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12 強襲教室の巻

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12【師の教えと狼少年】強襲教室の巻

12巻は全巻11と時間の重なるお話し。
この巻の主役である副学級委員長・二ノ丸 守君から見た視点での物語。

🇯🇵登場人物
🐺先生(担任 狂乱中)

🎌生徒布陣一覧

☠️この巻の主人公 語り
🪖二ノ丸 守(にのまる・まもる 副学級委員長 
       大柄な生徒 高3)
🪖仙身 一馬(せみ・かずま 学級委員長)

🎓近衛 将一(このえ・しょういち 生徒会書記 
         IQ120)

⛑若草 光 (わかくさ・ひかる 小柄な美少年
        先生の遠縁で更にオキニ💋)

🪖江口 希望(えぐち・きぼう 志願兵)

他・生徒15名(うち女性生徒4名)名前非公開

=私立聖斗天草高等学校でのお話=

 俺が今いる所は……授業中の教室……いや狂室と言う方か適切な表現なのかも知れない。
女生徒4人を除いた男子生徒は俺を含め全員ビビっていた!
何故かと言うと、
今、教卓の横に立ち、指示棒を振るう担任は、生理なのか? 男に振られたのか?
どちらかは解らんが、すこぶる機嫌が悪いからだ!
男を目の仇にしている感じの、陰気を放っている。
目は燃えている!
指され答えられなければ、キツーイ言葉で責められ、魂は削られ、その日の人生は終わる。
もう3人ヤレタ!
その3人は〆られた魚のようにグッタリして机に伏せている…… 

元々担任である先生の授業は厳しかったが、最近リミッターが外れた様に、更に暴走加速している!

今日に限って、秀才で我らが守護神である、近衛君が最近流行り出した、たちの悪い風邪にかかり、ダウンして休みだった。

昨日、集中的に指された学級委員長の仙身は、流石に精神に限界がきたのか、今日は学校を休んでいる……

飛車と角を失った我々は今、非常に厳しい劣勢な状況に追い込まれ、さらされている。

先生は目を細めて全員を見渡している。
「では、コレ答えられる人……誰も手上げないのねー じゃ~先生が指しちゃおうかなー はい! そこの君」
周りに緊張が走ったー
(誰だ?)
「君、君、お前!」
俺だった……
答えられなかった……
ゴゴゴ……先生はニヤリとした。
「なんで答えられないの昨日、言ったよね! 明日此処誰かに答えて貰うから考えておくようにって! 確かに言ったよね、先生」(ひっえー)
先生の目は真丸になり、俺を見つめてきた(こっえー)
「あー わかたったー 先生の事、女だからと思って甘く見てるのかな? 君は」
「……」
「しょうがないわね、解るところ迄でいいから訳して」
「すみません、漢文は良く解らなくって全部……」
「そう思ったから、前日に問題まで教えてあげたんでしょ? なのに少しも答えられないって事は、何もしないで今日、指されない事を運に任せて、サボってただけでしょ、違うかな?」(ヤバい俺の場合はネチネチ言葉責めモードだ)
「まぁいいわ、このくらいにして置いてあげる」
ホッとしたのもつかの間。
「さっさとお尻こっち向けて」 
「え!」
「早くー」
「バッシン!」
「ぐっわしー」
「嘘よ、口で言っただけよ、当てて無いわよ」
指示棒でお仕置きされたかと思った。
恐怖でかなり精神が揺さぶられ、気持ちが麻痺してる気がする……
そんな俺を見て、皆んなも俺が叩かれたと勘違いした様で、自分ごとの様に顔が引きっつていた……
先生は指示棒の先を摘んで、クリクリと転がしながら生徒の間を次の獲物を狙う様にゆっくり見渡しながら歩いている。

同じ問題で次ぎ指されたのは、華奢で色白の若草君だった、奴も答えられなかったが、先生は……
「うんうん、ちょっと難しかったかな、今度先生と補習しようね、座って良し」
(ななななっな! 露骨に目の前でえこひいきすっか!)
こうして教室は荒波に飲まれて漂流していく船の様に異様な禍々しい空間に侵食され飲まれて行った……

 しばらくして俺にある問題が発生した、極度の緊張からか腹が痛くなってしまった!
ぎゅるるる腹が鳴る、これは間違いない!
だが知っての通り、トイレに行きたいが言いづらい……
時計を確認した、授業終了まで後30分我慢できるか……いやダメだ確実に漏れる。
決心して手をあげ、お決まりの声を発しようとした時、
「はい、二ノ丸君答えて」
「えっ!」
腹痛に意識を集中し過ぎて授業の内容を全然聞いてなかった!
「あの、その……」
先生が近づいてきた。
「ん、どうしたの? わかるから手あげたんでしよ、早く答えて」
もうダメだ漏れる……
「先生トイレ行って良いですか?」
先生はニヤリとして。
「ダメです」

「え!」ギュルルルル!

