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『闇の世界』脱出編 ーオンブル国ー
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「…ったくよ、何で俺がお前となんだ!?」
グルトが不満そうな表情で歩きながら言った。
「何よ、文句あんの?ゼロの言った通りよ。戦闘能力順に並べたら、ロイ、私、片腕のグルト、フルール。それでペアを組むならこの組み合わせしかないでしょ?…あ、あんたまさか、フルールが良かったって意味?」
後ろを歩くテヒニクがニヤつきながら聞いた。
「…ば、馬鹿か。…俺はただ、ゼロの言いなりになったのが気に食わねぇだけだ。」
「ホントにゼロが気に食わないのね。まぁ未知の恐怖を秘めた存在ってのは理解するけどさ。」
「…恐怖?そんなんじゃねぇ。奴はきっと何かを企んでる。ロイのパープルティアーを勝手に自分に取り込んだのを見て、それが確信に変わった。俺のスカイブルーティアーも用心しねぇとな。…おい、あれ。」
グルトが急に立ち止まり、正面を指差した。
二人は、ウルス族が空けた穴に入り、一直線に続く暗い穴の中を歩いてきていた。ウルス族は恐らく待ち伏せ毛玉の外から侵入したはずであり、上手くいけばこのまま外に出られるのではとグルトは考えていた。
そして、その予想が的中したのか、正に外から光が差し込んでいるのか、穴の反対側に白い光が見えた。
「外…?」
「あぁ、きっとそうだ。簡単な話だったじゃないか。取り敢えず外に出てみようぜ!」
グルトとテヒニクは足早に光の元に駆け出した。
「眩しいな。」
グルトは額に手を翳しながら、細目で光を見つめた。もうじき光の源にたどり着こうという所であったが、突然テヒニクがグルトの服を後ろから掴んだ。
「…うおっ、何だよ!」
「待ってよ。待ち伏せ毛玉は地中にいるはず…外の光なんておかしいんじゃ…。」
「…え?」
その瞬間、二人が立つ床に円形の穴が開いた。
「…うわぁぁぁぁぁぁぁあ!」
二人は成す術なく穴の中へと落下した。
「やっぱり罠だったのね。…シャンジュモン!」
テヒニクはまた剣身を伸ばして落下を防ごうと剣の切っ先を壁に向かって呪文を唱えた。
「…え?」
しかし、剣は何も反応しなかった。
「テヒニク!!どうした!」
「ダメ!剣が言うことを聞かない!」
「…ちっ。とにかく、着地に備えるしかねぇな!」
二人は視線を真下に向けた。全く底が見えなかった。
漆黒が果てしなく続いているように感じた。
一方、ゼロが空けた穴では、ロイとフルールが手を繋いで周りを警戒しながら歩いていた。
「…ごめんねロイ、怖くて。」
ロイは、汗で湿っているフルールの手に緊張していた。
「ヒャハハハハハ!ええもんやなぁ、若者の恋沙汰っちゅーのは!」
ニヤニヤした表情でからかうゼロに、ロイは、この場にはフルールと自分だけではなく、ゼロもいることを思い出し、ゼロをキッと睨んだ。
「…まぁ、こんな化け物の腹ん中でイチャイチャも糞もあらへわな。…んなことよりロイ、どうやってこの闇の世界から出るつもりなんや?」
「…アルド先生がいるのよね、この世界のどっかに。」
「あぁ、セルヴォーもどこかに。まずは二人を見付けることだ。この世界の脱出方法はそれから。」
「…も一つ見付けておいた方がええもんがあるで。」
ゼロが珍しくぼそりと呟いた。ロイとフルールはゼロの表情を伺った。
「ティアーズストーンや。この世界にも一つだけあるんや。んでもって、そのストーンを持ってるって言われてるのが、今いるオンブル国の王、デヴィルド王や!」
