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Distortionな歪くん 03 「不正はなかった」
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Distortionな歪くん 03 「嫌いじゃないぜ?」
ひとまず、落ち着いて整理をしよう。
さっきまで、派手に装飾された門の前は、断谷の“異能”により、右腕を振り下ろしただけで、大理石で造られた道に亀裂が入り、衝撃で派手に装飾された門がひしゃげ、その場が恐怖で静まり返っていた…
だが…
「歪め」。その一言と共に、貼りついた笑みの男子生徒、征上 歪が現れ、断谷によって破壊されていたはずの門と大理石の道が修復されていた。それどころか断谷の右腕はすっぽりと、ゲームのバグのように、道に埋まっているのだ。
カオスだ…ただカオスでしかない…
「だからおめぇ、誰なんだよ!」
「てめぇ、なんの“異能”だ!?」
断谷の手下二人は、断谷の右腕を道から引き抜ぬこうとしながら、正面の気持ち悪い笑みを浮かべる征上 歪に激怒する。
わたしはそんな彼の背中をただただ、あっけらかんと眺めているばかりだ。
「失礼しました!僕は、1-A組、征上 歪です!以後、お見知り置きを☆」
彼は、横ピースを目の前にかざして、気持ち悪い裏声とともに、魔法少女のようなポーズをとった。
(何だこいつ!?)
恐らく、この場にいる全員が思っただろう。みんな、開いた口が塞がらない。
「お、おめぇら!早く俺様の腕を抜け!」
「は、はい!」
「クソッ!見事に埋ってやがる…!」
手下達は、断谷の命令で我に帰る。しかし、一向に抜けそうにない。
「はっはっはっはぁ!当たり前ですよ。だって、僕の“異能”、「歪む現実」[ディス・リアル]は、『僕が見た映像を、自由に貼り付ける事ができる』んですから!」
高笑いをする征上 歪はそのままのポーズで自分の“異能”を説明をする。
. . . . . . . . . . . . .
「 見た映像を、自由に貼り付ける」つまりーー
「ーー地面が割れる前の映像を、そのまま、貼り付けたって訳か…!」
断谷の表情に歪みが生じる。
「じゃあ、なんで断谷さんの腕が埋まってるんだよ!」
一人の手下が征上 歪に焦りながらも質問する。
すると彼は開き直り、某有名ゲームのGルートキャラのポーズで肩をすくめた。
「そりゃあ、だって、断谷先輩の腕は元の映像には、なかったですし」
つまり、彼の“異能”は自分自身が見た映像を、自由に貼り付けること。
よって、彼が見た映像には、大理石で作られ、綺麗に舗装された道しか映っていない為、断谷の腕の部分だけはじき出され、道に埋まる結果となったわけである。
「だったらおめぇをぶっ殺すまでだぁ!」
「そうだ!大抵こういう場合は“異能”持ちをぶっ殺せば、戻るに決まってる!」
堪忍袋の緒が切れた手下二人が、一斉に彼に飛びかかる。
歪は、この不利な状況でも貼りついた笑みを浮かべて、
「やだなぁ先輩。そんなかませ犬みたいな台詞を吐かれたらーー」
. . . . . . . . . . . . . .
「ーー踏み歪めたくなっちゃうじゃん?」
歪は今度は不敵な笑みを浮かべた。わたしの勘が言っている。多分、歪は“異能”を使う気だ…!あれだけの自信から察するに、この二対一の劣勢を大きく覆す程の“異能”なのだろう。断谷をあんな目に合わせた人だし。
歪は二人に指窓を当てると体をくねらせる奇怪な態勢をとった。
「「死ねぇ!」」
手下二人の拳が歪に向かってくるーー
「ぐへぇっ!!」
しかしながら、歪は何の芸も無く、もろに顔面に二つのパンチを受けたのである。それから歪は地面に倒れて、手下二人に殴るや蹴るなどでわたしの目の前で、ボコボコにされる。
あれだけフラグを立てておいて、この惨状はあまりにも酷い。下手なラノベなら主人公がひたすら無双する落ちなのに……わたしが期待しすぎたのもあるが、正直、がっかりだ…
「痛い痛い痛いぃ!先輩方、僕らは争う必要はないんです!ほら、話し会いましょうよ!」
歪は無様な程に命乞いをする。周りはそんな歪を見て呆れた顔をしていた。言うまでもなく、わたしも。
「な~にが、『踏み歪めたくなっちゃうじゃん?』だ!」
「お前さっき俺たちを『かませ犬』って言ったよなぁ!?イキってるだけの『負け犬』がよぉ!」
「ぐあッ!」
手下二人は怒号を飛ばして、歪の腹部を蹴ったり、乗りかかって顔面を殴り続ける。
