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さわこさんと、エンジェさんのはじめて
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朝、目を覚ました私でございます。
ベッドの中には私とバテアさん……そして、いつもならベルが寝ている場所に、小柄な女の子の姿をしたエンジェさんが横になっています。
人の姿に変化することが出来たエンジェさんは、気持ちよさそうに寝息を立てています。
寝息をたてながら、私の腕に抱きついているエンジェさん。
昨日までのエンジェさんは、机の上のクリスマスツリーの横で天使のオーナメント姿で座り、目を閉じていました。
そんなエンジェさんが、今日からは私の隣で毎日一緒に寝起きすることが出来るのです。
こんな嬉しいことはございません。
今まで、一緒に居酒屋酒話で頑張ってきた、私の友人であり妹であり姉のようなエンジェさん。
この居酒屋さわこさんでも、こうして出会うとことが出来て、お話が出来るようになったエンジェさん。
私がそんなことを考えながらエンジェさんを見つめていると、
「……あら」
エンジェさんが、いきなりパチッと目を開けました。
しばらく目をパチパチさせたエンジェさんは、私と目が合ったことに気付くと、
「おはよう、さわこ」
そう言ってにっこり笑ってくれました。
「おはようございます、エンジェさん」
私も、エンジェさんに笑顔で挨拶を返しました。
そうですね……これからは毎日こうしてエンジェさんと挨拶を交わしあう事が出来るんですね。
私とエンジェさんは、そのことを喜びあうかのように、しばらく笑顔を交わし合いました。
◇◇
人の姿になったばかりのエンジェさんは、
「さわこ!まずは青空市ね!手伝うわ!」
すごく張り切った様子で一階に駆け下りようとしました。
「あ、エンジェさん、その格好では寒いですから、服を着てください!」
私は、そう言ってエンジェさんを引き留めました。
そうなんです。
エンジェさんは、私のパジャマを着たままなんです。
しかも、エンジェさんに私のパジャマは少々大きかったものですから手足を織り込んでいる状態なんです。
背中の羽は小さく折りたためたものですから気にならなかったようなのですが……この格好では少々寒いですからね。
さて、エンジェさんを呼び止めたものの代わりに何を着てもらうかで、少々困ってしまいます。
サイズ的には、エンジェさんはベルに近いのですが……ベルよりも微妙に大きいのです。
そのため、ベルの服を着ると、少々手足が短い状態になってしまうんです……これでは、手足が寒いことになってしまいます。
そこで私はしばらく考えた後、私の所有しているジャージのですね、手首と足首部分に絞りのあるものを取り出しました。
絞りがあれば、少々長くてもそこで止まってくれますからね。
案の定、そのジャージを着るとダボッとなってしまったエンジェさんですが、絞りのおかげで無難に着ることが出来ています。
「これ、さわこの服ね! 私とってもうれしいわ!」
エンジェさんは嬉しそうに微笑みながら、私の前でくるくる回転していきました。
その上に、ダウンジャケットを重ね着した状態で、エンジェさんは外へ飛び出していきました。
一緒に、だるまストーブを移動させ、
一緒に、だるまストーブに火をつけまして、
一緒に、その上で豚汁を温めていきました。
バテア青空市での作業が終わった皆様がやってくると。
「温かいものよ! みんな食べていってね!」
エンジェさんが笑顔で皆さんに声をかけていきました。
「今日の温かいものはなんなのかな?」
そう聞かれると、
「今日はぜんざいよ!」
「違います、エンジェさん。今日は豚汁ですよ」
「あ、いけない!? ぜんざいは昨日だったわね」
期せずして、エンジェさんと私はそんな掛け合い漫才をしてしまいまして、皆様にあたたかな笑いまで提供していた次第でございます。
青空市でのお仕事が一段落しますと、だるまストーブが冷えてから、それを居酒屋さわこさんの中へと戻していきます。
この時も、エンジェさんは
「さわこ、まかせて!」
そう言って、一生懸命だるまストーブを持ち上げようとしてくださいました。
ですが……まだ人の姿になったばかりだからでしょうか……エンジェさんってばかなり非力なんです。
そのため、だるまストーブを、右から私が、左からエンジェさんが持ち上げようとすると、だるまストーブは思いっきりエンジェさんの方に倒れていってしまったんです。
慌てて駆けつけてくれたエミリアが手伝ってくれたおかげでどうにか無事作業を終えることが出来たのですが、
「ごめんねさわこ、ありがとうエミリア。腕立て伏せして鍛えないと駄目ね」
それでもエンジェさんは、笑顔のままやる気満々の様子でした。
そんなエンジェさんの姿に、私とエミリアも思わず笑顔になっていった次第でございます。
◇◇
