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第一章 異世界冒険しちゃいます

11.悪の親玉になっちゃってました。

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こんにちは、高坂明美です。

私は今最悪の状況です。

なんとお貴族の坊ちゃんを吹っ飛ばしてしまいました。

打首確定でしょう。

周りの令嬢達はドン引きです。

さて、どうなる事やら……。


「どうしよ……」

「つ、つつ、……つつつつかまえろぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」


ですよねーーーーーーーーーーーーーーー!!

警備の人たちが私のところに走ってきたっ!!

えーっとどうしよ!?とりあえずこの警備の人たちから逃げないと!

「おらっ!捕まえたぞっ!」

「ちょ、ドレス引っ張らないでくださいよっ!」


「びゃああああああああああああああああああ」


あ・・・また吹っ飛ばしてしまった。

「びゃああああああああああああああああああ」
「びぇええええええええええええええええええ」
「おぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼ」


次々と倒れていく警備の人たち!
なんだか楽しくなってきちゃった☆


「何事だっ!!」

誰か来た……!!

「………え、ギルフォード……」

「……なんだこれは…何がどうなっている……」

「ギルフォード様っ!!あの娘がこれを……」
「なに……?この警備の者をあの女が一人でやったのか!?」

マズイよ……こんな形で会いたくなかったよ。

「おいそこの女。名を名乗れ」
「……高坂明美……です」

あれ……?
もしかしてギルフォード私のこと覚えていらっしゃらない?

私をフッといて忘れたの!?!

ありえない……

《『スキル『憤怒』を使用しました。》

許さないわっ!

「何者かは知らんが、城を荒らすなら容赦はせん」

ギルフォード私を敵とみなしてるんだけど!!?
剣抜いてるんですけど!?

「我がつるぎの糧になれっ!」

え!!!!!!?


「『斬撃剣』!」


うわなんか飛んできた!?


「やめてください!!!」




ギンッ




「……なに…俺の『斬撃剣』を弾いた…だと」


あれ……?私また
 

《スキル『絶対防御』を使用しました。》


コーンスープの飲んでたスプーンで弾いちゃった……。

なんか周り凄いザワついてるよぉ~。


「『斬撃剣』!『斬撃剣』!『斬撃剣』!」


ギルフォードなんかめっちゃ必死なんだけど~!!?


《レベルが80に上がりました。》


しかもめっちゃレベル上がったんだけど!!?


「あ、あの~もうやめませんか?」
「はぁ……はぁ……俺の『斬撃剣』を……なぜ…」


こっちだって知りたいよっ!!


「まだだ……まだ終わっちゃいないっ!」
「なんか私が悪者みたいなんですけど!!?」


「はああああああああああああああっ!!」

ギルフォード斬りかかってきた!?

「もうっ!だからやめてくださいってば!!」




ドンッ




「………………………………」


あれ?ギルフォード大丈夫……かな
壁に頭打ったけど



《レベルが100に上がりました。》


《レベル100になったことによりクラスアップしました。》


《職業:令嬢から魔王にクラスアップしました。》




……………………………え?魔王……?



















こうして私は、
一目惚れしたギルフォードを倒してしまいました。











そして現在―





「うひゃゃゃ、魔王様!次は何処を落としますかい!」

「……えーとどこでもいいんじゃない?てきとーにしといて」
「わっかりやしたぁー!!」


私は無事魔王に昇格しました。

その後、勇者とかが攻めてきたけど返り討ちにしました。
なんか悪者側になっている私。

私の物語ってこんな終わり方なの……?




結局《水耐性》一度も使わなかった……。



《高坂明美:レベル100【魔王】》
・スキル【絶対防御】
・スキル【憤怒】
・スキル【摩擦係数操作】
・スキル【空気読み】
・パッシブ効果【水耐性】
・パッシブ効果【威力上乗せ】
・パッシブ効果【集中】
・パッシブ効果【自動体温調節】


***


一度こちらで完結とします。
ご覧頂いた方はありがとうございました。
長編でやっている作品を更新する為です。
またそちらが完結し次第更新するかもしれません。
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