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73:阻害された策略(アルバード)
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___ライル王子の話しはこうだった。
「シエラ王女の拉致された場所は目星はついています。」
!!ライル王子、またこのパターンかよ!
「それはどういう意味ですか?」
俺はこみ上げる怒りを抑えこむのに必死だった。
「・・・お怒りはごもっともです。ですが、聞いていただけますか?」
隠しきれてなかったようで、やっぱり顔に出ていた!
「・・・わかりました。話を伺いましょう。」
「拉致された場所、というか、トリスタンが根城にしている場所の候補は2か所ありました。一つは先ほど赴いていただいた、トリスタンの住処、こちらは私達は場所はわからずじまいでしたので、イライザ殿が頼りでした。」
「もう一か所は?」
「・・・離宮ではないかと思っています。」
「「「「「離宮?」」」」」
予想もしなかった場所だったせいか、驚きのあまり、皆ハモったじゃねーか。
「どこから、離宮って話しに?」
「・・・・離宮には王の第二夫人、ブリギッド・フル・ギュンター夫人が居を構えているからです。そしてそのギュンター夫人に、最近お抱えの魔導士がいるという情報を掴んでいました。そしてその魔導士が、シュナイダー公爵とも繋がっていることもわかりました。」
そう言うと、ライル王子はチラッとヤンの方をみた。なるほどヤンの諜報活動の賜物ってやつか。
「!ということは、公爵と第二夫人は繋がっていたと?」
「端的に言うと、そういうことです。」
「・・・ですが・・・目的はなんですか?第二夫人の目的を単純に考えれば、第一王子を王太子にと目論んでいたと思いますが・・・だが、そうなると、公爵のメリットがよくわからないのですが?」
第二夫人のブリギッドは野心家というのを聞いたことがある。だが、第一王子はあまり表舞台には立っていないとも聞いていた。
「察しがいいですね、その通りです。全ては第二夫人と魔人トリスタンの企みに公爵が噛んでいたようです。ただし、少々かみ合ってはいないところはありますがね。」
「全ては、シエラ王女の『祝福』が彼らの計画を台無しにしたといっても過言ではないと思います。憶測ではありますが、恐らくシエラ王女の暗殺をはかり、その責任を僕に、王太子の失脚を狙っていたのだと思います。僕を引き摺り下して、第一王子を王太子にしたかったのでしょう。公爵には、シエラ王女がいなくなれば、娘のミランダ嬢が正妃なれるとか吹き込んだのではないかと思っています。」
「・・・バランドールの王位継承権の争いにシエラ王女は巻き込まれたってことですね。」
「不本意ですが、その通りです。」
くっ!とばっちりもいいところじゃねーか!
「姫様!お可哀想に!!」
ユーナさんもショックを隠しきれないようだ。
「ただ、お断りしておきたいのは、今回の件は、兄の第一王子も知り得ぬところで起こった事です。僕と兄上は、実は仲は悪くはありません。だからこそ兄上にその気がないことを僕はよく知っていますから、それは保証します。」
「なぜ、そう言い切れるんですか?」
「それは、後ほど理由をお話します。」
・・・何かまだ隠し玉があるようだな。後で話してくれるなら、焦ることもないか。
「承知した。」
「先ほどの話しに戻りますが、ただ、目星は付いてはいるものの、さすがに簡単に捜査に踏み込むこともできない場所です。ですが、確認する術はあります。」
「一体どうやってですか?」
キースもかなり気にはなっているようだ。
「潜入捜査を行って、あわよくば、連れ出してもらおうと思っています。」
「離宮など、簡単に入れないと思うんですが、どうやって潜入されるおつもりですか?」
ライル王子の様子だとかなり自信がありそうだ。
「それが、一人だけ難なく入れる人物がいるのですよ。」
そこで、なぜか控えていた、ランベルクが前に出た。
「兄上。」
!!兄上?まさか?!でも並んでみれば、瞳の色は違うが、プラチナブロンドの髪は確かに一緒だった。思い返せばバランドール王はプラチナブロンドの髪だったことで納得した。
「皆さん、黙っていて申し訳ない。俺は・・・本当はランベルクという名ではありません。本当の名は、バランドール第一王子のランスロット・フル・バランドールです。つまり第二夫人ブリギッドの息子です。俺なら難なく、離宮に行くことが可能です。」
だから、その気がないといったのか・・・確かにこれは驚いた。
「シエラ王女の拉致された場所は目星はついています。」
!!ライル王子、またこのパターンかよ!
