死刑になったら霊能者界に転生した件

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選択の時

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パチ。目を開けた。眩しい。
誰か居るがぼんやりとしか見えない。
人が沢山俺の周りを取り囲んでいる。
『かわいいね~』『良かったね~』『なんか筋肉質ね』などなど、好きな事を言っている。
『お前ら誰だ?』と言ってみた。
『オギャーオギャー』あれ?
『おい!!』
『オギャー』あれあれ?
ん?どういう事だ?喋れない!!
ま、まさか…赤ちゃん!?
ちょっと待てよ、俺は死刑執行されたんじゃなかったっけ?記憶が曖昧だな。ちょっと思い出してみよう。

絞首刑は高い所から落ちて吊るされるから、死刑囚はすぐに気を失うって何かで聞いた記憶があるから苦しくないんだろうな~それなら良いな~、などと考えながら刑務官と薄ら寒い廊下を歩いていたはず。
その後、刑の執行前にリクエストした朝御飯を食べたよな。飯なんか食う心境じゃないが、とりまハンバーグ定食を食べたんだよな。
美味かったけど、それどころじゃないのよ?
みんなも分かるでしょ?
でも美味かったな~最後の晩餐。まぁ、朝飯だけどぬ。

んで、いざ死刑執行!!足元の床が開き下へヒューって落ちた瞬間場面が変わり、目の前には派手な格好した髭面のオッサンがいた。
なんだココは?誰だこのオッサンは?
ん?待てよ、文献で見た閻魔大王にクリソツなんだが…
死んだらココに来るってマジなのか!?
っていうか俺はもう死んだのか!?マジか~!?
苦しくなかった、良かった良かった😁

『おい、コロ・クロ。ワシが誰か分かるな?』
『もしかして、閻魔大王?』
『もしかしなくても閻魔大王じゃ!!
あと、閻魔大王様な。様。ワシ結構偉いんじゃぞ?普通はココから天国か地獄へ行くんじゃが、お前にはひとつ選択肢をやろう。というのも、実はお前は地球に生まれた魂で繋がった我が一族の端くれなのじゃ。
霊能力に目覚めてからの進歩が他の人よりも早かったのもそのせいじゃよ。
悪さをしていた時はどうしようもない奴じゃと思っていたが、更生しようと努力し霊能力にまで目覚め他の人を癒やす事をしだした時はワシも嬉しく思っていたぞ。
まぁ、短気を起こしたのはダメじゃがの。
他の一族の者やお前のご先祖にも頼まれての、お前にもう一度チャンスをやってくれとの。
実はお前の地球でのご先祖はワシの将棋仲間なんじゃよ。
ホッホッホ。』
『そこでお前には宝クジに当たったよりも確率の低い今回の選択の時が当たったのじゃよ』
『内容は…』       
                     続く
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