だが不思議なことに、「全く心が痛まない」。知り合いで無いからとかそんな次元じゃない。彼が征上 歪という人間が、酷い言い方であるが、「殴られて仕方ない」人間にしか見えないのだ。周りもわたしと同じ気持ちだろう。目が愚者を見る目だ。
しばらくして、手下の一人が手を止め、歪の髪を掴んで自分の顔のところまであげた。
歪の殴られた顔面は見るも無残に腫れ上がっていて、わたしはその悲惨さに一瞬、目を背けた。
「今回はこれぐらいにしてやるよ。だから、断谷さんの腕を直せ。『負け犬』」
その時歪の目が鋭くなり、見るも無残に腫れ上がった顔面は、もとの、わたしの前に現れた時の状態に「戻って」いた。
「じゃあ、この『負け犬』に負けたら、僕以下になりますね…!歪め…!」
「「は」」
手下二人は「元の状態に戻っている」何食わぬ顔の歪に対し、驚きと憎悪に満ちた表情に歪む。
刹那、手下二人から血しぶきがあがり、地面に倒れこむ。
見ると、手下二人にはシャーペンやコンパスが、食い込むように「正面」に突き刺さっていた。倒れこむ手下二人からだくだくと、真紅の血液が白亜の道を侵食するように溢れ出ていた。
「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「嘘だろぉ!」
「ひ、人殺しっ!」
正門中が断谷以上の恐怖に染まる。
わたしは、この衝撃的な場面に声が出ない。いや、声どころか身体すら動けなくなってしまう。
後ずさりしようにも、脚に力が入らない。
わたしは正直、エリート同士が醜く潰し合う様を、見ることができるを楽しみにしていたが、殺し合いになってしまったら、もはやどうでもいい。
わたしは、この学校に来てしまった事を深く後悔する。
が、ぱっと、瞬きをするように倒れこんだ手下二人から、刺さっていた鋭利な物が無くなり、傷や服に滲んだ血すら綺麗に、襲いかかる前の状態に戻っていた。
「アッヒャッヒャヒャッ!ねえ?どんな気持ちぃ?『負け犬』に負かされる気持ちはどんな感じぃ!?」
歪は引きつり笑いで倒れこんでいる手下二人の顔を覗き込む。余程勝てたのが嬉しかったのか、それともーー
しかし瞬きの間に表情はさっきの貼りついた笑みに戻っていた。
周りの彼への視線が、人を見る目ではなくなっている。いや、異質、異常、異形、この中の、どの言葉でも、彼を表現は仕切れないであろう。
バキンッ
「…てめぇ…!!!俺様の手下に何しやがったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
彼が断谷の逆鱗に触れたのか、断谷は自分の“異能”でもう一度、腕が埋まっているところに、亀裂を入れて猛突進で、彼の顔を握りつぶさんばかりに摑みかかる。
「『この手のひら』は…!しまった!」
歪は不意を突かれ、断谷の腕を振りほどこうと断谷の腕に掴みかかり、もがくが断谷の腕はそれを掴んで離さない。
「俺様の“異能”をまだ言ってなかったなぁ!俺様の“異能”は、「一手刀両断」[ハンド・レッド・ザッパー]!!触れたところを真っ二つに割ることができる! つまりは!これでお前は、真っ二つや!」
「待ってください先輩!手下二人は、気絶してるだけですって!」
歪は、焦った口調で断谷を説得しようとする。が、断谷の怒りは収まらない。
「だからどうした!?あいつらは俺様の大事な手下で俺様の大事なダチっこだぁ!ダチになんかされたら、怒るのがダチってもんだろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」
「まっーー」
バキ、バキバキーー
わたしの目の前で歪は、何かを言いかけ、頭から両断される。
あのまま殴り倒されていればよかったものを…
彼の両断されて真っ二つになった屍が、断谷の手から離され地面に落ちるーー
「最初に手を出したのはお前だからな…」
ーー地面から歪の屍が消えているどころか、赤い目を擦りながら、断谷の後ろに立っていた。
「なっ?お前なんでーー?」
. . . . . . . . . . . . . . . . . .
「自分に自身が生きてる状態を貼り付けたーー歪め!」
「がはっ!?」
歪は顔戻し自分が生き返った理由を説明すると、混乱する断谷に無数の鋭利な物を突き刺し、断谷を無傷の状態に戻した。
…?
. . . . .
生き返った!?
いやいやいやいやいやいやいやいやいやいや
生き返った!?
