自立したい僕を社長が甘やかしてきます

春夏

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10.報告

42.社長と愉快な仲間達

ヒートを終えた葵と、昨日はただのんびり過ごした。
まぁな、朝は抑えがきかんとヤッてもうたけど…あかん、これから仕事やっちゅうのに、朝から何を考えとんねん。
それにしても…あんなにでけるもんやねんなぁ…さすがにタマ切れやと思っとったのに、昨日までの葵を思い出しただけで……あかんあかん、ホンマにあかん!

結局4日休んで、久々の出社。
「急にすまんかったな。なにも問題なかったやろか?」
周りの面々からウズウズした空気が漂う。
「あー…あのな、そのー…葵とな、つまり…」
「奥山!そんなこと言うことじゃないでしょ!このノンデリが!」
柴田に怒られる。
せやけど…言っといた方がええんちゃうか?
俺と葵の関係は、社内に知れ渡っとる。
ありがたいことに、俺が真剣に葵のことを想っとるとわかってくれとんのやし、みんな喜んでくれるんとちゃう?

「あのな、おかげさんで、葵と番になれてん」
そう告げたとたん、室内の温度が下がった。
「…マジか…」
太田の呟きより速く、俺は柴田に頬を張られた。
「こンの馬鹿がぁ!」
社員に囲まれて正座で説教をくらった俺は、横山さんの一言でようやく解放された。

「…本当に同意なんだね?無理矢理じゃないんだね?」
「葵が望んでくれたことや。もちろん俺も」
「はぁ……葵クンを泣かせたら、許さないよ?」
「わかっとる。葵に不実なことはせん。俺と葵を見守ってくれとる皆を裏切るようなことは絶対にしないて誓うわ」
「うん…奥山、おめでとう」
周りを見回せば、皆が笑っとる。
呆れ半分の、それでも目を細めて、口々に祝いの言葉をくれる。

会社を興して4年。
大学時代のバイト感覚のまま、細々と奥山の仕事だけをしていたあの頃。
徐々に増えた仲間と仕事。
葵が一番大切なのは当然やけど、ここにも俺の大切な人達が居る。
俺を支え、俺を正し、俺の信頼にそれ以上の信頼で返してくれる09の大事な仲間達。

やっぱり言ってよかったやんか…。
俺はホンマに周りに恵まれとんねん。
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