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第14話 とんちんかん

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「??(-_-)??

アゼリア様は、

アーノルド様が甘いものを食べるのが嫌なのですか?(-_-)?」

アゼリアとはアーノルドの母親である側妃の名前だった。


「うむ。

母上に甘いものを食べているのを見つかるとうるさいんだ。

だから今みたいに母上がいないときに甘いものをたくさん食べておかないと。」


アーノルドはそういってまたお菓子をパクパク食べはじめた。

「ふむ(-_-)

アーノルド様(-_-)

では次回お会いするときに甘いものをたくさん作ってきます(-_-)」


「???

お前は話を聞いてたか?

あんまり甘いものを食べてると母上に怒られるんだぞ。」

「だからこそです(-_-)

私がアーノルド様に甘いものをたくさん食べさせる悪い婚約者だと、

アデリア様に思われれば、

アデリア様も私たちの婚約をよくおもわなくなるかもしれません(-_-)」

シャルロットは相変わらず婚約破棄のために一生懸命だった。

「うーむ。

まぁそううまく行くかは分からないが、

『アンコ』とやらは食べてみたいから、

とりあえず作ってきてくれ。」

シャルロットは無表情のままコクリとうなずいて、

二人はまたのんびりお茶を飲み、お菓子を食べてこの日のお茶会は終了した。







なおこれらの噛み合ってるんだか噛み合ってないんだか、

仲が良いのか悪いのか、

よくわからないとんちんかんな二人の会話は、

侍女たちから宰相のカインに報告され、

カインから国王陛下に報告され、

国王陛下の執務室は再び国王陛下の爆笑で満たされることになった。
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