居酒屋さわこさんに戻り、だるまストーブをお店の中に設置し終わると、
「さぁ、お掃除をするわ!」
エンジェさんは、気合い満々な様子でそう言うと、バケツに水を入れ、その中に雑巾をいれました。
雑巾をかたく絞ると、それでまずは床を拭き始めました。
バタバタバタ
エンジェさんは、笑顔で床を行き来しています。
何度も何度も往復していきます。
その顔はずっと笑顔のまんまです。
「さわこのお手伝いが出来るのが、こんなに楽しいなんて!」
エンジェさんは、そう言いながら床を何度も何度も往復してくれました。
その後……
お店の外の掃き掃除。
テーブルの上の拭き掃除。
ベルがうどんを踏み始めると、
「さわこ!私もするわ!」
「にゃ!? こ、これはベルのお仕事にゃ!」
ベルとそんなやりとりになったりもしていました。
とにかくエンジェさんは、休む間を惜しむかのように働き続けていきました。
その顔には笑顔が浮かび続けていたのでございます。
……そして、時間は流れまして……
バテアさんの魔法道具のお店が閉店する時間になりました。
同時に、居酒屋さわこさんが開店する時間でござます。
エンジェさんは
「今日はね、着物を着て接客をするわ!」
そう言って張り切っていたのですが……
私やバテアさん、リンシンさん達が2階のリビングで着物に着替えている中……エンジェさんの姿はここにはありませんでした。
今、エンジェさんは、ベッドで横になっています。
はい……朝早くからフルスロットルで頑張り続けてくれたエンジェさん。
気がつくと、カウンターに突っ伏して眠っていたのでございます。
まだ、人の姿になって1日目のエンジェさん。
張り切りすぎで、疲れが出てしまったのでしょうね。
リンシンさんに、エンジェさんをお姫様抱っこしていただきまして、ベッドまで運んでもらいました。
パジャマに着替えさせて、そのまま眠らせてあげているんです。
皆さんの着物の着付けが終わった私は、自分の着物を身につけていきました。
その間も、エンジェさんは眠り続けていました。
……どうやら、今日は一緒に居酒屋さわこさんで働くことは出来そうにありませんね。
そんなエンジェさんの枕元に、私は準備しておいた着物をそっとおいて置きました。
クリスマスツリーにちなんで、濃い緑色の着物でございます。
すると、エンジェさんがその着物に少しすり寄っていったような気がいたしました。
エンジェさんは、着物に手をあてながら、その顔に笑みを浮かべました。
「エンジェさんの分まで、がんばってきますね」
私は、その笑顔に向かってそう囁きかけると、お店に向かって降りていきました。
ーつづく
ベッドの中には私とバテアさん……そして、いつもならベルが寝ている場所に、小柄な女の子の姿をしたエンジェさんが横になっています。
人の姿に変化することが出来たエンジェさんは、気持ちよさそうに寝息を立てています。
寝息をたてながら、私の腕に抱きついているエンジェさん。
昨日までのエンジェさんは、机の上のクリスマスツリーの横で天使のオーナメント姿で座り、目を閉じていました。
そんなエンジェさんが、今日からは私の隣で毎日一緒に寝起きすることが出来るのです。
こんな嬉しいことはございません。
今まで、一緒に居酒屋酒話で頑張ってきた、私の友人であり妹であり姉のようなエンジェさん。
この居酒屋さわこさんでも、こうして出会うとことが出来て、お話が出来るようになったエンジェさん。
私がそんなことを考えながらエンジェさんを見つめていると、
「……あら」
エンジェさんが、いきなりパチッと目を開けました。
しばらく目をパチパチさせたエンジェさんは、私と目が合ったことに気付くと、
「おはよう、さわこ」
そう言ってにっこり笑ってくれました。
「おはようございます、エンジェさん」
私も、エンジェさんに笑顔で挨拶を返しました。
そうですね……これからは毎日こうしてエンジェさんと挨拶を交わしあう事が出来るんですね。
私とエンジェさんは、そのことを喜びあうかのように、しばらく笑顔を交わし合いました。
◇◇
人の姿になったばかりのエンジェさんは、
「さわこ!まずは青空市ね!手伝うわ!」
すごく張り切った様子で一階に駆け下りようとしました。
「あ、エンジェさん、その格好では寒いですから、服を着てください!」
私は、そう言ってエンジェさんを引き留めました。
そうなんです。
エンジェさんは、私のパジャマを着たままなんです。
しかも、エンジェさんに私のパジャマは少々大きかったものですから手足を織り込んでいる状態なんです。
背中の羽は小さく折りたためたものですから気にならなかったようなのですが……この格好では少々寒いですからね。
さて、エンジェさんを呼び止めたものの代わりに何を着てもらうかで、少々困ってしまいます。
サイズ的には、エンジェさんはベルに近いのですが……ベルよりも微妙に大きいのです。
そのため、ベルの服を着ると、少々手足が短い状態になってしまうんです……これでは、手足が寒いことになってしまいます。
