先生と俺

春夏

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8.

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side 幸久

夏休みになった。俺は今年も海までのランニングを日課にしている。雨雲レーダーをちゃんと確認してから家を出る。午後は勉強したり友達と遊んだり。夏休みで少し時間の余裕ができた亮太が来てくれることもある。父さんと3人でテーブルを囲んで、まるでもう家族になったみたい。

「今度の盆休みに幸久を俺の実家に連れて行ってもええでしょうか?」「それなら僕もいいかな?小林君の親御さんにちゃんと挨拶させていただきたい」「…先生、俺のこと話したの?」「せやで。一生大事にしたい人がでけた、言うてん」「なんて言ってた…?」「クラスの子や、言うたらな、えらく怒られたわ。犯罪やないか!言われてな」「そんな説明ではなぁ」「ちゃんと伝えたらな、連れてこい連れてこい、て大騒ぎや」「俺、嫌われてない?」「あたりまえやろ。そんなん許さへんし」「良かった…」「幸久の大学のこともある。僕からも幸久のことをお願いしたいからセッティングを頼むよ」「わかりました。ホンマはウチの親が出てくるべきやねんけど、田舎モンですんません」少しずつ、でも着実に近づいてくる俺達の未来。俺もいろいろがんばらないと。

「キャー!!」海からの帰り道、家まであと少し。後ろの方で大きな音と叫び声。思わず振り向いた俺に何かがぶつかって…なにもかもがわからなくなった。
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