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第二章
チート能力
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ラウルは先ず、ルパルナとベルを伴って店巡りに出た。
馬車で通った時にも見たが、様々な露店が並び、道行く人々で賑わっていた。
途中でベルにせがまれて串焼きを買って3人で齧りながら露店を巡る。
(ベルには串から取り外して与える)
絶対に買う必要のない絨毯や花瓶、家具なんかにも女2人は興味を持ってあれやこれや褒めてみたり、値段を聞いて高いだの安いだの言って冷やかして回っていた。
「お、教会があるな。なあ、寄っていかないか?」
「何しに行くの?」
「みんながどんな神の祝福をもらっているのか調べたいんだ」
神の祝福とは、世界中の生きとし生けるものの半数以上が持っているチート能力のようなもので、もちろんモンスターも持っている(魔の血脈とか言うらしい)。
野生動物にも持っているものがいるそうだ。
「え?ラウル、私のも知ってるでしょ?」
「あ、ああ。ほら、ベルのも知っておくほうがいいだろうし、念のためさ」
「ベルって自分の神の祝福知らないの?」
「しらな~い」
「それならいきましょう!」
実はフランク時代から教会というものは縁が遠かった。
村には無かったし、そもそも信仰心なんてまるでなかったからだ。小さい頃親に連れられて街の教会に何度か行ったことはあったが、それ以降は戦争から帰る途中に寄ったくらいで、殆ど関わらない人生だった。
今回寄ろうと思ったのは前述の通りの理由で、どんな神の祝福を持っているかという情報を正確に確認しておきたかったのである。
(なにしろ俺は元・フランクだ。祝福がフランクのものなのかラウルのものなのか知りたいしな)
「ようこそ旅の方」
司祭が出迎えてくれた。
「実は我々にどのような神の祝福があるのか、もしくはないのか知りたくて伺いました。お力をお貸しください」
「わかりました。それでは別室にて『確認の儀』を行いましょう。こちらへどうぞ」
案内されて向かった小部屋の中央には、水晶玉が台座に乗せられてあった。これによって祝福が判断されるんだ。もちろん使ったことが無いので、どのようになればこういった祝福だとかいうのは判断が付かない。司祭に全てお任せとなる。
「じゃ、ルパルナから」
「うん、わかった」
ルパルナは水晶玉に手を掲げる。その上から司祭が手を掲げ、何やら唱えると、水晶玉が仄かに光を帯びる。
(これは知ってる。何かの祝福があるという証だ。ない場合は無反応だったな。)
「あなたは・・・手先の器用さの祝福をお持ちです。様々な手仕事に才能を発揮できるでしょう」
「ありがとうございます!」
「じゃ、次は俺だ」
ラウルも同様に手をかざすと、司祭の詠唱後、同じように水晶玉が光る。
「これは・・・物理攻撃に耐性を持つ祝福です。戦闘に特化した祝福とは非常に珍しい!あなたは戦いにおいてその力を大いに発揮される事でしょう」
(これは驚いた。ラウルの奴、どんだけ恵まれてやがったんだ。フランクなんか病気耐性だったぞ。それが俺のチート能力って聞いた時には、人生諦めモードになったもんだ・・・。しかし、これで祝福と言うやつは魂じゃなくて肉体に備わるということが分かったな。)
「最後は私ね!」
ベルが手をかざした。
しかし、水晶玉は光らなかった。
「あなたは残念ながら祝福を得られてはいないようです。しかし、それは特殊な力を持っていないだけであって、神は等しく皆様に愛と祝福を与えてくださっていますよ」
その時ベルの表情は鋭く冷たい様子を一瞬見せたものの、すぐにいつもの笑顔になった。
「きっと私の可愛らしさに嫉妬したからくれなかったのね!」
「そ、そうだな。ありがとうございました、司祭様。これは僅かですが感謝の印です。お受け取りください」
幾らかの金貨を小袋に入れて司祭に渡すと、司祭は定例の言葉をを返してくれた。
「あなた方の旅路に神のご加護がありますように・・・」
「さて、それじゃ俺はギルドに行ってくる。お前たちは満足したら先に宿に戻っていてくれ」
「はぁい」
「じゃ、またあとでね!」
ラウルは冒険者ギルドに向かった。途中で道を尋ね、すぐ辿り着いた。
ここもファルサクスの冒険者ギルドより人が多く賑わっていた。
受付で登録証を見せると、受付嬢の顔色が変わった。
「ちょ、ちょっとお待ちください」
そう言うと奥へ引っ込んで、入れ替わりにネズミを思わせる風貌の小男(人間)が出てきた。
