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117:ソフィアの片思い~後編~
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だが敢えてセレスティアは、ソフィアに聞いてみた。
「・・・・どうして、彼に会いに来たのかしら?」
「そ、そこまで貴方にいう必要はないでしょ!とにかく、彼に会わせて!」
なるほど、流石に理由は言わないのだなと思ったが、敏い方ではないセレスティアでさえ、ソフィアの真っ赤になっている顔を見てわからないほど鈍感ではなかった。しかしカイエルはここでは飛竜である。箝口令を敷かれている『竜の祖』であることを話すことは当然できないのだ。
「・・・残念だけど、彼はここにはいないわ。」
「な、ならどこにいるのよ?」
尚も食い下がるソフィアだが、真実を話すことはできないので、ここは仕方なくもっともらしいことを言った。
「・・・悪いけど、彼は極秘の任務を請け負っているの。おいそれと彼の居所をベラベラと話すことはできないわ。」
「!」
ソフィアはソレを聞いて、かなりショックを受けていた。
「そんな・・・せっかくこんなところまで、会いにきたのに・・・」
見れば、ソフィアは目に涙をいっぱいに溜めていた。セレスティアは流石に少し可哀想かなと思ったが、真実を話すことはできないし、それになによりカイエルはセレスティアのことを番だと認識しているのだ。ソフィアには初めから勝ち目のない戦だった。
「そういうことだから、もうお帰りなさい。ここは貴族の令嬢が来るところではないわ。」
セレスティアは冷たいかもしれないが、今はどのみち帰ってもらうしか方法がないため、ソフィアを帰らせた。ただセレスティアの心にはモヤモヤとしたものが残っていた。
「はぁ・・・」
セレスティアは家路に着き、自宅の庭のサロンで溜息をついていた。
「どうした?」
カイエルはセレスティアの前にそっと紅茶を置いた。
「あ、ありがとう。」
「ブランデーを少し入れてある。いい香りだろ?」
「ホントだ。ホッとするわね。」
セレスティアは紅茶の芳醇な香りを楽しんだあと紅茶を啜っていた。カイエルはセレスティアのそんな様子を見て切り出した。
「・・・なんか悩んでるんだろ?あのいけ好かない女のことで。」
「ぶっ!!」
ゴホゴホッとセレスティアは紅茶がむせて吐き出しそうになった。
「お、おい!大丈夫か?!」
カイエルは慌てて、セレスティアの背中をさすった。
「だ、大丈夫。むせただけ・・・」
まさかカイエルに気付かれているとは思っていなかったので驚いたのだ。
「いや、流石に内容はわからないけど、あのいけ好かない女が来てたのは知ってるよ。」
「え?!そんなことわかるの?」
「距離的にさほど離れていなければ、悪意は大体わかるからな。ただちょっと、なんか変な感じもしたけどな。」
そういえばと、カイエルとイシュタルは悪意に敏感だったことを思い出した。
「変な感じ?」
「そうだな・・発情的な感情に似ていたかな?そういうのがちょっと混じってた感じはしたな。もしかしたら竜騎士の中に好きな奴でもできたのかもな、あのいけ好かない女。まぁ俺にはどうでもいいけど。」
発情って・・・もう少しマシな言い方はないのかとセレスティアは思ったが、それは恋愛感情のことを言っているのだろうと目星は付けていた。そして肝心の対象の本人は思っていた通り眼中にはなく、ソフィアのことは好きではないが、少し可哀想には思った。
「で、何に悩んでるんだ?俺に言えないか?」
セレスティアはカイエルの顔をジッと見つめていた。そして悩んだが、やはり告げることにした。
「カイエル。」
「ん?どうした?」
「あの子は・・・ソフィアはね、貴方に会いにきたのよ。」
「へっ?俺?」
セレスティアはコクリと頷いた。
「まさか、相手っていうのは・・・」
カイエルの表情が見る見るうちに曇っていった。
「あの子がカイエルに会いに来たというのだから、そういうことでしょうね。」
カイエルはバツが悪そうに、頭を掻き出した。
「マジかよ・・・」
セレスティアはカイエルに、ソフィアに話したことをそのまま伝えた。
「そういうことだから、人化にはくれぐれも気を付けてね。貴方は極秘任務についてることになっているから。」
