いのちのしゃぼんだま

あゆな

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きょうもたくさんのいのちがうまれたよ。

ほら、あたらしいいのちが、
ポーン、ポーン。

いのちのたまが、うまれているよ。

キラキラとかがやいているよ。

いのちたまは、とてもきれい。

 あかいろやあおいろにきいろ。

いろいろないろがあってクレヨンみたい。

あれ?ふしぎないろもあるよ。

このいろはなんだろ?

なないろにひかってるよ。

あっ。これは、てんしのたまかな。

かがやきがまぶしい。

みんなもかがやきだしてるよ。



でもね。

かなしいいろもあるんだよ。

きようもまた、ひとり、またひとり。

いのちがきえてゆく。

りゆうはいろいろあるけれどかなしいな。

ここには、おにがまってる。

ずっとこっちをみているよ。

つぎつぎといのちのたまがはなれてくる。

そして 、てんしのたまとすすんでゆく。

ゆっくり ゆっくりそらへととんでゆく。

それをじっとみているおにたち。

まるでみはりをしているみたい。
こわいな。こわいよう。


わるいことしていれば、いのちのたまは、

そーっとおにがやってきてどこかにつれていってしまう。

そして  くらい、くらいやみのなかに。

ここからは もうでることはできない。

わるいことはみんながいやなこと。
ぜったいにしないでね。

もんばんのおにが、やってくるぞ。

まえをむいて、せいいっぱいいきよう。

うれしいこと、つらいこと、かなしいこと、いろいろあるけれど たいせつにいきよう。

ちいさなしあわせみつけながら。

そうすれば、ふしぎとまえにすすめる。
やさしくもなれる。

いのちのたまが 、かがやいていられるように。

あなたのいのちたまは、なにいろかな。

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