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序章
プロローグ
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『Enderufwia』
それは神と魔法が実現された世界。
それは惑星と王国が同義の世界。
この世界は3つに分かれている。
1つ目は現界。
現界にはすべての生命が誕生するとされる『生命の光』、文明が混在するブルースター、魔法の祖先であるフェアリースター、国民の満足度が高く厳かな次幻星
生命の光を管理して機械工学が発達しているレイズの星、そして無限の塔の入り口が存在する。
生命の光とはすべての生命が生まれる場所であり、そこからどの星へ生まれるかは誰も選ぶことはできない。
まさに神のみぞ知るということである。
2つ目は暗黒界。
暗黒界は現界と季節と日の動きが逆転している。
そのため魔物の数が多くなる。
黒獣と白獣が共存するレッドスター、幻獣がひっそりと暮らす幻獣の星の2つが暗黒界に存在する主な惑星である。
また、暗黒界は現界で廃れた文明が面影を残す場として有名であり、そこで暮らす者たちは『テール語』と呼ばれるものを話す。
3つ目は儚界。
現界や暗黒界とは違い、時を感じさせない空間である。
儚界にはすべての命が集う場である『終焉の狭間』というものがあり、それはオワリノスターという惑星に住む人々によって管理されている。
終焉の狭間の先には神格者がいるとされている神域と呼ばれるものがある。
神格者でないものが神域に入るのは世界のバランスが崩れることの原因となるので許されていない。
また、儚界には幻獣神が住まう幻獣の館というものも存在する。
これら3つは非常に遠い。
遠いのだが、現界にあるブルースター、
フェアリースター、次幻星の共同制作物である『スキマ』と呼ばれるものを通ることでワープをすることができる。
かつてアーデスという名の聖天使がいた。
彼はとても純粋な心を持っていた。
だが彼は時が経つに連れ、他の天使たちから差別を受けるようになり、村八分のような扱いをされるようになった。
なぜアーデスがいじめられるようになったのか。
それは彼が純粋すぎたからだろう。
だんだんいじめはエスカレートしていった。
彼は純粋ではあったが、いじめられていることに気づけないほど馬鹿ではない。
だが彼はいじめられていることはわかってもいじめられている理由はよくわからなかった。
それが余計、天使達の怒りを買った。
その結果さらにいじめは酷くなる。
酷いいじめを受けるようになってから、アーデスは憎しみを募らせていった。
憎い。
ワタシをいじめた奴らが憎い。
見てみぬふりをした奴らが憎い。
すべてが憎い。
そのうちアーデスは自分をいじめた天使達どころか、この世界自体を憎むようになった。
最終的にアーデスはこの世界を滅ぼしてしまおうと考えた。
時が経ち、アーデスは聖天使から聖堕天使へと生まれ変わった。
彼の憎悪は人間どころか神をも脅かす存在となった。
アーデスをこのままにしておくと世界を無に帰されてしまう。
これを防ぐために、とある神がアーデスを封印した。
その神こそが幻獣神である。
これが、今から数億年も前の話。
このままアーデスが復活することもなくハッピーエンドならどれほど良かっただろうか。
しかし、現実はそう甘くはない。
アーデスは再び復活した。
復活したアーデスは今度こそ世界を滅ぼそうとするが、幻獣神に加護を受けた英雄によって再び封印された。
彼の復活は1度では終わらず、それからも何度かアーデスが復活することがあった。
時には惑星1つを支配して世界を滅ぼそうとしたこともあった。
そのたびに英雄がアーデスを封印した。
この世界はアーデスの復活と英雄による封印を何度も何度も繰り返してきた。
しかし、現代で再びアーデス復活の予兆が起きた。
今回は軍事惑星を支配するつもりらしい。
それどころか魔物を暴走させようとしている。
もしこれが実現されてしまったら、これまでにない史上最凶の厄災が起こってしまうだろう。
このままでは今度こそ世界が滅びてしまう。
この厄災を打払うために幻獣神、英雄、なんでも屋が立ち上がった。
彼らの目的はただ1つ。
アーデスの封印。
