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わがまま令嬢は改心して処刑される運命を回避したい
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「もう、散々な目に遭いましたわ!グレアム様、助けに来てくれてありがとうございます。あやうく殺されるところでしたわ!」
「は、はい……。僕が行かないでも解決できたような気もしますが……」
怒りに震えながら言うセアラに、グレアムは困惑顔で言葉を返す。
「そんなことありませんわ!グレアム様が来るまで恐怖で足が凍り付いて動けなかったんですもの」
「そうですか?少しでも役に立てたならよかったですが」
グレアムはまだ戸惑っている様子でそう答えた。
「それに、さっき本来の私は純粋な人だと言ってくれてとても嬉しかったですわ」
セアラは先ほどグレアムが言った言葉を思い出しながら、小さく微笑む。グレアムはセアラから目を逸らしながらもごもごと言った。
「……デズモンドがあまりにも勝手なことばかり言うので」
「本当ですわ!傲慢だの浅はかだの単純だの、ひどいことばかり!!言いがかりもいいところですわ!!」
「完全に言いがかりというわけではないと思いますが……」
グレアムは憤慨しているセアラに向かって小声で言う。
「な、なんですの!さっきと言ってることが違うじゃありませんか!」
「さっきはデズモンドが貴女を根っからの悪人のように言うから否定したのです。それは違うと思いますが、擁護できないことをたくさんしてこられたのは確かですよね」
「うっ……」
その通りだったのでセアラは言葉に詰まる。急に勢いを削がれてしょんぼりと項垂れるセアラを見てグレアムは笑った。
セアラはずっと気になっていたことを尋ねる。
「……ずっと思っていたんですけれど、グレアム様はなぜ私につっかかってきたんですの?」
「なぜって。貴女の行動が目に余ったからです」
「そうでしょうけれど!!でも、自分で言うのもなんですけれど、私の家は権力があるほうですわ。余計な被害を受けないためには適当にあしらっておけばよかったんではなくて?」
セアラはムキになって尋ねる。
グレアムは少し考え込んでから言った。
「……もったいないと思ったからです」
「もったいない……?」
「はい。貴女の時折見せる笑顔を見ていると、根っからの悪人に見えなかったのです。いつものように権力で周りを従わせるのではなく、あの無邪気な笑顔を向ければきっと皆セアラ様を好きになるのに、ともったいなく思っていました」
グレアムは真面目な顔でそう言った後、はっとして、少し赤くなった顔を伏せた。
「……なんだか偉そうでしたね。すみません」
「いえ、構いませんわ」
セアラはすまして言う。しかし、気が付くと頬が緩んでいるのを感じた。
そうか、グレアム様は私のことをそんな風に見ていてくれたのか。あの悪夢を見るまではいけ好かない奴だと思っていたし、グレアム様の方でも嫌っているんだろうと思っていたけれど、割と好意的に見ていてくれたらしい。
「グレアム様!早くカフェに行きましょう!デズモンド様のせいで時間を取られたので、閉店時間が迫っていますわ!」
「えっ。あんなことがあったのに今日行くんですか?」
「もちろんです!私楽しみにしていたんですもの!!」
セアラはそう言うとグレアムの手を取って駆け出す。グレアムは令嬢にあるまじき自由過ぎるふるまいに呆れ顔をしたが、今日くらいはいいか、とそのまま手を引かれて行った。
「は、はい……。僕が行かないでも解決できたような気もしますが……」
怒りに震えながら言うセアラに、グレアムは困惑顔で言葉を返す。
「そんなことありませんわ!グレアム様が来るまで恐怖で足が凍り付いて動けなかったんですもの」
「そうですか?少しでも役に立てたならよかったですが」
グレアムはまだ戸惑っている様子でそう答えた。
「それに、さっき本来の私は純粋な人だと言ってくれてとても嬉しかったですわ」
セアラは先ほどグレアムが言った言葉を思い出しながら、小さく微笑む。グレアムはセアラから目を逸らしながらもごもごと言った。
「……デズモンドがあまりにも勝手なことばかり言うので」
「本当ですわ!傲慢だの浅はかだの単純だの、ひどいことばかり!!言いがかりもいいところですわ!!」
「完全に言いがかりというわけではないと思いますが……」
グレアムは憤慨しているセアラに向かって小声で言う。
「な、なんですの!さっきと言ってることが違うじゃありませんか!」
「さっきはデズモンドが貴女を根っからの悪人のように言うから否定したのです。それは違うと思いますが、擁護できないことをたくさんしてこられたのは確かですよね」
「うっ……」
その通りだったのでセアラは言葉に詰まる。急に勢いを削がれてしょんぼりと項垂れるセアラを見てグレアムは笑った。
セアラはずっと気になっていたことを尋ねる。
「……ずっと思っていたんですけれど、グレアム様はなぜ私につっかかってきたんですの?」
「なぜって。貴女の行動が目に余ったからです」
「そうでしょうけれど!!でも、自分で言うのもなんですけれど、私の家は権力があるほうですわ。余計な被害を受けないためには適当にあしらっておけばよかったんではなくて?」
セアラはムキになって尋ねる。
グレアムは少し考え込んでから言った。
「……もったいないと思ったからです」
「もったいない……?」
「はい。貴女の時折見せる笑顔を見ていると、根っからの悪人に見えなかったのです。いつものように権力で周りを従わせるのではなく、あの無邪気な笑顔を向ければきっと皆セアラ様を好きになるのに、ともったいなく思っていました」
グレアムは真面目な顔でそう言った後、はっとして、少し赤くなった顔を伏せた。
「……なんだか偉そうでしたね。すみません」
「いえ、構いませんわ」
セアラはすまして言う。しかし、気が付くと頬が緩んでいるのを感じた。
そうか、グレアム様は私のことをそんな風に見ていてくれたのか。あの悪夢を見るまではいけ好かない奴だと思っていたし、グレアム様の方でも嫌っているんだろうと思っていたけれど、割と好意的に見ていてくれたらしい。
「グレアム様!早くカフェに行きましょう!デズモンド様のせいで時間を取られたので、閉店時間が迫っていますわ!」
「えっ。あんなことがあったのに今日行くんですか?」
「もちろんです!私楽しみにしていたんですもの!!」
セアラはそう言うとグレアムの手を取って駆け出す。グレアムは令嬢にあるまじき自由過ぎるふるまいに呆れ顔をしたが、今日くらいはいいか、とそのまま手を引かれて行った。
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