「よもや星2黄金級の焔嵐のラウルが来てくださるとは!よく来てくれた!」
その声を聞いていたギルドの面々が振り返る。
「あ・・・いや、その何か仕事はないかと思って寄ってみたんだが」
「ああ、丁度あんたに頼みたい依頼があるんだ!」
「マスター。あとは私か直接説明した方がいいだろう」
そこにいたのは質のいい重装鎧を身に着けた男だった。ラウル程の長身ではないものの立派な体躯の顎髭を蓄えた騎士だった。
「私はアルヴェラ領、第11巡回警備隊隊長クローゼンと言う。ラウル殿、折り入って頼みがあるのだ」
「俺に・・・?なんでしょうか」
「実はこの先にある森の中に野盗が砦を築いてしまって、そこを拠点に悪事を働いているとのことで我らが領主より派遣されてきたのだが・・・ただの野盗なら問題なかったのだが、一人だけ厄介な奴が居るとわかったのだ」
「厄介な奴?」
「隻眼双蛇ヤブラム・・・元・星1黄金級の冒険者だったが、冷酷で残忍な性格でな。ギルドの仕事が受けられなくなってから非合法の仕事に手を染めるようになり、そして今は野盗の頭目と言うわけだ。正直なところ私では奴に歯が立たない。そこで腕の立つ冒険者を雇おうと来てみたわけなんだが・・・」
「そこにあんたが来てくれたわけだ!」
「・・・・・」
(星1黄金級って・・・俺、勝てるのか?肉体は確かに星2黄金級のラウルのものなんだが・・・いや、まてよ。俺は単騎でオーガを倒したよな!だったらいける・・・か?)
正直、黄金級とか強いことは判っていても、ただの農民だった元フランクには力を推し量る術などない。
だが、オーガなんていうデカブツを両断するほどの強さを持つラウルの肉体なら、ランク的に少しだけ劣る相手なら倒せるんじゃないかと言う、甘い計算だった。
しかし、保険をかけておくことを忘れない。
「な、仲間も一緒でいいだろうか。星3白銀の実力はある」
もちろん、ルパルナの事だ。
「おお、それなら私よりも実力は上だろう。是非お願いする。報酬はもちろん二人分払おう。一人金貨100枚だ」
その事を聞いたクローゼン隊長は髭を扱きながら言った。
(100枚!?すごいな・・・大金じゃないか。)
「なら決まりだ。いつ行く?」
「明日早朝出発する。ここから片道10日程かかる。準備をしっかりとしておいてくれ」
「わかった。馬車で向かうがいいか?」
「構わない。我らも荷馬車があるし、共に行こう」
「よろしく頼む」
馬車で通った時にも見たが、様々な露店が並び、道行く人々で賑わっていた。
途中でベルにせがまれて串焼きを買って3人で齧りながら露店を巡る。
(ベルには串から取り外して与える)
絶対に買う必要のない絨毯や花瓶、家具なんかにも女2人は興味を持ってあれやこれや褒めてみたり、値段を聞いて高いだの安いだの言って冷やかして回っていた。
「お、教会があるな。なあ、寄っていかないか?」
「何しに行くの?」
「みんながどんな神の祝福をもらっているのか調べたいんだ」
神の祝福とは、世界中の生きとし生けるものの半数以上が持っているチート能力のようなもので、もちろんモンスターも持っている(魔の血脈とか言うらしい)。
野生動物にも持っているものがいるそうだ。
「え?ラウル、私のも知ってるでしょ?」
「あ、ああ。ほら、ベルのも知っておくほうがいいだろうし、念のためさ」
「ベルって自分の神の祝福知らないの?」
「しらな~い」
「それならいきましょう!」
実はフランク時代から教会というものは縁が遠かった。
村には無かったし、そもそも信仰心なんてまるでなかったからだ。小さい頃親に連れられて街の教会に何度か行ったことはあったが、それ以降は戦争から帰る途中に寄ったくらいで、殆ど関わらない人生だった。
今回寄ろうと思ったのは前述の通りの理由で、どんな神の祝福を持っているかという情報を正確に確認しておきたかったのである。
(なにしろ俺は元・フランクだ。祝福がフランクのものなのかラウルのものなのか知りたいしな)
「ようこそ旅の方」
司祭が出迎えてくれた。
「実は我々にどのような神の祝福があるのか、もしくはないのか知りたくて伺いました。お力をお貸しください」
「わかりました。それでは別室にて『確認の儀』を行いましょう。こちらへどうぞ」
案内されて向かった小部屋の中央には、水晶玉が台座に乗せられてあった。これによって祝福が判断されるんだ。もちろん使ったことが無いので、どのようになればこういった祝福だとかいうのは判断が付かない。司祭に全てお任せとなる。
「じゃ、ルパルナから」
「うん、わかった」