そんな“異能”ってーー
「…ズル…すぎ……だ…ろ」
歪の攻撃によるショックで、気絶間近の断谷が、苦言をつぶやき倒れる。
すると歪は前髪をかきあげ、倒れている断谷を指差す。
「『僕の理想』を馬鹿にするからこうなるんだぜ!あとこれだけは言っておくーー」
「不正はなかった」
歪は、下手なウィンクをした。
Distortionな歪くん 03 「嫌いじゃないぜ?」 完
ひとまず、落ち着いて整理をしよう。
さっきまで、派手に装飾された門の前は、断谷の“異能”により、右腕を振り下ろしただけで、大理石で造られた道に亀裂が入り、衝撃で派手に装飾された門がひしゃげ、その場が恐怖で静まり返っていた…
だが…
「歪め」。その一言と共に、貼りついた笑みの男子生徒、征上 歪が現れ、断谷によって破壊されていたはずの門と大理石の道が修復されていた。それどころか断谷の右腕はすっぽりと、ゲームのバグのように、道に埋まっているのだ。
カオスだ…ただカオスでしかない…
「だからおめぇ、誰なんだよ!」
「てめぇ、なんの“異能”だ!?」
断谷の手下二人は、断谷の右腕を道から引き抜ぬこうとしながら、正面の気持ち悪い笑みを浮かべる征上 歪に激怒する。
わたしはそんな彼の背中をただただ、あっけらかんと眺めているばかりだ。
「失礼しました!僕は、1-A組、征上 歪です!以後、お見知り置きを☆」
彼は、横ピースを目の前にかざして、気持ち悪い裏声とともに、魔法少女のようなポーズをとった。
(何だこいつ!?)
恐らく、この場にいる全員が思っただろう。みんな、開いた口が塞がらない。
「お、おめぇら!早く俺様の腕を抜け!」
「は、はい!」
「クソッ!見事に埋ってやがる…!」
手下達は、断谷の命令で我に帰る。しかし、一向に抜けそうにない。
「はっはっはっはぁ!当たり前ですよ。だって、僕の“異能”、「歪む現実」[ディス・リアル]は、『僕が見た映像を、自由に貼り付ける事ができる』んですから!」
高笑いをする征上 歪はそのままのポーズで自分の“異能”を説明をする。
. . . . . . . . . . . . .
「 見た映像を、自由に貼り付ける」つまりーー
「ーー地面が割れる前の映像を、そのまま、貼り付けたって訳か…!」
断谷の表情に歪みが生じる。
「じゃあ、なんで断谷さんの腕が埋まってるんだよ!」
一人の手下が征上 歪に焦りながらも質問する。
すると彼は開き直り、某有名ゲームのGルートキャラのポーズで肩をすくめた。
「そりゃあ、だって、断谷先輩の腕は元の映像には、なかったですし」
つまり、彼の“異能”は自分自身が見た映像を、自由に貼り付けること。
よって、彼が見た映像には、大理石で作られ、綺麗に舗装された道しか映っていない為、断谷の腕の部分だけはじき出され、道に埋まる結果となったわけである。
「だったらおめぇをぶっ殺すまでだぁ!」
「そうだ!大抵こういう場合は“異能”持ちをぶっ殺せば、戻るに決まってる!」
堪忍袋の緒が切れた手下二人が、一斉に彼に飛びかかる。
歪は、この不利な状況でも貼りついた笑みを浮かべて、
「やだなぁ先輩。そんなかませ犬みたいな台詞を吐かれたらーー」
. . . . . . . . . . . . . .
「ーー踏み歪めたくなっちゃうじゃん?」
歪は今度は不敵な笑みを浮かべた。わたしの勘が言っている。多分、歪は“異能”を使う気だ…!あれだけの自信から察するに、この二対一の劣勢を大きく覆す程の“異能”なのだろう。断谷をあんな目に合わせた人だし。
歪は二人に指窓を当てると体をくねらせる奇怪な態勢をとった。
「「死ねぇ!」」
手下二人の拳が歪に向かってくるーー
「ぐへぇっ!!」
しかしながら、歪は何の芸も無く、もろに顔面に二つのパンチを受けたのである。それから歪は地面に倒れて、手下二人に殴るや蹴るなどでわたしの目の前で、ボコボコにされる。
あれだけフラグを立てておいて、この惨状はあまりにも酷い。下手なラノベなら主人公がひたすら無双する落ちなのに……わたしが期待しすぎたのもあるが、正直、がっかりだ…
「痛い痛い痛いぃ!先輩方、僕らは争う必要はないんです!ほら、話し会いましょうよ!」
歪は無様な程に命乞いをする。周りはそんな歪を見て呆れた顔をしていた。言うまでもなく、わたしも。
「な~にが、『踏み歪めたくなっちゃうじゃん?』だ!」
「お前さっき俺たちを『かませ犬』って言ったよなぁ!?イキってるだけの『負け犬』がよぉ!」
「ぐあッ!」
手下二人は怒号を飛ばして、歪の腹部を蹴ったり、乗りかかって顔面を殴り続ける。
だが不思議なことに、「全く心が痛まない」。知り合いで無いからとかそんな次元じゃない。彼が征上 歪という人間が、酷い言い方であるが、「殴られて仕方ない」人間にしか見えないのだ。周りもわたしと同じ気持ちだろう。目が愚者を見る目だ。
