50 / 81
第五章 「王国継承戦編」
第四十九話「忘却されし力」
しおりを挟む
(……え?)
私の脳が、現実を受け入れるのを拒絶した。
だって、そんなはずがない。
あの父が、王国最強の騎士が、誰よりも強いはずのこの人が……!?
けれど、現実は私の願望を容赦なく打ち砕く。
「……ぐっ……!!」
父は震える手で剣を支え、なんとか崩れ落ちるのを耐えている。
だが、その姿は"耐えているだけ"だった。
さっきまでの威厳も、気迫も、すべてが霧散し、ただ必死に身体を支えている"弱者"の姿。
「お、お父様……?」
声が震える。
いや、震えないわけがない。
さっき父と戦ったばかりだ。でも、それ以上の存在が出てきたのだ。
「おいおい、どうした王様ァ?まさか、俺の"怒気"に耐えられなくなったのか?」
ダイルが嗤う。
その笑みは、まるで自分の"勝ち"を確信したかのような、それでいて"期待"するような、そんな歪な感情が入り混じっているように見える。
「……っ、お前……何をした……!」
父が歯を食いしばりながら問いかける。
その問いに、ダイルは愉快そうに肩をすくめた。
「言ったろ?俺の怒りに晒されれば、誰でも萎縮しちまう。王国最強?そんなの関係ねぇ。誰だろうが、俺の前では等しく泣き喚くガキに過ぎねぇ」
(……そんな、そんなのおかしい……!)
父は、まだ戦ってもいない。
剣を交えてもいないのに、ただそこにいるだけでまるでもう敗者のような扱いを受けている。
そんなの、そんなのって……!!
「……くっ!」
私は、剣を強く握りしめる。
私だって、本当は動きたくない。
足がすくんでいる。
でも……!
(ここで私が戦わなかったら、本当に終わる)
父が敗れるなら、次は私がやられる。
ここで"逃げる"なんて、絶対に許されない。
「……お父様、下がっていてくださいませ」
「なっ……!?」
「今度は、私がやりますわ」
私は、剣を振るう。
そして、ダイルに向かって駆け出した──!
──駆ける。
恐怖が足を絡め取る。
理性が「やめろ」と警鐘を鳴らす。
それでも、私は止まらない。
(ここで止まったら、本当に終わる……!)
《剣聖》の力を最大限に解放する。
視界が鮮明になる。
世界の動きがスローモーションに感じられるほど、神経が研ぎ澄まされる。
──なのに、ダイルの姿だけが何故か"通常通りに"見える。
(……なんで!?)
速すぎる。
私の反応速度を上回っている?
いや、違う──"視認できない"のだ。
どれだけ集中しても、彼の動きだけが捉えられない。
「お嬢ちゃん、そんなスピードで俺に届くと本気で思ってんのか?」
声がする。
目の前じゃない。横?いや、後ろ……?
「──遅い」
「っ……!?」
次の瞬間、背後から強烈な衝撃を受ける。
「ぐっ……ぁ!!」
意識が跳ねる。
地面を転がる。
肺から空気が押し出され、まともに息ができない。
(い、いつの間に後ろに……!?)
確かに正面にいたはず。
なのに、彼は"いつの間にか"背後にいた。
見えなかった。
察知もできなかった。
「ちょっとは楽しめると思ったけど、拍子抜けだなぁ?」
ダイルが、余裕の笑みを浮かべながらこちらを見下ろす。
「……ふざけないでくださいませ!!」
私は咄嗟に跳び上がる。
残された力を振り絞り、剣を振るう。
──だが。
「それじゃあ、ダメなんだよなぁ……」
軽く拳を振るっただけで、私の剣が"逸らされた"。
「なっ……!?」
何が起きたのか分からない。
ただ、私の攻撃はまるで風に流されるように無効化された。
「確かに強い。でもよ、お嬢ちゃん。力ってのはよ、"使いこなせなきゃ"意味ねぇんだよ」
(……っ!)
その言葉に、全身の血が冷たくなる。
(……こいつ……使い……こなす……)
その言葉に言い返す言葉が出てこない。
私は前世で剣なんて握った事がないし、スポーツが得意だったわけでもない。むしろその逆。教室の隅で本を読むようなそんな子供だった。大人になってからも結局変わらなかった。どこまでも私は一人だった。
でも、この世界では違う。
「じゃ、そろそろ終わりにしようか」
ダイルの拳が、再び振るわれる。
今度こそ、本当に──"殺される"。
──死ぬ。
私の脳が、理性が、本能が、一斉に警鐘を鳴らした。
この一撃を受けたら、確実に終わる。
今までの攻撃とは違う。これは──"殺しにきた一撃"だ。
(動け……!避けないと……!!)
身体が悲鳴を上げる。
肺がまだ酸素を求めている。
足が思うように動かない。
でも、それでも──
「リリアナッ!!」
父の叫びが聞こえた。
同時に、私の視界が真っ赤に染まる。
(……え?)
次の瞬間、世界が"止まった"。
いや、違う。
周囲の時間の流れが、まるで"ゆっくり"になったように感じる。
ダイルの拳が、ゆっくりと私へと迫っている。
私の目の前まで、ほんのわずかの距離。
──この拳が当たれば、終わる。
(……まだ終わらせない)
私の身体が、勝手に動いた。
剣を振るう。
これまでのどの一撃よりも速く、鋭く。
そして──ダイルの拳よりも"先に"、私の刃が彼の腕を捉えた。
「……は?」
ダイルの顔に、初めて"驚愕"の色が浮かぶ。
そして、私の刃が彼の腕を"斬った"。
「ぐっ……!」
ダイルが、後退する。
彼の腕から、一筋の血が流れた。
「……っ、てめぇ……!」
(……な、何が……?)
私は、震える手で自分の剣を見る。
今まで一切攻撃が通らなかったこの男に、"初めて傷を負わせた"。
自分でも何が起こったのか分からない。
でも──
(今、私……何を)
確かに、ダイルの拳が"遅く"なったように見えた。
いや、違う。"私の時間だけ"が、加速した……?
「……なぁ、お嬢ちゃん」
ダイルが、険しい表情で私を見つめる。
「お前、今の……"狙って"やったのか?」
「……え?」
「違うなら……てめぇ、何者だ?」
その問いに、私は答えられなかった。
ただ、手の中の剣を、強く握ることしかできなかった。
(……これは、一体……?)
この異変が、何を意味するのかも分からないまま、私はただ次の瞬間に備えていた。
──戦いは、まだ終わらない。
私の脳が、現実を受け入れるのを拒絶した。
だって、そんなはずがない。
あの父が、王国最強の騎士が、誰よりも強いはずのこの人が……!?
けれど、現実は私の願望を容赦なく打ち砕く。
「……ぐっ……!!」
父は震える手で剣を支え、なんとか崩れ落ちるのを耐えている。
だが、その姿は"耐えているだけ"だった。
さっきまでの威厳も、気迫も、すべてが霧散し、ただ必死に身体を支えている"弱者"の姿。
「お、お父様……?」
声が震える。
いや、震えないわけがない。
さっき父と戦ったばかりだ。でも、それ以上の存在が出てきたのだ。
「おいおい、どうした王様ァ?まさか、俺の"怒気"に耐えられなくなったのか?」
ダイルが嗤う。
その笑みは、まるで自分の"勝ち"を確信したかのような、それでいて"期待"するような、そんな歪な感情が入り混じっているように見える。
「……っ、お前……何をした……!」
父が歯を食いしばりながら問いかける。
その問いに、ダイルは愉快そうに肩をすくめた。
「言ったろ?俺の怒りに晒されれば、誰でも萎縮しちまう。王国最強?そんなの関係ねぇ。誰だろうが、俺の前では等しく泣き喚くガキに過ぎねぇ」
(……そんな、そんなのおかしい……!)
父は、まだ戦ってもいない。
剣を交えてもいないのに、ただそこにいるだけでまるでもう敗者のような扱いを受けている。
そんなの、そんなのって……!!
「……くっ!」
私は、剣を強く握りしめる。
私だって、本当は動きたくない。
足がすくんでいる。
でも……!
(ここで私が戦わなかったら、本当に終わる)
父が敗れるなら、次は私がやられる。
ここで"逃げる"なんて、絶対に許されない。
「……お父様、下がっていてくださいませ」
「なっ……!?」
「今度は、私がやりますわ」
私は、剣を振るう。
そして、ダイルに向かって駆け出した──!
──駆ける。
恐怖が足を絡め取る。
理性が「やめろ」と警鐘を鳴らす。
それでも、私は止まらない。
(ここで止まったら、本当に終わる……!)
《剣聖》の力を最大限に解放する。
視界が鮮明になる。
世界の動きがスローモーションに感じられるほど、神経が研ぎ澄まされる。
──なのに、ダイルの姿だけが何故か"通常通りに"見える。
(……なんで!?)
速すぎる。
私の反応速度を上回っている?
いや、違う──"視認できない"のだ。
どれだけ集中しても、彼の動きだけが捉えられない。
「お嬢ちゃん、そんなスピードで俺に届くと本気で思ってんのか?」
声がする。
目の前じゃない。横?いや、後ろ……?
「──遅い」
「っ……!?」
次の瞬間、背後から強烈な衝撃を受ける。
「ぐっ……ぁ!!」
意識が跳ねる。
地面を転がる。
肺から空気が押し出され、まともに息ができない。
(い、いつの間に後ろに……!?)
確かに正面にいたはず。
なのに、彼は"いつの間にか"背後にいた。
見えなかった。
察知もできなかった。
「ちょっとは楽しめると思ったけど、拍子抜けだなぁ?」
ダイルが、余裕の笑みを浮かべながらこちらを見下ろす。
「……ふざけないでくださいませ!!」
私は咄嗟に跳び上がる。
残された力を振り絞り、剣を振るう。
──だが。
「それじゃあ、ダメなんだよなぁ……」
軽く拳を振るっただけで、私の剣が"逸らされた"。
「なっ……!?」
何が起きたのか分からない。
ただ、私の攻撃はまるで風に流されるように無効化された。
「確かに強い。でもよ、お嬢ちゃん。力ってのはよ、"使いこなせなきゃ"意味ねぇんだよ」
(……っ!)
その言葉に、全身の血が冷たくなる。
(……こいつ……使い……こなす……)
その言葉に言い返す言葉が出てこない。
私は前世で剣なんて握った事がないし、スポーツが得意だったわけでもない。むしろその逆。教室の隅で本を読むようなそんな子供だった。大人になってからも結局変わらなかった。どこまでも私は一人だった。
でも、この世界では違う。
「じゃ、そろそろ終わりにしようか」
ダイルの拳が、再び振るわれる。
今度こそ、本当に──"殺される"。
──死ぬ。
私の脳が、理性が、本能が、一斉に警鐘を鳴らした。
この一撃を受けたら、確実に終わる。
今までの攻撃とは違う。これは──"殺しにきた一撃"だ。
(動け……!避けないと……!!)
身体が悲鳴を上げる。
肺がまだ酸素を求めている。
足が思うように動かない。
でも、それでも──
「リリアナッ!!」
父の叫びが聞こえた。
同時に、私の視界が真っ赤に染まる。
(……え?)
次の瞬間、世界が"止まった"。
いや、違う。
周囲の時間の流れが、まるで"ゆっくり"になったように感じる。
ダイルの拳が、ゆっくりと私へと迫っている。
私の目の前まで、ほんのわずかの距離。
──この拳が当たれば、終わる。
(……まだ終わらせない)
私の身体が、勝手に動いた。
剣を振るう。
これまでのどの一撃よりも速く、鋭く。
そして──ダイルの拳よりも"先に"、私の刃が彼の腕を捉えた。
「……は?」
ダイルの顔に、初めて"驚愕"の色が浮かぶ。
そして、私の刃が彼の腕を"斬った"。
「ぐっ……!」
ダイルが、後退する。
彼の腕から、一筋の血が流れた。
「……っ、てめぇ……!」
(……な、何が……?)
私は、震える手で自分の剣を見る。
今まで一切攻撃が通らなかったこの男に、"初めて傷を負わせた"。
自分でも何が起こったのか分からない。
でも──
(今、私……何を)
確かに、ダイルの拳が"遅く"なったように見えた。
いや、違う。"私の時間だけ"が、加速した……?
「……なぁ、お嬢ちゃん」
ダイルが、険しい表情で私を見つめる。
「お前、今の……"狙って"やったのか?」
「……え?」
「違うなら……てめぇ、何者だ?」
その問いに、私は答えられなかった。
ただ、手の中の剣を、強く握ることしかできなかった。
(……これは、一体……?)
この異変が、何を意味するのかも分からないまま、私はただ次の瞬間に備えていた。
──戦いは、まだ終わらない。
27
あなたにおすすめの小説
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
ギルドの片隅で飲んだくれてるおっさん冒険者
哀上
ファンタジー
チートを貰い転生した。
何も成し遂げることなく35年……
ついに前世の年齢を超えた。
※ 第5回次世代ファンタジーカップにて“超個性的キャラクター賞”を受賞。
※この小説は他サイトにも投稿しています。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
魔晶石ハンター ~ 転生チート少女の数奇な職業活動の軌跡
サクラ近衛将監
ファンタジー
女神様のミスで事故死したOLの大滝留美は、地球世界での転生が難しいために、神々の伝手により異世界アスレオールに転生し、シルヴィ・デルトンとして生を受けるが、前世の記憶は11歳の成人の儀まで封印され、その儀式の最中に前世の記憶ととともに職業を神から告げられた。
シルヴィの与えられた職業は魔晶石採掘師と魔晶石加工師の二つだったが、シルヴィはその職業を知らなかった。
シルヴィの将来や如何に?
毎週木曜日午後10時に投稿予定です。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
異世界スローライフ希望なのに、女神の過保護が止まらない
葉泪秋
ファンタジー
HOTランキング1位感謝です!(2/3)
「小説家になろう」日間ランキング最高11位!(ハイファンタジー)
ブラック企業で過労死した俺、佐久間遼。
神様に願ったのは、ただ「異世界で、畑でも耕しながらのんびり暮らしたい」ということだけ。
そうして手に入れた、辺境の村での穏やかな日々。現状に満足し、今度こそは平穏なスローライフを……と思っていたのだが、俺の妙なスキルと前世の社畜根性が、そうはさせない。
ふとした善意で枯れた井戸を直したことから、堅物の騎士団長やら、過保護な女神やらに目をつけられることになる。
早く穏やかに暮らしたい。
俺は今日も、規格外に育った野菜を手に、皆の姿を眺めている。
【毎日18:00更新】
※表紙画像はAIを使用しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる