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4:浮気現場遭遇(シエラ)
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お茶会から数日後、授業の合間のお昼休憩の為に、校舎の裏にシエラは来ていた。以前はランチルームで昼食をとっていたが、魔力がないと判明してから友人がいなくなってしまった為にシエラはランチルームに行く気にはならず、今では校舎裏でお弁当を食べるのが恒例になっていた。だが今日はいつもと違って人気がしたのだ。
あれ?先客がいるのかしら・・・?
あ、あの後ろ姿はライル様だわ!どうしよう知らない振りをするのも、素っ気ないわよね?ここは声をかけたほうがいいかしら?
なんてことを迷っている内に、ライルは一人だけではなく、ご令嬢と一緒だったらしく、話を初めてしまった。
出遅れたちゃった。
とか思っていたらまさかの自分の話題であった。思わずとっさにシエラは隠れてしまった。
「殿下、噂で聞きましたけど、婚約者のシエラ王女は魔力がないんですよね?」
「あぁ、本当だよ。魔力値を検査したけどね、全くなかったんだ。」
そして、かなり嫌風な話題。シエラは別に何もしていないのだが、この場面に遭遇したことをやらかした!と思った。そしてこっそりとよく見たら、その令嬢はシエラでも名前と顔を知っている人物であった。赤髪に金目のきつめの美女で、魔力が高いことでも有名なシュナイダー公爵家の令嬢ミランダだった。
・・・・どうして二人で??
「失礼ですけれど、国母になられる方としてどうなんでしょうか?この魔法大国であるバランドールで魔力がないなんて。」
ミランダはあからさまにシエラを侮蔑していた。
悪かったわね!私だって好きでないんじゃないわよ!
シエラは心の中で憤慨していた。
「それをアルカディア人であるシエラ王女に言うのは酷というものだよ。国が違えば人種も魔力も違うのだからね。」
「まぁ殿下ったらお優しいのですね。」
シエラもそれには激しく同意した!
事務的だと思っていたけど、ちゃんと考えてくれていたんだ!
シエラは嬉しくなった!
と、思ったのも束の間、次の言葉でその気持ちは落とされる。
「だから、側室は迎えるべきだと思っている。王家は民を率いていく為にも、力を魔力を備えていけないと思っているからね。」
「ふふ・・・だから、私を側室にとお声をかけてくださったのですね?」
はい?
「そうだ。悪い話ではないだろう?僕としても後ろ盾はたくさんある方が、王太子の立場は強固となるからね。」
はい?
「嬉しいですわ。お眼鏡がかなったことに。」
令嬢はライルに寄りかかっていた。するとライルもまんざらではなく、ミランダの肩に手を回した。
「ですが・・・本当なら、正室になりたかったですわ。」
そういうと、ミランダは人差し指をライルの胸板に当て、つつーと下げてみた。
「そうだね、魔力量が豊富な君となら、子供も期待できるからね。」
ライルはそんなミラルダの手を握りしめ、その手の甲に口づけをした。
不本意ながら覗く格好になってしまったシエラだが、さすがに様子がおかしいことことに気付いた。
あれれ?なんか雰囲気が・・・ピンクな感じに・・・
「では、殿下必ず私を伴侶にお迎えくださいね。」
「もちろんだ。」
そういうと、二人の顔は接近し、そして濃厚ないわゆる大人のキスをし始めた。
いやぁああああああああ!!!
シエラは口を抑え、声を出そうなのを必死でこらえ心の中で悲鳴を上げた。
うそーっ!何が悲しくて婚約者の浮気現場を見なきゃいけないの?しかもなんかこっちが覗き魔っぽいのが何か嫌だわ!
それにここ学校よ!盛るなら違うところでやりなさいよー!
シエラもちょっと論点がずれていた!
気持ち悪い・・・。
シエラはそのまま口を手でおおい、浮気現場から物音をたてないように踵を返した。
シエラは救護室にそのまま向かい、身体の不調を訴え、救護室で休むことにした。さすがに見聞きしたもののショックが大きすぎて、授業を受ける気になれなかったからだ。
「シエラ様、もし何かあれば呼んでくださいね。」
「はい、先生お気遣いありがとうございます。」
シエラは救護室のベッドで横になっていた。
そこで先ほどの事を思い返していた。
ライル様ってば学院の中で、将来の布石をちゃんと打っていたのね。そういう意味では将来を見据えているのでしょうけど・・・
・・・ダメだわ。結婚したら何とかなるかもなんて安易に考えていたけれど、きっとライル様とはわかりあえない。
政略結婚だってことはわかってるけど・・・魔力がないものはどうしようもないものね。ここの様子だと、魔力のない私が嫁いでも、結局は魔力量が高い令嬢が側室になるのが確実のようだし・・・肩身が狭いとわかっているような結婚はしたくないな。けど国同士のことだし、私の我儘で結婚したくないなんて言えるわけもないし・・・
幸い、ライルが事務的な対応だったおかげで、恋愛感情はなかっただけにショックは最低限ですんだ。 シエラは婚約者と親睦を深める為に留学にきていたが、それももう意味がないように思えてきていた。
そうだ、お父様にお願いして留学は止めてもう帰ろう。せめて嫁ぐまでは自国で暮らしたい。うん、そのくらいなら許されるよね?
どうせ嫁いだら、国に戻れることなんてそうないんだから・・・
シエラは悩んだ末、そう結論づけた。
だが、この判断は時すでに遅しで、もう少し早くこの事がわかっていれば彼女はあんな目に合わずにすんだのである。
あれ?先客がいるのかしら・・・?
あ、あの後ろ姿はライル様だわ!どうしよう知らない振りをするのも、素っ気ないわよね?ここは声をかけたほうがいいかしら?
なんてことを迷っている内に、ライルは一人だけではなく、ご令嬢と一緒だったらしく、話を初めてしまった。
出遅れたちゃった。
とか思っていたらまさかの自分の話題であった。思わずとっさにシエラは隠れてしまった。
「殿下、噂で聞きましたけど、婚約者のシエラ王女は魔力がないんですよね?」
「あぁ、本当だよ。魔力値を検査したけどね、全くなかったんだ。」
そして、かなり嫌風な話題。シエラは別に何もしていないのだが、この場面に遭遇したことをやらかした!と思った。そしてこっそりとよく見たら、その令嬢はシエラでも名前と顔を知っている人物であった。赤髪に金目のきつめの美女で、魔力が高いことでも有名なシュナイダー公爵家の令嬢ミランダだった。
・・・・どうして二人で??
「失礼ですけれど、国母になられる方としてどうなんでしょうか?この魔法大国であるバランドールで魔力がないなんて。」
ミランダはあからさまにシエラを侮蔑していた。
悪かったわね!私だって好きでないんじゃないわよ!
シエラは心の中で憤慨していた。
「それをアルカディア人であるシエラ王女に言うのは酷というものだよ。国が違えば人種も魔力も違うのだからね。」
「まぁ殿下ったらお優しいのですね。」
シエラもそれには激しく同意した!
事務的だと思っていたけど、ちゃんと考えてくれていたんだ!
シエラは嬉しくなった!
と、思ったのも束の間、次の言葉でその気持ちは落とされる。
「だから、側室は迎えるべきだと思っている。王家は民を率いていく為にも、力を魔力を備えていけないと思っているからね。」
「ふふ・・・だから、私を側室にとお声をかけてくださったのですね?」
はい?
「そうだ。悪い話ではないだろう?僕としても後ろ盾はたくさんある方が、王太子の立場は強固となるからね。」
はい?
「嬉しいですわ。お眼鏡がかなったことに。」
令嬢はライルに寄りかかっていた。するとライルもまんざらではなく、ミランダの肩に手を回した。
「ですが・・・本当なら、正室になりたかったですわ。」
そういうと、ミランダは人差し指をライルの胸板に当て、つつーと下げてみた。
「そうだね、魔力量が豊富な君となら、子供も期待できるからね。」
ライルはそんなミラルダの手を握りしめ、その手の甲に口づけをした。
不本意ながら覗く格好になってしまったシエラだが、さすがに様子がおかしいことことに気付いた。
あれれ?なんか雰囲気が・・・ピンクな感じに・・・
「では、殿下必ず私を伴侶にお迎えくださいね。」
「もちろんだ。」
そういうと、二人の顔は接近し、そして濃厚ないわゆる大人のキスをし始めた。
いやぁああああああああ!!!
シエラは口を抑え、声を出そうなのを必死でこらえ心の中で悲鳴を上げた。
うそーっ!何が悲しくて婚約者の浮気現場を見なきゃいけないの?しかもなんかこっちが覗き魔っぽいのが何か嫌だわ!
それにここ学校よ!盛るなら違うところでやりなさいよー!
シエラもちょっと論点がずれていた!
気持ち悪い・・・。
シエラはそのまま口を手でおおい、浮気現場から物音をたてないように踵を返した。
シエラは救護室にそのまま向かい、身体の不調を訴え、救護室で休むことにした。さすがに見聞きしたもののショックが大きすぎて、授業を受ける気になれなかったからだ。
「シエラ様、もし何かあれば呼んでくださいね。」
「はい、先生お気遣いありがとうございます。」
シエラは救護室のベッドで横になっていた。
そこで先ほどの事を思い返していた。
ライル様ってば学院の中で、将来の布石をちゃんと打っていたのね。そういう意味では将来を見据えているのでしょうけど・・・
・・・ダメだわ。結婚したら何とかなるかもなんて安易に考えていたけれど、きっとライル様とはわかりあえない。
政略結婚だってことはわかってるけど・・・魔力がないものはどうしようもないものね。ここの様子だと、魔力のない私が嫁いでも、結局は魔力量が高い令嬢が側室になるのが確実のようだし・・・肩身が狭いとわかっているような結婚はしたくないな。けど国同士のことだし、私の我儘で結婚したくないなんて言えるわけもないし・・・
幸い、ライルが事務的な対応だったおかげで、恋愛感情はなかっただけにショックは最低限ですんだ。 シエラは婚約者と親睦を深める為に留学にきていたが、それももう意味がないように思えてきていた。
そうだ、お父様にお願いして留学は止めてもう帰ろう。せめて嫁ぐまでは自国で暮らしたい。うん、そのくらいなら許されるよね?
どうせ嫁いだら、国に戻れることなんてそうないんだから・・・
シエラは悩んだ末、そう結論づけた。
だが、この判断は時すでに遅しで、もう少し早くこの事がわかっていれば彼女はあんな目に合わずにすんだのである。
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