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ー第47話ー
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「ぐ、ぐぅぅうう!!」
(ふっざけやがって!!)
男は柄のみになったナイフを乱暴に投げる。
(こいつ、当たっても無傷なのを分かったうえで避けてやがったんだ!クソっ!あの勝利宣言はそういうことだ。ブラフでも何でもない、こいつはただ俺をおちょくっていただけ!!!)
普段のウララであればきっと相手を小ばかにするようなことはしなかったかもしれないが、カインとの一件でやり場のない感情が募ったタイミングできた格好の餌食に、少々昂ってしまったようだ。
そして男もまた、自身のプライドをボロボロにされ怒りは頂点へと達していた。だが武力による応酬は到底不可能ということを思い知らされ、それがまたさらに怒りを上昇させていく。よもや男に冷静な判断をする余力は残されていない。
「クゥッソがぁああああああ!!」
怒りに身を任せ飛び掛かる男。先ほどまでのキレはなく、あまりに一直線すぎる素手での攻撃は、たとえ体を動かすことが不得手なウララでも容易に躱せてしまう。
「・・・・・」
ひらりと男を躱すと、ウララはここで初めて反撃に出る。こぶしを握り少しばかり力を籠め男の腹部目掛けて一直線に突いた。
メキ・・・
一瞬男の体が浮き、何かが歪に軋む音が聞こえた。顔面蒼白でぶわっと冷や汗が噴き出るのを感じる。
「ぼぉぅううう!!」
ガシャァァアアア!!
辛うじて残っていた窓ガラスを破壊して外まで吹き飛ぶ男。
「すこし、力加減を間違えたかも・・・死んでませんよね」
戦闘経験のないウララは自分の力の操作もまた不器用であった。思いのほかすごい威力が出てしまい少し焦る。急いで吹き飛んだ男を追うように家を出るが・・・。
足が止まる。
「様子を見に来てみたら、バリー。つまみ食いをして返り討ちに会ったようだね?メタルフラッグの一員ともあろうに情けない」
ウララの浮き飛ばした男の頭を足蹴にする別の男が立っているではないか。長髪で細身、いかにも悪事を働いていそうな性悪顔の男。
そして隣にはもう一人、別の男が立っている。
「やめておけロデウ。そいつ、意識がない」
褐色の肌で筋肉質。金の短髪で若い顔立ちだ。その立ち姿だけで武術化であることが容易に想像できた。
「貴方たちは・・・」
ウララの声に二人が反応する。ロデウと呼ばれた長髪の男は、ウララの姿を見るなりぶはっと噴きだした。
「んはははははっ!見てみなさいナズナ!少女ですよ!!あの高慢で威張りやのバリーが年端もいかぬ少女にぶちのめされている!こんな滑稽なことがありますか!!」
今なお目を覚まさないバリーという男がぼろ雑巾のようになっていることがよほどうれしいらしい。ロデウが笑いながらバリーの頭をガシガシ踏みにじるその姿は醜悪という言葉を具現化したようだ。
「だからロデウ、その辺にしておけ。仲間内の衝突はご法度だ。本人に意識が無くても見られたらアウトだからな」
さて、と二人はほとんど同時にウララの方へ向き直った。彼女をまっすぐと見据えながら、褐色の男ナズナが構え口を開く。
「聞きたいことはいろいろあるが、この様子だと無傷ではいかないらしい。バリーがこれだからな、悪いが手加減無用で行かせてもらう」
(ふっざけやがって!!)
男は柄のみになったナイフを乱暴に投げる。
(こいつ、当たっても無傷なのを分かったうえで避けてやがったんだ!クソっ!あの勝利宣言はそういうことだ。ブラフでも何でもない、こいつはただ俺をおちょくっていただけ!!!)
普段のウララであればきっと相手を小ばかにするようなことはしなかったかもしれないが、カインとの一件でやり場のない感情が募ったタイミングできた格好の餌食に、少々昂ってしまったようだ。
そして男もまた、自身のプライドをボロボロにされ怒りは頂点へと達していた。だが武力による応酬は到底不可能ということを思い知らされ、それがまたさらに怒りを上昇させていく。よもや男に冷静な判断をする余力は残されていない。
「クゥッソがぁああああああ!!」
怒りに身を任せ飛び掛かる男。先ほどまでのキレはなく、あまりに一直線すぎる素手での攻撃は、たとえ体を動かすことが不得手なウララでも容易に躱せてしまう。
「・・・・・」
ひらりと男を躱すと、ウララはここで初めて反撃に出る。こぶしを握り少しばかり力を籠め男の腹部目掛けて一直線に突いた。
メキ・・・
一瞬男の体が浮き、何かが歪に軋む音が聞こえた。顔面蒼白でぶわっと冷や汗が噴き出るのを感じる。
「ぼぉぅううう!!」
ガシャァァアアア!!
辛うじて残っていた窓ガラスを破壊して外まで吹き飛ぶ男。
「すこし、力加減を間違えたかも・・・死んでませんよね」
戦闘経験のないウララは自分の力の操作もまた不器用であった。思いのほかすごい威力が出てしまい少し焦る。急いで吹き飛んだ男を追うように家を出るが・・・。
足が止まる。
「様子を見に来てみたら、バリー。つまみ食いをして返り討ちに会ったようだね?メタルフラッグの一員ともあろうに情けない」
ウララの浮き飛ばした男の頭を足蹴にする別の男が立っているではないか。長髪で細身、いかにも悪事を働いていそうな性悪顔の男。
そして隣にはもう一人、別の男が立っている。
「やめておけロデウ。そいつ、意識がない」
褐色の肌で筋肉質。金の短髪で若い顔立ちだ。その立ち姿だけで武術化であることが容易に想像できた。
「貴方たちは・・・」
ウララの声に二人が反応する。ロデウと呼ばれた長髪の男は、ウララの姿を見るなりぶはっと噴きだした。
「んはははははっ!見てみなさいナズナ!少女ですよ!!あの高慢で威張りやのバリーが年端もいかぬ少女にぶちのめされている!こんな滑稽なことがありますか!!」
今なお目を覚まさないバリーという男がぼろ雑巾のようになっていることがよほどうれしいらしい。ロデウが笑いながらバリーの頭をガシガシ踏みにじるその姿は醜悪という言葉を具現化したようだ。
「だからロデウ、その辺にしておけ。仲間内の衝突はご法度だ。本人に意識が無くても見られたらアウトだからな」
さて、と二人はほとんど同時にウララの方へ向き直った。彼女をまっすぐと見据えながら、褐色の男ナズナが構え口を開く。
「聞きたいことはいろいろあるが、この様子だと無傷ではいかないらしい。バリーがこれだからな、悪いが手加減無用で行かせてもらう」
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