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「示してみせよう、神でも殺せるとな。」
彼女はそう言い、笑った。
禍裁輪廻が世の裏の存在に気付いたのは今から5年程前である。
禍裁は剣士一家の長女であった。
ある日、街の端にある廃教会に住み着いている獣の集団が街にまで食い物を求めて出てきたため廃教会に出向き、駆除することとなった。
害獣の駆除を終え、一息吐こうと禍裁が石像の周辺に座った時、禍裁の脳裏にある声が聞こえた。
「…この世は神の理に支配されている、世に108番の罰下る時、世は滅びるだろう、円卓に座れ、理に縛られぬ者…」
禍裁はこの声を聞き周りを見渡した。
「……辺りには誰もいないな、円卓に座れ…駆除している時に円卓のようなものは見ていないが…」
禍裁の声に反応したかのように建物の一部が倒壊した。
「…ッ!」
煙が消えるとそこには大きな円卓と一つの椅子があった。
「これが円卓…」
禍裁は円卓まで歩き、椅子に座った。その瞬間、禍裁の目の前に本が現れた。
「この本は一体…」
そう呟いた時、本が開き、宙へ浮かんだ。
「はーぁ今までずーっと円卓の中に閉じ込められてたんだぜ?いてて…あいつも扱いひでぇなぁ、おとと、お前が新たな権能持ちってわけね?名前は?権能は何?」
…おしゃべりな本だな、あと本が喋るなんて聞いたことないぞ。
「私の名は禍裁輪廻、権能とは何だ?」
「権能を知らない?嘘吐け!この円卓に座るってこたぁ権能を持ってて神の野郎をぶっ殺してやりてぇってことだろ?え?」
「私は声が聞こえただけだ、ルールに縛られぬ者、円卓に座れ、とな。」
「やっぱりあいつかよ!?どうせ誰も権能持ちが見つからなかったからキーになるやつを適当に選んだんだろうな!へっ!」
…こいつ無駄にテンション高いな…私は苦手だ。
「聞きたいことがある、まずお前はどういった存在なんだ、次に権能とはなんだ、そして神を殺すとはどういうことだ?」
「しゃーねぇなぁ、俺は黙示録神を殺すための課題の補助係ってわけ。次に権能、これは単純に言って特殊能力だな。お前の権能は…不生か、お前の場合剣で斬ったやつは絶対即死っていう能力だな、うっへぇ。神を殺すっていうのは何回か試されててよ、課題をこなして罰を回避する、そして課題の報酬で神に挑む、簡単だろ?説明はこれで終わりだ。」
「……とりあえず分かった、これから私はどうすればいい?」
「まずは人集めだろうな、権能持ちも今はお前しか見つかっていないし、円卓の座席も一つしかない、座席は課題の報酬でなんとかなるが権能持ちはなぁ…」
「…つまり私はこれから神殺しのための人員を集めればよいのか?」
わたしが問うとアポカリプスは、
「まぁそうなるわな、権能持ちの探し方は異名のついてるやつを当たっていけばいいかもな。”必中の荊棘“とかな。」
「権能持ちを探しながら課題の攻略か、成程。」
「おっ課題に興味があんのか、じゃあ課題とペナルティの説明をするぜ。
課題はそのまんまだ、四ヶ月間で4つの課題をクリアする、その課題の内容はさまざまだ、今出てる課題で言うなら異例【悪夢】の討伐、権能【憂鬱】の確保とかな、んでペナルティはその課題をクリアできなかったときに受ける罰だ、異例【悪夢】を討伐できなかったらこの世に悪夢のルールが追加される。」
「分かった、今ある課題を全て教えてくれ。」
「今ある課題は異例【悪夢】の討伐、権能【憂鬱】の確保、異例【腐敗】の確保、異例【冬】の討伐だ。俺的に簡単なのは異例【冬】だな。見つけやすい。」
権能持ちは探すのが難しいようだし今は人手的に無理かもしれない。
「……じゃあ【冬】の討伐から進めていこう、期限は?」
「ちょうど今日から四ヶ月だ。せいぜい頑張れよ。」
