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4.ドール
15.ランの話
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「……やっと着いたぁ……」
「3日か?遠かったなぁ。お疲れさん」
「エージもね」
「もう2回も寝てもうたよ」
光が射しているのは学校の校庭くらいの広さ、だいたい200m四方といったところだろうか。
「まずは僕達の家を作らなきゃね。エージはどんな家がいい?」
「俺はようわからんから、ランにお任せや」
「……あのさ、エージはさ、日本から来たんだよね?」
「ほう!日本を知っとんのか。あれ?でも神さんは全然違う世界に連れていく、て」
「あのね、今度は僕の話を聞いてくれる?」
エージに会って前世のことを思い出したこと。
東京に住んでいて、街を作る仕事をしていたこと。
子供の頃から、街を作るゲームが大好きだったこと。
30なかばで死んでしまったけれど、それはきっと後から来るエージをストファイで迎えるためだと思うこと。
エージに選ばれてビルダーになれたことで、夢が叶ったこと。
「だからね、すごく嬉しくて楽しい!」
「そか。俺が前世?でドールだったように、ランにも思い出があったんやな。俺もオトン達の息子として人形師になりたかったんよ。夢が叶ったわ」
「そうなんだ!僕達幸せだね」
「せやなぁ。あれ、もう、約束守れてしもたんかな」
「違うよ。ずっと幸せでいる、って約束だよ」
「ふむ。まだ約束守っとる途中なんやな。ラン、俺は知らんことがいっぱいあんねん。せやからいろいろ教えてくれるか」
「もちろん!ずっと一緒にいるんだもん。何でも聞いてよ」
「この真ん中に家を作ろうと思うんだ。で、残りの光の部分は公園みたいにしよう。ここができあがればその周りが明るくなるんじゃないかと思うんだ」
「せやな。まだ何もわからんのやし、ランの作りたいように作ってくれてええんよ」
「家には畳の部屋を作ろうね!日本の思い出。僕達2人だけの秘密の部屋!」
こうして僕達のリアル街づくりが始まった。
「3日か?遠かったなぁ。お疲れさん」
「エージもね」
「もう2回も寝てもうたよ」
光が射しているのは学校の校庭くらいの広さ、だいたい200m四方といったところだろうか。
「まずは僕達の家を作らなきゃね。エージはどんな家がいい?」
「俺はようわからんから、ランにお任せや」
「……あのさ、エージはさ、日本から来たんだよね?」
「ほう!日本を知っとんのか。あれ?でも神さんは全然違う世界に連れていく、て」
「あのね、今度は僕の話を聞いてくれる?」
エージに会って前世のことを思い出したこと。
東京に住んでいて、街を作る仕事をしていたこと。
子供の頃から、街を作るゲームが大好きだったこと。
30なかばで死んでしまったけれど、それはきっと後から来るエージをストファイで迎えるためだと思うこと。
エージに選ばれてビルダーになれたことで、夢が叶ったこと。
「だからね、すごく嬉しくて楽しい!」
「そか。俺が前世?でドールだったように、ランにも思い出があったんやな。俺もオトン達の息子として人形師になりたかったんよ。夢が叶ったわ」
「そうなんだ!僕達幸せだね」
「せやなぁ。あれ、もう、約束守れてしもたんかな」
「違うよ。ずっと幸せでいる、って約束だよ」
「ふむ。まだ約束守っとる途中なんやな。ラン、俺は知らんことがいっぱいあんねん。せやからいろいろ教えてくれるか」
「もちろん!ずっと一緒にいるんだもん。何でも聞いてよ」
「この真ん中に家を作ろうと思うんだ。で、残りの光の部分は公園みたいにしよう。ここができあがればその周りが明るくなるんじゃないかと思うんだ」
「せやな。まだ何もわからんのやし、ランの作りたいように作ってくれてええんよ」
「家には畳の部屋を作ろうね!日本の思い出。僕達2人だけの秘密の部屋!」
こうして僕達のリアル街づくりが始まった。
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