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91:炎舞の腕輪
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エメリーネは、カイエルが只モノではないことに、会った時から気付いていた。エメリーネはこう見えて(小柄で華奢で兎の耳があるおさげをした可愛い女の子である。)武術の腕前はかなりのモノだった。そのエメリーネが、カイエルに声をかけられるまで存在に気付かなかったからである。セレスティアについても手練れの騎士だと見ていたが、その彼女も自分と同じく、声をかけられるまで気付かなかったことから、この男が只モノではないと判断するに充分な材料であった。そして獣人の持つ本能が、警報を鳴らしていたのだ。この男は危険だと。逆らってはいけない存在であると、この時は理由が何なのかはさっぱりエメリーネには、わからなかったが、彼女の家の『直感』は信じろという家訓に習おうと決めていた。
「で、その炎舞のなんとかって言うのがなんなんだよ?」
カイエルは話を元に戻した。
「あ、はい。うちの村に代々伝わる『炎舞の腕輪』というものあったのですが、祭壇に祀ってあったのに、それがいつの間にか盗まれてしまってたのです。毎年村の行事であるお祭りでは、その年に選ばれた舞姫がソレを身に付けて、村の豊作を願って踊るのですが、実は私がこの年の舞姫に占いによって決まっていました。」
「あ、だから占いでっていうのはそれで?」
セレスティアが気が付くと、エメリーネは頷いた。
「はい、だから奪還するのも舞姫に選ばれた私の使命であると言われ、ここまで来たのです。さらに占ってもらったところ、特に今年は重要な意味がありそうだとも言われましたが、内容まではわからないと言われましたけど。」
「そういうことだったのですね。だけど・・・」
セレスティアはエメリーネの話を聞いて思い当たることがないか考えてみたが、申し訳なさそうに、
「ごめんなさい。力になれたら良かったのだけど、今のところ思い付かないわ。」
「そうですかー、それは残念です。」
手がかりが何もないだけに、シュンとエメリーネの落胆ぶりはわかり易かった。何せ顔も俯いているが、それに合わせて耳も垂れ下がっていた。その様を見てセレスティアは力になれず申し訳ない気持ちはあったが、エメリーネの垂れ下がったモフモフの耳に同時に可愛い!と不謹慎ながら思っていた。
「あ!あともう一つ肝心なことを思い出しました!」
突如何かを思いだしたエメリーネは、俯いていた顔を上げた。
「肝心なこと?」
「はい、村では『炎舞の腕輪』は踊る時に使う物っていう認識だったので、うっかり忘れていました。『炎舞の腕輪』は、村では行事で使うのですが、確か・・・どこかで開ける時に使う、キーアイテムって聞いています!」
「どこかで開ける時に使う?」
「なんだ、それ?」
セレスティアもカイエルも何かはわからないが、少し引っ掛かりを覚えた。
「どこかで開けるっていうところの、場所はわからない?」
「うーん、どこだったかな?村からはかなり遠くに離れている場所だったので、行くことはほとんどないと思っていたんですけど、遺跡とか何とか言っていたような・・・」
エメリーネは必死で記憶を辿っているようであった。
「ん?遺跡??」
セレスティアはそのワードを最近聞いたばかりであることを思い出した。
「あ、もしかしたら、わかったかも。」
「俺も。」
「え?!わかったんですか?」
エメリーネは、一つの光明が見えたことで、やはり『直感』は信じろ!の家訓は正しかったのだと再認識していた。
「で、その炎舞のなんとかって言うのがなんなんだよ?」
カイエルは話を元に戻した。
「あ、はい。うちの村に代々伝わる『炎舞の腕輪』というものあったのですが、祭壇に祀ってあったのに、それがいつの間にか盗まれてしまってたのです。毎年村の行事であるお祭りでは、その年に選ばれた舞姫がソレを身に付けて、村の豊作を願って踊るのですが、実は私がこの年の舞姫に占いによって決まっていました。」
「あ、だから占いでっていうのはそれで?」
セレスティアが気が付くと、エメリーネは頷いた。
「はい、だから奪還するのも舞姫に選ばれた私の使命であると言われ、ここまで来たのです。さらに占ってもらったところ、特に今年は重要な意味がありそうだとも言われましたが、内容まではわからないと言われましたけど。」
「そういうことだったのですね。だけど・・・」
セレスティアはエメリーネの話を聞いて思い当たることがないか考えてみたが、申し訳なさそうに、
「ごめんなさい。力になれたら良かったのだけど、今のところ思い付かないわ。」
「そうですかー、それは残念です。」
手がかりが何もないだけに、シュンとエメリーネの落胆ぶりはわかり易かった。何せ顔も俯いているが、それに合わせて耳も垂れ下がっていた。その様を見てセレスティアは力になれず申し訳ない気持ちはあったが、エメリーネの垂れ下がったモフモフの耳に同時に可愛い!と不謹慎ながら思っていた。
「あ!あともう一つ肝心なことを思い出しました!」
突如何かを思いだしたエメリーネは、俯いていた顔を上げた。
「肝心なこと?」
「はい、村では『炎舞の腕輪』は踊る時に使う物っていう認識だったので、うっかり忘れていました。『炎舞の腕輪』は、村では行事で使うのですが、確か・・・どこかで開ける時に使う、キーアイテムって聞いています!」
「どこかで開ける時に使う?」
「なんだ、それ?」
セレスティアもカイエルも何かはわからないが、少し引っ掛かりを覚えた。
「どこかで開けるっていうところの、場所はわからない?」
「うーん、どこだったかな?村からはかなり遠くに離れている場所だったので、行くことはほとんどないと思っていたんですけど、遺跡とか何とか言っていたような・・・」
エメリーネは必死で記憶を辿っているようであった。
「ん?遺跡??」
セレスティアはそのワードを最近聞いたばかりであることを思い出した。
「あ、もしかしたら、わかったかも。」
「俺も。」
「え?!わかったんですか?」
エメリーネは、一つの光明が見えたことで、やはり『直感』は信じろ!の家訓は正しかったのだと再認識していた。
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※この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「アルファポリス」にも掲載しています。
※2021/09/03 改題しました。(旧題:刷り込みで竜の母親になった私は、国の運命を預かることになりました。)
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