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第2章 共和国編
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しおりを挟む翌日の昼頃に目覚めた俺たちは4人の冒険者たちからマーリンが戻るまで待つように言われ、お互いに自己紹介をした。
Sランク冒険者にマーリンが居たのでなんとなくいるんだろうなとは思っていたが、優しげな気品溢れる女性がアーサーだとは驚いた。
簡素な服を着た肩まで伸びた金髪の女性がアーサーで、エプロンを着たスキンヘッドでごりマッチョがトリスタン、緑色の髪をなびかせる糸目でニコニコなイケメンがガラハッド、堅物な印象の青髪短髪のイケメンがランスロット。
昼飯にトリスタンが作った謎肉ブロックステーキにランスロットが涎を垂らして待てしていたのが堅物印象を破壊したのに爆笑してしまった。
王都での出来事を話し終えた頃にマーリンが帰ってきた。
「みんな揃ってるだわさね。じゃぁ、このピアスを着けるだわさ」
テーブルに置かれた12個のピアス型のクリスタルには隠匿の魔法が付与されているそうで、俺たちの居所が災厄の悪魔たちに見付かるのを防ぐために一般の人と同等の魔力や気配に変えるそうだ。
耳に穴を空けなくてもいいそうでリングの繋ぎめを耳に挟むと痛みもなく身に付けれるように魔法を付与しているそうだ。
密かに鑑定をして効果が説明と同じことを確認して、早速身につける。
「いてて……。外れもしないのか」
どんなに引っ張っても取れることはなく、逆に耳が引きちぎれるかと思った。
「どんなに動いても外れないようにしてるだわさ。外さなくても能力は制限されないのだけど、ピアスに触れて解除と言えば外れるようにしてるだわさ」
鑑定で効果を確認してたから知ってはいたが、実際に出来るか確認は必要だったのでやっただけなのだが、マーリンにバカを見るような目を晒されているのはキツいな。
みんなが着けたのを確認してマーリンが喋り出す。
「この家は商業が盛んな共和国にあるだわさ。外に出れば色んな店があるからしばらく観光してると良いだわさ。……これで、この家の隠匿魔法も解除したから外に出てもいいだわさ」
壁にあった護符を外したマーリンはこの家にかかっていた隠匿の魔法を解除した。
護符の力でこの家に一般人が13人いるようにしていたそうで、ピアスをして一般人に変装した俺たちが外に出れるように役目を終えた護符を外したそうだ。
「共和国は商業祭の準備で賑わっているから、結構楽しめるだわさ」
「それは、楽しみですね。親睦を兼ねてみんなで食事にいきませんか?」
「俺が案内してやるよ。良い店を知ってんだぜ」
俺の提案にランスロットがどや顔で答えてくれた。
昨日の出来事に重い雰囲気の中でバカが居るのはありがたいと思いつつ、みんなで外に出ることにした。
「本当に色んな店がありますね」
「マモル様、あれが食べたいです!」
「……クロム、あの武器は見たことがないんじゃないか?」
「! 本当なのです! 創作意欲が湧くのです!」
俺の右隣にいるリリィが街の様子を眺めて呟き、串肉を売っている店を見つけたクロムが指を指して跳び跳ねる。
それを見たガルムが今から食事に行くのだからと、クロムの興味をククリナイフのような武器へと移す。
「護さんって、忙しそうですね」
「いつもはこんな感じじゃないんだけど、……元気に振る舞っているんだと思うよ」
その様子を見ていた森下ちゃんが俺に哀れみを含んだ目を向けてきたので、いつもは違うよと答えておく。
「ギンジ、これ! 日本刀じゃないか!」
「はぁ、火口、お前って奴は」
「火口君、戻ってきて。私たちお金を持ってないよ」
隣のグループでは火口君が子供のように走り回っていて、如月君と清水ちゃんが頭を抱えていた。
「あ! ここッス!」
お目当ての店を見つけたランスロットが駆け出し入り口の前で大きく俺たちに手を振る。
「「あそこにも居たか……」」
「あはははは……」
俺と森下ちゃんの呟きにアーサーが乾いた笑みを浮かべた。
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