288 / 342
竜魔決戦編
別の手段
しおりを挟む
用意された魔動機竜三体はヴァイオレット達の手によって破壊
それを見ていたクロウド達は傍観する事しかできなかった
『魔動機竜が全滅……暴走していたからこちらも助かりはしたが……』
『まさか足止めにすらならないとは……どういたしましょう』
ワイバーンの群れを差し向けてもダメ。頼みの綱であった魔動機竜もダメ
獣人の軍を相手にするだけでも大変だというのにあの化け物達まで相手にしていたらかなり厳しい
『クソッ……一体どうすれば』
指揮官に任命されてこのザマでは立つ瀬がない
次なる一手をどうするかと頭を悩ませていると、兵士が一人報告にやってきた
『クロウド様リベラの指揮官がいらっしゃいました』
『なに?』
『どうもクロウド殿』
報告にやってきた兵士の後ろから馬に乗った男が現れる
その男はクロウドの元まで来ると下馬して話し始めた
『苦戦しているようですなクロウド殿』
『ドリス殿、不甲斐ないところを見せてしまいお恥ずかしい限りです』
『いえ、戦っている様子を見させてもらっていましたがあれは確かに手強い。苦戦するするのも無理はありません』
『そちらの状況は?』
『我々の軍は右翼の端でしたので被害はありません。相手はどうやら中央突破を仕掛けているようなので動きを見て既に後方に移動させています』
『助かります』
『して次なる作戦はお決まりですか?』
その言葉を受けてクロウドはすぐさま返すことができなかった
単純な武力でこちらが対抗するのは極めて難しい
どうするべきかと悩んでいると、その様子を察したドリスが提案を出してきた
『もしお困りのようでしたらこちらの作戦に協力して頂いてもよろしいですか?』
『作戦ですか?一体どのような作戦でしょうか』
『現在相手は中央突破を仕掛けていて我々はそれを防ごうとしている状況、けれどこのままではいずれ突破されるのは目に見えている。なら敢えて中央を突破させてしまいましょう。そこへ我々が用意した兵器で一網打尽にします』
『そのような兵器を用意していたのですか』
『我々も手ぶらで来たわけではわりませんからね。ただ一発限りですので必ず命中させなくてはなりません』
『……分かりましたそれでいきましょう。我々が誘導しますのでドリス殿はそちらの準備をお願いします』
他に手段がない今その案に乗るしかないと考えたクロウドは、戦っている兵士達に指示を送り作戦を開始させた
それを見ていたクロウド達は傍観する事しかできなかった
『魔動機竜が全滅……暴走していたからこちらも助かりはしたが……』
『まさか足止めにすらならないとは……どういたしましょう』
ワイバーンの群れを差し向けてもダメ。頼みの綱であった魔動機竜もダメ
獣人の軍を相手にするだけでも大変だというのにあの化け物達まで相手にしていたらかなり厳しい
『クソッ……一体どうすれば』
指揮官に任命されてこのザマでは立つ瀬がない
次なる一手をどうするかと頭を悩ませていると、兵士が一人報告にやってきた
『クロウド様リベラの指揮官がいらっしゃいました』
『なに?』
『どうもクロウド殿』
報告にやってきた兵士の後ろから馬に乗った男が現れる
その男はクロウドの元まで来ると下馬して話し始めた
『苦戦しているようですなクロウド殿』
『ドリス殿、不甲斐ないところを見せてしまいお恥ずかしい限りです』
『いえ、戦っている様子を見させてもらっていましたがあれは確かに手強い。苦戦するするのも無理はありません』
『そちらの状況は?』
『我々の軍は右翼の端でしたので被害はありません。相手はどうやら中央突破を仕掛けているようなので動きを見て既に後方に移動させています』
『助かります』
『して次なる作戦はお決まりですか?』
その言葉を受けてクロウドはすぐさま返すことができなかった
単純な武力でこちらが対抗するのは極めて難しい
どうするべきかと悩んでいると、その様子を察したドリスが提案を出してきた
『もしお困りのようでしたらこちらの作戦に協力して頂いてもよろしいですか?』
『作戦ですか?一体どのような作戦でしょうか』
『現在相手は中央突破を仕掛けていて我々はそれを防ごうとしている状況、けれどこのままではいずれ突破されるのは目に見えている。なら敢えて中央を突破させてしまいましょう。そこへ我々が用意した兵器で一網打尽にします』
『そのような兵器を用意していたのですか』
『我々も手ぶらで来たわけではわりませんからね。ただ一発限りですので必ず命中させなくてはなりません』
『……分かりましたそれでいきましょう。我々が誘導しますのでドリス殿はそちらの準備をお願いします』
他に手段がない今その案に乗るしかないと考えたクロウドは、戦っている兵士達に指示を送り作戦を開始させた
16
あなたにおすすめの小説
ぽっちゃり女子の異世界人生
猫目 しの
ファンタジー
大抵のトリップ&転生小説は……。
最強主人公はイケメンでハーレム。
脇役&巻き込まれ主人公はフツメンフツメン言いながらも実はイケメンでモテる。
落ちこぼれ主人公は可愛い系が多い。
=主人公は男でも女でも顔が良い。
そして、ハンパなく強い。
そんな常識いりませんっ。
私はぽっちゃりだけど普通に生きていたい。
【エブリスタや小説家になろうにも掲載してます】
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
妹と歩く、異世界探訪記
東郷 珠
ファンタジー
ひょんなことから異世界を訪れた兄妹。
そんな兄妹を、数々の難題が襲う。
旅の中で増えていく仲間達。
戦い続ける兄妹は、世界を、仲間を守る事が出来るのか。
天才だけど何処か抜けてる、兄が大好きな妹ペスカ。
「お兄ちゃんを傷つけるやつは、私が絶対許さない!」
妹が大好きで、超過保護な兄冬也。
「兄ちゃんに任せろ。お前は絶対に俺が守るからな!」
どんなトラブルも、兄妹の力で乗り越えていく!
兄妹の愛溢れる冒険記がはじまる。
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
転生の水神様ーー使える魔法は水属性のみだが最強ですーー
芍薬甘草湯
ファンタジー
水道局職員が異世界に転生、水神様の加護を受けて活躍する異世界転生テンプレ的なストーリーです。
42歳のパッとしない水道局職員が死亡したのち水神様から加護を約束される。
下級貴族の三男ネロ=ヴァッサーに転生し12歳の祝福の儀で水神様に再会する。
約束通り祝福をもらったが使えるのは水属性魔法のみ。
それでもネロは水魔法を工夫しながら活躍していく。
一話当たりは短いです。
通勤通学の合間などにどうぞ。
あまり深く考えずに、気楽に読んでいただければ幸いです。
完結しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる