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66:あとの祭り(アルバード)
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ダンッ!!!
「くっそ!!!!!」
俺は壁に拳を叩きつけた。わかっている。どうしようもなかったのは、理解はしている!だけど、それでも俺はイラつきを抑えることはできなかった。
「アルト・・・」
「アルバードすまない・・・」
珍しくヤンが落ち込んでいる。いつもはひょうひょうとしているのにな・・・ライザの魔法は強力だ。ヤンも手練れとはいえ、あの場なら俺でも難しかっただろう。
「アルバード卿、本当に申し訳ない・・・」
ライル王子も王宮の中から拉致されたとあって、ショックを隠しきれないようだ。
結局、俺達は魔人トリスタンの住処では何も得られなかった。恐らく事前に察知していたのだろう。ここ最近家に寄った形跡すらなかったのだ。ということは、あの男は別途に塒があるか、どこかで転々としているかのどちらかだ。
あの魔人は、王宮に堂々と乗り込んできたと聞いた。強力な睡眠魔法で王宮内の護衛を眠らせてシエラ嬢のいる部屋に侵入してきたようだと。それでも・・・王宮に、こんなにも易々と侵入できるなど、どう考えてもおかしい。
「まさか、お姫様がネックレスをヤンに向けるなんて・・・」
ライザも自分の防御魔法が味方であるヤンに向けられるとは思ってもみなかっただけに複雑な心境だろう。
「あれは、殺傷するための魔法ではなかったんだな。」
ネックレスに拘束されたというヤンがライザに確認していた。
「えぇ、あくまで拘束するための魔法だったのよ。生け捕りできたら証言も聞けるかもっていう淡い期待だけど。」
ネックレスの防御魔法は、殺傷用ではなく拘束を目的として作られていた。
あの後、助っ人とはすぐに合流した。ちなみに助っ人は、この間の『特別依頼』でのパーティメンバーであった、ヴァイオレット・キース・ランベルク・スカーレットの4名だった。
「本当に皆さま申し訳ございません!アルバード様、ヤン様、イライザ様、本当に、本当に申し訳ございません!!」
ユーナさんはひたすら、額を床に付けて泣きながら謝りたくっている。そりゃユーナさんの立場ならそうなるだろう。皆、沈痛な面持ちでユーナさんを見ていた。・・・ダメだな俺もいつまでもこんな態度では。そう思っていたら、ヤンはユーナさんの傍にいって、肩に手をかけた。
「ユーナさん俺に謝る必要はないですよ。俺は貴方を見殺しにしようとしましたからね。」
あぁ、ヤンならそうするだろう。任務には忠実な奴だからな。手段は選ばないのは俺も充分に知っている。
「いいえ!ヤン様の立場なら、至極当然でございます!むしろ・・・たかだか、侍女の命と、姫様を天秤にかけるなど、合ってはならぬことなのに!!」
ユーナさんまだ額を床に着けたままだった。さすがにもう見ていられない。
「ユーナさん、顔を上げてくれ。」
「アルバード様、本当に本当に申し訳ございませんっ!」
ユーナさんは泣きじゃくって、すっかり萎縮してしまっている。そうだよな。ユーナさんは俺よりシエラ嬢とはずっと長い時間一緒にいた仲だもんな。
「ユーナさん、俺はシエラ嬢が貴方を守ったのなら、その気持ちは汲みたいと思っている。」
「アルバード様・・・」
「まーつまり、シエラ嬢がユーナさんを大事に思ってるなら、俺もユーナさんを大事にするってこと!」
「そ、そんな恐れ多い!!」
「俺さ、シエラ嬢が悲しんでる顔は見たくないんだよね。だからシエラ嬢が身を挺してユーナさんを守ったのだから俺もそれに習うよ。」
「そんな・・・そんな私如きに、勿体ないお言葉でございます!」
ユーナさんはまた涙を流し始めた。あれ?逆効果だったかな。
「アルバード様、どうか、どうか姫様を助けてくださいませ!!」
「あぁ、絶対に助けるよ。任せてくれ!」
俺はユーナさんが安心するように、努めて笑顔で話した。するとヤンが俺に話かけてきて、
「アルバード、シエラ王女から伝言を貰っている。」
「なんて?」
「そのまま伝える。『待ってるって。私、アルバードが助けに来てくれるのを、待ってる!!!』ということだ、伝えたぞ。」
シエラ!!
・・・・わかってるよ。もし君が来るなと言っても、俺は迎えに行くから。
「それは、是非迎えに行かないとな。」
「俺も、全力で協力する。」
ヤンも今回はかなり思うことがあるようだ。というか、ヤンが静かに怒っているのはわかっていた。
「あ、私も!勿論私もよ!!」
ライザも負けじと声をあげた。
「私もキースも協力は惜しみませんわ!」
「私もです!」
ヴァイオレットたちも、次々と声を上げてくれた。
「みんな、本当にありがとう!!シエラ嬢救出に力を貸してくれ!」
そうだ、一刻も早く救い出さないと、シエラ嬢があの魔人に何をされるのか、わかったもんじゃないからな!
