめながらクニャスさんが声をあげました。
カウンターに座っているクニャスさんに、笑顔を向ける私。
「はい、今日たくさん仕入れてまいりましたので」
「そういえば、川の方もすごわったわね。不気味なぐらいなりをひそめていたジャッケがいきなり集団で遡上してきたって」
「ジュ! おかげでいっぱい稼げたジュ!」
クニャスさんの言葉に、お手拭きで顔をゴシゴシ拭いていたジューイさんが嬉しそうに声をかけておられます。
「確かに、ジャッケ討伐の報奨金は、貴重な収入だもんな」
「ジュ! 雪が積もったら魔獣討伐に行くのも一苦労ジュ。それまでの間にしっかり稼ぐジュ!」
ジューイさんが言われているように、ここ辺境都市トツノコンベは豪雪地帯です。
去年もかなりの期間、すごい雪に覆われていました。
あまりにもすごすぎて、外部からの食糧の輸送まで滞ってしまったほどです。
そのため、ここトツノコンベにおられる冒険者の方々は、冬の間は南方の都市へ拠点を移されるのがほとんどでして、そのための移動費用などをジャッケ討伐で稼がれるのが常とされているんです。
酒場や役場、冒険者組合や商店街組合などと専属契約を結ばれている冒険者の方々は、冬の間も賃金が保障されていますので南方へ向かわれはしないのですが……
「最近は、南方での稼ぎがいいもんだから、専属契約を結んでくれる冒険者が少なくなっているんだよね」
役場のヒーロさんが、そう言いながらため息をつかれています。
役場では、街の周囲に害獣指定されている魔獣が出現した際に迅速に対応出来るよう、冒険者の方々と専属契約を結ばれているそうなのですが……
「……あの契約形態は、冒険者的には辛い……出動した時にしか満額支払われないのでは」
「リンシンさんの言われる通りなんだけど……役場にも予算があるから、大盤振る舞いは出来ないんだよ……」
「……だから、冒険者が逃げていく」
「そうなんだよねぇ……契約してくれる冒険者の数が少なくなってるせいで役場長にはどやされるし……はぁ、とりあえず今日のところは酒を飲んで憂さを晴らしておこう」
リンシンさんの言葉に苦笑しながらお酒のコップを口に運んでいくヒーロさん。
「ヒーロさん、心中お察しします」
「今日も役場長室で散々でしたもんね……お酒、お付き合いしますよ」
ヒーロさんの元で働いておられるツチーナさんとシウアさんも、苦笑しながらコップを掲げておられます。
「せっかくご来店くださったのですから、お酒と料理で癒やされていってくださいね。目一杯頑張らせていただきます」
そんな3人に向かって笑顔で力こぶを作る私。
もちろん力強さがあるとは思えませんが、そこはご愛敬ってことで。
「そうだね、じゃあせっかくだから新ジャッケのチャンチャン焼きをもらおうかな」
「あ、ボクは焼きジャッケを」
「私はジャッケのおにぎりをお願いします」
そんな私に、壁のお品書きを見つめながら注文してくださったヒーロさん達。
「はい、よろこんで」
笑顔で返事を返すと、私は早速調理を開始していきました。
もっとも、どの品もすでにたくさんの御注文を頂いておりますので、準備にあまり手間はかかりません。
ジュワ~
炭火コンロの上に置いている鉄板。
その上にバターをのせ、そこにジャッケの切り身を乗せていきます。
焦げ目がついたら、野菜と調味料を加えてお椀型の蓋をして蒸し焼きに。
焼きジャッケは、網焼き器で焼いていきます。
同じく、網焼き器で焼いたジャッケの身をほぐして、土鍋ご飯に挟みおにぎりに。
焼きジャッケとジャッケのおにぎりが出来上がる頃合いに、チャンチャン焼きも出来上がりです。
「さ、おまたせしました」
カウンター席のお3方へ料理を手渡していく私。
チャンチャン焼きは丸いお皿に、焼きジャッケは横長なお皿に、ジャッケのおにぎりは2個セットにして小さめのお皿に、それぞれのせています。
「これこれ、去年もよく食べたんだよな」
「焼きジャッケは朝ご飯にもよさそうですよね」
「ジャッケのおにぎりは、お昼にも販売してるんですけど、すぐ売り切れちゃうからなかなか変えないんです」
そんな会話を交わしながら、3人はそれぞれ料理を口にしていきます。
「うん、うまい! やっぱりこの時期のジャッケは美味いなぁ」
ヒーロさんの言葉に、ツチーナさんとシウアさんも笑顔で頷いておられます。
私の料理で笑顔になられている皆さんを拝見していると、私まで笑顔になってしまいます。
「さぁさぁ、食べ物を満喫したら、今度はお酒よね」
そう言いながらヒーロさん達の後方に、バテアさんが歩み寄られました。
その手には、当然のように一升瓶が握られています。
今日、バテアさんがお勧めしているのは純米原酒の「秋刀魚と呑む越路乃紅梅」です。
名前に「秋刀魚と呑む」とありますように、脂の乗った秋刀魚の旨みに負けず、その旨みを引き出してくれる円熟の旨みと切れの良い酸味がたまらないお酒でして、脂の乗っているジャッケにもとても合うんです。
「うん、確かにこれはジャッケに合うね」
バテアさんから注がれたお酒を口に含んだヒーロさんは、そう言うとチャンチャン焼きとお酒を交互に口にされはじめました。
あっという間に、コップの中が空になってしまったのですが、
「あはは、言い呑みっぷりじゃない。さ、もう一杯」
すかさずバテアさんが、そこにお酒を注いでいかれます。
バテアさんは、どなたがどれくらい呑まれるかというのはしっかり把握しておられまして、お客様の様子をみながら適量をお勧めしてくださっているんです。
「じゃあボクもおかわりを……」
「あら、シウアはお酒に弱いんだから、次の一杯を大事に飲みなさいよ。ツチーナはお水にしておく?」
「あ、はい、それでお願いします」
バテアさんが笑顔で、ツチーナさんとシウアさんのお相手をしてくださっています。
そんなバテアさんのおかげで、私は料理に集中出来ているんです。
こうして、仲良しな皆様と一緒にお店を出来るなんて、居酒屋酒話時ではとても考えられませんでした。
そんな皆様に負けないように、私も頑張らないといけませんね。
すると、新しいお客様がカウンター席に座られました。
「いらっしゃいませ。今日のお勧め、ジャッケ料理はいかが……」
そこまで口にしたところで、私は口ごもってしまいました。
何しろ、そこに座っておられたのは、誰あろう常連客のゾフィナさんだったのです。
「……えっと、ぜんざいですね?」
「あぁ、いつものそれでお願いするよ」
私の言葉に、笑顔で頷くゾフィナさん。
居酒屋さわこさんのぜんざいをとっても気に入ってくださって、いつもぜんざいと甘酒だけを御注文されるお方です。
「ちょっとゾフィナ。たまにはお勧めも食べていきなさいよ」
「そう言うなバテア。私はこの店のぜんざいが食べたくて通っているのだ」
バテアさんとそんな会話を交わしておられるゾフィナさん。
でも、私のぜんざいを食べるために、こうして足繁くお店に通ってくださっているんですからね。
それはそれでとても嬉しいといいますか……
笑顔を浮かべながら、私はぜんざい用の切り餅を網の上にのせていきました。
さぁ、今日もまだまだ頑張らないと。
40
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました
kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」
王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。