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第11話:魔女のお姉さん
「・・・え、魔女ですか?」
「えぇそう。魔女よ」
思わず僕はカエラ・セラフィナイトさんの言葉を復唱してしまった。魔女といえば最近じゃ若い娘のイメージもあるけど一般的には老婆で、意地悪く、小賢しく、人を食べてしまうそんなイメージだ。
だが、目の前の女性はとてもそんな風には見えなかった。
「あ、あの・・・カエラ・セラフィナイトさん」
「カエラでいいわ」
「はい、カエラさん。カエラさんは、その・・・僕を食べるんでしょうか」
「・・・くっ、うっふふ!」
しばらく僕の言葉にきょとんとした後、こらえきれずに笑いが吹き出るカエラさん。
「あぁ、ごめんなさい。気を悪くしないでね。ただ坊やがあんまりにもかわいらしくって」
思わず目にたまる涙を指でぬぐう。それほどに面白かったようだ。
「安心して坊や。私はあなたをとって食ったりはしないわ」
その言葉に僕はほっとする。しかしよくよく考えてみるとなんだかとっても失礼な事をいってしまった気がする。
「確かに人の魂を取り込むために食べちゃう悪い魔女も中に入るみたいだけど、私はただこの森の中でゆったりと過ごしていたいだけなの。ちょっとさびしいけどね。だから今はあなたが来てくれてうれしいわ」
嘘を言っている様子はない。見た目のとおりとても穏やかな人のようだ。
僕も自分の名前を名乗ると、しばらくこのあたりの森の話をした後に僕を見つけたときの話をしてくれたカエラさん。
「ユウ君はね、森の中で意識を失ってしまったの。あのままじゃ危なかったから私のお家につれてきたのよ」
(そうか、あのまま意識が・・・あのままっ!!!!)
はっと意識を失う直前の出来事を思い出した。
そうだ。僕は妖精とセ○クスをしていたんだ!ということは僕の下半身は丸出しだったわけで・・・
かぁっと顔が熱くなるのを感じる。思い出すと急に恥ずかしくなって、カエラさんの顔を直視できなくなってしまった。
そんな茹ダコ状態の僕を察してか、カエラさんは優しく諭してくれる。
「あら、いいのよ気にしなくても。人食い妖精の鱗粉に当てられて、不可抗力だったのよね?」
目の前の女性は魔女なんかではなく女神なのかもしれない。その後光すら差してしまいそうな器の大きさになんだか涙さえ出てきそうだ。
「それにしても不思議ね。人食い妖精は痺れた獲物をその場で締め上げた後に巣に持って帰るんだけど・・・なんであんな事をしていたのかしら」
あんなこと、とは間違いなくセ○クスをしていたことだろう。それについては僕の口から説明せざるを得ない。
「あ、あのっ!信じられないかもしれませんが・・・」
僕はこの世界ではないところがきたこと、そして昨日からのいろいろをカエラさんに話をした。
「まぁ、そうなの。それはずいぶんと興味深い話ね」
魔女とは知識欲の塊だという話をどこかで聞いた気がするが、この世界でも共通しているようだ。こんなばかげた話にも関わらず、信じてくれたカエラさんは興味津々でいろいろと質問してくる。
「すてぇたすうぃんどう、とはどういうものなのかしら?ユウ君の力はれべるというもので訓練もなしに強くなるの?すきるって言うのは・・・はっ!」
怒涛の質問攻めから我に返ったカエラさんは申し訳なさそうに僕にぺこりと腰を折る。
「やだ私ったらつい・・・ごめんねユウ君、目が覚めてすぐで疲れてるのに、私自分の知識にない話に目がなくて」
そういうとカエラさんはぱちんと指を鳴らした。するとどうだ、テーブルに広がっていた食器たちが自分で動き出したじゃないか!