彼女はそう言い、笑った。
禍裁輪廻が世の裏の存在に気付いたのは今から5年程前である。
禍裁は剣士一家の長女であった。
ある日、街の端にある廃教会に住み着いている獣の集団が街にまで食い物を求めて出てきたため廃教会に出向き、駆除することとなった。
害獣の駆除を終え、一息吐こうと禍裁が石像の周辺に座った時、禍裁の脳裏にある声が聞こえた。
「…この世は神の理に支配されている、世に108番の罰下る時、世は滅びるだろう、円卓に座れ、理に縛られぬ者…」
禍裁はこの声を聞き周りを見渡した。
「……辺りには誰もいないな、円卓に座れ…駆除している時に円卓のようなものは見ていないが…」
禍裁の声に反応したかのように建物の一部が倒壊した。
「…ッ!」
煙が消えるとそこには大きな円卓と一つの椅子があった。
「これが円卓…」
禍裁は円卓まで歩き、椅子に座った。その瞬間、禍裁の目の前に本が現れた。
「この本は一体…」
そう呟いた時、本が開き、宙へ浮かんだ。
「はーぁ今までずーっと円卓の中に閉じ込められてたんだぜ?いてて…あいつも扱いひでぇなぁ、おとと、お前が新たな権能持ちってわけね?名前は?権能は何?」
…おしゃべりな本だな、あと本が喋るなんて聞いたことないぞ。
「私の名は禍裁輪廻、権能とは何だ?」
「権能を知らない?嘘吐け!この円卓に座るってこたぁ権能を持ってて神の野郎をぶっ殺してやりてぇってことだろ?え?」
「私は声が聞こえただけだ、ルールに縛られぬ者、円卓に座れ、とな。」
「やっぱりあいつかよ!?どうせ誰も権能持ちが見つからなかったからキーになるやつを適当に選んだんだろうな!へっ!」
…こいつ無駄にテンション高いな…私は苦手だ。
「聞きたいことがある、まずお前はどういった存在なんだ、次に権能とはなんだ、そして神を殺すとはどういうことだ?」
「しゃーねぇなぁ、俺は黙示録神を殺すための課題の補助係ってわけ。次に権能、これは単純に言って特殊能力だな。お前の権能は…不生か、お前の場合剣で斬ったやつは絶対即死っていう能力だな、うっへぇ。神を殺すっていうのは何回か試されててよ、課題をこなして罰を回避する、そして課題の報酬で神に挑む、簡単だろ?説明はこれで終わりだ。」
「……とりあえず分かった、これから私はどうすればいい?」
「まずは人集めだろうな、権能持ちも今はお前しか見つかっていないし、円卓の座席も一つしかない、座席は課題の報酬でなんとかなるが権能持ちはなぁ…」
「…つまり私はこれから神殺しのための人員を集めればよいのか?」
わたしが問うとアポカリプスは、
「まぁそうなるわな、権能持ちの探し方は異名のついてるやつを当たっていけばいいかもな。”必中の荊棘“とかな。」
「権能持ちを探しながら課題の攻略か、成程。」
「おっ課題に興味があんのか、じゃあ課題とペナルティの説明をするぜ。
課題はそのまんまだ、四ヶ月間で4つの課題をクリアする、その課題の内容はさまざまだ、今出てる課題で言うなら異例【悪夢】の討伐、権能【憂鬱】の確保とかな、んでペナルティはその課題をクリアできなかったときに受ける罰だ、異例【悪夢】を討伐できなかったらこの世に悪夢のルールが追加される。」
「分かった、今ある課題を全て教えてくれ。」
「今ある課題は異例【悪夢】の討伐、権能【憂鬱】の確保、異例【腐敗】の確保、異例【冬】の討伐だ。俺的に簡単なのは異例【冬】だな。見つけやすい。」
権能持ちは探すのが難しいようだし今は人手的に無理かもしれない。
「……じゃあ【冬】の討伐から進めていこう、期限は?」
「ちょうど今日から四ヶ月だ。せいぜい頑張れよ。」
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