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第十一章 ケンイチ 神々篇 《第三部》
第155話「猫」
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元々私は大人しい女の子だった。才能あふれる姉、セリナに嫉妬しあろうことか自殺を図ったのだ。
けれど、私は死ねなかった。安易に命を捨てようとした私には相応しい末路だったのかもしれない。
自作の拳銃。ネットで調べて作った素人の拳銃だ。よく分からないまま作ったそれの出来は最悪だった。
頭に一発。……しかし弾丸は貫通する事なく脳内に残った。そして私は意識不明の状態となったのだ。
「……これが…………」
「コラ! ここは関係者以外立入禁止だぞ!」
「……うるさいですねぇ」
白衣を纏った男が私に近づいた。関係者が呼び止めるが、男に突き飛ばされ、地面に頭を強く打ち付け意識を失った。
当然私の方も意識はない。病院のベッドでどうにか生かされている状態。男に近づかれた事すら分からない。
「……あなたが妹のサリナさん、ですか。……まぁ返事はできないですよねぇ」
男は頭を抱えた。そして――
「これは、一方的にリスクを追うことになるのですが……仕方ありませんねぇ」
白衣を纏った男は私に近づき、手をかざした。
「『盟約』に誓う。私はお前を新たな世界構築の為のカギとする」
……
…………
………………
気付けば私は日本とは違う世界にいた。どこかも分からない。
しかし、微かに覚えているのは最後に見知らぬ男が何かを喋っていたということ。なにを話していたのかは分からないが、それが意識を取り戻した瞬間だった。
この世界に来てからは体は無事だった。弾丸が頭を貫いた痕は無い。あるのはハッキリとした意識のみ。
とりあえずこのどこか分からない世界を一通り歩いてみた。
そして気付いた。
私に接触した者は皆例外なく、私の言う事を聞く。例えば、何か食べる物を恵んで欲しいと頼めば、十人前はあろうものが出てきた。他にも、一頼めば十。十頼めば百が出る。まるで私は王になったかのような気分になった。
「この世界は私を中心に回っている……?」
姉にずっと嫉妬していた。勉強もスポーツも何もかも……何をやらせても姉は私より上だった。そして親の口癖を聞く毎日だ。
『お姉ちゃんを見習いなさい』
と。そんな家庭で育った私は姉の事が嫌いになった。姉だけじゃない。全てが嫌になり、やがて憎しみの感情はどんどん膨れていった。
「この世界は私に味方をしてくれる。なら、この世界で姉を見返せばいい」
そんなふうに思うようになっていた。
この世界に来てからある程度経った日、一匹の猫が現れた。日本では見かけない種。
というより、明らかにおかしい。
その猫は私の知っている猫ではなかった。なにせ、その猫は日本の足で立っていたのだから。まるで人間のように。
「やあ、始めまして」
「……誰」
「僕が誰かなんて関係ないさ。君……いや、あなたは選ばれた者だ。僕の主となってくれないだろうか」
何を馬鹿な、と最初は思った。しかし、よく考えても見れば私は一人。向こうから私の下につきたいと言うなら別に断る理由もなかった。
私は許可した。
「ありがとう。これからよろしく頼みますよ」
猫はまるで王を前にするかのように膝をついていた。
「……ところで、名前を聞かせて頂けないだろうか。あなたはもう僕の主だ。せめて名前くらい聞かせて欲しいものだね」
名前、か。私の……。
「サリ……」
と言いかけたところでやめた。私はもうこの世界の住人だ。なら、名前も違っていいはずだ。
「猫。よかったら名前を付けてもらえない?」
「僕が? ……でしたらバステト、なんてどうでしょう?」
バステト……確かエジプトの神じゃなかったかしら。
「どうしてバステトなの?」
「特に理由は。あなたにお似合いだと思ったからです」
……バステト、か。他に思いつかないし、前の名前も嫌だし。
ならこれからはバステトとそう名乗ろう。
「分かった。私の名前はバス――」
「お待ちを」
私の新たな名前を初めて口にする、そんな大事な瞬間にこの猫は遮った。
「何?」
「失礼を承知で言わせて頂いても?」
「……いい」
「ありがとうございます、王」
正直あまり気分は良くなかった。私は自分の言葉を遮られるのが嫌いだ。
「では。……バステト様、あなたはもう王になったのです。そんな庶民のような話し方はふさわしくないかと」
「……ならどう話せと?」
「王らしく、わらわ、なんてどうでしょう?」
何だそれ。古臭い喋り方。……でも王になったのならこの猫の言うことも一理ある。
「分かった。わらわ……はできるだけ善処しよう」
「フッ、その方が良いです」
こうして私に初めての従者ができた。
これがこの世界と猫との馴れ初め……いや、始まりだ。
それからというもの、私の従者は次々と増えていった。
……
…………
………………
「バステト様、いいですか」
「なんだ猫。わらわの唯一の楽しみである入浴の時間を邪魔する気か」
「それは申し訳ないことを。ただ、お伝えしたいことが」
「……お前がそんな深刻顔をするとは。何だ、話せ」
「はい。実は、バステト様以外にも素質を持った者が現れました」
「……何?」
素質。わらわのような王の素質を持った者……?
