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最終章 北風と太陽の英雄譚
リベンジ(上)
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俺たちが参戦した噴水広場の戦いは、ますます激しさを増していた。
破壊と暴力の化身となった、狂気に堕ちた黒い騎士。
その目に映る全ての敵を破壊するかのような本能に任せた戦い振りは、まさしく狂戦士とでも表現すべきだ。
奴が黒く染まった騎士剣を振るうたび、その軌跡が黒い炎で描かれる。
奴が一歩踏み出すごとに、石畳の表面で黒い炎が波紋のように揺らめいて燃え広がる。
精霊たちは悲鳴を上げながら逃げ惑う。
だが、それでも逃げ切れず、黒い炎を燃に呑まれて消滅していく。
驚くべきことに、魔力に還元されることすらないのだ。そのあまりにも悲惨な光景に、流石の俺も避難命令を出した。
それにしても、世界を構成する要素である精霊を焼くなんて……改めて、黒い炎が世の理に反する存在だと理解できる。精霊が認識できると、こうも見える世界が変わるのか。
俺だって狂戦士状態なんて作ったが、それがしょせん子供騙しのまがい物にすぎなかったと思い知らされた。
しかも、自身の不死性ありきな戦い方だった俺とは異なり、黒騎士の奴は攻撃をしっかりと躱している。
そのあたりから察するに、決して知性を失ったわけではないのだろう。
轟っと音を立てながら振り上げられる俺の尾――もとい、それを原材料とした戦士グランツの大剣。
黒騎士は盾でそれを受け流し、すぐさま反撃に出た。
その反撃を阻止すべく、今度は年老いた武闘家が初動を崩すために風魔術を放つ。
――以前の憔悴しきった姿と印象がだいぶ違うが、俺は一度そのご老人の姿を魔法の鏡で見ている。直接会うのは初めてだが、この人はおそらくディオン司祭だ。
黒騎士の足元を掬うような突風。
当然ながら奴は黒い炎で風魔術を打ち消す。だが魔術を消しても、すでに生じた空気の流れは完全には消えない。
体幹を崩されまいと黒騎士は一瞬だけ重心を落として対応するが、その隙に戦士グランツが離脱。そして、入れ替わった俺が鉤爪を振るった。
そこからさらに、前衛三人の猛攻が絶え間なく続く。
戦士のグランツ、武闘家のようなディオン司祭、そして不死身の魔獣である俺が、代わるがわる黒騎士に攻撃を繰り出す。
一見すると有利なのは俺たち。
だがそれは、ある種のまやかしだ。油断すれば攻守はすぐさま入れ替わった。
「ォアァア ア ァ ア ァ ァ ア ア ア ア !!」
黒騎が再び雄叫びを上げる。
俺たちはその姿をすでに何回か見ているが、これは一種のブーストだ。厄介なことにこれからしばらくの間、奴の炎は激しく燃え上がり、攻撃力と機動力が跳ね上がる。
目の前で黒騎士を覆う炎が勢いを増したため、俺とグランツが後方へ跳ねる。
すると、明らかに射程の延びた騎士剣が、奴の周囲を薙ぎ払った。
その剣の形をした黒い炎は後ろで支援魔術を唱えていたジーノはおろか、屋根の上に居た弓使いのアレックスにまで届く。
アレックスは回避する直前に、せめてもの嫌がらせとして構えていた矢を放つ。
だが碌に狙いも付けられず放たれたそれは、黒い鎧にぶつかって虚しく弾かれた。
誰もが回避に専念するなか、唯一ディオン司祭が屈むことでその斬撃を躱し、カポエラのような地面すれすれのダイナミックな蹴り技を放った。
だが黒騎士側からすれば、強固な鎧の上から軽く殴られる程度の衝撃だ。残念ながら牽制以上の意味は持たない。