しばらくして、手下の一人が手を止め、歪の髪を掴んで自分の顔のところまであげた。
歪の殴られた顔面は見るも無残に腫れ上がっていて、わたしはその悲惨さに一瞬、目を背けた。
「今回はこれぐらいにしてやるよ。だから、断谷さんの腕を直せ。『負け犬』」
その時歪の目が鋭くなり、見るも無残に腫れ上がった顔面は、もとの、わたしの前に現れた時の状態に「戻って」いた。
「じゃあ、この『負け犬』に負けたら、僕以下になりますね…!歪め…!」
「「は」」
手下二人は「元の状態に戻っている」何食わぬ顔の歪に対し、驚きと憎悪に満ちた表情に歪む。
刹那、手下二人から血しぶきがあがり、地面に倒れこむ。
見ると、手下二人にはシャーペンやコンパスが、食い込むように「正面」に突き刺さっていた。倒れこむ手下二人からだくだくと、真紅の血液が白亜の道を侵食するように溢れ出ていた。
「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「嘘だろぉ!」
「ひ、人殺しっ!」
正門中が断谷以上の恐怖に染まる。
わたしは、この衝撃的な場面に声が出ない。いや、声どころか身体すら動けなくなってしまう。
後ずさりしようにも、脚に力が入らない。
わたしは正直、エリート同士が醜く潰し合う様を、見ることができるを楽しみにしていたが、殺し合いになってしまったら、もはやどうでもいい。
わたしは、この学校に来てしまった事を深く後悔する。
が、ぱっと、瞬きをするように倒れこんだ手下二人から、刺さっていた鋭利な物が無くなり、傷や服に滲んだ血すら綺麗に、襲いかかる前の状態に戻っていた。
「アッヒャッヒャヒャッ!ねえ?どんな気持ちぃ?『負け犬』に負かされる気持ちはどんな感じぃ!?」
歪は引きつり笑いで倒れこんでいる手下二人の顔を覗き込む。余程勝てたのが嬉しかったのか、それともーー
しかし瞬きの間に表情はさっきの貼りついた笑みに戻っていた。
周りの彼への視線が、人を見る目ではなくなっている。いや、異質、異常、異形、この中の、どの言葉でも、彼を表現は仕切れないであろう。
バキンッ
「…てめぇ…!!!俺様の手下に何しやがったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
彼が断谷の逆鱗に触れたのか、断谷は自分の“異能”でもう一度、腕が埋まっているところに、亀裂を入れて猛突進で、彼の顔を握りつぶさんばかりに摑みかかる。
「『この手のひら』は…!しまった!」
歪は不意を突かれ、断谷の腕を振りほどこうと断谷の腕に掴みかかり、もがくが断谷の腕はそれを掴んで離さない。
「俺様の“異能”をまだ言ってなかったなぁ!俺様の“異能”は、「一手刀両断」[ハンド・レッド・ザッパー]!!触れたところを真っ二つに割ることができる! つまりは!これでお前は、真っ二つや!」
「待ってください先輩!手下二人は、気絶してるだけですって!」
歪は、焦った口調で断谷を説得しようとする。が、断谷の怒りは収まらない。
「だからどうした!?あいつらは俺様の大事な手下で俺様の大事なダチっこだぁ!ダチになんかされたら、怒るのがダチってもんだろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」
「まっーー」
バキ、バキバキーー
わたしの目の前で歪は、何かを言いかけ、頭から両断される。
あのまま殴り倒されていればよかったものを…
彼の両断されて真っ二つになった屍が、断谷の手から離され地面に落ちるーー
「最初に手を出したのはお前だからな…」
ーー地面から歪の屍が消えているどころか、赤い目を擦りながら、断谷の後ろに立っていた。
「なっ?お前なんでーー?」
. . . . . . . . . . . . . . . . . .
「自分に自身が生きてる状態を貼り付けたーー歪め!」
「がはっ!?」
歪は顔戻し自分が生き返った理由を説明すると、混乱する断谷に無数の鋭利な物を突き刺し、断谷を無傷の状態に戻した。
…?
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生き返った!?
いやいやいやいやいやいやいやいやいやいや
生き返った!?
そんな“異能”ってーー
「…ズル…すぎ……だ…ろ」
歪の攻撃によるショックで、気絶間近の断谷が、苦言をつぶやき倒れる。
すると歪は前髪をかきあげ、倒れている断谷を指差す。
「『僕の理想』を馬鹿にするからこうなるんだぜ!あとこれだけは言っておくーー」
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歪は、下手なウィンクをした。
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