「うわっ、食器が勝手に動いて・・・洗い物してる!」
とても異世界らしい、神秘的なその様子に目を輝かせている僕にカエラさんは微笑む。
「ユウ君は魔法を見るのは初めて?すごいでしょう、私の魔法」
ふふんと誇らしげにそう話すカエラさんは少し子供じみていて、大人の色気を放つそのギャップがとてもかわいらしかった。
思わず僕はぽっと見惚れてしまう。
「さて、今日は休んだほうがいいわ。お話の続きはまた明日にしましょう」
「えぇそう。魔女よ」
思わず僕はカエラ・セラフィナイトさんの言葉を復唱してしまった。魔女といえば最近じゃ若い娘のイメージもあるけど一般的には老婆で、意地悪く、小賢しく、人を食べてしまうそんなイメージだ。
だが、目の前の女性はとてもそんな風には見えなかった。
「あ、あの・・・カエラ・セラフィナイトさん」
「カエラでいいわ」
「はい、カエラさん。カエラさんは、その・・・僕を食べるんでしょうか」
「・・・くっ、うっふふ!」
しばらく僕の言葉にきょとんとした後、こらえきれずに笑いが吹き出るカエラさん。
「あぁ、ごめんなさい。気を悪くしないでね。ただ坊やがあんまりにもかわいらしくって」
思わず目にたまる涙を指でぬぐう。それほどに面白かったようだ。
「安心して坊や。私はあなたをとって食ったりはしないわ」
その言葉に僕はほっとする。しかしよくよく考えてみるとなんだかとっても失礼な事をいってしまった気がする。
「確かに人の魂を取り込むために食べちゃう悪い魔女も中に入るみたいだけど、私はただこの森の中でゆったりと過ごしていたいだけなの。ちょっとさびしいけどね。だから今はあなたが来てくれてうれしいわ」
嘘を言っている様子はない。見た目のとおりとても穏やかな人のようだ。
僕も自分の名前を名乗ると、しばらくこのあたりの森の話をした後に僕を見つけたときの話をしてくれたカエラさん。
「ユウ君はね、森の中で意識を失ってしまったの。あのままじゃ危なかったから私のお家につれてきたのよ」
(そうか、あのまま意識が・・・あのままっ!!!!)
はっと意識を失う直前の出来事を思い出した。
そうだ。僕は妖精とセ○クスをしていたんだ!ということは僕の下半身は丸出しだったわけで・・・
かぁっと顔が熱くなるのを感じる。思い出すと急に恥ずかしくなって、カエラさんの顔を直視できなくなってしまった。
そんな茹ダコ状態の僕を察してか、カエラさんは優しく諭してくれる。
「あら、いいのよ気にしなくても。人食い妖精の鱗粉に当てられて、不可抗力だったのよね?」
目の前の女性は魔女なんかではなく女神なのかもしれない。その後光すら差してしまいそうな器の大きさになんだか涙さえ出てきそうだ。
「それにしても不思議ね。人食い妖精は痺れた獲物をその場で締め上げた後に巣に持って帰るんだけど・・・なんであんな事をしていたのかしら」
あんなこと、とは間違いなくセ○クスをしていたことだろう。それについては僕の口から説明せざるを得ない。
「あ、あのっ!信じられないかもしれませんが・・・」
僕はこの世界ではないところがきたこと、そして昨日からのいろいろをカエラさんに話をした。
「まぁ、そうなの。それはずいぶんと興味深い話ね」
魔女とは知識欲の塊だという話をどこかで聞いた気がするが、この世界でも共通しているようだ。こんなばかげた話にも関わらず、信じてくれたカエラさんは興味津々でいろいろと質問してくる。
「すてぇたすうぃんどう、とはどういうものなのかしら?ユウ君の力はれべるというもので訓練もなしに強くなるの?すきるって言うのは・・・はっ!」
怒涛の質問攻めから我に返ったカエラさんは申し訳なさそうに僕にぺこりと腰を折る。
「やだ私ったらつい・・・ごめんねユウ君、目が覚めてすぐで疲れてるのに、私自分の知識にない話に目がなくて」
そういうとカエラさんはぱちんと指を鳴らした。するとどうだ、テーブルに広がっていた食器たちが自分で動き出したじゃないか!
「うわっ、食器が勝手に動いて・・・洗い物してる!」
とても異世界らしい、神秘的なその様子に目を輝かせている僕にカエラさんは微笑む。
「ユウ君は魔法を見るのは初めて?すごいでしょう、私の魔法」
ふふんと誇らしげにそう話すカエラさんは少し子供じみていて、大人の色気を放つそのギャップがとてもかわいらしかった。
思わず僕はぽっと見惚れてしまう。
「さて、今日は休んだほうがいいわ。お話の続きはまた明日にしましょう」
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