「魔物の討伐で拾われた少年――アイト・グレイモント」

(イェイソン・マヌエル・ジーン)

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第18章:最終決定

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翌日の夜。

もう夕食の時間だ。食堂に向かわなければ。

廊下を歩いていると、食べ物の香りが漂ってくる。新鮮な果物、焼き肉、焼きたてのパン。果物の甘く心地よい香りが、完璧に調理された肉の力強い香りと混ざり合う。

その香りは、まるで招かれざる客のように、無断で私の心に侵入してくる。

でも正直なところ…嫌な気はしない。

そんなことで嫌な気になる奴がいるか?早く食べたくてたまらない。

食堂に入る。赤い絨毯の上では、足音は全くしない。

「みなさん、こんばんは」と言う。

「こんにちは、息子よ」母さんが微笑みながら答える。「元気だった?」

「こんにちは、アイト」リリアがいつもの席に座り、あのいつも私の一日を明るくしてくれる温かい笑顔で言う。

「どこに行ってたんだ、アイト?」姉さんが、ほんの少し非難がましい口調で尋ねる。「なんで今来るんだ?」

「ちょっとやってたことがあって」と、はっきり答えずに言う。「それで遅くなったんだ」

「座りなさい、息子よ」母さんが私の席を指さす。

リリアと姉さんの間に座る。いつものように。物心ついた時からずっとそうだ。

でも今日は何かが違う。説明できない緊張感が空気に漂っている。

「ところで」と母さんが、私を警戒させるほどの自然さで話題を変えて言う。「前回あなたが言ってたことについて話しましょうか」

「何?」カリシアがスプーン一杯のご飯を口に運びながら考える。「アイトが何か言ったの?」

「宮殿を出て世界を旅したいっていう話ですか?」私は冷静さを保って尋ねる。

「その通りよ」母さんがワインを一口含んで答える。

「な、なにーー!?」姉さんが取り乱し、食べ物で噎せそうになる。

「宮殿を出るってどういうこと?」目を大きく見開いて尋ねる。

「娘さん、食卓で叫んではいけません」母さんが優しくも、しかしきっぱりと言う。

「でも、なんで彼がそんなこと言ったんですか?」カリシアは食い下がり、彼女の肩が落ち、目の輝きが失われ、あの強く揺るがないお姉ちゃんの顔が青ざめていくのが分かる。「でも…でも…」

言葉を最後まで言えない。「でも」を何度も繰り返すだけだ。まるで言葉が喉に詰まっているかのように。

「お父様と話し合った結果ね」と母さんが続け、その表情は真剣になり、先ほどの笑みは完全に消えている。「ついに決めたのよ」

心臓は激しく鼓動しているはずだ。緊張し、不安になり、心配になるべきだ。

でも、ならない。

心の準備をした後で、この瞬間を何百回も想像した後では、私は落ち着きすぎている。穏やかすぎるくらいだ。

「でもよく考えたら」と母さんが言う。「お父様から直接聞かせることにしましょう」

全ての視線が父さんに向けられる。

父さんはテーブルの端に座っていて、いつものように威厳がある。その表情は読めない。

「なぜ世界を旅したいんだ、息子よ?」父さんは私を見もせずに尋ねる。

(これは試練か?)と思う。(次の質問はもっと難しいのか?)

「世界を知るためです」正直に答える。「新しい文化に触れるためです。母さんが本で読み聞かせてくれるものを、この目で見るためです」

「それは良い理由だな」父さんはまだ私を見ずに言う。「しかし、なぜ今なんだ?なぜもっと大きくなるまで待たない?」

深く息を吸う。この部分は練習していなかったが、言葉は自然に出てくる。

「大きくなったらたくさんの責任が生まれると思うからです。王子としての責務。果たすべきこと。あまり待ちすぎると、もう夢を叶えられなくなるかもしれない」

信じてくれるといいな。王子としての責務なんて、今の今まで考えたこともなかったけど。

---

「なんて嘘つきだ」王は思う、しかしその思考に怒りはない。「よくもまあ、父に嘘をつけるものだ」

「昨日お前がバルコニーで言ったこと、全部聞こえていたと思っているのか?」

「全部聞こえていた。全部だ。」

「たとえすごく遅くなっても、夢は叶えると。」

「そしてそれが私には嬉しい。お前をさらに愛おしく思う。なぜならお前は、私がお前の歳の頃のようではないからだ。」

「宮殿の贅沢や快適さなど、お前は考えていない。」

「石の上で眠ることや、我が最高の料理人が丹精込めて調理した食事が食べられないことなど、気にしていない。」

「お前はそれらの何一つ気にしていなかった。」

「とても誇りに思うぞ、息子よ。」

---

「昨日お前がバルコニーにいたのを聞いたぞ」父さんが言い、今度は直接私の目を見る。

心臓が飛び上がる。

(聞かれてたのか。全部声に出さなくて良かった…いや、結構言ってたな)