再び剣を振り下ろす黒騎士。今度の標的は痩身の老人。
ディオン司祭は今度こそ後方へ跳ねて、その射程外へと退避する。
すかさずフォローに入ったグランツが背後から斬りかかるも、黒騎士は難なく対応して黒い炎を放った。
「させねえよ!」
俺はその炎とグランツの間に割って入る。
氷の鎧が融かされ、藍色の毛皮を焦がされた。しかしながら、俺はそれらのダメージを無視した体当たりで黒騎士を撥ね飛ばす。
さらに宙に浮いた黒騎士を、尾をフルスイングして打ち飛ばし、少し離れたところにあった建物に叩きつけた。
久々のクリティカルヒットだ。ガラガラと音を立てながら崩れ落ちるモルタルと煉瓦の建造物。
砂埃と瓦礫の下に姿を消す黒い鎧。
「今度こそ、そのまま凍ってろ!!」
俺はその瓦礫の山ごと氷漬けにして、黒騎士を物理的に拘束した。
ところで……建物が犠牲となるのは、はたしてこれで何軒目だったか。
俺たちの戦闘のせいで、広場の周囲の建物がどんどん壊れていく。
なのに、ここまでやっても黒騎士は息絶えることなく、しばらくすれば氷の棺桶を融かし切って出てくるのだ。
俺は少しでも時間を稼ぐためどんどん氷を追加し、圧縮し続ける。この隙に他のメンバーは次の一戦のため呼吸を整えていた。
「それにしてもあの鎧、硬過ぎないか?」
黒騎士自身も異常に頑丈だが、冷静に考えればあの鎧だって相当だ。
だって、これだけフルボッコにされながら、壊れるどころか歪む様子すら見せないのだから。
「凍えて固まれ――あの全身鎧《プレートメイル》は間違いなく金剛鉄製……特殊な加工がなされた、この世で最も硬い金属です。ご存じですか?」
隣で黒騎士の拘束に加勢しながら、メガネ魔術師のジーノが俺のひとり言に答えてくれた。
「アダマンタイト……名前は聞いたことがあるな。」
たまにRPGなんかで登場するが、とにかく硬い金属の代名詞だったはずだ。
確か、ダイヤモンドと語源が同じなんだっけか。
「はい。となると困りましたね。下手すれば、今までの攻撃で黒騎士に一切のダメージが入っていない可能性すらあります」
メガネの位置を直しながらとんでもないことを言い出すジーノ。
ここに来て今までの苦労が全て水泡に帰す可能性が浮上する。
「なんだと? おい、弱点は? 何かねえのか?」
金属なんだから熱に弱い……は絶対にないか。でないとあの黒騎士が身に着けていられない。
しかしとて、物理は通らず、魔術は黒い炎で焼き払われる。
魔術で操作している物質なら打ち消されることはないが……。
「強いて言うなら……重い、ことでしょうか?」
「……つまり、この場合、実質弱点無しってことだな」
氷の下で黒騎士の抵抗が激しくなるのを感じながら、忌々しく俺は言い放った。
「となると持久戦か……確か以前、魔女があの炎について、『命を対価に燃える』と言っていた。だから、こうしてひたすら戦いを続けていれば、いずれ勝てるはずだ」
「持久戦、ねえ……」
そう言いながら、背後からグランツが歩み寄って来る。
「おいジーノ、秘薬はあといくつある?」
実はこの戦い、消耗戦を強いられているのは俺たちの側だった。
この戦いにおいて彼らは常に手持ちの秘薬を消費しながら、なんとか均衡を維持していたのである。
「戻ればまだ多少ありますが……手元にあるのは、これが最後です」
そう言って魔術師のジーノは、腰に付けたポーションバッグから小瓶を取り出すと、戦士グランツに放り投げた。
後衛の自分が持っているより、黒騎士と真正面から戦うグランツが持っているほうが良いと判断したのだろう。
