竜皇女と呼ばれた娘

Aoi

文字の大きさ
172 / 342
開拓編

協力者

しおりを挟む
灯台に住む男の家に入るとそこには普通の家ではなかった
家の中にはビンに液体を入れ保管された魔物の一部と思われる物が所狭しと置かれていて家というより研究室のようだった


『あのぉ』
『タッカだ』
『あ、タッカさん。私はエルザと言います。それでタッカさん、このビンに保管してあるのって……』
『魔物の一部だがそれがどうした』
『いえ、魔物の研究でもしてるのかなぁと』
『魔物の研究なんて興味がない。ここにあるのは俺が食ってきた魔物の一部だ。俺はただの魔食家だからな』
『魔食家?』


美食家のような名に聞いた覚えがないエルザ達は頭を傾げた
その反応を見てタッカが続ける


『魔食家は魔物を日常的に食べている者のことだ』
『魔物を日常的にって……ヴァイオレットもそんな生活してたみたいなこと前に話してたわね』
『ほぉ、その人物とは気が合いそうだな』
『私達はその方を探していてその為には船が必要なんです。どうか協力してくれないでしょうか』
『お前達さっきクラーケンがどうのとかはなしていたな。その事をもっと詳しく教えろ。話はそれからだ』


魔物を好んで食べているタッカはクラーケンにも興味があるようでエリザ達はクラーケンが現れた事を説明した


『なるほど、ここの海にも遂に来たんだな』
『お願いしますどうか協力してくれないでしょうか』
『いいだろう、俺が船を出してやろう』
『本当ですか!』
『あぁ、ただし条件がある。俺にクラーケンを食わせるんだ』
『く、クラーケンをですか?』


協力してくれるというならどんな条件でも飲むつもりではあったが、タッカの言う条件を飲むのはあまりにもリスクがあった


『それはつまり私達でクラーケンを倒せってこと?あなた実物を見たことがあってそんな事言ってるの?』
『昔海に出た時たまたま遭遇したことがあるからどんな奴か知ってるつもりだ。それにだれもクラーケンを倒せなんて言ってない。触手の一本でも切り落としてくれれば十分だ。クラーケンには傷を治す再生能力があるし一本くらいもらっても問題ないだろ』
『ですがクラーケンに攻撃をするとなると完全に敵対する形になってしまいます。それはあまりにもリスクがあるのでは……』
『無理ならこの話はなかった事になるだけだ。さぁ帰った帰った』


ミーシャとアレクが否定的な意見を述べるとタッカはエリザ達を家から出そうとする
しかしそこにエリザが待ったをかける


『待って下さい……その話受けます』
『え、エルザさん。本気ですか?』
『これを断ったらいつ辿り着けるかわかりませんし。それに触手一本だけならどうにかなるかもしれません』
『決まりだな、なら俺は船を出す準備をする。明日には出航できるからそれまでにそっちも準備しておけ』
『分かりました』


エリザ達が立てていた作戦はあくまでクラーケンを避けて突破する作戦、早急に準備を行うと共に新たな作戦を考え直さなくてはいけなくなった

しおりを挟む
感想 9

あなたにおすすめの小説

異世界転生~チート魔法でスローライフ

玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。 43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。 その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」 大型連休を利用して、 穴場スポットへやってきた! テントを建て、BBQコンロに テーブル等用意して……。 近くの川まで散歩しに来たら、 何やら動物か?の気配が…… 木の影からこっそり覗くとそこには…… キラキラと光注ぐように発光した 「え!オオカミ!」 3メートルはありそうな巨大なオオカミが!! 急いでテントまで戻ってくると 「え!ここどこだ??」 都会の生活に疲れた主人公が、 異世界へ転生して 冒険者になって 魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。 恋愛は多分ありません。 基本スローライフを目指してます(笑) ※挿絵有りますが、自作です。 無断転載はしてません。 イラストは、あくまで私のイメージです ※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが 少し趣向を変えて、 若干ですが恋愛有りになります。 ※カクヨム、なろうでも公開しています

長女は家族を養いたい! ~凍死から始まるお仕事冒険記~

灰色サレナ
ファンタジー
とある片田舎で貧困の末に殺された3きょうだい。 その3人が目覚めた先は日本語が通じてしまうのに魔物はいるわ魔法はあるわのファンタジー世界……そこで出会った首が取れるおねーさん事、アンドロイドのエキドナ・アルカーノと共に大陸で一番大きい鍛冶国家ウェイランドへ向かう。 魔物が生息する世界で生き抜こうと弥生は真司と文香を護るためギルドへと就職、エキドナもまた家族を探すという目的のために弥生と生活を共にしていた。 首尾よく仕事と家、仲間を得た弥生は別世界での生活に慣れていく、そんな中ウェイランド王城での見学イベントで不思議な男性に狙われてしまう。 訳も分からぬまま再び死ぬかと思われた時、新たな来訪者『神楽洞爺』に命を救われた。 そしてひょんなことからこの世界に実の両親が生存していることを知り、弥生は妹と弟を守りつつ、生活向上に全力で遊んでみたり、合流するために路銀稼ぎや体力づくり、なし崩し的に侵略者の撃退に奮闘する。 座敷童や女郎蜘蛛、古代の優しき竜。 全ての家族と仲間が集まる時、物語の始まりである弥生が選んだ道がこの世界の始まりでもあった。 ほのぼののんびり、時たまハードな弥生の家族探しの物語

【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~

きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。 前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。

能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?

火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…? 24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?

転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜

家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。 そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?! しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...? ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...? 不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。 拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。 小説家になろう様でも公開しております。

神様の忘れ物

mizuno sei
ファンタジー
 仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。  わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。

異世界へ行って帰って来た

バルサック
ファンタジー
ダンジョンの出現した日本で、じいさんの形見となった指輪で異世界へ行ってしまった。 そして帰って来た。2つの世界を往来できる力で様々な体験をする神須勇だった。

異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる

処理中です...