そこで私はしばらく考えた後、私の所有しているジャージのですね、手首と足首部分に絞りのあるものを取り出しました。
絞りがあれば、少々長くてもそこで止まってくれますからね。
案の定、そのジャージを着るとダボッとなってしまったエンジェさんですが、絞りのおかげで無難に着ることが出来ています。
「これ、さわこの服ね! 私とってもうれしいわ!」
エンジェさんは嬉しそうに微笑みながら、私の前でくるくる回転していきました。
その上に、ダウンジャケットを重ね着した状態で、エンジェさんは外へ飛び出していきました。
一緒に、だるまストーブを移動させ、
一緒に、だるまストーブに火をつけまして、
一緒に、その上で豚汁を温めていきました。
バテア青空市での作業が終わった皆様がやってくると。
「温かいものよ! みんな食べていってね!」
エンジェさんが笑顔で皆さんに声をかけていきました。
「今日の温かいものはなんなのかな?」
そう聞かれると、
「今日はぜんざいよ!」
「違います、エンジェさん。今日は豚汁ですよ」
「あ、いけない!? ぜんざいは昨日だったわね」
期せずして、エンジェさんと私はそんな掛け合い漫才をしてしまいまして、皆様にあたたかな笑いまで提供していた次第でございます。
青空市でのお仕事が一段落しますと、だるまストーブが冷えてから、それを居酒屋さわこさんの中へと戻していきます。
この時も、エンジェさんは
「さわこ、まかせて!」
そう言って、一生懸命だるまストーブを持ち上げようとしてくださいました。
ですが……まだ人の姿になったばかりだからでしょうか……エンジェさんってばかなり非力なんです。
そのため、だるまストーブを、右から私が、左からエンジェさんが持ち上げようとすると、だるまストーブは思いっきりエンジェさんの方に倒れていってしまったんです。
慌てて駆けつけてくれたエミリアが手伝ってくれたおかげでどうにか無事作業を終えることが出来たのですが、
「ごめんねさわこ、ありがとうエミリア。腕立て伏せして鍛えないと駄目ね」
それでもエンジェさんは、笑顔のままやる気満々の様子でした。
そんなエンジェさんの姿に、私とエミリアも思わず笑顔になっていった次第でございます。
◇◇
居酒屋さわこさんに戻り、だるまストーブをお店の中に設置し終わると、
「さぁ、お掃除をするわ!」
エンジェさんは、気合い満々な様子でそう言うと、バケツに水を入れ、その中に雑巾をいれました。
雑巾をかたく絞ると、それでまずは床を拭き始めました。
バタバタバタ
エンジェさんは、笑顔で床を行き来しています。
何度も何度も往復していきます。
その顔はずっと笑顔のまんまです。
「さわこのお手伝いが出来るのが、こんなに楽しいなんて!」
エンジェさんは、そう言いながら床を何度も何度も往復してくれました。
その後……
お店の外の掃き掃除。
テーブルの上の拭き掃除。
ベルがうどんを踏み始めると、
「さわこ!私もするわ!」
「にゃ!? こ、これはベルのお仕事にゃ!」
ベルとそんなやりとりになったりもしていました。
とにかくエンジェさんは、休む間を惜しむかのように働き続けていきました。
その顔には笑顔が浮かび続けていたのでございます。
……そして、時間は流れまして……
バテアさんの魔法道具のお店が閉店する時間になりました。
同時に、居酒屋さわこさんが開店する時間でござます。
エンジェさんは
「今日はね、着物を着て接客をするわ!」
そう言って張り切っていたのですが……
私やバテアさん、リンシンさん達が2階のリビングで着物に着替えている中……エンジェさんの姿はここにはありませんでした。
今、エンジェさんは、ベッドで横になっています。
はい……朝早くからフルスロットルで頑張り続けてくれたエンジェさん。
気がつくと、カウンターに突っ伏して眠っていたのでございます。
まだ、人の姿になって1日目のエンジェさん。
張り切りすぎで、疲れが出てしまったのでしょうね。
リンシンさんに、エンジェさんをお姫様抱っこしていただきまして、ベッドまで運んでもらいました。
パジャマに着替えさせて、そのまま眠らせてあげているんです。
皆さんの着物の着付けが終わった私は、自分の着物を身につけていきました。
その間も、エンジェさんは眠り続けていました。
……どうやら、今日は一緒に居酒屋さわこさんで働くことは出来そうにありませんね。
そんなエンジェさんの枕元に、私は準備しておいた着物をそっとおいて置きました。
クリスマスツリーにちなんで、濃い緑色の着物でございます。
すると、エンジェさんがその着物に少しすり寄っていったような気がいたしました。
エンジェさんは、着物に手をあてながら、その顔に笑みを浮かべました。
「エンジェさんの分まで、がんばってきますね」
私は、その笑顔に向かってそう囁きかけると、お店に向かって降りていきました。
ーつづく
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