ルパルナは水晶玉に手を掲げる。その上から司祭が手を掲げ、何やら唱えると、水晶玉が仄かに光を帯びる。
(これは知ってる。何かの祝福があるという証だ。ない場合は無反応だったな。)
「あなたは・・・手先の器用さの祝福をお持ちです。様々な手仕事に才能を発揮できるでしょう」
「ありがとうございます!」
「じゃ、次は俺だ」
ラウルも同様に手をかざすと、司祭の詠唱後、同じように水晶玉が光る。
「これは・・・物理攻撃に耐性を持つ祝福です。戦闘に特化した祝福とは非常に珍しい!あなたは戦いにおいてその力を大いに発揮される事でしょう」
(これは驚いた。ラウルの奴、どんだけ恵まれてやがったんだ。フランクなんか病気耐性だったぞ。それが俺のチート能力って聞いた時には、人生諦めモードになったもんだ・・・。しかし、これで祝福と言うやつは魂じゃなくて肉体に備わるということが分かったな。)
「最後は私ね!」
ベルが手をかざした。
しかし、水晶玉は光らなかった。
「あなたは残念ながら祝福を得られてはいないようです。しかし、それは特殊な力を持っていないだけであって、神は等しく皆様に愛と祝福を与えてくださっていますよ」
その時ベルの表情は鋭く冷たい様子を一瞬見せたものの、すぐにいつもの笑顔になった。
「きっと私の可愛らしさに嫉妬したからくれなかったのね!」
「そ、そうだな。ありがとうございました、司祭様。これは僅かですが感謝の印です。お受け取りください」
幾らかの金貨を小袋に入れて司祭に渡すと、司祭は定例の言葉をを返してくれた。
「あなた方の旅路に神のご加護がありますように・・・」
「さて、それじゃ俺はギルドに行ってくる。お前たちは満足したら先に宿に戻っていてくれ」
「はぁい」
「じゃ、またあとでね!」
ラウルは冒険者ギルドに向かった。途中で道を尋ね、すぐ辿り着いた。
ここもファルサクスの冒険者ギルドより人が多く賑わっていた。
受付で登録証を見せると、受付嬢の顔色が変わった。
「ちょ、ちょっとお待ちください」
そう言うと奥へ引っ込んで、入れ替わりにネズミを思わせる風貌の小男(人間)が出てきた。
「よもや星2黄金級の焔嵐のラウルが来てくださるとは!よく来てくれた!」
その声を聞いていたギルドの面々が振り返る。
「あ・・・いや、その何か仕事はないかと思って寄ってみたんだが」
「ああ、丁度あんたに頼みたい依頼があるんだ!」
「マスター。あとは私か直接説明した方がいいだろう」
そこにいたのは質のいい重装鎧を身に着けた男だった。ラウル程の長身ではないものの立派な体躯の顎髭を蓄えた騎士だった。
「私はアルヴェラ領、第11巡回警備隊隊長クローゼンと言う。ラウル殿、折り入って頼みがあるのだ」
「俺に・・・?なんでしょうか」
「実はこの先にある森の中に野盗が砦を築いてしまって、そこを拠点に悪事を働いているとのことで我らが領主より派遣されてきたのだが・・・ただの野盗なら問題なかったのだが、一人だけ厄介な奴が居るとわかったのだ」
「厄介な奴?」
「隻眼双蛇ヤブラム・・・元・星1黄金級の冒険者だったが、冷酷で残忍な性格でな。ギルドの仕事が受けられなくなってから非合法の仕事に手を染めるようになり、そして今は野盗の頭目と言うわけだ。正直なところ私では奴に歯が立たない。そこで腕の立つ冒険者を雇おうと来てみたわけなんだが・・・」
「そこにあんたが来てくれたわけだ!」
「・・・・・」
(星1黄金級って・・・俺、勝てるのか?肉体は確かに星2黄金級のラウルのものなんだが・・・いや、まてよ。俺は単騎でオーガを倒したよな!だったらいける・・・か?)
正直、黄金級とか強いことは判っていても、ただの農民だった元フランクには力を推し量る術などない。
だが、オーガなんていうデカブツを両断するほどの強さを持つラウルの肉体なら、ランク的に少しだけ劣る相手なら倒せるんじゃないかと言う、甘い計算だった。
しかし、保険をかけておくことを忘れない。
「な、仲間も一緒でいいだろうか。星3白銀の実力はある」
もちろん、ルパルナの事だ。
「おお、それなら私よりも実力は上だろう。是非お願いする。報酬はもちろん二人分払おう。一人金貨100枚だ」
その事を聞いたクローゼン隊長は髭を扱きながら言った。
(100枚!?すごいな・・・大金じゃないか。)
「なら決まりだ。いつ行く?」
「明日早朝出発する。ここから片道10日程かかる。準備をしっかりとしておいてくれ」
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