「バステト様、素質と言ってもあなたのような王の素質に勝るものではありません。その点はご心配なく」
「世辞はよい。続きを話せ」
「世辞では……はい」
わらわがこの世界の王だ。まだこの世界については良くわかってはいないが、少なくともここは日本ではない。
「実は……他にもあなたのような特別な力を持った者が次々と現れまして……」
「何だと!?」
わらわ以外に……しかし、そんなやつが居てもおかしくはない。その点はやはり気にかけていた所ではあった。
「どんなやつだ」
「特徴は皆違います。僕が見たのは緑髪の少女です」
「……どんな力だ」
わらわの力はどうやら相手を『魅了』する、というものらしい。初めは身体的接触でのみ発動していた。
しかし、この猫と会ったときにはすでに接触せずとも見たものを『魅了』するようになっていたらしい。
わらわの力はこの世界に来てから増している気がする。
つまり、わらわと同じような者がいると言うならどんなやつか気に留めて置く必要がある。
「……地面から何かを創造していました」
「地面から創造?」
「はい、僕も遠くから見ていたので詳しくは……ただ、何もないところから一瞬で城を建てていて……」
「なんだその力は!? わらわよりも強力ではないか!」
「い、いえそれはないかと!」
「どうしてそんなことが言える」
「バステト様、あなたの力は王です。あなたに従わないものは居ない。事実、今まで一人も居なかったでしょう」
確かにこの猫の言う通りだ。今まで誰一人としてわらわに従わない奴は居なかった。
「……猫、わらわは決めた。そいつに会いに行く」
「正気ですか!?」
「無論だ」
わらわがなぜこの世界に居るのかは分からない。わらわの他にも同じ境遇の者が居てもおかしくはない。
例えば……違うとは思う、思うが……
「セリナ……また私の邪魔をするの……?」
「バステト様……?」
「なんでもない。案内しろ猫。わらわをそいつのところへ」
「…………分かりました」
猫は渋々といった様子で了承した。
わらわの発言は絶対。拒否など許されない。あってはならないのだ。
けれど、私は死ねなかった。安易に命を捨てようとした私には相応しい末路だったのかもしれない。
自作の拳銃。ネットで調べて作った素人の拳銃だ。よく分からないまま作ったそれの出来は最悪だった。
頭に一発。……しかし弾丸は貫通する事なく脳内に残った。そして私は意識不明の状態となったのだ。
「……これが…………」
「コラ! ここは関係者以外立入禁止だぞ!」
「……うるさいですねぇ」
白衣を纏った男が私に近づいた。関係者が呼び止めるが、男に突き飛ばされ、地面に頭を強く打ち付け意識を失った。
当然私の方も意識はない。病院のベッドでどうにか生かされている状態。男に近づかれた事すら分からない。
「……あなたが妹のサリナさん、ですか。……まぁ返事はできないですよねぇ」
男は頭を抱えた。そして――
「これは、一方的にリスクを追うことになるのですが……仕方ありませんねぇ」
白衣を纏った男は私に近づき、手をかざした。
「『盟約』に誓う。私はお前を新たな世界構築の為のカギとする」
……
…………
………………
気付けば私は日本とは違う世界にいた。どこかも分からない。
しかし、微かに覚えているのは最後に見知らぬ男が何かを喋っていたということ。なにを話していたのかは分からないが、それが意識を取り戻した瞬間だった。
この世界に来てからは体は無事だった。弾丸が頭を貫いた痕は無い。あるのはハッキリとした意識のみ。
とりあえずこのどこか分からない世界を一通り歩いてみた。
そして気付いた。
私に接触した者は皆例外なく、私の言う事を聞く。例えば、何か食べる物を恵んで欲しいと頼めば、十人前はあろうものが出てきた。他にも、一頼めば十。十頼めば百が出る。まるで私は王になったかのような気分になった。
「この世界は私を中心に回っている……?」
姉にずっと嫉妬していた。勉強もスポーツも何もかも……何をやらせても姉は私より上だった。そして親の口癖を聞く毎日だ。
『お姉ちゃんを見習いなさい』
と。そんな家庭で育った私は姉の事が嫌いになった。姉だけじゃない。全てが嫌になり、やがて憎しみの感情はどんどん膨れていった。
「この世界は私に味方をしてくれる。なら、この世界で姉を見返せばいい」
そんなふうに思うようになっていた。
この世界に来てからある程度経った日、一匹の猫が現れた。日本では見かけない種。
というより、明らかにおかしい。