「はい。これでゼロになりました」
「……どうやらこのままだと、先にくたばるのは俺たちみてえだな」
グランツは小瓶をしまいながら言った。
「一応訂正させてもらうなら、私がまだ一本持っています……到底足りるとは思えませんが」
ディオン司祭が懐から小瓶を取り出して言うが、たった一本増えただけでは何の慰めにもならない。
「なんと、それは朗報ですね」
あまりにも絶望的な状況に、ジーノも冗談めかして笑うしかなかった。
「そうだアレックス。今のうちに矢を補充しとくぞ」
俺は氷でクナイのような剣……冬に呪われた地で少年が使っていた黄金の剣を模した矢を複数作って、屋根の上に居るアレックスに放り渡す。
「ありがとう……でも、ごめん。オレ全然役に立ってな……」
少年が最後まで言い切るまえに、俺は言葉を遮った。
「いや、奴もお前を警戒している。無意味ってことはないはず――いかん、そろそろ出てきそうだ」
俺たちには作戦会議を開く時間もないらしい。
音を立ててひびが入り始める氷。
内側で黒騎士が暴れているのが伝わってくる。
俺は次の戦いに備えて身構えた。
「こうなったら、一か八か、賭けに出ましょう。鎧を……いや、兜を外せれば、まだ勝ちの目はありますね?」
唐突にディオン司祭がそんなことを言い出す。
「なにか策があるの?」
屋根の上からアレックスが問いかける。しかし、ディオン司祭は首を横に振った。
「いいえ、確実なことは言えません。ただ、今日まで積み上げたものを信じるだけです」
「……無理すんなよ、爺さん」
剣を構えながら言い放つグランツ。
「ジーノさん、最後の秘薬、私に使わせてもらっても宜しいでしょうか?」
「どうぞどうぞ。何か考えがあるなら。どうせこのままだとジリ貧ですし」
ジーノも快く承諾した。
そして氷の牢は完全に砕け、中から炎を纏った黒騎士が雄叫びを上げながら飛び出す。
奴はそのまま黒炎の騎士剣を振りかぶり、俺たちに襲い掛かって来た。
破壊と暴力の化身となった、狂気に堕ちた黒い騎士。
その目に映る全ての敵を破壊するかのような本能に任せた戦い振りは、まさしく狂戦士とでも表現すべきだ。
奴が黒く染まった騎士剣を振るうたび、その軌跡が黒い炎で描かれる。
奴が一歩踏み出すごとに、石畳の表面で黒い炎が波紋のように揺らめいて燃え広がる。
精霊たちは悲鳴を上げながら逃げ惑う。
だが、それでも逃げ切れず、黒い炎を燃に呑まれて消滅していく。
驚くべきことに、魔力に還元されることすらないのだ。そのあまりにも悲惨な光景に、流石の俺も避難命令を出した。
それにしても、世界を構成する要素である精霊を焼くなんて……改めて、黒い炎が世の理に反する存在だと理解できる。精霊が認識できると、こうも見える世界が変わるのか。
俺だって狂戦士状態なんて作ったが、それがしょせん子供騙しのまがい物にすぎなかったと思い知らされた。
しかも、自身の不死性ありきな戦い方だった俺とは異なり、黒騎士の奴は攻撃をしっかりと躱している。
そのあたりから察するに、決して知性を失ったわけではないのだろう。
轟っと音を立てながら振り上げられる俺の尾――もとい、それを原材料とした戦士グランツの大剣。
黒騎士は盾でそれを受け流し、すぐさま反撃に出た。
その反撃を阻止すべく、今度は年老いた武闘家が初動を崩すために風魔術を放つ。
――以前の憔悴しきった姿と印象がだいぶ違うが、俺は一度そのご老人の姿を魔法の鏡で見ている。直接会うのは初めてだが、この人はおそらくディオン司祭だ。
黒騎士の足元を掬うような突風。
当然ながら奴は黒い炎で風魔術を打ち消す。だが魔術を消しても、すでに生じた空気の流れは完全には消えない。
体幹を崩されまいと黒騎士は一瞬だけ重心を落として対応するが、その隙に戦士グランツが離脱。そして、入れ替わった俺が鉤爪を振るった。
そこからさらに、前衛三人の猛攻が絶え間なく続く。
戦士のグランツ、武闘家のようなディオン司祭、そして不死身の魔獣である俺が、代わるがわる黒騎士に攻撃を繰り出す。
一見すると有利なのは俺たち。
だがそれは、ある種のまやかしだ。油断すれば攻守はすぐさま入れ替わった。
「ォアァア ア ァ ア ァ ァ ア ア ア ア !!」
黒騎が再び雄叫びを上げる。
俺たちはその姿をすでに何回か見ているが、これは一種のブーストだ。厄介なことにこれからしばらくの間、奴の炎は激しく燃え上がり、攻撃力と機動力が跳ね上がる。
目の前で黒騎士を覆う炎が勢いを増したため、俺とグランツが後方へ跳ねる。
すると、明らかに射程の延びた騎士剣が、奴の周囲を薙ぎ払った。
その剣の形をした黒い炎は後ろで支援魔術を唱えていたジーノはおろか、屋根の上に居た弓使いのアレックスにまで届く。
アレックスは回避する直前に、せめてもの嫌がらせとして構えていた矢を放つ。
だが碌に狙いも付けられず放たれたそれは、黒い鎧にぶつかって虚しく弾かれた。
誰もが回避に専念するなか、唯一ディオン司祭が屈むことでその斬撃を躱し、カポエラのような地面すれすれのダイナミックな蹴り技を放った。
だが黒騎士側からすれば、強固な鎧の上から軽く殴られる程度の衝撃だ。残念ながら牽制以上の意味は持たない。
再び剣を振り下ろす黒騎士。今度の標的は痩身の老人。
ディオン司祭は今度こそ後方へ跳ねて、その射程外へと退避する。
すかさずフォローに入ったグランツが背後から斬りかかるも、黒騎士は難なく対応して黒い炎を放った。
「させねえよ!」
俺はその炎とグランツの間に割って入る。
氷の鎧が融かされ、藍色の毛皮を焦がされた。しかしながら、俺はそれらのダメージを無視した体当たりで黒騎士を撥ね飛ばす。
さらに宙に浮いた黒騎士を、尾をフルスイングして打ち飛ばし、少し離れたところにあった建物に叩きつけた。
久々のクリティカルヒットだ。ガラガラと音を立てながら崩れ落ちるモルタルと煉瓦の建造物。
砂埃と瓦礫の下に姿を消す黒い鎧。
「今度こそ、そのまま凍ってろ!!」
俺はその瓦礫の山ごと氷漬けにして、黒騎士を物理的に拘束した。
ところで……建物が犠牲となるのは、はたしてこれで何軒目だったか。
俺たちの戦闘のせいで、広場の周囲の建物がどんどん壊れていく。
なのに、ここまでやっても黒騎士は息絶えることなく、しばらくすれば氷の棺桶を融かし切って出てくるのだ。
俺は少しでも時間を稼ぐためどんどん氷を追加し、圧縮し続ける。この隙に他のメンバーは次の一戦のため呼吸を整えていた。
「それにしてもあの鎧、硬過ぎないか?」
黒騎士自身も異常に頑丈だが、冷静に考えればあの鎧だって相当だ。
だって、これだけフルボッコにされながら、壊れるどころか歪む様子すら見せないのだから。
「凍えて固まれ――あの全身鎧《プレートメイル》は間違いなく金剛鉄製……特殊な加工がなされた、この世で最も硬い金属です。ご存じですか?」
隣で黒騎士の拘束に加勢しながら、メガネ魔術師のジーノが俺のひとり言に答えてくれた。
「アダマンタイト……名前は聞いたことがあるな。」
たまにRPGなんかで登場するが、とにかく硬い金属の代名詞だったはずだ。
確か、ダイヤモンドと語源が同じなんだっけか。