「それはどういう意味ですか?」
俺はこみ上げる怒りを抑えこむのに必死だった。
「・・・お怒りはごもっともです。ですが、聞いていただけますか?」
隠しきれてなかったようで、やっぱり顔に出ていた!
「・・・わかりました。話を伺いましょう。」
「拉致された場所、というか、トリスタンが根城にしている場所の候補は2か所ありました。一つは先ほど赴いていただいた、トリスタンの住処、こちらは私達は場所はわからずじまいでしたので、イライザ殿が頼りでした。」
「もう一か所は?」
「・・・離宮ではないかと思っています。」
「「「「「離宮?」」」」」
予想もしなかった場所だったせいか、驚きのあまり、皆ハモったじゃねーか。
「どこから、離宮って話しに?」
「・・・・離宮には王の第二夫人、ブリギッド・フル・ギュンター夫人が居を構えているからです。そしてそのギュンター夫人に、最近お抱えの魔導士がいるという情報を掴んでいました。そしてその魔導士が、シュナイダー公爵とも繋がっていることもわかりました。」
そう言うと、ライル王子はチラッとヤンの方をみた。なるほどヤンの諜報活動の賜物ってやつか。
「!ということは、公爵と第二夫人は繋がっていたと?」
「端的に言うと、そういうことです。」
「・・・ですが・・・目的はなんですか?第二夫人の目的を単純に考えれば、第一王子を王太子にと目論んでいたと思いますが・・・だが、そうなると、公爵のメリットがよくわからないのですが?」
第二夫人のブリギッドは野心家というのを聞いたことがある。だが、第一王子はあまり表舞台には立っていないとも聞いていた。
「察しがいいですね、その通りです。全ては第二夫人と魔人トリスタンの企みに公爵が噛んでいたようです。ただし、少々かみ合ってはいないところはありますがね。」
「全ては、シエラ王女の『祝福』が彼らの計画を台無しにしたといっても過言ではないと思います。憶測ではありますが、恐らくシエラ王女の暗殺をはかり、その責任を僕に、王太子の失脚を狙っていたのだと思います。僕を引き摺り下して、第一王子を王太子にしたかったのでしょう。公爵には、シエラ王女がいなくなれば、娘のミランダ嬢が正妃なれるとか吹き込んだのではないかと思っています。」
「・・・バランドールの王位継承権の争いにシエラ王女は巻き込まれたってことですね。」
「不本意ですが、その通りです。」
くっ!とばっちりもいいところじゃねーか!
「姫様!お可哀想に!!」
ユーナさんもショックを隠しきれないようだ。
「ただ、お断りしておきたいのは、今回の件は、兄の第一王子も知り得ぬところで起こった事です。僕と兄上は、実は仲は悪くはありません。だからこそ兄上にその気がないことを僕はよく知っていますから、それは保証します。」
「なぜ、そう言い切れるんですか?」
「それは、後ほど理由をお話します。」
・・・何かまだ隠し玉があるようだな。後で話してくれるなら、焦ることもないか。
「承知した。」
「先ほどの話しに戻りますが、ただ、目星は付いてはいるものの、さすがに簡単に捜査に踏み込むこともできない場所です。ですが、確認する術はあります。」
「一体どうやってですか?」
キースもかなり気にはなっているようだ。
「潜入捜査を行って、あわよくば、連れ出してもらおうと思っています。」
「離宮など、簡単に入れないと思うんですが、どうやって潜入されるおつもりですか?」
ライル王子の様子だとかなり自信がありそうだ。
「それが、一人だけ難なく入れる人物がいるのですよ。」
そこで、なぜか控えていた、ランベルクが前に出た。
「兄上。」
!!兄上?まさか?!でも並んでみれば、瞳の色は違うが、プラチナブロンドの髪は確かに一緒だった。思い返せばバランドール王はプラチナブロンドの髪だったことで納得した。
「皆さん、黙っていて申し訳ない。俺は・・・本当はランベルクという名ではありません。本当の名は、バランドール第一王子のランスロット・フル・バランドールです。つまり第二夫人ブリギッドの息子です。俺なら難なく、離宮に行くことが可能です。」
だから、その気がないといったのか・・・確かにこれは驚いた。
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