その猫は私の知っている猫ではなかった。なにせ、その猫は日本の足で立っていたのだから。まるで人間のように。
「やあ、始めまして」
「……誰」
「僕が誰かなんて関係ないさ。君……いや、あなたは選ばれた者だ。僕の主となってくれないだろうか」
何を馬鹿な、と最初は思った。しかし、よく考えても見れば私は一人。向こうから私の下につきたいと言うなら別に断る理由もなかった。
私は許可した。
「ありがとう。これからよろしく頼みますよ」
猫はまるで王を前にするかのように膝をついていた。
「……ところで、名前を聞かせて頂けないだろうか。あなたはもう僕の主だ。せめて名前くらい聞かせて欲しいものだね」
名前、か。私の……。
「サリ……」
と言いかけたところでやめた。私はもうこの世界の住人だ。なら、名前も違っていいはずだ。
「猫。よかったら名前を付けてもらえない?」
「僕が? ……でしたらバステト、なんてどうでしょう?」
バステト……確かエジプトの神じゃなかったかしら。
「どうしてバステトなの?」
「特に理由は。あなたにお似合いだと思ったからです」
……バステト、か。他に思いつかないし、前の名前も嫌だし。
ならこれからはバステトとそう名乗ろう。
「分かった。私の名前はバス――」
「お待ちを」
私の新たな名前を初めて口にする、そんな大事な瞬間にこの猫は遮った。
「何?」
「失礼を承知で言わせて頂いても?」
「……いい」
「ありがとうございます、王」
正直あまり気分は良くなかった。私は自分の言葉を遮られるのが嫌いだ。
「では。……バステト様、あなたはもう王になったのです。そんな庶民のような話し方はふさわしくないかと」
「……ならどう話せと?」
「王らしく、わらわ、なんてどうでしょう?」
何だそれ。古臭い喋り方。……でも王になったのならこの猫の言うことも一理ある。
「分かった。わらわ……はできるだけ善処しよう」
「フッ、その方が良いです」
こうして私に初めての従者ができた。
これがこの世界と猫との馴れ初め……いや、始まりだ。
それからというもの、私の従者は次々と増えていった。
……
…………
………………
「バステト様、いいですか」
「なんだ猫。わらわの唯一の楽しみである入浴の時間を邪魔する気か」
「それは申し訳ないことを。ただ、お伝えしたいことが」
「……お前がそんな深刻顔をするとは。何だ、話せ」
「はい。実は、バステト様以外にも素質を持った者が現れました」
「……何?」
素質。わらわのような王の素質を持った者……?
「バステト様、素質と言ってもあなたのような王の素質に勝るものではありません。その点はご心配なく」
「世辞はよい。続きを話せ」
「世辞では……はい」
わらわがこの世界の王だ。まだこの世界については良くわかってはいないが、少なくともここは日本ではない。
「実は……他にもあなたのような特別な力を持った者が次々と現れまして……」
「何だと!?」
わらわ以外に……しかし、そんなやつが居てもおかしくはない。その点はやはり気にかけていた所ではあった。
「どんなやつだ」
「特徴は皆違います。僕が見たのは緑髪の少女です」
「……どんな力だ」
わらわの力はどうやら相手を『魅了』する、というものらしい。初めは身体的接触でのみ発動していた。
しかし、この猫と会ったときにはすでに接触せずとも見たものを『魅了』するようになっていたらしい。
わらわの力はこの世界に来てから増している気がする。
つまり、わらわと同じような者がいると言うならどんなやつか気に留めて置く必要がある。
「……地面から何かを創造していました」
「地面から創造?」
「はい、僕も遠くから見ていたので詳しくは……ただ、何もないところから一瞬で城を建てていて……」
「なんだその力は!? わらわよりも強力ではないか!」
「い、いえそれはないかと!」
「どうしてそんなことが言える」
「バステト様、あなたの力は王です。あなたに従わないものは居ない。事実、今まで一人も居なかったでしょう」
確かにこの猫の言う通りだ。今まで誰一人としてわらわに従わない奴は居なかった。
「……猫、わらわは決めた。そいつに会いに行く」
「正気ですか!?」
「無論だ」
わらわがなぜこの世界に居るのかは分からない。わらわの他にも同じ境遇の者が居てもおかしくはない。
例えば……違うとは思う、思うが……
「セリナ……また私の邪魔をするの……?」
「バステト様……?」
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