WUSOH〜魔法少女【神風ウィン】

ラドリー

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5話 黒猫の妖怪憑き

5-4

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「ごめんなさいにゃー!ニャーがわるかったにゃー!!みやび、許してほしいにゃー!」
みやビームを数発撃ち込まれたクロミちゃんは、完全にせんいそーしつ、泣きながら謝ってました。
心なしか目がハートになってる気もします!
うむうむ!
争わないのが一番だよ!
『わうー!しかしすごいのよん!ヤリは風だから目には見えないし、見た感じ体のどこに当たっても効くみたいだよん!』
『それに、うまくいけば今回みたいに、敵をそのまま仲間にして仲間割れとか狙えるのよ!』
「狙わないんだよ、争いはみんな、やめさせる!」
クロミちゃんみたいに悪い感情がいっぱいあると、一回じゃ効かないみたいだけどね!
それでも、争いがなくなる平和な攻撃!
いいね!
「それでも決定打にかけることには変わらないにゃ。みやび、気をつけるにゃ」
「わーい!心配ありがと!でも大丈夫だよ!ウィンちゃんとラピスちゃんがいるしね!」
それじゃあ帰ろうか、みやびは変身を解いてクロミちゃんに手を振ります!
「また遊んでね!クロミちゃん!」
「あ!ちょっと待ってにゃ!」
クロミちゃんは近づいてきて、みやびに抱きついてきました!
ゴロゴロと喉を鳴らしています!
「仲直りのハグにゃ!」
「んー!よしよし!」
頭を撫でてあげると、またゴロゴロと言ってます。
可愛い!
「どうしたの?もうちょっと遊びたいの?」
「にゃー、もっと遊ぶにゃー!」
「そしたら、うちに遊びにおいでよ!ママもパパも歓迎してくれるよ!」
「え?」
きょとん、とするクロミちゃん。
みやび知ってるよ!あっけにとられるって言うんだよね!
あっけってなに?
「にゃーね、西条と東城みたいな仕事以外で、人の家に行くの初めてだにゃ」
「そうなんだ!仕事熱心なんだね!」
「だから、ちょっとびっくりしちゃったにゃ」
「友達なんだからいつでも来ていいんだよ、みやび、待ってるからね!」
「にゃー!!ありがとうにゃー!!!」
可愛いねぇ!
なんだか、本当の猫みたい!
『やれやれ、わっちをあれだけ追い詰めた黒猫の能力者とは思えないわよん』
「噛み殺すぞ歌兎!」
「こら、そんな言葉遣いダメでしょ?」
「にゃーゴロゴロー」
態度変わりすぎ!
みやびだけ特別懐かれたのかな?
「それじゃ、行こっか」
『わうー!』
『はーい!』
『にゃー!』
「いや、雅、行こっかじゃねーよ」
振り返ると、そこには真っ赤なスカジャンの紅ちゃんがいました!
「朝迎えに来ないと思ったら、どうした?誰だそいつ」
「にゃーん?誰だお前、死ね」
「ちょっと!2人とも!なんで喧嘩腰なんだよ!!」













「それで、赤羽。首尾はどうなのがう」
「本当はクロガネアウスをもう少し育てて、育成係にもなれるようになってから2人目を引き込むつもりだった。だから予定は狂い始めている。まぁ人選としてはかなり当たりだから、あながち悪いことばかりではないよ」
「がうがう。ならいいのだけれど」
「所で調べはついたかい?カミカゼウィンの生い立ち。風上家、それと霞谷家と言ったか」
「がうがう、そうことを急ぐのは良くないわ。ほら、あんたもお酒を飲みなさい」
「うちには酒置いてないしそれグレープフルーツジュースだからね」
「これってジュースかサワーか見た目じゃわからないがうー」
「わかるわ。大人舐めんな」
「正直よく分からなかったわ。霞谷は地方の、その名の通り渓谷に住む人たちの名前ね。がう達みたいな一族ではないけれど、なんて言ったらいいの?捨て子世捨て人の集まりみたいな」
「保護施設かい?」
「がうがう。近いね。霞谷は血筋ではなく、優しさで家族を増やす。生きにくいこのご時世だから、勢力を伸ばしつつある」
「君みたいな子供が世を憂いてんなよ」
「まぁそんな感じ。で、そんな感じで取り入れられたのが風上性の奴がう。どちらかと言うと、こっちが厄介」
「ビャクヤちゃんがいうんだから、さぞ厄介なんだろうな」
「バーカ。がうにかかれば楽勝だっての。その気になれば死んでからでも倒せるわ」
「ゾンビじゃん。てか死んでんじゃん。負けてんじゃん」
「風上は霊力を心得ている奴がう。あいつが家族となる霞谷の奴らに霊力を振りまいて、今や全員が東城に近い。子供以外は全員能力者。大人たちは全員妖怪憑き。困っているのは人間だけじゃなくて、妖怪も保護するようになったがう」
「なんでもござれだな」
「もちろん心得ているのと利用できるのは違う。生活の知恵として妖怪の力を使っている程度で、戦いとして使っている節はないがう」
「つまり、基礎だけ叩き込まれた無知な子に、実践という形で使い方を与えてしまったわけだな」
「それだけじゃないがう。聖獣を秘めていること、それは四方家全ての注目を集めるがう」
「というと?」
「聖獣という時点で西、東両方から注視されるのはもちろんのこと、魔道具の『靴』は北から、空を滑空する様は南から反響を呼んでいるがう。聖獣のうち①【最も攻撃力のない】②【回復の支援が得意】である兎を東西が力づくでも奪う可能性が、③【封印の魔道具を持つ】④【高速で空を飛ぶことのできる】カミカゼウィン自体を南北が自軍に取り入れようとする動きが、という感じがう」
「おいおい、カミカゼウィンはまだ小学5年生だぜ?」
「がうがう、10歳越えれば立派な戦士がう」
「ま、そうだな」
「なんにせよ一夜で伝説を手に入れた少女。守ってやってくれ」
「そだな。正に俺の後継者なんだ。しっかりと面倒見てやるさ」
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