草ww破滅部活動日記!

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39日目 BGF編11 震える子羊

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なんと、国分先生は教師をする前、三年前まではサバゲーチームの選手で、異名が梟の魔眼と呼ばれていたことが判明した。

二人は今、物理教室にいる。一方、一星は目の前にある茶色い木棚に気付き開けると、ある物があった。一星は、それを使い、この教室を突破することを考えた。

〈一星〉これは!?そうか、前に物理でやったやつか?なるほどな、突破口を見つけたぞ!これなら行けるかも!あとは、どうやって、これをやるか...

〈国分先生〉静かだな。こんな静かってことはなにか、企んでるな?それにあいつがいるのは、実験や道具などがある棚だ。なにかを見つけてもありえない話ではない。もしそうなると、その何かで仕掛けてくる。このボードゲームは、この銃じゃないとソウルを撃ったことにならない。何かをするなら...めくらましか?だが、そんな都合よくでる可能性もないこともない

などと二人は考えていた。

〈石沢実況〉二人とも!いまだに、一歩も動きません!

〈椿〉一星はなにを考えてるんだ?

すると、何かが転がる音がした。ポトッ...コロコロコロコロッと、音がした。丸いものが落ちたようだ。

国分先生は、それに反応し、顔を出した。すると、一星が何かをする前に、と思い銃を撃ってきた。すると、弾はその丸いものに当たりバンッ!と大きな爆発音とともに煙が出てきた。

〈国分先生〉え!?なに!?煙幕?どこでこれを?まさか!?目の前の棚から見つけたものか!?

〈一星〉よし!効いたぞ!おれが転がしたのは、煙玉だ!2つしかなかったけど、これなら十分だ。これで先生のめくらましになれば!

と、一星はついに、動きだした。

〈椿〉なんだ!?モニターが真っ白になったぞ!?

〈石沢実況〉な!なんと!一星くんが転がした煙玉から煙が出てきたぞ!

〈椿〉煙幕か!?なるほどな!でも、どうやって火を起こしたんだ?物理教室とはいえ、気軽に教室で許可なく火を扱うことはできないはずだ!

〈スカイラー〉たぶん、先生の撃った弾ね。あの煙玉を転がしたところに国分先生は何発か撃ったわ。その弾と弾が一緒に弾き、煙玉を撃ち抜くと、ちいさな火種がでるわ!それを狙ったのよ!でもすごいものを見つけたわね

〈国分先生〉なるほどな考えたな

すると、一星は動きだした。これならバレずに出られるかもしれないと思い動いた。すると、銃のカチャカチャっと動く音が聴こえる。そこで、途中で一星は止まった。すると、

そして、後ろから殺気が、おぞましい悪魔に観られるような感覚に一星は襲われた。頑張って振り向くと、国分先生が目の前にいて、いきなり発砲した。2回パンッ、パンッと。この状況は実況者にも、椿たちや生徒会たちや観客たちはだれも見えてなかった。煙幕のせいでなにも見えなかった。ただ、わかるのは、発砲した音、2回の発砲した音しか聴こえていなかった。

おそらく、一星本人もなにが起きたか、あまり理解できないほどだった。
そして、しばらくして、煙幕が消えていった。この煙幕はそこまで体に害もなく、ちいさな火で簡単に造れる煙玉だ。おそらく、先生が物理の実験かなんかで使ったんだろう。
ゆっくりと、白い煙は消えていった。その中で、ぼんやりと、二人の姿が見えてきた。
その場面は、国分先生が一星に銃を向けていた。一星は、倒れてその銃口を目で見ている。一星は少し震えていた。そして、冷や汗が止まらなかった。内心、怖かった。先生の顔はもはや戦争中に怖じ気づいた兵士を殺そうとするかの容赦のない怖い顔をしていた。普段の国分先生じゃないかのように。一星はその瞬間、怖くて立ち上がれなかったという。そう、震える子羊のように。そして、あの煙幕での出来事はあの二人しかしらない。むしろすべてをしっているのは国分先生だけだ。
一体煙幕の中でなにがあったのだろうか?

ー 39 BGF編11 震える子羊 ー 続く



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