「てっ先生が行ったら、君は我慢できるのかなー、『行って良いですかは?』先生に選択権を与えてるよね、君は『先生トイレに行きます』と言うべきです」
(そんな説明いいから! あ! 少し漏れ……)
「良いわよ、行ってきなさい」

「はいーー!」
俺はケツの穴を抑えながら、トイレに駆け込んだ……間に合った~(ハーレルヤハーレルヤハレルヤー♪)聞こえないはずのBGMが聞こえた、天使も見えた、このまま俺を空に連れていってくれ頼む……あータバコ吸った事ないけど手元にあったら吸って見たい心境になった……しかし先生は変わった……ハッキリ言ってプッツンしている、壊れている、恋愛経験無の俺でもアレは男に持て遊ばれたあげく捨てられたか、もしくは何かに裏切られた女の行動だと感じる……TVドラマで得た知識だけでの予想だが……
絶対的安全なトイレ結界で少しゆっくりしてから教室に戻る事にした。

 長い廊下をゆっくり歩き、できるだけ時間を稼ぐ。
教室が近づくにつれて相変わらず誰かがネチネチと、やれている声が聞こえてきた。
少し離れた所から聞く先生の言葉責めは何かヤラシクく聞こえた……

『もしもしー 君の頭は起きてるのかなー 深夜迄教科書じゃない、イケナイ本でも見てたのかな~』

言葉責めを喰らっている江口は涙目になっていった、ハッキリ言って悲惨だ。
ちなみに江口は2年まで担任は違う先生だった……この学校は基本担任は3年間固定のはずだが何故か彼だけ3年になった時にうちのクラスに編入になった、噂では自らうちの担任を希望したそうだ、勇敢な志願兵だ……

教室に戻った俺に先生は、
「随分と遅かったわね、なにか他の事でもしてるのかしらと先生心配しちゃったわ」

「すみません、思ったより溜まってた、みたいで」(ここで他の事とは何か? 聞いてはいけない、俺に絡む為の罠だ)

先生は俺をジーと瞬きせずに見つめている。 
(先生は何を考えてるんだ? 今は相手にしない方が良い、黙ってやり過ごすだ、そう思えた)
「……」

「まぁいいわよ、座って、聞いてない箇所は後で友達に聞くなり、昼休みに職員室まで聞きに来なさい」

職員室までだと!
俺は戦慄し寒気がした、この虎に目を付けられたのか!
一番恐れていた事態だ。
その時、救いの授業終了を知らせる解放のカネが鳴った!
「はい! 今日はここまで! 一同礼!」
我々は一糸乱れぬ感じで先生に礼をした!

 学級委員としてこの状況は悪いと思ってる皆んな耐えてくれ……原因が何かは知らんが、仙身が絡んでいるは確かだ、何故なら、最初はあいつだけが集中攻撃をされていた……いったい先生に何をした?
事故的原因でオッパイでも触ってしまったのか?
もしくはオナラしてる所を偶然見てしまったのか?
仙身がダウンしたら、その矛先が我々に向かった……
近衛と仙身、早く前線に復帰してくれ、俺もたまに自ら手を挙げ、先生の責めを受け持ってるがそろそろ限界だ……
徐々に言葉責めが激しさを増している、そろそろ、先生がいつ大爆発してもおかしくない!
いつまでコレが続くんだが……俺も明日休もうかな。【続】↓

=先生は普通では無い!の巻=(おまけ)

お題・角に沿って制作。(投稿サイト提供)

※語り・先生
 
遂に追い詰めたわ! 
私しは角を見ている。
怯えているように思える、何故皆んなこんな物が怖いの~
さてソロソロトドメ刺しちゃおうかな♡
「えい! っと」
角に追いやられたGは死んだ。(〆)

※此処から語り人、二ノ丸 守

先生は、なんと!
笑顔でGを素手で掴み、メッシャっとし、ゴミ箱に投げた。
それを見て、弁当を食べている、俺達は震えた。
先生は壊れている!
普通では無い!

~追記~
 最近、先生は教室で弁当を食べるようになった……
安息の昼の時間すら俺達を監視する気だ……
先生は角が生えたみたいに、どこまでもやる事がエグい。
それとも先生は寂しいのか?
その心の穴埋めを俺達に期待されても困るんだが……。(汗)【続】13へ続く。
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