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うつ病になったWEBライターの私が、今感じている辛いこと

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皆さんこんにちは、目を通していただきありがとうございます。
作者のラモンと申します。

この単発連作のエッセイも、5回目を迎えました。
今回は、うつ病の辛いところなんかを、実体験の中から少しでもお伝えできればと思って筆を執った次第です。

さて、うつ病になって私が現在一番つらいと思っているのは、楽しいと思えることが無い、というものです。
以前は漫画やゲーム、映画鑑賞など、オタク趣味全開だった私ですが、今はほとんどそれらを見たりやったりしていません。
単純に飽きたというより、楽しいと思えないんですよね。

これは別に、以前の趣味に限った話ではありません。
日常生活のちょっとしたことでも、楽しい、面白いと思えないんです。
むしろ、何で自分はこんなことしてるんだろう、その間に少しでも休まなきゃいけないのに、と自分を責める思考さえ湧いてきてしまうんです。

楽しいと思えないから何もしない。
じゃあどうするかというと、部屋で横になってボーっと時間を過ごすだけ。

でも、そうしてボーっと過ごしていると、何でこんな無駄な時間を過ごしてるんだろう。
この時間でいろいろできたんじゃないのか、そんなだからお前はうつ病が治らないんじゃないか……なんて、自分を責める考えが浮かんできて、どんどん気持ちが落ち込んでいきます。

この悪循環が、本当に辛いんです。
ちょっと前まで楽しいと思えたことが楽しいと思えない、やる気にならないというのは、大げさかもしれませんが生きる気力をかなり奪っていきます。

気分転換ができない、落ち込んだ気持ちがいつまで付きまとってくるという状態は非常にキツイです。
でも、気分転換しようにも何をしても楽しくないんだから、やる意味がないんですよね。苦痛の時間が増えるだけで。
これが、私が今一番自分でキツイなと思っている部分です。


もうひとつ辛いのが、一度悪いことを考え出すと止まらなくなるということです。
きっかけはなんでもいいんです。例えば、スマホを落としちゃったとしましょう。

すると悪い考えのループがスタートします。

ああ、これでスマホが壊れたらどうしよう。データとか引継ぎ大丈夫だろうか。
それ以前に買い替えの分のお金はどうしよう、今は収入も不安定で病院代なんかもあるのに払えるのか?
何でもっとちゃんと持っておかなかったんだ、これで生活苦しくなったらどうするんだバカ。
そんなだからお前はうつ病なんかになるんだよ。なんでうつ病なんかになったんだ、そうしなきゃ普通の生活ができたのに。

ちょっと大げさになったかもしれませんが、本当にこんな感じで一瞬で悪い考えが無数に浮かんできます。
しかもそれらの悪い考えが、その後ずーっと消えないんです。
それこそ一日中そのことを考えて落ち込んでいる時だってあります。

実際、スマホをちょっと落としたくらいで悩む人はほとんどいないでしょう。
せいぜい画面が割れちゃったら、修理代がかかるから嫌だなー……くらいだと思います。それが普通なんです。

でも、それが普通だと分かっていても、これだけ悪く考えてしまうんですよね。困ったことに。
本当ににちょっとしたことで、こういった考えになってしまうので辛いんです。
ちょっとしたことで、過剰なまでに悪いことを考えたり、不安になる。これがうつ病になった私が今辛いことの二つ目です。


こうして書いてみると、やはり気持ちの面で辛いことが多いような気がしますね。
もちろん、肉体面でも不眠や気怠さ、疲れやすさなど分かりやすい辛い部分はあります。
でも、何よりも自覚しているなかで辛い症状が、私はこうして挙げた症状です。


趣味を楽しめる、いろいろなことをして気分転換ができるというのは、素晴らしいことです。
ちょっとしたことでクヨクヨせず、前向きに考えられるのは、素晴らしいことです。
今、自分の趣味を全力で楽しめて気分転換ができているという人は、ぜひそのままでいてください。


私は最近、新しい薬を処方してもらい、その薬のおかげか以前よりは趣味への楽しさが戻ってきた気がします。
とはいっても、長時間楽しみ続けるというよりは、本当に30分ほど見れるようになった、くらいですけど。
でも、これをきっかけとして少しでも前に進めればいいなと思っています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました
また何か書きたいことがあれば、筆を執ってみようかと思います。




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