「…ティアーズストーン。」
ロイは、ゼロの額に輝くパープルティアーズを見つめた。
グルトが不満そうな表情で歩きながら言った。
「何よ、文句あんの?ゼロの言った通りよ。戦闘能力順に並べたら、ロイ、私、片腕のグルト、フルール。それでペアを組むならこの組み合わせしかないでしょ?…あ、あんたまさか、フルールが良かったって意味?」
後ろを歩くテヒニクがニヤつきながら聞いた。
「…ば、馬鹿か。…俺はただ、ゼロの言いなりになったのが気に食わねぇだけだ。」
「ホントにゼロが気に食わないのね。まぁ未知の恐怖を秘めた存在ってのは理解するけどさ。」
「…恐怖?そんなんじゃねぇ。奴はきっと何かを企んでる。ロイのパープルティアーを勝手に自分に取り込んだのを見て、それが確信に変わった。俺のスカイブルーティアーも用心しねぇとな。…おい、あれ。」
グルトが急に立ち止まり、正面を指差した。
二人は、ウルス族が空けた穴に入り、一直線に続く暗い穴の中を歩いてきていた。ウルス族は恐らく待ち伏せ毛玉の外から侵入したはずであり、上手くいけばこのまま外に出られるのではとグルトは考えていた。
そして、その予想が的中したのか、正に外から光が差し込んでいるのか、穴の反対側に白い光が見えた。
「外…?」
「あぁ、きっとそうだ。簡単な話だったじゃないか。取り敢えず外に出てみようぜ!」
グルトとテヒニクは足早に光の元に駆け出した。
「眩しいな。」
グルトは額に手を翳しながら、細目で光を見つめた。もうじき光の源にたどり着こうという所であったが、突然テヒニクがグルトの服を後ろから掴んだ。
「…うおっ、何だよ!」
「待ってよ。待ち伏せ毛玉は地中にいるはず…外の光なんておかしいんじゃ…。」
「…え?」
その瞬間、二人が立つ床に円形の穴が開いた。
「…うわぁぁぁぁぁぁぁあ!」
二人は成す術なく穴の中へと落下した。
「やっぱり罠だったのね。…シャンジュモン!」
テヒニクはまた剣身を伸ばして落下を防ごうと剣の切っ先を壁に向かって呪文を唱えた。
「…え?」
しかし、剣は何も反応しなかった。
「テヒニク!!どうした!」
「ダメ!剣が言うことを聞かない!」
「…ちっ。とにかく、着地に備えるしかねぇな!」
二人は視線を真下に向けた。全く底が見えなかった。
漆黒が果てしなく続いているように感じた。
一方、ゼロが空けた穴では、ロイとフルールが手を繋いで周りを警戒しながら歩いていた。
「…ごめんねロイ、怖くて。」
ロイは、汗で湿っているフルールの手に緊張していた。
「ヒャハハハハハ!ええもんやなぁ、若者の恋沙汰っちゅーのは!」
ニヤニヤした表情でからかうゼロに、ロイは、この場にはフルールと自分だけではなく、ゼロもいることを思い出し、ゼロをキッと睨んだ。
「…まぁ、こんな化け物の腹ん中でイチャイチャも糞もあらへわな。…んなことよりロイ、どうやってこの闇の世界から出るつもりなんや?」
「…アルド先生がいるのよね、この世界のどっかに。」
「あぁ、セルヴォーもどこかに。まずは二人を見付けることだ。この世界の脱出方法はそれから。」
「…も一つ見付けておいた方がええもんがあるで。」
ゼロが珍しくぼそりと呟いた。ロイとフルールはゼロの表情を伺った。
「ティアーズストーンや。この世界にも一つだけあるんや。んでもって、そのストーンを持ってるって言われてるのが、今いるオンブル国の王、デヴィルド王や!」
「…ティアーズストーン。」
ロイは、ゼロの額に輝くパープルティアーズを見つめた。
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