197 / 342
竜魔決戦編
魔動機竜
しおりを挟む
ヴァイオレット達が着々と町を発展させていく中、エリザのいる王都では密かに戦いの準備が行われていた
『なんとか完成させることが出来ましたね』
『あぁ、コイツを完成させるのに一体どれだけの制作費を割いたことか』
ここは魔道具などを開発する研究所
そこで作られていたのはヴァイオレット達の町を襲う為の兵器
一年前、エリザ達が王都に帰還してきた時から極秘に作られており、他の作業をストップし技術班総出でようやく完成するに至った
完成した兵器を眺めながら作業員達が話していると扉が開かれる音が聞こえてきた
『皆の者ご苦労』
『こ、国王様!』
『例の物が完成したというから拝見したいのだが動かすことはできるか?』
『はい、先程動作確認が済んだところですのでお見せできます』
『では頼む』
突然の国王の来訪に驚きつつも自分達の完成品を披露する為準備に取り掛かる
繋いでいた動力線を外していき機体に異常がないか確認していく
『機体異常なし。魔力充填完了。起動できます』
『よし、魔道機竜起動!』
始動のボタンを押すと止まっていた兵器、魔道機竜の目が光りゆっくりと立ち上がった
その姿は名前の通り竜の姿そのもの。目の前の光景を目撃した国王アレクサンドロスは感嘆の声を上げた
『おぉ、これだけの巨体をたった一年で動かせるようにできたか。でかしたぞ』
『ありがとうございます』
『この魔道機竜といったか。この姿ということはやはり飛ぶこともできるのか』
『勿論です。この魔道機竜には実際の竜の血が使われており充填した魔力に反応し力を行使できます。竜の生態を研究して作りましたので竜そのものの動きを再現できていると自負しております』
『ほぉ、そこまでのものに仕上げたか』
『これだけの完成度にすることができたのは魔法騎士団のミュゼル団長のお陰です』
この魔道機竜を完成させることができたのはミュゼルが竜を倒してきたからである
ヴァイオレットが脱走したあの日、ミュゼルがその場にいなかったのはそれが理由であった
『更にこの機竜には本来の竜にはない特殊な機能を付け加えております』
『それは一体なんだ?』
『今からそちらをお見せします』
研究員の一人が手で合図を送ると数人が魔道機竜の前に立ち魔法を放った
魔法はそのまま機竜に直撃するかに思えたが、手前で勢いが止まり魔法を術者の方へと跳ね返した
『今のは?』
『あれは魔法反射です。機竜のボディにはミスリル鉱石を使用している為物理は勿論魔法全般はこの機竜にまず効きません』
『素晴らしい!これがあれば怖いものはないな』
『ただ一つだけ問題が……これだけの機体を動かすには相当な魔力量が必要になる上動かすことができるのはせいぜい数時間程度が限界という点です。竜本来の機動力を損なわずに作るにはそれが限界でした』
『なるほど、それでもこれだけの機能を備えているのだ。よくやってくれたな』
使用制限があることを踏まえても十分な出来であることには変わりない
アレクサンドロスは満足気な表情で研究所をあとにした
『なんとか完成させることが出来ましたね』
『あぁ、コイツを完成させるのに一体どれだけの制作費を割いたことか』
ここは魔道具などを開発する研究所
そこで作られていたのはヴァイオレット達の町を襲う為の兵器
一年前、エリザ達が王都に帰還してきた時から極秘に作られており、他の作業をストップし技術班総出でようやく完成するに至った
完成した兵器を眺めながら作業員達が話していると扉が開かれる音が聞こえてきた
『皆の者ご苦労』
『こ、国王様!』
『例の物が完成したというから拝見したいのだが動かすことはできるか?』
『はい、先程動作確認が済んだところですのでお見せできます』
『では頼む』
突然の国王の来訪に驚きつつも自分達の完成品を披露する為準備に取り掛かる
繋いでいた動力線を外していき機体に異常がないか確認していく
『機体異常なし。魔力充填完了。起動できます』
『よし、魔道機竜起動!』
始動のボタンを押すと止まっていた兵器、魔道機竜の目が光りゆっくりと立ち上がった
その姿は名前の通り竜の姿そのもの。目の前の光景を目撃した国王アレクサンドロスは感嘆の声を上げた
『おぉ、これだけの巨体をたった一年で動かせるようにできたか。でかしたぞ』
『ありがとうございます』
『この魔道機竜といったか。この姿ということはやはり飛ぶこともできるのか』
『勿論です。この魔道機竜には実際の竜の血が使われており充填した魔力に反応し力を行使できます。竜の生態を研究して作りましたので竜そのものの動きを再現できていると自負しております』
『ほぉ、そこまでのものに仕上げたか』
『これだけの完成度にすることができたのは魔法騎士団のミュゼル団長のお陰です』
この魔道機竜を完成させることができたのはミュゼルが竜を倒してきたからである
ヴァイオレットが脱走したあの日、ミュゼルがその場にいなかったのはそれが理由であった
『更にこの機竜には本来の竜にはない特殊な機能を付け加えております』
『それは一体なんだ?』
『今からそちらをお見せします』
研究員の一人が手で合図を送ると数人が魔道機竜の前に立ち魔法を放った
魔法はそのまま機竜に直撃するかに思えたが、手前で勢いが止まり魔法を術者の方へと跳ね返した
『今のは?』
『あれは魔法反射です。機竜のボディにはミスリル鉱石を使用している為物理は勿論魔法全般はこの機竜にまず効きません』
『素晴らしい!これがあれば怖いものはないな』
『ただ一つだけ問題が……これだけの機体を動かすには相当な魔力量が必要になる上動かすことができるのはせいぜい数時間程度が限界という点です。竜本来の機動力を損なわずに作るにはそれが限界でした』
『なるほど、それでもこれだけの機能を備えているのだ。よくやってくれたな』
使用制限があることを踏まえても十分な出来であることには変わりない
アレクサンドロスは満足気な表情で研究所をあとにした
16
あなたにおすすめの小説
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~
きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。
前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。
転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!
異世界へ行って帰って来た
バルサック
ファンタジー
ダンジョンの出現した日本で、じいさんの形見となった指輪で異世界へ行ってしまった。
そして帰って来た。2つの世界を往来できる力で様々な体験をする神須勇だった。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である
megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる