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EP.008 オリエンテーション……①
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学園都市にやってきてた初日では、まさかの自分がいるクラスの担任がモードレッドだと思わず、授業が終わって家に帰って夕食時の時にユミルはモードレッドに聞いた。
「なんで、モードレッドさんが先生なのさ」
「ふふっ、授業を受けているユミルを見てみたくて学園長が知り合いだったから交渉してみたのよ」
「……学園長が知り合いだったからって、……はぁ……」
「で、友達は出来たのかしら?幼い時は、居なかったでしょ?」
「…………一応、二人は出来たよ」
ユミルは昔の事を思い出して、少しだけ嫌そうな顔をするがヴェテルやフィロメールと話をしていて楽しかったのを思い出す。
「ふふっ、それは良かったわ…………でも、深くは入り込んだら駄目よ」
「なんでっ……!」
「もしも、処置が間に合わなければ……自分の手で、彼らを殺す事になるわよ?」
「っ、……それは……」
「……それとも、三年後に関係を絶てるのかしら?」
ユミルはモードレッドの言葉に、自分の力の事を思い出させられて打ちのめされていた。
もしも、モードレッドの応急処置が間に合わなければ破壊衝動に呑まれたら、と考えて思い浮かべて俯いてしまっていた。
「……なーんて、冗談よ?学園生活で、その力を使うような機会はないでしょーからね」
「モードレッドさんの、バカ……っ!」
「でも、深くは考えなくても……一応は、覚えておく事ね」
「わ、わかってるよっ」
ユミルが食事の済ませると風呂へと立ち去り、モードレッドは食器の片付けをしながら考え事をしていた。
「…………“ヴェテル”ねぇ、まさかとは思うけどアイツの子供かしら?それだったら、警戒をしなきゃいけないわね」
モードレッドは、ユミルと話をしていたヴェテルの事を思い出して色々と昔の事を思い出していた。
「でも、雰囲気が違っていたから……違うかもしれないわね」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーー
学園生活が始まり、二週間の月日が経ったぐらいにオリエンテーションのような事をするために、近場にあった渓谷へとユミル達は来ていた。
「この渓谷にはねぇ、様々な素材が手に入るのと魔物が沢山いるわ」
「アナタ達には、その紙に記された品物の納品と魔物の討伐をやってもらうわ」
「ヴェテルさん、魔物との戦いらしいですよっ!」
「まぁ、どうにかなるだろ」
「三人一組で、このクエストを行う事よ!協力して、クエストクリアを目指しなさい!」
ユミルは紙に書かれている素材の納品と、倒すべき魔物のリストを確認しているとヴェテルとフィロメールはユミルへと駆け寄る。
「ユミル、一緒に組まないか?」
「え、いいの?」
「あぁ、友達と組んだ方が連携もしやすいからな」
「ん、わかった」
ユミルはヴェテルとフィロメールと組んで、渓谷へと向かうために歩みを進めて入っていく。
その光景を見ていたモードレッドは、何かしら考えているように手を顎に添えていた。
「まぁ、あのリストの魔物しか居ない筈だから大丈夫よね……」
ユミル達は奥地へとやってきて、納品する薬草などを採取しているとヴェテルは魔物のリストを確認していた。
「次は、魔物だけだな」
「ですねっ、ちゃんと武器は持っていますよね?」
「当たり前だろ?」
ヴェテルが布に包まれていたモノを布を外すと、白いランスが姿を現すとフィロメールは本を取り出す。
「ユミルは?」
「ん?あたしは、錬装だから」
ユミルは両腕にある腕輪を見せて、二人は軽く首を傾げていた。
それも、その筈だろう。
錬装士というのは、扱いが難しくて錬装士になろうとする人は少ないからである。
「ユミルちゃんは、器用なんですね?」
「器用、というか……色々と扱えるようにすれば、大丈夫だろうって父さんに教わったから……」
「へぇー、……なら期待しているからな?」
「ん、わかった」
ユミル達が話をしていると、草むらからウルフの群れが現れるとユミルは腕輪を双剣に変えて構えると、ヴェテルも同じく白いランスを構えると二人して走り出してウルフの群れを蹴散らしていく。
「凄いね、ヴェテルのランスっ!」
「ユミルの剣術も、いいフォローになってる!」
「凄いです……、初めての筈なのに二人とも息が合ってるっ」
ユミルもヴェテルも、互いの攻撃にフォローを入れながらも互いの背中を守っている。
フィロメールは、二人の身体能力を上げる補助術を掛けながらも二人の戦いにフォローを入れている。
ヴェテルとユミルは、ウルフの群れを倒した後にウルフから取れる素材を回収すると互いに目があって笑う。
「いいパートナーに、なりそうだな……俺達ってさ?」
「そうですねっ、こんなに戦いやすいのはヴェテルさんとユミルちゃんのお陰ですよ!」
「ありがとう、あたしも戦いやすくて良かったっ」
ユミル達が笑っていると、少し離れた所から悲鳴のような声がして三人は互いに見てから声がした方へと急いで向かった。
向かった先には、この地にいる筈の無い赤いドラゴンが居て周りには負傷をした生徒達がいるのが見える。
「あれって、ドラゴンですよ!?」
「こんな場所に、ドラゴンなんて居るわけがないっ……」
ユミルは双剣を取り出して、ドラゴンへと向かって走っていきジャンプしてドラゴンの翼を切り落とす。
「ユミルちゃん!?」
「此所に居るなら、どうにかして倒さないと被害が増加するだけ!戦えるなら、コイツを倒さないとっ!!」
「確かに、ユミルの言う通りだな」
ヴェテルは白いランスを構え直してから、赤いドラゴンへと向かっていく。
フィロメールは、慌てて本を開いて魔術の詠唱を始めると周りから水色の文字の魔方陣が現れる。
「津波に呑まれなさい!“タイダルウェーブ”!!」
津波のように水がフィロメールから溢れて、赤いドラゴンへと直撃するとユミルとヴェテルは互いを見てから頷き、十字のように交差しながら赤いドラゴンを切り付けると赤いドラゴンは地面へと倒れる。
「よしっ……」
「どうにか、倒せたねっ……」
「二人とも、怪我はないですかっ!?」
「フィロメール、上級魔術使えたんだね」
「はいっ、他の属性も使えますよー!」
三人が笑っていると、周りの生徒から歓声の声が聞こえて三人は驚いていたが互いを見て再び笑っていた。
その光景を一人の女子生徒が見ていたなんて、ユミル達は知らなかった。
この出来事で、とある“事件”が起きるなど三人は知らない。
「あ、報告しないと!」
「そういえば、クエストクリアしていたな」
「なら、急いでモードレッド先生の所に行かないと!」
三人は急いで渓谷の入り口に居る、モードレッドの所へと走っていきクエストの報告と赤いドラゴンの事も報告した。
「……赤いドラゴンねぇ……、あのドラゴンは何に誘われたのかしらね」
「誘われた?」
「どういう事なんだ、先生?」
「ふふっ、気のせいだったらいいのだけどねぇ……何者かが、赤いドラゴンを怒らせたのか魅了したのか……どちらかをした可能性があるのよ」
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