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エンドレスハッピーライフ
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「ひぁ♡ あっ♡ ちんぽ潰れちゃう♡♡ うぅ♡♡ あぅ♡」
冷えた机と俺の腹でチンコが擦れて、後ろからはアナルを天久のチンコに突き上げられて、どこもかしこも刺激が強すぎて飛びそうになる意識を必死につなぎとめて快感を拾う。
「水無月くん、噛むよ。これでもうキミは一生僕だけのΩだ。絶対離さない」
「うん♡ うん♡ ―――んぅ♡♡♡」
今まで何度も、ままごとのように歯を立てられたのとは違う。天久の歯が皮膚を食い破り、うなじを噛まれた瞬間、今まで感じたことのないような衝撃に襲われた。幸せで泣きたいような、足りなかった何かを埋められたような。
兎にも角にもその瞬間、俺の身体は確かに俺ただ一人の所有物だったはずなのに、そのすべてを天久に明け渡してしまったみたいな感覚があった。それは喪失であり、その一方で、天久に全部を預けてしまって大丈夫なのだという安心でもあった。
「う、あ……うぅん♡♡」
ぽわぽわとした心地で言葉を発することも動けることも出来ない俺を、全身で押しつぶすようにして抱きしめている天久は、俺の腹の奥深くに刺さっている先で割開くようにグイと腰を押した。
「は、あ……でてる、天久の……熱っい……♡♡」
逃げるどころか、爪先を僅かに持ち上げることすらできない。がっしりと俺に覆いかぶさっている天久は、俺のうなじに出来たばかりの傷をいたわっているのか歯ではなく舌を這わせて、未だドクドクと脈打つチンコを埋めたままだ。
「やっと、これで僕たち番になれたんだよね?」
感慨深げな天久の呟きに、俺もじわりと目頭が熱くなる。
半端ものだった俺が、ようやくΩとして天久を受け入れることが出来たんだって、今までの努力(つっても天久とセックスしまくってただけだけど)が走馬灯のように俺の頭を駆け巡る。
「絶対なれただろ。だって、なんか今までとは違ぇモン。お前も分かるだろ?」
「――うん」
嬉しいな、と。発情時の荒々しさから一転して無邪気に笑った天久が、俺の唇をついばむのをくすぐったく受け止める。
その内にまたムラムラとやりたくなってしまったのは、初めてのホンモノの発情期なんだから仕方がないと思う。
「なあ、早く帰ろうぜ」
羽織っているだけの天久のシャツの袖を引くと、天久は嬉しそうに頷く。
「そうだね。少なくとも一週間は、休みを申請しないとね」
それはつまり、一週間は部屋にこもって子作りしようねって意味だ。
「……馬鹿」
照れ隠しで憎まれ口叩いた俺を、「可愛い」なんて言って天久が笑う。
とんでもない事件に巻き込まちまったもんだと思ったけど、発情期が来ないとか、番になれないとか、面倒なことしてた俺たちにとっては逆に良かったのかもしれない。結果オーライってやつで、天久をハメようとしたΩ女の先輩のことは、取り敢えず不問ってことにしてやろうと思う。まあ、あの先輩にもいつか運命の番ってやつが現れて、天久のことなんてすっかり忘れちまう日が来るかもしれないし、そうなってくれたらいいなと思う。運命の番ってめちゃめちゃいいモンだよ、って今の俺なら言えるから――。
「水無月くん?」
「ああ、悪い。さ、帰ろ!」
身支度整えて差し出した俺の手を天久が握る。
握り返された手に指を絡めて帰る道のりは、一分一秒でも早く抱かれたい俺にはやたらと長く感じたのだった。
冷えた机と俺の腹でチンコが擦れて、後ろからはアナルを天久のチンコに突き上げられて、どこもかしこも刺激が強すぎて飛びそうになる意識を必死につなぎとめて快感を拾う。
「水無月くん、噛むよ。これでもうキミは一生僕だけのΩだ。絶対離さない」
「うん♡ うん♡ ―――んぅ♡♡♡」
今まで何度も、ままごとのように歯を立てられたのとは違う。天久の歯が皮膚を食い破り、うなじを噛まれた瞬間、今まで感じたことのないような衝撃に襲われた。幸せで泣きたいような、足りなかった何かを埋められたような。
兎にも角にもその瞬間、俺の身体は確かに俺ただ一人の所有物だったはずなのに、そのすべてを天久に明け渡してしまったみたいな感覚があった。それは喪失であり、その一方で、天久に全部を預けてしまって大丈夫なのだという安心でもあった。
「う、あ……うぅん♡♡」
ぽわぽわとした心地で言葉を発することも動けることも出来ない俺を、全身で押しつぶすようにして抱きしめている天久は、俺の腹の奥深くに刺さっている先で割開くようにグイと腰を押した。
「は、あ……でてる、天久の……熱っい……♡♡」
逃げるどころか、爪先を僅かに持ち上げることすらできない。がっしりと俺に覆いかぶさっている天久は、俺のうなじに出来たばかりの傷をいたわっているのか歯ではなく舌を這わせて、未だドクドクと脈打つチンコを埋めたままだ。
「やっと、これで僕たち番になれたんだよね?」
感慨深げな天久の呟きに、俺もじわりと目頭が熱くなる。
半端ものだった俺が、ようやくΩとして天久を受け入れることが出来たんだって、今までの努力(つっても天久とセックスしまくってただけだけど)が走馬灯のように俺の頭を駆け巡る。
「絶対なれただろ。だって、なんか今までとは違ぇモン。お前も分かるだろ?」
「――うん」
嬉しいな、と。発情時の荒々しさから一転して無邪気に笑った天久が、俺の唇をついばむのをくすぐったく受け止める。
その内にまたムラムラとやりたくなってしまったのは、初めてのホンモノの発情期なんだから仕方がないと思う。
「なあ、早く帰ろうぜ」
羽織っているだけの天久のシャツの袖を引くと、天久は嬉しそうに頷く。
「そうだね。少なくとも一週間は、休みを申請しないとね」
それはつまり、一週間は部屋にこもって子作りしようねって意味だ。
「……馬鹿」
照れ隠しで憎まれ口叩いた俺を、「可愛い」なんて言って天久が笑う。
とんでもない事件に巻き込まちまったもんだと思ったけど、発情期が来ないとか、番になれないとか、面倒なことしてた俺たちにとっては逆に良かったのかもしれない。結果オーライってやつで、天久をハメようとしたΩ女の先輩のことは、取り敢えず不問ってことにしてやろうと思う。まあ、あの先輩にもいつか運命の番ってやつが現れて、天久のことなんてすっかり忘れちまう日が来るかもしれないし、そうなってくれたらいいなと思う。運命の番ってめちゃめちゃいいモンだよ、って今の俺なら言えるから――。
「水無月くん?」
「ああ、悪い。さ、帰ろ!」
身支度整えて差し出した俺の手を天久が握る。
握り返された手に指を絡めて帰る道のりは、一分一秒でも早く抱かれたい俺にはやたらと長く感じたのだった。
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