どんでん返し超短編小説

萌乃ポトス

文字の大きさ
上 下
1 / 24

娘のお受験

しおりを挟む
「昼頃から雪が降るみたい」

 助手席の妻が言う。

「心配だな……」

 神妙な面持ちで言った俺に妻が返す。

「大丈夫よ、あなた!綾香は余裕のある電車で行ったもん」

 今日は娘の志望大学の受験日だ。


 空を見上げる。

 俺の心はこの天気のように曇っている。

 心配だ。

 今日のWIN5荒れるぞ。
しおりを挟む

処理中です...