カイエルはえーっとめんどくさそうに返事をしていた。そんなカイエルを見て苦笑いをするも、セレスティアは自身のモヤモヤした気持ちが何なんのか、まだ正体を掴めずにいた。
「・・・・どうして、彼に会いに来たのかしら?」
「そ、そこまで貴方にいう必要はないでしょ!とにかく、彼に会わせて!」
なるほど、流石に理由は言わないのだなと思ったが、敏い方ではないセレスティアでさえ、ソフィアの真っ赤になっている顔を見てわからないほど鈍感ではなかった。しかしカイエルはここでは飛竜である。箝口令を敷かれている『竜の祖』であることを話すことは当然できないのだ。
「・・・残念だけど、彼はここにはいないわ。」
「な、ならどこにいるのよ?」
尚も食い下がるソフィアだが、真実を話すことはできないので、ここは仕方なくもっともらしいことを言った。
「・・・悪いけど、彼は極秘の任務を請け負っているの。おいそれと彼の居所をベラベラと話すことはできないわ。」
「!」
ソフィアはソレを聞いて、かなりショックを受けていた。
「そんな・・・せっかくこんなところまで、会いにきたのに・・・」
見れば、ソフィアは目に涙をいっぱいに溜めていた。セレスティアは流石に少し可哀想かなと思ったが、真実を話すことはできないし、それになによりカイエルはセレスティアのことを番だと認識しているのだ。ソフィアには初めから勝ち目のない戦だった。
「そういうことだから、もうお帰りなさい。ここは貴族の令嬢が来るところではないわ。」
セレスティアは冷たいかもしれないが、今はどのみち帰ってもらうしか方法がないため、ソフィアを帰らせた。ただセレスティアの心にはモヤモヤとしたものが残っていた。
「はぁ・・・」
セレスティアは家路に着き、自宅の庭のサロンで溜息をついていた。
「どうした?」
カイエルはセレスティアの前にそっと紅茶を置いた。
「あ、ありがとう。」
「ブランデーを少し入れてある。いい香りだろ?」
「ホントだ。ホッとするわね。」
セレスティアは紅茶の芳醇な香りを楽しんだあと紅茶を啜っていた。カイエルはセレスティアのそんな様子を見て切り出した。
「・・・なんか悩んでるんだろ?あのいけ好かない女のことで。」
「ぶっ!!」
ゴホゴホッとセレスティアは紅茶がむせて吐き出しそうになった。
「お、おい!大丈夫か?!」
カイエルは慌てて、セレスティアの背中をさすった。
「だ、大丈夫。むせただけ・・・」
まさかカイエルに気付かれているとは思っていなかったので驚いたのだ。
「いや、流石に内容はわからないけど、あのいけ好かない女が来てたのは知ってるよ。」
「え?!そんなことわかるの?」
「距離的にさほど離れていなければ、悪意は大体わかるからな。ただちょっと、なんか変な感じもしたけどな。」
そういえばと、カイエルとイシュタルは悪意に敏感だったことを思い出した。
「変な感じ?」
「そうだな・・発情的な感情に似ていたかな?そういうのがちょっと混じってた感じはしたな。もしかしたら竜騎士の中に好きな奴でもできたのかもな、あのいけ好かない女。まぁ俺にはどうでもいいけど。」
発情って・・・もう少しマシな言い方はないのかとセレスティアは思ったが、それは恋愛感情のことを言っているのだろうと目星は付けていた。そして肝心の対象の本人は思っていた通り眼中にはなく、ソフィアのことは好きではないが、少し可哀想には思った。
「で、何に悩んでるんだ?俺に言えないか?」
セレスティアはカイエルの顔をジッと見つめていた。そして悩んだが、やはり告げることにした。
「カイエル。」
「ん?どうした?」
「あの子は・・・ソフィアはね、貴方に会いにきたのよ。」
「へっ?俺?」
セレスティアはコクリと頷いた。
「まさか、相手っていうのは・・・」
カイエルの表情が見る見るうちに曇っていった。
「あの子がカイエルに会いに来たというのだから、そういうことでしょうね。」
カイエルはバツが悪そうに、頭を掻き出した。
「マジかよ・・・」
セレスティアはカイエルに、ソフィアに話したことをそのまま伝えた。
「そういうことだから、人化にはくれぐれも気を付けてね。貴方は極秘任務についてることになっているから。」
カイエルはえーっとめんどくさそうに返事をしていた。そんなカイエルを見て苦笑いをするも、セレスティアは自身のモヤモヤした気持ちが何なんのか、まだ正体を掴めずにいた。
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