谷武高校の先生たちの生活

koll.

文字の大きさ
上 下
30 / 41

30日目 爽やかな顔

しおりを挟む
今日も学校内は静かだった。授業がない先生は自粛することになっている。


〈安部先生〉コルナひどくなってますね


〈国分先生〉ですなー


〈津島先生〉まあ、あれですね。前までは中国でそんなことあるだ~とか言ってたのが、今は、ヤバイヤバイっていってますよね


〈安部先生〉ですねー


〈教頭先生〉あ、三人ともいいところに、もう消毒がないから、外にあるやつと、学校内にあるやつ、職員室にあるやつを補充してきてくれ


〈安部先生〉はい


〈津島〉わかりました


〈国分先生〉えー


〈教頭先生〉なんだい?やりたくないのかい?じゃあこっちの細かい書類の整理をやるか?


〈国分先生〉消毒の補充いってきまーす


と、三人は学校にある消毒を補充しに向かう。


国分先生が職員室前の消毒を補充していると、たまたま、要と一星と椿が通りかかった。


〈椿〉あれ?国分先生だ


〈国分先生〉げ...


と、国分先生は目を反らす。


〈要〉え?なんで目をそらしてるの?


〈国分先生〉なにもない


〈要・椿〉ええ??そうかな??


〈国分先生〉う...(こいつら、うっぜぇぇぇ!)


〈一星〉おいおい、その辺にしとけ、すみません先生、こいつらバカなもので


〈要・椿〉こいつよりかはバカじゃないわ!


〈要・椿〉ぐっ!ん~!!


〈一星〉早くいくぞ、部室いくんだろ?


〈要・椿〉いくよ!


と、二人は歩き始める。


〈一星〉全く...


〈国分先生〉一星...


〈一星〉ん?どうしたんすか?先生


〈国分先生〉あのな、BGFの件はあまり気にするな


〈一星〉気になんてしてませんよ!というか、BGF前より燃えてます!剣道も草ww破滅部もね、先生も早くきてくれよ、スカイラーのやつが美味しいクッキーとお茶を用意してるんだと


〈国分先生〉一星...わかった(また、一段と爽やかになりやがって)


〈国分先生〉さて、さっさと終わらせて、部室行こ!


国分先生はBGFで一星にしたことを思い返しずーと気にしていた。

一星の顔を見るとさらに期待できる男になった。

これまでとは、違う一星として。

国分先生はいつのまにか部室は行きやすい場所となっていた。


ー 30 爽やかな顔 ー つづく

しおりを挟む

処理中です...