これは彼らが平穏な日常を守るために奔走する物語である。
それは神と魔法が実現された世界。
それは惑星と王国が同義の世界。
この世界は3つに分かれている。
1つ目は現界。
現界にはすべての生命が誕生するとされる『生命の光』、文明が混在するブルースター、魔法の祖先であるフェアリースター、国民の満足度が高く厳かな次幻星
生命の光を管理して機械工学が発達しているレイズの星、そして無限の塔の入り口が存在する。
生命の光とはすべての生命が生まれる場所であり、そこからどの星へ生まれるかは誰も選ぶことはできない。
まさに神のみぞ知るということである。
2つ目は暗黒界。
暗黒界は現界と季節と日の動きが逆転している。
そのため魔物の数が多くなる。
黒獣と白獣が共存するレッドスター、幻獣がひっそりと暮らす幻獣の星の2つが暗黒界に存在する主な惑星である。
また、暗黒界は現界で廃れた文明が面影を残す場として有名であり、そこで暮らす者たちは『テール語』と呼ばれるものを話す。
3つ目は儚界。
現界や暗黒界とは違い、時を感じさせない空間である。
儚界にはすべての命が集う場である『終焉の狭間』というものがあり、それはオワリノスターという惑星に住む人々によって管理されている。
終焉の狭間の先には神格者がいるとされている神域と呼ばれるものがある。
神格者でないものが神域に入るのは世界のバランスが崩れることの原因となるので許されていない。
また、儚界には幻獣神が住まう幻獣の館というものも存在する。
これら3つは非常に遠い。
遠いのだが、現界にあるブルースター、
フェアリースター、次幻星の共同制作物である『スキマ』と呼ばれるものを通ることでワープをすることができる。
かつてアーデスという名の聖天使がいた。
彼はとても純粋な心を持っていた。
だが彼は時が経つに連れ、他の天使たちから差別を受けるようになり、村八分のような扱いをされるようになった。
なぜアーデスがいじめられるようになったのか。
それは彼が純粋すぎたからだろう。
だんだんいじめはエスカレートしていった。
彼は純粋ではあったが、いじめられていることに気づけないほど馬鹿ではない。
だが彼はいじめられていることはわかってもいじめられている理由はよくわからなかった。
それが余計、天使達の怒りを買った。
その結果さらにいじめは酷くなる。
酷いいじめを受けるようになってから、アーデスは憎しみを募らせていった。
憎い。
ワタシをいじめた奴らが憎い。
見てみぬふりをした奴らが憎い。
すべてが憎い。
そのうちアーデスは自分をいじめた天使達どころか、この世界自体を憎むようになった。
最終的にアーデスはこの世界を滅ぼしてしまおうと考えた。
時が経ち、アーデスは聖天使から聖堕天使へと生まれ変わった。
彼の憎悪は人間どころか神をも脅かす存在となった。
アーデスをこのままにしておくと世界を無に帰されてしまう。
これを防ぐために、とある神がアーデスを封印した。
その神こそが幻獣神である。
これが、今から数億年も前の話。
このままアーデスが復活することもなくハッピーエンドならどれほど良かっただろうか。
しかし、現実はそう甘くはない。
アーデスは再び復活した。
復活したアーデスは今度こそ世界を滅ぼそうとするが、幻獣神に加護を受けた英雄によって再び封印された。
彼の復活は1度では終わらず、それからも何度かアーデスが復活することがあった。
時には惑星1つを支配して世界を滅ぼそうとしたこともあった。
そのたびに英雄がアーデスを封印した。
この世界はアーデスの復活と英雄による封印を何度も何度も繰り返してきた。
しかし、現代で再びアーデス復活の予兆が起きた。
今回は軍事惑星を支配するつもりらしい。
それどころか魔物を暴走させようとしている。
もしこれが実現されてしまったら、これまでにない史上最凶の厄災が起こってしまうだろう。
このままでは今度こそ世界が滅びてしまう。
この厄災を打払うために幻獣神、英雄、なんでも屋が立ち上がった。
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これは彼らが平穏な日常を守るために奔走する物語である。
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