だがそこへ、ライル王子がから待ったがかかった。
「その前に、アルバード卿、話しておきたいことがあります。」
「くっそ!!!!!」
俺は壁に拳を叩きつけた。わかっている。どうしようもなかったのは、理解はしている!だけど、それでも俺はイラつきを抑えることはできなかった。
「アルト・・・」
「アルバードすまない・・・」
珍しくヤンが落ち込んでいる。いつもはひょうひょうとしているのにな・・・ライザの魔法は強力だ。ヤンも手練れとはいえ、あの場なら俺でも難しかっただろう。
「アルバード卿、本当に申し訳ない・・・」
ライル王子も王宮の中から拉致されたとあって、ショックを隠しきれないようだ。
結局、俺達は魔人トリスタンの住処では何も得られなかった。恐らく事前に察知していたのだろう。ここ最近家に寄った形跡すらなかったのだ。ということは、あの男は別途に塒があるか、どこかで転々としているかのどちらかだ。
あの魔人は、王宮に堂々と乗り込んできたと聞いた。強力な睡眠魔法で王宮内の護衛を眠らせてシエラ嬢のいる部屋に侵入してきたようだと。それでも・・・王宮に、こんなにも易々と侵入できるなど、どう考えてもおかしい。
「まさか、お姫様がネックレスをヤンに向けるなんて・・・」
ライザも自分の防御魔法が味方であるヤンに向けられるとは思ってもみなかっただけに複雑な心境だろう。
「あれは、殺傷するための魔法ではなかったんだな。」
ネックレスに拘束されたというヤンがライザに確認していた。
「えぇ、あくまで拘束するための魔法だったのよ。生け捕りできたら証言も聞けるかもっていう淡い期待だけど。」
ネックレスの防御魔法は、殺傷用ではなく拘束を目的として作られていた。
あの後、助っ人とはすぐに合流した。ちなみに助っ人は、この間の『特別依頼』でのパーティメンバーであった、ヴァイオレット・キース・ランベルク・スカーレットの4名だった。
「本当に皆さま申し訳ございません!アルバード様、ヤン様、イライザ様、本当に、本当に申し訳ございません!!」
ユーナさんはひたすら、額を床に付けて泣きながら謝りたくっている。そりゃユーナさんの立場ならそうなるだろう。皆、沈痛な面持ちでユーナさんを見ていた。・・・ダメだな俺もいつまでもこんな態度では。そう思っていたら、ヤンはユーナさんの傍にいって、肩に手をかけた。
「ユーナさん俺に謝る必要はないですよ。俺は貴方を見殺しにしようとしましたからね。」
あぁ、ヤンならそうするだろう。任務には忠実な奴だからな。手段は選ばないのは俺も充分に知っている。
「いいえ!ヤン様の立場なら、至極当然でございます!むしろ・・・たかだか、侍女の命と、姫様を天秤にかけるなど、合ってはならぬことなのに!!」
ユーナさんまだ額を床に着けたままだった。さすがにもう見ていられない。
「ユーナさん、顔を上げてくれ。」
「アルバード様、本当に本当に申し訳ございませんっ!」
ユーナさんは泣きじゃくって、すっかり萎縮してしまっている。そうだよな。ユーナさんは俺よりシエラ嬢とはずっと長い時間一緒にいた仲だもんな。
「ユーナさん、俺はシエラ嬢が貴方を守ったのなら、その気持ちは汲みたいと思っている。」
「アルバード様・・・」
「まーつまり、シエラ嬢がユーナさんを大事に思ってるなら、俺もユーナさんを大事にするってこと!」
「そ、そんな恐れ多い!!」
「俺さ、シエラ嬢が悲しんでる顔は見たくないんだよね。だからシエラ嬢が身を挺してユーナさんを守ったのだから俺もそれに習うよ。」
「そんな・・・そんな私如きに、勿体ないお言葉でございます!」
ユーナさんはまた涙を流し始めた。あれ?逆効果だったかな。
「アルバード様、どうか、どうか姫様を助けてくださいませ!!」
「あぁ、絶対に助けるよ。任せてくれ!」
俺はユーナさんが安心するように、努めて笑顔で話した。するとヤンが俺に話かけてきて、
「アルバード、シエラ王女から伝言を貰っている。」
「なんて?」
「そのまま伝える。『待ってるって。私、アルバードが助けに来てくれるのを、待ってる!!!』ということだ、伝えたぞ。」
シエラ!!
・・・・わかってるよ。もし君が来るなと言っても、俺は迎えに行くから。
「それは、是非迎えに行かないとな。」
「俺も、全力で協力する。」
ヤンも今回はかなり思うことがあるようだ。というか、ヤンが静かに怒っているのはわかっていた。
「あ、私も!勿論私もよ!!」
ライザも負けじと声をあげた。
「私もキースも協力は惜しみませんわ!」
「私もです!」
ヴァイオレットたちも、次々と声を上げてくれた。
「みんな、本当にありがとう!!シエラ嬢救出に力を貸してくれ!」
そうだ、一刻も早く救い出さないと、シエラ嬢があの魔人に何をされるのか、わかったもんじゃないからな!
だがそこへ、ライル王子がから待ったがかかった。
「その前に、アルバード卿、話しておきたいことがあります。」
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