「はい。となると困りましたね。下手すれば、今までの攻撃で黒騎士に一切のダメージが入っていない可能性すらあります」
メガネの位置を直しながらとんでもないことを言い出すジーノ。
ここに来て今までの苦労が全て水泡に帰す可能性が浮上する。
「なんだと? おい、弱点は? 何かねえのか?」
金属なんだから熱に弱い……は絶対にないか。でないとあの黒騎士が身に着けていられない。
しかしとて、物理は通らず、魔術は黒い炎で焼き払われる。
魔術で操作している物質なら打ち消されることはないが……。
「強いて言うなら……重い、ことでしょうか?」
「……つまり、この場合、実質弱点無しってことだな」
氷の下で黒騎士の抵抗が激しくなるのを感じながら、忌々しく俺は言い放った。
「となると持久戦か……確か以前、魔女があの炎について、『命を対価に燃える』と言っていた。だから、こうしてひたすら戦いを続けていれば、いずれ勝てるはずだ」
「持久戦、ねえ……」
そう言いながら、背後からグランツが歩み寄って来る。
「おいジーノ、秘薬はあといくつある?」
実はこの戦い、消耗戦を強いられているのは俺たちの側だった。
この戦いにおいて彼らは常に手持ちの秘薬を消費しながら、なんとか均衡を維持していたのである。
「戻ればまだ多少ありますが……手元にあるのは、これが最後です」
そう言って魔術師のジーノは、腰に付けたポーションバッグから小瓶を取り出すと、戦士グランツに放り投げた。
後衛の自分が持っているより、黒騎士と真正面から戦うグランツが持っているほうが良いと判断したのだろう。
「はい。これでゼロになりました」
「……どうやらこのままだと、先にくたばるのは俺たちみてえだな」
グランツは小瓶をしまいながら言った。
「一応訂正させてもらうなら、私がまだ一本持っています……到底足りるとは思えませんが」
ディオン司祭が懐から小瓶を取り出して言うが、たった一本増えただけでは何の慰めにもならない。
「なんと、それは朗報ですね」
あまりにも絶望的な状況に、ジーノも冗談めかして笑うしかなかった。
「そうだアレックス。今のうちに矢を補充しとくぞ」
俺は氷でクナイのような剣……冬に呪われた地で少年が使っていた黄金の剣を模した矢を複数作って、屋根の上に居るアレックスに放り渡す。
「ありがとう……でも、ごめん。オレ全然役に立ってな……」
少年が最後まで言い切るまえに、俺は言葉を遮った。
「いや、奴もお前を警戒している。無意味ってことはないはず――いかん、そろそろ出てきそうだ」
俺たちには作戦会議を開く時間もないらしい。
音を立ててひびが入り始める氷。
内側で黒騎士が暴れているのが伝わってくる。
俺は次の戦いに備えて身構えた。
「こうなったら、一か八か、賭けに出ましょう。鎧を……いや、兜を外せれば、まだ勝ちの目はありますね?」
唐突にディオン司祭がそんなことを言い出す。
「なにか策があるの?」
屋根の上からアレックスが問いかける。しかし、ディオン司祭は首を横に振った。
「いいえ、確実なことは言えません。ただ、今日まで積み上げたものを信じるだけです」
「……無理すんなよ、爺さん」
剣を構えながら言い放つグランツ。
「ジーノさん、最後の秘薬、私に使わせてもらっても宜しいでしょうか?」
「どうぞどうぞ。何か考えがあるなら。どうせこのままだとジリ貧ですし」
ジーノも快く承諾した。
そして氷の牢は完全に砕け、中から炎を纏った黒騎士が雄叫びを上げながら飛び出す。
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