しかし警戒する代わりに、私は微笑む。

「本当ですか、父さん?」上手く話題を変えて尋ねる。「じゃあ、僕がバルコニーから飛び降りたのも見てたんですか?」

「なんて抜け目のない奴だ」王は内心で微笑む。「それを聞いただけだ。あの子は本当に凄い。」

「ああ」父さんが声に出して答える。「見ていたとも。そして印象的だった。」

「なぜそんなことをしたの、息子!?」母さんが心配そうに叫ぶ。

「そうだよ、なんでそんなことしたの、アイト?」リリアが体を少し私の方に傾けて尋ねる。

でも姉さんは何も言わない。黙ったままで、うつむいている。知らせは思っていた以上に彼女にこたえているようだ。

「ゼキン殿」父さんが私の老師に向かって言う。

「はい、陛下」ゼキンが答える。

「あなたのお孫娘のリリアも旅をして世界を知りたいと聞きましたが」父さんが言い、私は固まる。

(なぜそんなことを聞くんだ?)

「その通りです」ゼキンが答え、初めて彼の顔に興奮にも似たものが浮かぶ。「私自身もずっと前からそうしたいと思っていました。しかし責務がありまして…」

「確かに」父さんが遮る。「少し前に私にそう言っておられましたな。この機会に、あなたの世界を旅したいという願いを叶えてみてはどうですか?」

「な、なにーー!?」思わず叫ぶ。

(つまり…父さんが賛成したってことだ。行かせてくれるってことだ。)

(でもなんで老師はこんなこと一言も言ってなかったんだ?リリアも旅が夢だって言ってたけど…)

「そうしていただけるなら、ありがたく、陛下」ゼキンが一礼して答える。

「おめでとう、アイト」隣のリリアが言う、その声は…何か違う。「叶ったね」

彼女がこちらを向き、その顔はほんのりと赤くなっている。

「一緒に旅できるね」緊張しているのが明らかに分かる口調で言う。

「私も行きたい」姉さんが沈黙を破って言う。

「ダメだ」父さんがきっぱりと言う。「お前は行けない、娘よ」

「なぜですか、父さん?」カリシアが尋ね、その目が潤み始めるのが分かる。「彼は私の弟ですよ!」

涙が彼女の頬を伝い始める。静かに。痛々しく。

そして私は胸が張り裂けそうになる。

姉さんが泣いているのを初めて見た。私の強い姉さん、勇敢な姉さん、いつも私を守ってくれる姉さんが。

そしてそれは私のせいだ。

「なぜ何も言わないの、エリエル?」カリシアが私たちの長兄に向かって尋ねる。「あなたも知ってたの?」

エリエルは目を閉じ、ゆっくりとうなずく。

「ああ、妹よ」優しい声で言う。「すまない」

続く沈黙は重く、気まずい。

そして、私は行動する。

カリシアは私の左に座っている。腕を伸ばし、彼女の頭を掴んで私の方に引き寄せる。彼女を私の胸に押し付け、もう一方の腕で彼女を完全に抱きしめる。彼女が何度も私にしてくれたように、温かい抱擁で彼女を包み込むことを願って。

彼女の涙が私のシャツを濡らすのを感じる。

「泣かないで、姉さん」優しく彼女の髪を撫でながら囁く。「泣かないで、お願い」

そして、考えずに、彼女の髪にキスをする。

彼女はしばらく固まっている。そしてゆっくりと、彼女の腕が私の体に回り、抱擁を返す。

しばらくそうしている。どれくらいの時間か分からない。時間が止まったかのようだ。

ようやく彼女は離れ、手の甲で涙を拭う。彼女の目は赤く腫れているが、その中には私の知っている決意の光がある。

「無事に帰ってくるんだよ」震えにもかかわらず、しっかりとした声で言う。「分かった?もし無事に帰ってこなかったら、絶対に許さないからね」

微笑む。それが私の知っている姉さんだ。

「心配しないで、姉さん」答える。「無事に帰ってくるよ。約束する」

彼女はうなずき、一晩中で初めて、小さな微笑みが彼女の顔に浮かぶ。

夕食は続く。今までで最高のものではない、起こったことを考えれば。しかし私たちは食べる。分かち合う。共にいる。

父さんが賛成するとは思っていなかった。今だとは思っていなかった。しかし嬉しい。嬉しくてたまらない。

ゼキン老師とリリアと一緒に旅する。世界を知る。本の中にしか存在しなかったものを目にする。

そして姉さんは…姉さんはここで、私が果たすと誓った約束と共に待っていてくれる。

---

さて。

何と言おうか。

アイト・グレイモントの伝説は、今まさに…

始まったばかりだ。
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